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第八章:なんだか生活も変わった
子供は何人作るつもりなんだろう
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そうして。おいしいご飯を終えたら、家に戻ってきました。
「すたんふぉーろさまはぁ、おさけつおいねえ」
「…お前は弱いんだな。調整するの忘れてた俺も俺だが」
盛大に酔っぱらってた。や、ご飯中にワインが一杯出ただけだよ。それで呂律回らなくなってた。足もふらふらしてた。
流石に日本でもここまでになった事はないんだけどな…どうやら、ホムンクルスの身体はアルコールに関しても自由自在らしいんだけど…食事をとる必要ないなら、アルコールも取らないだろうという考えから、ノータッチだったらしい。
スタンフォードの部屋に連れていかれて、ベッドに寝かせられると、額に手が当てられる。ふんわりじんわり温かくて、気持ちいいやつだ…
「ん…」
「………明日、城に行って、結婚の許可を取りにいくぞ」
「わかったぁ」
「…しても、いいか」
「うん…」
アルコールの影響は抜けて来たけど、あったかくて、ふわふわしてたから…上の空で返事をしてしまった。キスされて、舌を入れられて…胸を直に触られて気が付いても、後の祭りで。
さんざんねっちょりとされましたよ…
ということで、お城です。王様の…寝室です。おい、スタンフォード。いくら何でもいいのかこれで。
どうやら、王様はいまだにスタンフォードの結婚発言が信じられないようで、また寝込んでいるとか。これでよく国が動くよね…あ。王太子様がしっかりしてるからですか、そうですか。
一応、私は記憶喪失のままという事なので…黙って、親子のやりとりを見ているだけだ。王様、最初ふとんの中に隠れてましたけど。スタンフォードが王様の事引っ張り出してたけど…いいの?あ、そう…いいのか…
「本当に結婚してくれるの!?夢!?それとも驚かせようとして!?」
「だから言っているでしょう。結婚の許可をいただければすぐにでも。子供も、蜜月中にイケるんじゃないですかね。ただ、記憶がなくて身元がはっきりしていなくてですね」
おい、親になにぽろっと一月で仕込む発言かましてるんだ。
「身分とか身元とか、この際どうでもいい!お前が結婚して子供を残してくれるならもう、この際なんだっていい!」
仕込む発言華麗にスルーされてた。いや、そこ詳しく聞かれても困るけど。
…いいんだか悪いんだかわからないんだけれど、結婚してほしくない、という訳じゃなくて、結婚して欲しいのにいやだいやだと逃げられすぎて、逆に結婚したい子ができたという報告が信じられなくて倒れていた、らしい。
そんなに逃げていたのか。でも、まだ21でしょ。焦る必要もないでしょうに。そう考えていたのが分かったのか、王様の補佐官というか…主治医というか…兼ね備えている人が、話してくれた。王族は高魔力持ちの子が生まれやすいのだと。そして、その魔力が国を守るのだから、若い頃から結婚して、妃をたくさん娶り、子を作る事が求められている、と。
「ですので、できればスタンフォード様も、王太子様やルーヴェリア様の様に」
「いらん」
「……」
「ユウだけでいい…大丈夫。たくさん愛せば子供もたくさんできる」
あー…なんかそれはそれですっごい嫌…今のってあれよね。一夫多妻推奨ってやつよね。まあ…もともと結婚したくない訳だし、拒否するのもわかるけど。
取り合えず、子供に関しての話し合いは後で必要として、今はただにっこりと笑っておく。
「すたんふぉーろさまはぁ、おさけつおいねえ」
「…お前は弱いんだな。調整するの忘れてた俺も俺だが」
盛大に酔っぱらってた。や、ご飯中にワインが一杯出ただけだよ。それで呂律回らなくなってた。足もふらふらしてた。
流石に日本でもここまでになった事はないんだけどな…どうやら、ホムンクルスの身体はアルコールに関しても自由自在らしいんだけど…食事をとる必要ないなら、アルコールも取らないだろうという考えから、ノータッチだったらしい。
スタンフォードの部屋に連れていかれて、ベッドに寝かせられると、額に手が当てられる。ふんわりじんわり温かくて、気持ちいいやつだ…
「ん…」
「………明日、城に行って、結婚の許可を取りにいくぞ」
「わかったぁ」
「…しても、いいか」
「うん…」
アルコールの影響は抜けて来たけど、あったかくて、ふわふわしてたから…上の空で返事をしてしまった。キスされて、舌を入れられて…胸を直に触られて気が付いても、後の祭りで。
さんざんねっちょりとされましたよ…
ということで、お城です。王様の…寝室です。おい、スタンフォード。いくら何でもいいのかこれで。
どうやら、王様はいまだにスタンフォードの結婚発言が信じられないようで、また寝込んでいるとか。これでよく国が動くよね…あ。王太子様がしっかりしてるからですか、そうですか。
一応、私は記憶喪失のままという事なので…黙って、親子のやりとりを見ているだけだ。王様、最初ふとんの中に隠れてましたけど。スタンフォードが王様の事引っ張り出してたけど…いいの?あ、そう…いいのか…
「本当に結婚してくれるの!?夢!?それとも驚かせようとして!?」
「だから言っているでしょう。結婚の許可をいただければすぐにでも。子供も、蜜月中にイケるんじゃないですかね。ただ、記憶がなくて身元がはっきりしていなくてですね」
おい、親になにぽろっと一月で仕込む発言かましてるんだ。
「身分とか身元とか、この際どうでもいい!お前が結婚して子供を残してくれるならもう、この際なんだっていい!」
仕込む発言華麗にスルーされてた。いや、そこ詳しく聞かれても困るけど。
…いいんだか悪いんだかわからないんだけれど、結婚してほしくない、という訳じゃなくて、結婚して欲しいのにいやだいやだと逃げられすぎて、逆に結婚したい子ができたという報告が信じられなくて倒れていた、らしい。
そんなに逃げていたのか。でも、まだ21でしょ。焦る必要もないでしょうに。そう考えていたのが分かったのか、王様の補佐官というか…主治医というか…兼ね備えている人が、話してくれた。王族は高魔力持ちの子が生まれやすいのだと。そして、その魔力が国を守るのだから、若い頃から結婚して、妃をたくさん娶り、子を作る事が求められている、と。
「ですので、できればスタンフォード様も、王太子様やルーヴェリア様の様に」
「いらん」
「……」
「ユウだけでいい…大丈夫。たくさん愛せば子供もたくさんできる」
あー…なんかそれはそれですっごい嫌…今のってあれよね。一夫多妻推奨ってやつよね。まあ…もともと結婚したくない訳だし、拒否するのもわかるけど。
取り合えず、子供に関しての話し合いは後で必要として、今はただにっこりと笑っておく。
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