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第1章 商業都市『ベレンツィア』聖カルメア教会 初任務 編
3.ドラコーンの森のアイリス
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「――ところで、飢えて迷える仔羊、アイリス。
君、ドラコーンの森から来たって言ったよね?ドラコーンの森の部族っていうと、君…『アミリア族』なのかい?――じつは君に出会った時から、そうかなって思っていたんだ」
エルは、アイリスのピンク色の髪と瞳を交互に見遣った。
アイリスは、サイドテールに束ねた髪を両手で掴んだ。
「へ、変な色だよね!……森の外の人からは、珍しそうに見られるんだ」
「ううん。とっても綺麗な、夕日の色だね!」
「~~っ!」
エルがアイリスのピンク色の髪を撫でて、にこっと微笑み掛けると、アイリスの頬もピンク色に染まった。
エルは、再びリアードの毛並みを撫でながら、話を続けた。
「『ドラコーンの民と神々の共生』という書物を読んだことがあるよ。
――ドラコーンの森のアミリア族は…、すべての生き物は神の化身であるという、独自の自然信仰をもっていて、この世のすべての生き物の言葉を理解できる民族だ――って記されていた。
アイリス、君もそうなの?」
「わっ私たちは、すべての生き物の言葉というか…――生き物たちと、心がつながっていて、お互いに分かり合うことができるの。
それは、私たちが森で生きていくために、生き物たちの力を借りて、そして、生き物たちが人間の世界と均衡を保って生きていくために、生き物たちにも私たちの力を貸して、築き上げてきた絆なんだ」
そう言うと、アイリスはしゃがんで、リアードの背中を撫でた。
すると、先ほどまでそっぽを向いていたリアードが、アイリスの顔をチラッと見て、撫でる手をペロペロと舐めた。
「――エル……この子、お腹すいているみたい」
「こら、リア!さっきおやつ食べたばっかりだろ。夕飯まで我慢しなさ~い!
――ドラコーンの森というと、ここから250キロの距離があるよね?4日間は歩かないとここへは辿り着かない。
それに、アミリア族が、森の外に出てくるのは、部族長たちの集団出稼ぎのときだけだって、書物には記されていたよ。
アイリスはまだ小さな女の子なのに……何故、一人でここに?」
エルがアイリスの瞳を覗き込むと、そのピンクの瞳に涙が溜まって、ぽろぽろと雫が零れ落ち、エルをギョッとさせた。
「うっ、うぇ~ん」
おろおろするエルに構うことなく、アイリスは涙を両手で拭いながら、商業都市『ベレンツィア』に辿り着いた経緯を話し始めた。
◆
ドラコーンの森では、冬季になると、食物となる獣も作物も手に入らない時期が続き、森の民らは保存している食物で冬季を乗り越えることとなる。
この時期、狩りや農作業ができない部族の男たちは、森の魔獣ら――ドラゴンやグリフィン、ケンタウルスなどを引き連れて、都市へ集団出稼ぎの旅に出る。魔獣らは労働力を人間のために活かし、アミリア族は魔獣らが正当な対価を得られるように、都市の人間との交渉役を担う、という形で相互共存している。
アイリスの父――ドリドルンは、この年、先代からアミリア族の部族長を継承したばかりであったが、出稼ぎの一団を率いて旅立つことになっていた。
アイリスは、旅立つ前日の夜、身支度をする父を、柱の陰から覗いていた。アイリスに気が付いた父は、アイリスを傍らへと呼び付けた。
「アイリス、春が来るまで、森の皆のことを頼んだぞ。お前は次期アミリア族の部族長だ。
――これは、私が先代のじじ様から受け継いだ、部族に伝わる『ドラコーンの秘石』だ。お前に預けよう。きっとお前と皆を守ってくれるだろう」
そう言い、父は、ドラゴンの紋章の刻まれた、深い紅色の『ドラコーンの秘石』をアイリスの首に掛けた。
翌朝、父と部族の男たち、森の魔獣らは、森の外――都市へと旅立った。
――しかし、それから冬が過ぎ春が来ても、一団の誰一人として、ドラコーンの森へ戻ってくることはなかった。
◆
「――残った森の人たちは皆、盗賊にでも攫われて、どこかへ売り飛ばされてしまったんじゃないかって心配している…。ドラゴンやグリフィンなんかの毛皮や牙は、コレクターたちにとって希少な価値があるし、アミリア族自体も、その能力を利用しようと、悪いことを企む連中から狙われているから…」
「それでアイリスは、旅に出たお父さんや皆を探すために、ベレンツィアまで来たんだね」
「…それに旅立つ前に、お父さんから聞いていたことがあったの。
『アイリス、お父さんはベレンツィアの『聖カルメア教会』に、古い友人がいてね。私が部族長を継いだことを便りで知らせたところ、その知人が、今年の私たちの働き口を用意してくれたよ』
って、嬉しそうに話してくれたの」
それを聞いて、エルは目を大きく見開いて、リアードを見遣った。
先ほどまでつまらなそうに地面に伏せていたリアードも、耳をピンと立ててエルと目を合わせた。
「――聖カルメア教会……。アイリスのお父さんたちは、聖カルメア教会に行ったんだね。そして姿を消してしまった……」
エルは顎に手を当てて、しばらく黙り込んだ。――どうしたものかと考え込んでいる。
なかなか決心がつかないでいるエルのマントの裾を、リアードが銜えてぐいぐいと引っ張った。
「――アイリス。いなくなってしまったドラコーンの仲間たちと、僕らの初任務。
……どうやら、無関係ではなさそうだよ」
真摯な顔を向けるエル――左手で胸元のロザリオを包み込んで目を閉じた。
「『我が名は神の史徒、エル。――我、所望する書は≪ソロモンの鍵≫。――汝、ここにページを開け、≪ブック≫!』」
――エルが唱えると、ロザリオからぱぁっ…と星屑のような光が広がった。
その光は徐々に集まり、一冊の本の形を成した。キラキラと輝く半透明の本がエルの手に収まった。
アイリスはそっと本に手を伸ばしてみたが、スルッと通り抜けてしまう。
――エルの手の中で、本は自らページをパラパラとめくらせた後、あるページを示したところで、ピタッと止まった。
エルは右手で魔法の杖を掲げ、――杖先で空中にペンタクルを描いた。
「『生命の源、恵みの雨、≪レイン≫!』」
――すると、晴れて綺麗な夕日が出ていた空から、大粒の雨が降ってきた。
広場に集っていた人々は、急いで露店を撤収させたり、走って帰路についたり、予報外の雨に大慌てである。
お天気雨によって空に架かった美しい虹を背に、エルはアイリスへ手を差し伸べた。
「――アイリス!僕らがここで出会ったのは、神の導きかもしれないよ。さあ、僕らについてきて――冒険の始まりさ!」
君、ドラコーンの森から来たって言ったよね?ドラコーンの森の部族っていうと、君…『アミリア族』なのかい?――じつは君に出会った時から、そうかなって思っていたんだ」
エルは、アイリスのピンク色の髪と瞳を交互に見遣った。
アイリスは、サイドテールに束ねた髪を両手で掴んだ。
「へ、変な色だよね!……森の外の人からは、珍しそうに見られるんだ」
「ううん。とっても綺麗な、夕日の色だね!」
「~~っ!」
エルがアイリスのピンク色の髪を撫でて、にこっと微笑み掛けると、アイリスの頬もピンク色に染まった。
エルは、再びリアードの毛並みを撫でながら、話を続けた。
「『ドラコーンの民と神々の共生』という書物を読んだことがあるよ。
――ドラコーンの森のアミリア族は…、すべての生き物は神の化身であるという、独自の自然信仰をもっていて、この世のすべての生き物の言葉を理解できる民族だ――って記されていた。
アイリス、君もそうなの?」
「わっ私たちは、すべての生き物の言葉というか…――生き物たちと、心がつながっていて、お互いに分かり合うことができるの。
それは、私たちが森で生きていくために、生き物たちの力を借りて、そして、生き物たちが人間の世界と均衡を保って生きていくために、生き物たちにも私たちの力を貸して、築き上げてきた絆なんだ」
そう言うと、アイリスはしゃがんで、リアードの背中を撫でた。
すると、先ほどまでそっぽを向いていたリアードが、アイリスの顔をチラッと見て、撫でる手をペロペロと舐めた。
「――エル……この子、お腹すいているみたい」
「こら、リア!さっきおやつ食べたばっかりだろ。夕飯まで我慢しなさ~い!
――ドラコーンの森というと、ここから250キロの距離があるよね?4日間は歩かないとここへは辿り着かない。
それに、アミリア族が、森の外に出てくるのは、部族長たちの集団出稼ぎのときだけだって、書物には記されていたよ。
アイリスはまだ小さな女の子なのに……何故、一人でここに?」
エルがアイリスの瞳を覗き込むと、そのピンクの瞳に涙が溜まって、ぽろぽろと雫が零れ落ち、エルをギョッとさせた。
「うっ、うぇ~ん」
おろおろするエルに構うことなく、アイリスは涙を両手で拭いながら、商業都市『ベレンツィア』に辿り着いた経緯を話し始めた。
◆
ドラコーンの森では、冬季になると、食物となる獣も作物も手に入らない時期が続き、森の民らは保存している食物で冬季を乗り越えることとなる。
この時期、狩りや農作業ができない部族の男たちは、森の魔獣ら――ドラゴンやグリフィン、ケンタウルスなどを引き連れて、都市へ集団出稼ぎの旅に出る。魔獣らは労働力を人間のために活かし、アミリア族は魔獣らが正当な対価を得られるように、都市の人間との交渉役を担う、という形で相互共存している。
アイリスの父――ドリドルンは、この年、先代からアミリア族の部族長を継承したばかりであったが、出稼ぎの一団を率いて旅立つことになっていた。
アイリスは、旅立つ前日の夜、身支度をする父を、柱の陰から覗いていた。アイリスに気が付いた父は、アイリスを傍らへと呼び付けた。
「アイリス、春が来るまで、森の皆のことを頼んだぞ。お前は次期アミリア族の部族長だ。
――これは、私が先代のじじ様から受け継いだ、部族に伝わる『ドラコーンの秘石』だ。お前に預けよう。きっとお前と皆を守ってくれるだろう」
そう言い、父は、ドラゴンの紋章の刻まれた、深い紅色の『ドラコーンの秘石』をアイリスの首に掛けた。
翌朝、父と部族の男たち、森の魔獣らは、森の外――都市へと旅立った。
――しかし、それから冬が過ぎ春が来ても、一団の誰一人として、ドラコーンの森へ戻ってくることはなかった。
◆
「――残った森の人たちは皆、盗賊にでも攫われて、どこかへ売り飛ばされてしまったんじゃないかって心配している…。ドラゴンやグリフィンなんかの毛皮や牙は、コレクターたちにとって希少な価値があるし、アミリア族自体も、その能力を利用しようと、悪いことを企む連中から狙われているから…」
「それでアイリスは、旅に出たお父さんや皆を探すために、ベレンツィアまで来たんだね」
「…それに旅立つ前に、お父さんから聞いていたことがあったの。
『アイリス、お父さんはベレンツィアの『聖カルメア教会』に、古い友人がいてね。私が部族長を継いだことを便りで知らせたところ、その知人が、今年の私たちの働き口を用意してくれたよ』
って、嬉しそうに話してくれたの」
それを聞いて、エルは目を大きく見開いて、リアードを見遣った。
先ほどまでつまらなそうに地面に伏せていたリアードも、耳をピンと立ててエルと目を合わせた。
「――聖カルメア教会……。アイリスのお父さんたちは、聖カルメア教会に行ったんだね。そして姿を消してしまった……」
エルは顎に手を当てて、しばらく黙り込んだ。――どうしたものかと考え込んでいる。
なかなか決心がつかないでいるエルのマントの裾を、リアードが銜えてぐいぐいと引っ張った。
「――アイリス。いなくなってしまったドラコーンの仲間たちと、僕らの初任務。
……どうやら、無関係ではなさそうだよ」
真摯な顔を向けるエル――左手で胸元のロザリオを包み込んで目を閉じた。
「『我が名は神の史徒、エル。――我、所望する書は≪ソロモンの鍵≫。――汝、ここにページを開け、≪ブック≫!』」
――エルが唱えると、ロザリオからぱぁっ…と星屑のような光が広がった。
その光は徐々に集まり、一冊の本の形を成した。キラキラと輝く半透明の本がエルの手に収まった。
アイリスはそっと本に手を伸ばしてみたが、スルッと通り抜けてしまう。
――エルの手の中で、本は自らページをパラパラとめくらせた後、あるページを示したところで、ピタッと止まった。
エルは右手で魔法の杖を掲げ、――杖先で空中にペンタクルを描いた。
「『生命の源、恵みの雨、≪レイン≫!』」
――すると、晴れて綺麗な夕日が出ていた空から、大粒の雨が降ってきた。
広場に集っていた人々は、急いで露店を撤収させたり、走って帰路についたり、予報外の雨に大慌てである。
お天気雨によって空に架かった美しい虹を背に、エルはアイリスへ手を差し伸べた。
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