87 / 252
第3章
85 ファルンスターク
しおりを挟む
***前半レルア視点・後半三人称視点です。***
――まずい。
これで聖騎士がマスターの正体に気付いた。魔術結晶で転移されると、追うのが難しくなる。
(……レルア様)
外にいたアイラからの念話。嫌な予感がする。
(なんでしょう)
(……獣人の聖騎士が、マスターを抱えて転移した。行き先は不明)
遅かった。こうなったらこちらもすぐに転移を使うしかない。
行き先はシレンシアで間違いないだろう。
「ゼーヴェ」
「はっ」
「留守を頼みます」
ゼーヴェの表情が険しくなった。それもそのはず――私が出ると、あの聖騎士に対して打つ手がなくなる。
しかしまだ上層。それに仮に最深部に辿り着いたとして、迷宮が破壊されることはない。
――コアの半分はマスターの中にあるのだから。
「……レルア様、ロードは私が追いましょう」
「いえ、レイスでは聖騎士に敵いません。これが最善策です」
聖魔術を数発耐えられれば御の字というところだろうか。敵は聖騎士、ただの聖浄でもかなりの威力のはずだ。
レイス以外では……影の子は指名手配、リフィスト殿は街に出たきり戻ってきていない。
「ねえ天使さん?」
「……なんでしょう?」
「多分、マスターを追うのは難しいと思うわ。凄く強い結界が張られてるもの」
――結界。どうやら影の子の言う通りのようだ。張ったのは恐らくあの聖騎士。風の魔術の応用で素因の流れを狂わせた、と。
無理やりに転移を使えばどこに出るかわからない。厄介なものを張ってくれたものだ。
「ふうむ、しかしこの分では設置型ではあるまい。術者からの魔力を断ってしまえば簡単に消せるのう」
「そうなの?」
「うむ。数秒ほど注意を引くだけで、レルア殿の転移も楽になるじゃろうて」
アルデムはこちらへ向き直り、笑う。
「儂が聖騎士の相手をしよう。魔術には少し詳しくての」
「……お爺ちゃん、大丈夫?」
「勿論じゃ。まだまだ若いのには負けてられんて」
確かにアルデムから感じる魔力は強大なものだ。あの聖騎士にも全く劣ることがない。むしろ、質で言えば確実に勝っている。
しかし、相性が最悪だ。
「アルデム、敵は熟達した聖魔術の使い手です。そのレイスの身では……」
「まあまあ、任せてくだされ。ゼーヴェ殿に教わった必殺技がありますでな」
妙に自信ありげだが、どうするか。少しリスクはあるが、地下16階を経由しなくていいというリターンは大きい。マスターならどうしただろう。
――マスターは部下を信じる方。任せろと言われたら任せる方だ。きっとアルデムを信じて、賭けに乗る。ならば私もそうするまで。
「では、聖騎士は任せました。私は先に地上へ向かいます。今後はゼーヴェの指示に従うよう」
「あ、天使さん待って! 街でマスターを探しやすいようにしておくわ」
「? 一体――」
何を、と繋げる前に悪寒が走る。見れば、自分の影が揺れて……いや、影の中で何かが蠢いていた。
「いきなり投げ込んじゃって、ごめんなさい。それは私の影の一部。天使さんの言うことを聞くように言ってあるから、マスターを探すお手伝いをしてくれるはず」
「なるほど。ありがとうございます」
試しに念じると、それだけで波打つ影は静まった。人気の少ない通りで放つのが良さそうだ。
「アルデム、武運を」
「レルア様も、戦神アルテノ様のご加護がありますよう」
聞いたことのない名前に少し驚く。過去に戦神と崇められた天使は複数知っているが、アルテノという名前は記憶になかった。信仰が神を生む例も多いため、存在しないと決めつけるのは早計だろうが。
それにしても、天使が別の神の加護を祈られるというのは面白い話だ。我が神とマスターは敵対の道を歩み始めてしまったようだし、問題はないか。
――その通り。問題はない。私はもう色彩のない情報だけの世界には戻らない。優秀なだけの上級天使は死んだ。
リフィスト殿は、最初はこの世界を知るために降りてきたらしい。私も半分は同じようなものだ。その機会が与えられたかそうでなかったか。神と袂を分かったのが、先か後かの違いなだけ。
神との接続は切れたと聞いた。他の天使が私を消しにくるかもしれない。リフィスト殿よりも酷い最期を迎えるかもしれない。しかし私はマスターについて行く。マスターに対する脅威は、私が除こう。この身の全てをもって、マスターをお守りしよう。
私が世界を知れたのは、マスターのお陰なのだから。
※ ※ ※
「――風壁」
「ほう! 今のを防ぐとはのう。やはり一筋縄ではいかないようじゃの」
死角からの、魔術名すら省略した一撃。それを防がれ、アルデムは苦笑する。
「なるほどう。やっぱり僕の予感は当たってたみたいだねえ」
「ほっほ、儂が出てくるのも想定の範囲内かの?」
「うーん、まあそんなところかなあ? ――風刃!」
「ふうむ――風壁」
飛んでくる風の刃は、先程ハルティアが使用したものと全く同じ魔術で遮られた。
「へえ、貴方も風の魔術師なんだねえ?」
「そう思うかの? ――土刃」
「――っ!!」
ハルティアは咄嗟に飛び退いた……が、土の刃をもろに食らって倒れ込む。
「っ、はあ、只者じゃないみたいだねえ」
「これでも結界に回す魔力は絶やさないか。仕方ないのう、早くも必殺技じゃ――顕現せよ、虚無を支配せし黒の王」
二人の周囲に黒い靄がかかる。突如、ハルティアが地に膝をついた。
「重い……ねえ……」
「ふむ、魔力は途切れたようじゃの。ファルンスターク家の長男ともあろう者が、この程度で音を上げるとは。些か残念じゃのう」
「どうして……僕のことを……知っているのかなあ……?」
既に片方の手も地についたハルティアは、杖に魔力を込めて叫ぶ。
「――風の精霊よ! 全てを吹き飛ばせ!」
「ほう! ――土壁」
「――大嵐!」
まさに捨て身の一撃。靄が吹き飛ぶと同時に、ハルティアは自らの術に体を切り裂かれる。
しかし、その顔には微笑が浮かんでいた。
「僕の、勝ちだねえ――聖浄!」
「――解呪」
勝利を確信した笑みは一瞬で驚愕へと変わる。ハルティアには、聖魔術が打ち消されたことが信じられなかった。聖騎士である自分の魔術が、レイスごときに。
「甘いのう、聖騎士。老いぼれなぞ、貧弱聖浄一発で十分であると?」
アルデムは、そのままの流れで杖を振る。
「聖騎士よ、耐えてみせよ――大嵐!」
「――!」
無詠唱にもかかわらず、ハルティアのそれを大きく上回る規模の嵐が吹き荒れた。
それは、まさに破壊の嵐だった。残っていた木も軒並み吹き飛び、あとには殺風景な地面のみが残される。
ハルティアは落下時の風壁で一命は取り留めたものの、既に瀕死と言える状態だった。
「その、魔術は。貴方、一体……」
「今のを耐えるとはのう。魔法は使えずとも、風の魔術に関しては悪くないようじゃの」
じゃが、とアルデムは続ける。
「うむ、やはり足りぬ。己が実力を過信しすぎじゃな。魔力を制御しただけで満足していてはならぬよ」
既に意識があるのかどうかもわからないハルティアに向かって、アルデムは容赦なく杖を向ける。
「最古の大賢者、アルデム・ファルンスタークが命ず。風よ矢となりて彼に降り注げ――風矢」
数秒に渡る風の矢の豪雨。降りやんだ後には、もう何も残ってはいなかった。
――まずい。
これで聖騎士がマスターの正体に気付いた。魔術結晶で転移されると、追うのが難しくなる。
(……レルア様)
外にいたアイラからの念話。嫌な予感がする。
(なんでしょう)
(……獣人の聖騎士が、マスターを抱えて転移した。行き先は不明)
遅かった。こうなったらこちらもすぐに転移を使うしかない。
行き先はシレンシアで間違いないだろう。
「ゼーヴェ」
「はっ」
「留守を頼みます」
ゼーヴェの表情が険しくなった。それもそのはず――私が出ると、あの聖騎士に対して打つ手がなくなる。
しかしまだ上層。それに仮に最深部に辿り着いたとして、迷宮が破壊されることはない。
――コアの半分はマスターの中にあるのだから。
「……レルア様、ロードは私が追いましょう」
「いえ、レイスでは聖騎士に敵いません。これが最善策です」
聖魔術を数発耐えられれば御の字というところだろうか。敵は聖騎士、ただの聖浄でもかなりの威力のはずだ。
レイス以外では……影の子は指名手配、リフィスト殿は街に出たきり戻ってきていない。
「ねえ天使さん?」
「……なんでしょう?」
「多分、マスターを追うのは難しいと思うわ。凄く強い結界が張られてるもの」
――結界。どうやら影の子の言う通りのようだ。張ったのは恐らくあの聖騎士。風の魔術の応用で素因の流れを狂わせた、と。
無理やりに転移を使えばどこに出るかわからない。厄介なものを張ってくれたものだ。
「ふうむ、しかしこの分では設置型ではあるまい。術者からの魔力を断ってしまえば簡単に消せるのう」
「そうなの?」
「うむ。数秒ほど注意を引くだけで、レルア殿の転移も楽になるじゃろうて」
アルデムはこちらへ向き直り、笑う。
「儂が聖騎士の相手をしよう。魔術には少し詳しくての」
「……お爺ちゃん、大丈夫?」
「勿論じゃ。まだまだ若いのには負けてられんて」
確かにアルデムから感じる魔力は強大なものだ。あの聖騎士にも全く劣ることがない。むしろ、質で言えば確実に勝っている。
しかし、相性が最悪だ。
「アルデム、敵は熟達した聖魔術の使い手です。そのレイスの身では……」
「まあまあ、任せてくだされ。ゼーヴェ殿に教わった必殺技がありますでな」
妙に自信ありげだが、どうするか。少しリスクはあるが、地下16階を経由しなくていいというリターンは大きい。マスターならどうしただろう。
――マスターは部下を信じる方。任せろと言われたら任せる方だ。きっとアルデムを信じて、賭けに乗る。ならば私もそうするまで。
「では、聖騎士は任せました。私は先に地上へ向かいます。今後はゼーヴェの指示に従うよう」
「あ、天使さん待って! 街でマスターを探しやすいようにしておくわ」
「? 一体――」
何を、と繋げる前に悪寒が走る。見れば、自分の影が揺れて……いや、影の中で何かが蠢いていた。
「いきなり投げ込んじゃって、ごめんなさい。それは私の影の一部。天使さんの言うことを聞くように言ってあるから、マスターを探すお手伝いをしてくれるはず」
「なるほど。ありがとうございます」
試しに念じると、それだけで波打つ影は静まった。人気の少ない通りで放つのが良さそうだ。
「アルデム、武運を」
「レルア様も、戦神アルテノ様のご加護がありますよう」
聞いたことのない名前に少し驚く。過去に戦神と崇められた天使は複数知っているが、アルテノという名前は記憶になかった。信仰が神を生む例も多いため、存在しないと決めつけるのは早計だろうが。
それにしても、天使が別の神の加護を祈られるというのは面白い話だ。我が神とマスターは敵対の道を歩み始めてしまったようだし、問題はないか。
――その通り。問題はない。私はもう色彩のない情報だけの世界には戻らない。優秀なだけの上級天使は死んだ。
リフィスト殿は、最初はこの世界を知るために降りてきたらしい。私も半分は同じようなものだ。その機会が与えられたかそうでなかったか。神と袂を分かったのが、先か後かの違いなだけ。
神との接続は切れたと聞いた。他の天使が私を消しにくるかもしれない。リフィスト殿よりも酷い最期を迎えるかもしれない。しかし私はマスターについて行く。マスターに対する脅威は、私が除こう。この身の全てをもって、マスターをお守りしよう。
私が世界を知れたのは、マスターのお陰なのだから。
※ ※ ※
「――風壁」
「ほう! 今のを防ぐとはのう。やはり一筋縄ではいかないようじゃの」
死角からの、魔術名すら省略した一撃。それを防がれ、アルデムは苦笑する。
「なるほどう。やっぱり僕の予感は当たってたみたいだねえ」
「ほっほ、儂が出てくるのも想定の範囲内かの?」
「うーん、まあそんなところかなあ? ――風刃!」
「ふうむ――風壁」
飛んでくる風の刃は、先程ハルティアが使用したものと全く同じ魔術で遮られた。
「へえ、貴方も風の魔術師なんだねえ?」
「そう思うかの? ――土刃」
「――っ!!」
ハルティアは咄嗟に飛び退いた……が、土の刃をもろに食らって倒れ込む。
「っ、はあ、只者じゃないみたいだねえ」
「これでも結界に回す魔力は絶やさないか。仕方ないのう、早くも必殺技じゃ――顕現せよ、虚無を支配せし黒の王」
二人の周囲に黒い靄がかかる。突如、ハルティアが地に膝をついた。
「重い……ねえ……」
「ふむ、魔力は途切れたようじゃの。ファルンスターク家の長男ともあろう者が、この程度で音を上げるとは。些か残念じゃのう」
「どうして……僕のことを……知っているのかなあ……?」
既に片方の手も地についたハルティアは、杖に魔力を込めて叫ぶ。
「――風の精霊よ! 全てを吹き飛ばせ!」
「ほう! ――土壁」
「――大嵐!」
まさに捨て身の一撃。靄が吹き飛ぶと同時に、ハルティアは自らの術に体を切り裂かれる。
しかし、その顔には微笑が浮かんでいた。
「僕の、勝ちだねえ――聖浄!」
「――解呪」
勝利を確信した笑みは一瞬で驚愕へと変わる。ハルティアには、聖魔術が打ち消されたことが信じられなかった。聖騎士である自分の魔術が、レイスごときに。
「甘いのう、聖騎士。老いぼれなぞ、貧弱聖浄一発で十分であると?」
