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第2章
51 無謀
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「あ、あはは……。そんな怖い顔しないで下さいよ。俺だって何がなんだかわかってないんです、急にこんな砂漠に飛ばされて」
「飛ばされた、ねえ。ここには、かなり強力な転移無効の魔術結界が張ってあるっぽいんだけどなあ」
大嵐野郎てめえ……。
「こう見えてもハルティアは魔術に聡い。そして嘘を言う理由もないが?」
「まず服装からしておかしいにゃー。どこから来たにゃ?」
流石にユ〇クロはまずかったか。面倒がってこっちの服に着替えなかったのが仇になった。
「ひ、東の方ですよ……王都からは遠いし、なんにせよ小さい村だから聖騎士様は知らないかもしれません」
ユネの目が鋭さを帯びる。
「なんでぼくらが聖騎士ってわかったにゃ? ぼくがこの軽い鎧になったのは最近のことだし、ハルティアのローブだってそうにゃ。ぼくらが知らないような村の人間が知ってるとは思えないにゃ」
ああクソクソクソ、そんなこと知るかよ。
「俺の村ではきっと白い鎧を着た人を全員聖騎士だと思いますよ。村というより集落かな、『ニホン』って言うんですけど」
「ほう、確かに聞いたことはないな。貴様、先程村は東にあると言ったが……シレンシアからの距離は何キルト程度だ?」
いくら村人シレンシアの位置くらい知ってるんだろうな。聖騎士が聞いてくるってことはそういうことだ。
1キルトは1キロなのか? そもそもこの世界の大きさがわからない。
確か東京大阪間は大体500キロだったな。この世界に車はないんだろうしテキトーに500キルトで……いや、危険すぎる。選択を誤れば死ぬ。ここは無難に……
「どうした。目が泳いでいるぞ、少年」
「隠し事はしない方が身のためだよう?」
「いやその、えっと。俺毎日遊んで暮らしてたもんで、シレンシアからの距離とかわからなくって……」
「そうかそうか――繋檻」
「っ――遅延!」
ああダメだこれ。もう迷ってる暇はない。つーかこっちきて日が浅いどころかほとんど外出てないし、色々知らないことが多すぎる。
「へえ、だんちょーの無詠唱に対応できるんだあ。やっぱり一般人じゃないねえ」
そりゃ一応警戒してたからな。ゼーヴェが使ってたやつは黒っぽい檻だったが、今回のは白だった。単純に属性の差か? まぁ当たったら終わりには変わりない。
「にしても、動きが遅くなるなんて面白い魔術だねえ。俄然君に興味が湧いてきたよう」
「大人しくするなら乱暴なことはしないにゃー?」
それが聖騎士の台詞かよ。
「待ってください、誤解ですよ。俺は一般人――」
「何者かなんてどうでもいいから――風槍――君の魔術を見せてほしいなあ――風刃」
「――遅延、置換!」
ダメもとの言い訳だったが隙すらできないとは。三人一気にかかってこないだけマシか。
「ハルティア、わかってるな」
「勿論だよう。こんなに面白い魔術使うんだし、殺すなんて勿体ないこと――」
「――圧空、遅延――置換」
「あ……?」
決まった、まず一人目。大嵐野郎は上空で身動きが取れなくなった。
あのわけわからん威力の魔術がなければ或いは……
「……あは、ハルティア何してるにゃ?」
「へ?」
疾い。間に合わない。
「がっ」
「不意を突けば反応速度は一般人にゃー」
首、苦し、い、
「ハルティアは侮ってかかったのが悪いにゃ。|Ⅳの騎士(カルネロ)として情けないと思わないのかにゃー? 聖騎士ともあろう者が、どこのエクィトスの骨ともわからないやつ相手にそのザマ……呆れるにゃー」
「置……換……」
「にゃ!?」
握る力が弱まった隙に胴体を蹴って抜け出す。俗にいう猫耳少女なる存在を蹴ったわけだが、罪悪感とか言ってる場合じゃない。それに鎧のおかげでダメージ自体はないはずだ。
「全く……無駄な抵抗はやめたらどうだ」
「無駄? 何言ってんですか。現にあなたのお仲間は二人とも――」
「最近はつまらない任務が多くて困っていたんだ。もし本気で終わらせる気なら、初めから三人で繋檻を使っているさ」
ルファスは憐れむような笑みを浮かべる。待てよ、もしその余裕がガチなら最悪の展開だ。ぬか喜びもいいとこだぜ。
つまり、つまり――
「理解したか? これは戯れに過ぎない――解呪」
二人の拘束が解ける。オイオイ冗談よせよ。
「ユネもやられてるじゃないかあ」
「うるさいにゃー、ちょっと油断しただけにゃ」
「無駄話はそこまでにしておけ。そろそろ決めるぞ――」
詠唱はなくとも術の発動時に一瞬だけ硬直がある、はずだ。そこに賭ける。それしかない。
「「「繋檻!」」」
――今だ!
「――起動せよ、強制送還!」
天を衝く青い光が円形に広がっていく。
「何――!」
「にゃ――!?」
ふぃー、なんとかなったか。聖騎士ってだけあって結構ヤバかったな。
だが、流石は俺の時空魔術。信じてたぜ。
「っと……解呪」
……瞬間、青い光は砕け散った。
「やれやれ、助かったぞハルティア。転移無効なのは侵入者側だけというわけか。さて、万策尽きたということでいいな?」
限界だ、レルアを呼ぶしかない。
(レルア――)
「随分と高度な結界だねえ。この子も影の隷とだけあってそれなりに厄介だったし、これはしっかり調査しないとだねえ?」
「そうだにゃー……ハルティア、後ろ!」
「んー?」
レルアか! ――いや、違う。
「お困りみたいね、マスター?」
「リフェア? どうして来た、ラビも連れずに――」
「あら、貴方も天使さんを連れてきていないじゃない。そういうことよ」
「貴様も影の隷か?」
ああヤバい、隷どころか――
「あら、聖騎士さんって案外鈍感なのね。すぐに分かるわ」
「! 退け!」
「――魔術障壁」
「ざーんねん、そんな脆い壁なんてちょちょいの――」
リフェアの足下から影の濁流。きた! 影きた! これで勝つる……か?
「――聖盾。こんな単純な手に釣られてくれるとは。影の一族と言えども所詮は小娘か」
「な……何よ。一度防いだくらいで」
「終わりだ。やれ、ハルティア」
「はあい――大聖浄」
視界が真っ白になった。聖浄の強化版か? だがどうやら俺には効かないらしい。一応勇者だしな。
「っ、痛い! 嫌、嫌ぁああぁぁぁああ!!!!」
「どうした? おい!」
「おや、隷にも同様の効き目があるはずなんだが。もしや貴様は……」
何やら光の向こうで言ってやがるがそれよりリフェアだ。何故かわからないが全身からひどい出血。黒い生地の上からでもはっきりわかるくらいの大怪我だ。一刻も早く止血しないと死ぬ量だろこれ。
一応俺もヒールは使える。応急手当程度のものだが、重ねがけすれば止血くらいはなんとかなるだろ。なんとかなってくれ。
「――時遡」
「回収の邪魔だ」
「――遅延!」
「邪魔だと言っている! これ以上は容赦しない……貴様にとってその女はなんだ? 仕える主ですらないのだろう、それは貴様の命を懸けるに値する存在なのか?」
確かに出会ったばっかりだ。なんならまだほとんど喋ったこともない。
だが、俺の勝手な行動で死人が出るのはもう嫌だ。
(レルア!)
(只今向かっています――)
止血に遅延を使うのは良い案だった。出血は止まったわけではないが、確実に遅くなってる。
「今逃げれば、貴様のことは見逃してやろう」
「逃げるわけねーだろ。俺と少し遊んでこうぜ?」
レルアが到着するまでの時間稼ぎだ。本気の時空魔術をお見舞いしてやる。
「飛ばされた、ねえ。ここには、かなり強力な転移無効の魔術結界が張ってあるっぽいんだけどなあ」
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「こう見えてもハルティアは魔術に聡い。そして嘘を言う理由もないが?」
「まず服装からしておかしいにゃー。どこから来たにゃ?」
流石にユ〇クロはまずかったか。面倒がってこっちの服に着替えなかったのが仇になった。
「ひ、東の方ですよ……王都からは遠いし、なんにせよ小さい村だから聖騎士様は知らないかもしれません」
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「なんでぼくらが聖騎士ってわかったにゃ? ぼくがこの軽い鎧になったのは最近のことだし、ハルティアのローブだってそうにゃ。ぼくらが知らないような村の人間が知ってるとは思えないにゃ」
ああクソクソクソ、そんなこと知るかよ。
「俺の村ではきっと白い鎧を着た人を全員聖騎士だと思いますよ。村というより集落かな、『ニホン』って言うんですけど」
「ほう、確かに聞いたことはないな。貴様、先程村は東にあると言ったが……シレンシアからの距離は何キルト程度だ?」
いくら村人シレンシアの位置くらい知ってるんだろうな。聖騎士が聞いてくるってことはそういうことだ。
1キルトは1キロなのか? そもそもこの世界の大きさがわからない。
確か東京大阪間は大体500キロだったな。この世界に車はないんだろうしテキトーに500キルトで……いや、危険すぎる。選択を誤れば死ぬ。ここは無難に……
「どうした。目が泳いでいるぞ、少年」
「隠し事はしない方が身のためだよう?」
「いやその、えっと。俺毎日遊んで暮らしてたもんで、シレンシアからの距離とかわからなくって……」
「そうかそうか――繋檻」
「っ――遅延!」
ああダメだこれ。もう迷ってる暇はない。つーかこっちきて日が浅いどころかほとんど外出てないし、色々知らないことが多すぎる。
「へえ、だんちょーの無詠唱に対応できるんだあ。やっぱり一般人じゃないねえ」
そりゃ一応警戒してたからな。ゼーヴェが使ってたやつは黒っぽい檻だったが、今回のは白だった。単純に属性の差か? まぁ当たったら終わりには変わりない。
「にしても、動きが遅くなるなんて面白い魔術だねえ。俄然君に興味が湧いてきたよう」
「大人しくするなら乱暴なことはしないにゃー?」
それが聖騎士の台詞かよ。
「待ってください、誤解ですよ。俺は一般人――」
「何者かなんてどうでもいいから――風槍――君の魔術を見せてほしいなあ――風刃」
「――遅延、置換!」
ダメもとの言い訳だったが隙すらできないとは。三人一気にかかってこないだけマシか。
「ハルティア、わかってるな」
「勿論だよう。こんなに面白い魔術使うんだし、殺すなんて勿体ないこと――」
「――圧空、遅延――置換」
「あ……?」
決まった、まず一人目。大嵐野郎は上空で身動きが取れなくなった。
あのわけわからん威力の魔術がなければ或いは……
「……あは、ハルティア何してるにゃ?」
「へ?」
疾い。間に合わない。
「がっ」
「不意を突けば反応速度は一般人にゃー」
首、苦し、い、
「ハルティアは侮ってかかったのが悪いにゃ。|Ⅳの騎士(カルネロ)として情けないと思わないのかにゃー? 聖騎士ともあろう者が、どこのエクィトスの骨ともわからないやつ相手にそのザマ……呆れるにゃー」
「置……換……」
「にゃ!?」
握る力が弱まった隙に胴体を蹴って抜け出す。俗にいう猫耳少女なる存在を蹴ったわけだが、罪悪感とか言ってる場合じゃない。それに鎧のおかげでダメージ自体はないはずだ。
「全く……無駄な抵抗はやめたらどうだ」
「無駄? 何言ってんですか。現にあなたのお仲間は二人とも――」
「最近はつまらない任務が多くて困っていたんだ。もし本気で終わらせる気なら、初めから三人で繋檻を使っているさ」
ルファスは憐れむような笑みを浮かべる。待てよ、もしその余裕がガチなら最悪の展開だ。ぬか喜びもいいとこだぜ。
つまり、つまり――
「理解したか? これは戯れに過ぎない――解呪」
二人の拘束が解ける。オイオイ冗談よせよ。
「ユネもやられてるじゃないかあ」
「うるさいにゃー、ちょっと油断しただけにゃ」
「無駄話はそこまでにしておけ。そろそろ決めるぞ――」
詠唱はなくとも術の発動時に一瞬だけ硬直がある、はずだ。そこに賭ける。それしかない。
「「「繋檻!」」」
――今だ!
「――起動せよ、強制送還!」
天を衝く青い光が円形に広がっていく。
「何――!」
「にゃ――!?」
ふぃー、なんとかなったか。聖騎士ってだけあって結構ヤバかったな。
だが、流石は俺の時空魔術。信じてたぜ。
「っと……解呪」
……瞬間、青い光は砕け散った。
「やれやれ、助かったぞハルティア。転移無効なのは侵入者側だけというわけか。さて、万策尽きたということでいいな?」
限界だ、レルアを呼ぶしかない。
(レルア――)
「随分と高度な結界だねえ。この子も影の隷とだけあってそれなりに厄介だったし、これはしっかり調査しないとだねえ?」
「そうだにゃー……ハルティア、後ろ!」
「んー?」
レルアか! ――いや、違う。
「お困りみたいね、マスター?」
「リフェア? どうして来た、ラビも連れずに――」
「あら、貴方も天使さんを連れてきていないじゃない。そういうことよ」
「貴様も影の隷か?」
ああヤバい、隷どころか――
「あら、聖騎士さんって案外鈍感なのね。すぐに分かるわ」
「! 退け!」
「――魔術障壁」
「ざーんねん、そんな脆い壁なんてちょちょいの――」
リフェアの足下から影の濁流。きた! 影きた! これで勝つる……か?
「――聖盾。こんな単純な手に釣られてくれるとは。影の一族と言えども所詮は小娘か」
「な……何よ。一度防いだくらいで」
「終わりだ。やれ、ハルティア」
「はあい――大聖浄」
視界が真っ白になった。聖浄の強化版か? だがどうやら俺には効かないらしい。一応勇者だしな。
「っ、痛い! 嫌、嫌ぁああぁぁぁああ!!!!」
「どうした? おい!」
「おや、隷にも同様の効き目があるはずなんだが。もしや貴様は……」
何やら光の向こうで言ってやがるがそれよりリフェアだ。何故かわからないが全身からひどい出血。黒い生地の上からでもはっきりわかるくらいの大怪我だ。一刻も早く止血しないと死ぬ量だろこれ。
一応俺もヒールは使える。応急手当程度のものだが、重ねがけすれば止血くらいはなんとかなるだろ。なんとかなってくれ。
「――時遡」
「回収の邪魔だ」
「――遅延!」
「邪魔だと言っている! これ以上は容赦しない……貴様にとってその女はなんだ? 仕える主ですらないのだろう、それは貴様の命を懸けるに値する存在なのか?」
確かに出会ったばっかりだ。なんならまだほとんど喋ったこともない。
だが、俺の勝手な行動で死人が出るのはもう嫌だ。
(レルア!)
(只今向かっています――)
止血に遅延を使うのは良い案だった。出血は止まったわけではないが、確実に遅くなってる。
「今逃げれば、貴様のことは見逃してやろう」
「逃げるわけねーだろ。俺と少し遊んでこうぜ?」
レルアが到着するまでの時間稼ぎだ。本気の時空魔術をお見舞いしてやる。
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