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第四章:結婚する為に城へ行きます
流されるままに
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「もう目を開けていいぞ」
言われて、そっと目を開ければ…はい、目の前に王子様でしたね。しかも、どうやらここでは擬態バージョンで行くらしく、こう、さわやかな笑顔をされましたよ。やばい心臓もつかな…
「どうした。大丈夫か?初めての転移でどこか具合でも?」
「だい、じょうぶ…で、す!?」
うげ、静かだから誰もいないとおもったら…ザ・メイド!がいましたよ!?あ、男の人もいる。執事かな。
「ああ、言ってなかったね。ここは俺の部屋。そしてここにいるのは専属の執事とメイドだから、安心して」
安心っておまっ…いや、確かに王子様ならそういう人いるだろうとは思ってたよ!?思ってたけど、いきなり…というか、この人たちひとっことも口開かなし、というか、微動だにしないし、怖い!
「…ギリアム、いつも通りでいい」
「かしこまりましてございます。では、失礼して…あなたはどうしてそう毎回毎回トラブルの種を見つけてくるんですか!王様は寝込んでしまいましたし、ガルヴァンヌ様は始終笑ってましたが!」
「いつも通りじゃないか。問題ない」
「問題はありませんよ、ありませんが、貴族が何やらやってますし、最近落ち着いてきたというのに、どうしてくれるんですか!」
「この機会に一掃してしまえば楽でいいんじゃないのか。それより、謁見しなくていいのか?それとも執務室か?」
「ガルヴァンヌ様の執務室へどうぞ!先ぶれはだしております!」
「そうか、ならいい。行くぞ」
…えっと?ギリアムと呼ばれたのは男の人で…いつも通りでいいって言われたらもうなんか怒涛の勢いでしゃべってるけど…トラブルって私の事だよね。いいの?王様寝込んでるとか言ってるけどいいの?ガルヴァンヌ様って誰だろう?と、混乱する私をよそに、えーと…スタンフォードに腰を抱かれて連れていかれるんだけど…いいのかそれで…
「これから向かうのは、長兄の執務室だよ。ガルヴァンヌっていうんだ。でも、ユウは、王太子様って呼ぶように」
「う、うん…」
「大丈夫。怖くない人だから。ね?」
…お前が大丈夫かって突っ込みたいけど。ほんとうに擬態上手いな…というか、さっきのやりとりは…いいのかあれ。見せていい物なのか??
ぐるぐると考えている間にも、広い通路を抜けて、どんどんと歩いて行ってしまう。時々すれ違う人がいるけど、スタンフォードを見ると、慌てて頭を下げてるから…ここで働いている人なのかな。まあ、貴族だとしても、王族だもんな。頭も下げるか。
そうして、重厚な両開きのドアが見える。もちろん両サイドに騎士っぽい人がいるけど…なんか一人場違いなほど高級な装備つけてる人いるけど。
「…どうなさったんですか、ルヴェーリア兄上。この時間は鍛錬しているでしょうに」
「いやあ、森で女拾ってひとめぼれとか、お前、そんな面白い性格してたかなと思ってな!一緒に聞いて笑ってやろうと思って」
…ずいぶんな言い様だけど。ちょっと不安そうな表情を作って、そっとスタンフォードを見れば、困ったように笑う。私だって演技位できるんだよっ!
「私も人の子だってんでしょう。で、入れるんでしょうね」
「もちろんだとも」
言うなり、その…おそらく次兄であるその人がドアをノックして…返事を待たずに、ドアが開かれた。いくら兄弟とはいえ、いいのかそれで…
言われて、そっと目を開ければ…はい、目の前に王子様でしたね。しかも、どうやらここでは擬態バージョンで行くらしく、こう、さわやかな笑顔をされましたよ。やばい心臓もつかな…
「どうした。大丈夫か?初めての転移でどこか具合でも?」
「だい、じょうぶ…で、す!?」
うげ、静かだから誰もいないとおもったら…ザ・メイド!がいましたよ!?あ、男の人もいる。執事かな。
「ああ、言ってなかったね。ここは俺の部屋。そしてここにいるのは専属の執事とメイドだから、安心して」
安心っておまっ…いや、確かに王子様ならそういう人いるだろうとは思ってたよ!?思ってたけど、いきなり…というか、この人たちひとっことも口開かなし、というか、微動だにしないし、怖い!
「…ギリアム、いつも通りでいい」
「かしこまりましてございます。では、失礼して…あなたはどうしてそう毎回毎回トラブルの種を見つけてくるんですか!王様は寝込んでしまいましたし、ガルヴァンヌ様は始終笑ってましたが!」
「いつも通りじゃないか。問題ない」
「問題はありませんよ、ありませんが、貴族が何やらやってますし、最近落ち着いてきたというのに、どうしてくれるんですか!」
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「ガルヴァンヌ様の執務室へどうぞ!先ぶれはだしております!」
「そうか、ならいい。行くぞ」
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「これから向かうのは、長兄の執務室だよ。ガルヴァンヌっていうんだ。でも、ユウは、王太子様って呼ぶように」
「う、うん…」
「大丈夫。怖くない人だから。ね?」
…お前が大丈夫かって突っ込みたいけど。ほんとうに擬態上手いな…というか、さっきのやりとりは…いいのかあれ。見せていい物なのか??
ぐるぐると考えている間にも、広い通路を抜けて、どんどんと歩いて行ってしまう。時々すれ違う人がいるけど、スタンフォードを見ると、慌てて頭を下げてるから…ここで働いている人なのかな。まあ、貴族だとしても、王族だもんな。頭も下げるか。
そうして、重厚な両開きのドアが見える。もちろん両サイドに騎士っぽい人がいるけど…なんか一人場違いなほど高級な装備つけてる人いるけど。
「…どうなさったんですか、ルヴェーリア兄上。この時間は鍛錬しているでしょうに」
「いやあ、森で女拾ってひとめぼれとか、お前、そんな面白い性格してたかなと思ってな!一緒に聞いて笑ってやろうと思って」
…ずいぶんな言い様だけど。ちょっと不安そうな表情を作って、そっとスタンフォードを見れば、困ったように笑う。私だって演技位できるんだよっ!
「私も人の子だってんでしょう。で、入れるんでしょうね」
「もちろんだとも」
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