25 / 75
25 冒険者の仕事
しおりを挟む
なるほど冒険者というのはかなり自由で面白かった。要するに魔物を退治してお金を稼ぐ。単純にして明快。まあ魔物を倒す仕事ばかりではなかったが、贅沢を言わねばいいだけで、弱い魔物を倒して日銭を稼ぐ、あとは橋を修繕したり用心棒になったりで、そこそこ生きていける。
「なかなか剣の腕が上がったな、マティム」
「先生がいいからだよ」
「あたしの風魔法も褒めてよ」
「ああ、リエガもすごいな。風魔法だけでゴブリンの群れを一瞬で消し飛ばしちゃうんだからな」
「えへへへ、まあね」
ジェノスはその魔族特有の薄緑色の皮膚の色を変えていた。それも魔法だという。カメレオンのように、皮膚の色を変えられるのだ。
「それにしても暑苦しいわね、この服…」
リエガが不満そうにそう言った。獣人は毛でおおわれているから普通、服は着ない。人間に見せるため、帽子と服を着せているのだ。
「仕方ないだろ?服着てないと獣人ってわかってしまうからね。獣人は奴隷綱をつけていないと村や町に入れないんだから」
「あたしはべつにかまわないけど」
「ぼくがいやなんです!」
「変なの。この世界じゃみんなそうやっている、それが常識ってやつよ?」
それでもそういう常識になじむ気はぼくにはないからね。
「ふむ…毛皮が暑いんだろう?ならこうしよう…」
ジェノスが手のひらからなにやら怪しい光をリエガに向けた。
「きゃっ!」
リエガが小さく叫んだ。おいおい、顔の毛がなくなってるぞ?人間の顔だ。へえ、毛皮の下ってこんな顔してんだ、獣人って。
「な、なんか人間…だね」
「ギャー、毛皮じゃない!ツルツルだ!」
う、そういうことを言うもんじゃありません!見えないけど。
「体毛を少し残しみな消した。まあ二か月くらいすればまた生える。安心しろ、獣人」
「うー、なんだか寒いわー」
「服をもう少し買うか」
そう言ってジェノスは笑った。魔族って笑うのか…。
「でも耳はそのままだね」
「そこはいじれない。獣人の聴覚は非常に鋭い。魔族を凌ぐほどだ」
「まあ帽子でかくせるしね」
「尻尾は無事だ。よかったー」
どうやら服の下のしっぽは無事なようだ。よっぽどだいじなんだな。
「これなくなったらどうしようかと思ったわ。マティムに枕、してあげられなくなるところだった」
「そ、その体でしっぽ枕?ヤ、ヤバいんじゃないか?」
「なんでよ。あんたしっぽ枕気に入ってたんじゃないの?」
そうだけど、もうそういうわけにはいかない。それに種族の壁が…。
「とにかくこれで村や町に堂々と出入りできる。冒険者としての依頼も受けられるだろう」
ジェノスはそう言って剣を取って立ち上がった。
「出発しよう、もうすぐ町だ。そこで何か依頼を。マティム、火を消してくれ」
「はいはい」
ぼくは手をかざした。火はすぐに消えた。要領がつかめたのと、なんとなく原理がわかってきたのだ。暗黒魔法は、ふつうの魔法の魔素を操るようなものではなく、あらゆる物質、つまり原子や素粒子に作用する力のようだ。ぼくのこの火を消す能力は、じつはまわりの酸素を奪うということなのだ。酸素がなければ物は燃えない。
「つくづく恐ろしいものだと思う、その術は」
「どうして?消火にしか役に立たないよ」
「そのうちわかる。偉大な魔王と同じ力なのを」
「魔王って…ほんとにいるんだ」
ジェノスは一瞬、暗い目になった。荷物をかつぐとまっすぐに歩き出す。ぼくらも急いで荷物をかつぎ続いた。
「魔王は…恐ろしいお方だ。万物に死をもたらそうとしている。なぜだかわからない。だがその意志の固さは比類なきものだ。やがてすべてのものが滅び尽くされるだろう。それは人間族、亜人族に関わらず…いやわれわれ魔族もその範疇に入るのだ」
それは恐ろしいことを言っている、とぼくには思えたが、ぼくのどこかで、なにか切ない思いにもなった。なんでだろう?ジェノスはまっすぐ前を見つめながらぼくたちに話す。
「それは滅ぼすために滅ぼすということではない。新しい芽吹きを待っておられる、そういう気がするのだ」
「でもジェノス、みんな滅ぼしちゃったら芽吹くものも芽吹かないんじゃないか?」
「生まれるのを待つんじゃない。生まれたのを見つけるためだ。俺はそう感じる。そのとき魔王がどうするのかは、俺には、いや誰にもわからないがな」
なんとももどかしい話だ。何かを見つけるために滅ぼす。意味が分からない。きっと魔王は狂っているんだ。
「よっぽど魔王は恐ろしい姿をしているんだね」
「そいつは違う。魔王は、いや魔王さまはおまえの少し下、そう、リエガと同じくらいの年かっこうだ」
「え?女の子なの?魔王って」
「人間でいえばな」
「マジか」
「姿ではない。心だ。どれだけあのお方の心が凍っているか、お前にはわかるまい」
わかる、と言いたかった。わかりすぎる、とね。最愛の妹を失ったぼくの虚無感。きっとそれに似たものがあるんだ。そう感じてしまう。きっとぼくだってそういうものに生まれていれば、きっと魔王と同じようにしたかもしれない。ぼくの心は本当に氷のような虚無感でいっぱいなんだ。でも、リエガやジェノスと知り合ってから、なんだか少しそれが溶けたような気がする。魔王もあるいは…いや、考えるだけ無駄だよね。