アルデムは、そのままの流れで杖を振る。
「聖騎士よ、耐えてみせよ――大嵐!」
「――!」
無詠唱にもかかわらず、ハルティアのそれを大きく上回る規模の嵐が吹き荒れた。
それは、まさに破壊の嵐だった。残っていた木も軒並み吹き飛び、あとには殺風景な地面のみが残される。
ハルティアは落下時の風壁で一命は取り留めたものの、既に瀕死と言える状態だった。
「その、魔術は。貴方、一体……」
「今のを耐えるとはのう。魔法は使えずとも、風の魔術に関しては悪くないようじゃの」
じゃが、とアルデムは続ける。
「うむ、やはり足りぬ。己が実力を過信しすぎじゃな。魔力を制御しただけで満足していてはならぬよ」
既に意識があるのかどうかもわからないハルティアに向かって、アルデムは容赦なく杖を向ける。
「最古の大賢者、アルデム・ファルンスタークが命ず。風よ矢となりて彼に降り注げ――風矢」
数秒に渡る風の矢の豪雨。降りやんだ後には、もう何も残ってはいなかった。
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
家の猫がポーションとってきた。
熊ごろう
ファンタジー
テーブルに置かれた小さな瓶、それにソファーでくつろぐ飼い猫のクロ。それらを前にして俺は頭を抱えていた。
ある日どこからかクロが咥えて持ってきた瓶……その正体がポーションだったのだ。
瓶の処理はさておいて、俺は瓶の出所を探るため出掛けたクロの跡を追うが……ついた先は自宅の庭にある納屋だった。 やったね、自宅のお庭にダンジョン出来たよ!? どういうことなの。
始めはクロと一緒にダラダラとダンジョンに潜っていた俺だが、ある事を切っ掛けに本気でダンジョンの攻略を決意することに……。
私はあなたの母ではありませんよ
れもんぴーる
恋愛
クラリスの夫アルマンには結婚する前からの愛人がいた。アルマンは、その愛人は恩人の娘であり切り捨てることはできないが、今後は決して関係を持つことなく支援のみすると約束した。クラリスに娘が生まれて幸せに暮らしていたが、アルマンには約束を違えたどころか隠し子がいた。おまけに娘のユマまでが愛人に懐いていることが判明し絶望する。そんなある日、クラリスは殺される。
クラリスがいなくなった屋敷には愛人と隠し子がやってくる。母を失い悲しみに打ちのめされていたユマは、使用人たちの冷ややかな視線に気づきもせず父の愛人をお母さまと縋り、アルマンは子供を任せられると愛人を屋敷に滞在させた。
アルマンと愛人はクラリス殺しを疑われ、人がどんどん離れて行っていた。そんな時、クラリスそっくりの夫人が社交界に現れた。
ユマもアルマンもクラリスの両親も彼女にクラリスを重ねるが、彼女は辺境の地にある次期ルロワ侯爵夫人オフェリーであった。アルマンやクラリスの両親は他人だとあきらめたがユマはあきらめがつかず、オフェリーに執着し続ける。
クラリスの関係者はこの先どのような未来を歩むのか。
*恋愛ジャンルですが親子関係もキーワード……というかそちらの要素が強いかも。
*めずらしく全編通してシリアスです。
*今後ほかのサイトにも投稿する予定です。
異世界召喚されたのは、『元』勇者です
ユモア
ファンタジー
突如異世界『ルーファス』に召喚された一ノ瀬凍夜ーは、5年と言う年月を経て異世界を救った。そして、平和まで後一歩かと思ったその時、信頼していた仲間たちに裏切られ、深手を負いながらも異世界から強制的に送還された。
それから3年後、凍夜はクラスメイトから虐めを受けていた。しかし、そんな時、再度異世界に召喚された世界は、凍夜が送還されてから10年が経過した異世界『ルーファス』だった。自分を裏切った世界、裏切った仲間たちがいる世界で凍夜はどのように生きて行くのか、それは誰にも分からない。
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
讐炎の契約者
ひやま
キャラ文芸
この世界には、大きく三つの種族が存在する。
知を持つ人間、力をもつ異形、その間の異人。
それぞれの歴史はそれぞれとの戦いの歴史であり、その最後には人間が戦いを制するのだった。
これは、そんな世界を生きた「契約」の物語である。
一話は短め不定期更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる