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第3章
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「あ、捏造した記憶も植え付けてくれると助かる」
「ええ、どちらも一応可能ではありますが……」
ガッツポーズ。神から時空魔術を貰った冒険者的な設定にしよう。
「……少し術式の構築に時間がかかります」
「了解。実はそれ使ってこの迷宮探索してみたいんだけどさ、作り変える記憶とかも今話しといた方がいい?」
「はい、術式に組み込んでしまいますので」
なるほど。設定はあれでいいとして、記憶戻るトリガーとかはどうしよう。俺もまぁ普通の冒険者よりは強いが、ぶっちゃけこの迷宮の地下60階――現在における最深部まで初見でソロれるとは思えない。
キリよく地下50階までにしとこう。地下50階踏破で記憶戻る感じで。
「マスター。マスターはここの主ですので、地下50階まででも死なないというシステムは適用されません。それはお伝えしますか?」
そうか。俺だけ死んだらゲームオーバーなのか。んー、まぁ死んで試すようなプレイングするタイプでもないし大丈夫か……? 勇者だから、とかテキトーな理由つけて説明するのは簡単かもしれんが、折角だしその情報はなしでいこう。
「いや、伝えなくていいよ。……あー、いざってときは助けてくれると嬉しい。レルアを見るってのも記憶戻るトリガーにしとこう」
「勿論お助けします。マスターご不在の間の迷宮管理はいかが致しますか?」
うーん、聖騎士とか出たら困るもんな。咄嗟に動けるのはレルアかゼーヴェだが、ゼーヴェは三騎将動かす役についてほしいし。
「レルアに頼んでもいいか?」
「お任せ下さい」
では後ほど、とレルアは部屋を出ていった。リフィストはいつの間にか消えていた。また街で加護ばら撒いてんのかな。
まぁとりあえずギルドに出す依頼でも考えよう。リフィストに言ってた教会はまだまだ建てられなそうだし。
依頼内容は討伐系一択でいいか? 死体消えるから証明部位みたいなのは無理だが、何を何体殺したってデータは冒険者証明書に保存されてく仕組みらしいしな。
10階ごとに踏破でエルあげても良さそうだ。初回限定で。
まずゴースト……弱いし地上3階までの間に十体は狩るだろ。報酬は……大体1エルが1ルナだから100エルくらいが妥当か? なんかゴーストは殺すのに抵抗ある冒険者も多そうだしな。
反対にゴブリンとかスライムは十体50エルくらいでいいだろ。七体狩ればルドゥードが食えるって寸法よ。ま、この迷宮街だと焼きそばってとこか。
時間ごとの付与エルは……上層は一時間で10エルとかでいいな。10階ごとに10エルずつ増やしていこう。地下11階から20階なら時間20エル。うん、悪くなさそうだ。てかやってみて微妙ならガンガン変えてけばいいしな。とりまこれで。
ああ、宝箱の鉱石やらドロップの装備やらを換金、ってかエルに換えるシステムもあったらいいな。これも冒険者ギルドの仕事にするか。鉱石とかぶっちゃけ一般冒険者は要らないだろうし、わざわざシレンシアとかまで戻ってもらうのもな。
鉱石ごとのレア度は大体個数でわかってるし、それを参考にして正確な数値を決めよう。シレンシアでそれより高く買い取るっつーならまぁそれはそれで良し。
装備は……街で売ってるやつならその半額、そうじゃないやつはテキトーにノリで決める。元になった鉱石のレア度とか。武器本体への属性付与とかはノーカンで。数値がバラつきすぎて面倒だしな。
さて、あとはこれをどう地上に伝えるかだ。俺がこっちの文字書けりゃ紙に書いて渡すだけなんだがそうもいかない。あんま仕事頼んでないしアルデムあたりに念話で伝えて……と思ったがゼーヴェにしよう。文字はゼーヴェ。記憶力も良さそうだし。
(ゼーヴェ、また一つ文字書くのを頼まれてくれるか。あ、もし紙とペンそっちにあったらわざわざ来なくても大丈夫だぞ)
(はっ。詰所にあるものを使わせていただきます)
――鉱石の欄は空白にしたが、それ以外は大体伝えた。一番安いので一個100エルとかにしたらハズレ扱いされなくて済むかな。まぁこれは俺が戻ってきてからでもいい。今は迷宮に挑みたくてたまらん。
レルアの部屋に凸るぞ。そうと決まれば早速自室を出てレルアの部屋をノック。
「はい、どうぞ……あ、いえ、少しお待ちを!」
半分開けかけたドアを急いで閉める。別に散らかってなかった気がするけどな。てか太ももにぬいぐるみ置いてベッドに腰掛けてた?
多分、何が好きかわからなすぎてとりあえずあげた熊のやつ。いやマジなら可愛すぎかよ。死んだ。鼻血出てるかもしれん。今確実に気持ち悪い笑顔だ俺。
「お待たせしました……マスター?」
「おおう、いやなんでもない。お邪魔します」
レルアがドアを開けてくれた。薄茶色の縦セタ……だと……!?
前リフェアが服欲しいっつってたときに買ったとかか。DPショップ貸して買い物してもらったんだが内容までは知らなかった。めっちゃグッジョブ。服選びのセンスあるよ。スレンダー縦セタいいね。似合ってるねって爽やかな笑顔で言いたい。いやこれただしイケメンに限る案件か……。
似合いすぎて興奮したのはさておいて、この部屋にちゃんと入るのはこれが初めてだ。
リフェアとラビが色々いじったお陰もあってかやけに可愛い部屋になってる。だけどところどころ几帳面なんだなってのも見えた。本棚とか。ザ・女の子の部屋って感じだ。向こうじゃ入ったことねーけど。
「どうぞ、こちらに」
レルアの椅子に座るように促される。そういやこの部屋に客用の椅子なかったな。
レルアだけベッドに座らせるのもなんだし買っちまおう。そう高くもない。
『木製椅子:300DP』
購入。デザイン的にも浮いてるってほどじゃないだろ。多分。まあ微妙ならリフェアあたりが俺の部屋に殴り込みにくるだけだ。
「で……術式の準備の方はどうだ?」
「術式自体は先程完成しました。あとは魔力を流し込むだけです」
仕事が早くて助かる。
「おーサンクス。早速やってくれるか?」
「かしこまりました。では、そちらに横になっていただけますか」
ベッドの足元には熊のぬいぐるみが鎮座していた。やっぱさっきのは見間違えじゃなかったか。ギャップ萌え。俺、即死。
倒れるように体勢を倒すと枕からは例のいい匂いがした。嘘だろなんだこれシャンプー? シャンプーの香りですか?
待て。このままだと忘却かけてもらうまえに死んでしまう。この俺にいい匂いする女の子のベッドで横になれってそりゃヤバいよ。
寝ないから枕なんて使わないはずなのにと思ったらアレか。この前目の件で寝かせてたからか。それとも抱き枕的な感じで使ってんだろうか。待て待て待て思考が忙しい。俺は童貞だぞ。
「ま、マスター?」
「大丈夫大丈夫、なんでもない。一思いに記憶消しちゃってくれ」
耳まで赤い自信がある。レルアに心配されて余計赤くなったぞ畜生、幸せだ。そうだこういう感情を幸せって呼ぶんだろ。この無性に恥ずかしくてくすぐったくて心地よいこの感じ。ああ表情筋の制御がきかない。どうかこんなニヤケ面見ないでほしい。くそっ魅了耐性の天の羽衣はどこにいきやがった。色欲の魅了にも耐えた最強の我が異常耐性スキル。この異常な頬の火照りをどうにかしてくれ。
「で、では術式を発動します。ベッドを魔術媒体としますので、起き上がらないようにお願いします――」
ベッドが紫系の色に光った気がした。
ニヤケ面のまま頬が硬直しているのを感じながら、意識は暗闇の底に落ちていく。
「ええ、どちらも一応可能ではありますが……」
ガッツポーズ。神から時空魔術を貰った冒険者的な設定にしよう。
「……少し術式の構築に時間がかかります」
「了解。実はそれ使ってこの迷宮探索してみたいんだけどさ、作り変える記憶とかも今話しといた方がいい?」
「はい、術式に組み込んでしまいますので」
なるほど。設定はあれでいいとして、記憶戻るトリガーとかはどうしよう。俺もまぁ普通の冒険者よりは強いが、ぶっちゃけこの迷宮の地下60階――現在における最深部まで初見でソロれるとは思えない。
キリよく地下50階までにしとこう。地下50階踏破で記憶戻る感じで。
「マスター。マスターはここの主ですので、地下50階まででも死なないというシステムは適用されません。それはお伝えしますか?」
そうか。俺だけ死んだらゲームオーバーなのか。んー、まぁ死んで試すようなプレイングするタイプでもないし大丈夫か……? 勇者だから、とかテキトーな理由つけて説明するのは簡単かもしれんが、折角だしその情報はなしでいこう。
「いや、伝えなくていいよ。……あー、いざってときは助けてくれると嬉しい。レルアを見るってのも記憶戻るトリガーにしとこう」
「勿論お助けします。マスターご不在の間の迷宮管理はいかが致しますか?」
うーん、聖騎士とか出たら困るもんな。咄嗟に動けるのはレルアかゼーヴェだが、ゼーヴェは三騎将動かす役についてほしいし。
「レルアに頼んでもいいか?」
「お任せ下さい」
では後ほど、とレルアは部屋を出ていった。リフィストはいつの間にか消えていた。また街で加護ばら撒いてんのかな。
まぁとりあえずギルドに出す依頼でも考えよう。リフィストに言ってた教会はまだまだ建てられなそうだし。
依頼内容は討伐系一択でいいか? 死体消えるから証明部位みたいなのは無理だが、何を何体殺したってデータは冒険者証明書に保存されてく仕組みらしいしな。
10階ごとに踏破でエルあげても良さそうだ。初回限定で。
まずゴースト……弱いし地上3階までの間に十体は狩るだろ。報酬は……大体1エルが1ルナだから100エルくらいが妥当か? なんかゴーストは殺すのに抵抗ある冒険者も多そうだしな。
反対にゴブリンとかスライムは十体50エルくらいでいいだろ。七体狩ればルドゥードが食えるって寸法よ。ま、この迷宮街だと焼きそばってとこか。
時間ごとの付与エルは……上層は一時間で10エルとかでいいな。10階ごとに10エルずつ増やしていこう。地下11階から20階なら時間20エル。うん、悪くなさそうだ。てかやってみて微妙ならガンガン変えてけばいいしな。とりまこれで。
ああ、宝箱の鉱石やらドロップの装備やらを換金、ってかエルに換えるシステムもあったらいいな。これも冒険者ギルドの仕事にするか。鉱石とかぶっちゃけ一般冒険者は要らないだろうし、わざわざシレンシアとかまで戻ってもらうのもな。
鉱石ごとのレア度は大体個数でわかってるし、それを参考にして正確な数値を決めよう。シレンシアでそれより高く買い取るっつーならまぁそれはそれで良し。
装備は……街で売ってるやつならその半額、そうじゃないやつはテキトーにノリで決める。元になった鉱石のレア度とか。武器本体への属性付与とかはノーカンで。数値がバラつきすぎて面倒だしな。
さて、あとはこれをどう地上に伝えるかだ。俺がこっちの文字書けりゃ紙に書いて渡すだけなんだがそうもいかない。あんま仕事頼んでないしアルデムあたりに念話で伝えて……と思ったがゼーヴェにしよう。文字はゼーヴェ。記憶力も良さそうだし。
(ゼーヴェ、また一つ文字書くのを頼まれてくれるか。あ、もし紙とペンそっちにあったらわざわざ来なくても大丈夫だぞ)
(はっ。詰所にあるものを使わせていただきます)
――鉱石の欄は空白にしたが、それ以外は大体伝えた。一番安いので一個100エルとかにしたらハズレ扱いされなくて済むかな。まぁこれは俺が戻ってきてからでもいい。今は迷宮に挑みたくてたまらん。
レルアの部屋に凸るぞ。そうと決まれば早速自室を出てレルアの部屋をノック。
「はい、どうぞ……あ、いえ、少しお待ちを!」
半分開けかけたドアを急いで閉める。別に散らかってなかった気がするけどな。てか太ももにぬいぐるみ置いてベッドに腰掛けてた?
多分、何が好きかわからなすぎてとりあえずあげた熊のやつ。いやマジなら可愛すぎかよ。死んだ。鼻血出てるかもしれん。今確実に気持ち悪い笑顔だ俺。
「お待たせしました……マスター?」
「おおう、いやなんでもない。お邪魔します」
レルアがドアを開けてくれた。薄茶色の縦セタ……だと……!?
前リフェアが服欲しいっつってたときに買ったとかか。DPショップ貸して買い物してもらったんだが内容までは知らなかった。めっちゃグッジョブ。服選びのセンスあるよ。スレンダー縦セタいいね。似合ってるねって爽やかな笑顔で言いたい。いやこれただしイケメンに限る案件か……。
似合いすぎて興奮したのはさておいて、この部屋にちゃんと入るのはこれが初めてだ。
リフェアとラビが色々いじったお陰もあってかやけに可愛い部屋になってる。だけどところどころ几帳面なんだなってのも見えた。本棚とか。ザ・女の子の部屋って感じだ。向こうじゃ入ったことねーけど。
「どうぞ、こちらに」
レルアの椅子に座るように促される。そういやこの部屋に客用の椅子なかったな。
レルアだけベッドに座らせるのもなんだし買っちまおう。そう高くもない。
『木製椅子:300DP』
購入。デザイン的にも浮いてるってほどじゃないだろ。多分。まあ微妙ならリフェアあたりが俺の部屋に殴り込みにくるだけだ。
「で……術式の準備の方はどうだ?」
「術式自体は先程完成しました。あとは魔力を流し込むだけです」
仕事が早くて助かる。
「おーサンクス。早速やってくれるか?」
「かしこまりました。では、そちらに横になっていただけますか」
ベッドの足元には熊のぬいぐるみが鎮座していた。やっぱさっきのは見間違えじゃなかったか。ギャップ萌え。俺、即死。
倒れるように体勢を倒すと枕からは例のいい匂いがした。嘘だろなんだこれシャンプー? シャンプーの香りですか?
待て。このままだと忘却かけてもらうまえに死んでしまう。この俺にいい匂いする女の子のベッドで横になれってそりゃヤバいよ。
寝ないから枕なんて使わないはずなのにと思ったらアレか。この前目の件で寝かせてたからか。それとも抱き枕的な感じで使ってんだろうか。待て待て待て思考が忙しい。俺は童貞だぞ。
「ま、マスター?」
「大丈夫大丈夫、なんでもない。一思いに記憶消しちゃってくれ」
耳まで赤い自信がある。レルアに心配されて余計赤くなったぞ畜生、幸せだ。そうだこういう感情を幸せって呼ぶんだろ。この無性に恥ずかしくてくすぐったくて心地よいこの感じ。ああ表情筋の制御がきかない。どうかこんなニヤケ面見ないでほしい。くそっ魅了耐性の天の羽衣はどこにいきやがった。色欲の魅了にも耐えた最強の我が異常耐性スキル。この異常な頬の火照りをどうにかしてくれ。
「で、では術式を発動します。ベッドを魔術媒体としますので、起き上がらないようにお願いします――」
ベッドが紫系の色に光った気がした。
ニヤケ面のまま頬が硬直しているのを感じながら、意識は暗闇の底に落ちていく。
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