「なかなか剣の腕が上がったな、マティム」
「先生がいいからだよ」
「あたしの風魔法も褒めてよ」
「ああ、リエガもすごいな。風魔法だけでゴブリンの群れを一瞬で消し飛ばしちゃうんだからな」
「えへへへ、まあね」
ジェノスはその魔族特有の薄緑色の皮膚の色を変えていた。それも魔法だという。カメレオンのように、皮膚の色を変えられるのだ。
「それにしても暑苦しいわね、この服…」
リエガが不満そうにそう言った。獣人は毛でおおわれているから普通、服は着ない。人間に見せるため、帽子と服を着せているのだ。
「仕方ないだろ?服着てないと獣人ってわかってしまうからね。獣人は奴隷綱をつけていないと村や町に入れないんだから」
「あたしはべつにかまわないけど」
「ぼくがいやなんです!」
「変なの。この世界じゃみんなそうやっている、それが常識ってやつよ?」
それでもそういう常識になじむ気はぼくにはないからね。
「ふむ…毛皮が暑いんだろう?ならこうしよう…」
ジェノスが手のひらからなにやら怪しい光をリエガに向けた。
「きゃっ!」
リエガが小さく叫んだ。おいおい、顔の毛がなくなってるぞ?人間の顔だ。へえ、毛皮の下ってこんな顔してんだ、獣人って。
「な、なんか人間…だね」
「ギャー、毛皮じゃない!ツルツルだ!」
う、そういうことを言うもんじゃありません!見えないけど。
「体毛を少し残しみな消した。まあ二か月くらいすればまた生える。安心しろ、獣人」
「うー、なんだか寒いわー」
「服をもう少し買うか」
そう言ってジェノスは笑った。魔族って笑うのか…。
「でも耳はそのままだね」
「そこはいじれない。獣人の聴覚は非常に鋭い。魔族を凌ぐほどだ」
「まあ帽子でかくせるしね」
「尻尾は無事だ。よかったー」
どうやら服の下のしっぽは無事なようだ。よっぽどだいじなんだな。
「これなくなったらどうしようかと思ったわ。マティムに枕、してあげられなくなるところだった」
「そ、その体でしっぽ枕?ヤ、ヤバいんじゃないか?」
「なんでよ。あんたしっぽ枕気に入ってたんじゃないの?」
そうだけど、もうそういうわけにはいかない。それに種族の壁が…。
「とにかくこれで村や町に堂々と出入りできる。冒険者としての依頼も受けられるだろう」
ジェノスはそう言って剣を取って立ち上がった。
「出発しよう、もうすぐ町だ。そこで何か依頼を。マティム、火を消してくれ」
「はいはい」
ぼくは手をかざした。火はすぐに消えた。要領がつかめたのと、なんとなく原理がわかってきたのだ。暗黒魔法は、ふつうの魔法の魔素を操るようなものではなく、あらゆる物質、つまり原子や素粒子に作用する力のようだ。ぼくのこの火を消す能力は、じつはまわりの酸素を奪うということなのだ。酸素がなければ物は燃えない。
「つくづく恐ろしいものだと思う、その術は」
「どうして?消火にしか役に立たないよ」
「そのうちわかる。偉大な魔王と同じ力なのを」
「魔王って…ほんとにいるんだ」
ジェノスは一瞬、暗い目になった。荷物をかつぐとまっすぐに歩き出す。ぼくらも急いで荷物をかつぎ続いた。
「魔王は…恐ろしいお方だ。万物に死をもたらそうとしている。なぜだかわからない。だがその意志の固さは比類なきものだ。やがてすべてのものが滅び尽くされるだろう。それは人間族、亜人族に関わらず…いやわれわれ魔族もその範疇に入るのだ」
それは恐ろしいことを言っている、とぼくには思えたが、ぼくのどこかで、なにか切ない思いにもなった。なんでだろう?ジェノスはまっすぐ前を見つめながらぼくたちに話す。
「それは滅ぼすために滅ぼすということではない。新しい芽吹きを待っておられる、そういう気がするのだ」
「でもジェノス、みんな滅ぼしちゃったら芽吹くものも芽吹かないんじゃないか?」
「生まれるのを待つんじゃない。生まれたのを見つけるためだ。俺はそう感じる。そのとき魔王がどうするのかは、俺には、いや誰にもわからないがな」
なんとももどかしい話だ。何かを見つけるために滅ぼす。意味が分からない。きっと魔王は狂っているんだ。
「よっぽど魔王は恐ろしい姿をしているんだね」
「そいつは違う。魔王は、いや魔王さまはおまえの少し下、そう、リエガと同じくらいの年かっこうだ」
「え?女の子なの?魔王って」
「人間でいえばな」
「マジか」
「姿ではない。心だ。どれだけあのお方の心が凍っているか、お前にはわかるまい」
わかる、と言いたかった。わかりすぎる、とね。最愛の妹を失ったぼくの虚無感。きっとそれに似たものがあるんだ。そう感じてしまう。きっとぼくだってそういうものに生まれていれば、きっと魔王と同じようにしたかもしれない。ぼくの心は本当に氷のような虚無感でいっぱいなんだ。でも、リエガやジェノスと知り合ってから、なんだか少しそれが溶けたような気がする。魔王もあるいは…いや、考えるだけ無駄だよね。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる