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第1章:異世界転生!辺境伯家の発明少年
第9話「新たな目標、そして無邪気な王都散策」
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王都での初めての商会訪問を終え、エルヴィンは新たな刺激と興奮に包まれていた。前世でエンジニアとして過ごした記憶もある彼は、王都で見た魔道具や商会の仕組みが、前世の「市場」や「産業」とどこか通じるところがあると感じていた。魔道具という形で、この異世界に自分の知識や発想をもっと活かせるかもしれない——エルヴィンの心は希望と挑戦心で満たされていた。
そんなある日のこと、父カールが会議に出ている間、エルヴィンは護衛のエドガーに付き添われながら王都の町を見て回ることになった。王都での滞在も残りわずかだ。少しでもこの地の文化や風景を吸収しようと、彼は子供らしい好奇心を全開にして町を歩き始めた。
エルヴィンとエドガーは、まず市場の通りに足を運んだ。市場は活気に溢れており、商人たちがさまざまな商品を並べて賑わっている。果物や野菜、手工芸品、布地、そして小さな魔道具まで——見るもの全てが新鮮で、エルヴィンの目はキラキラと輝いていた。
「坊ちゃま、何か気になるものがあればお声がけください」
「うん!ありがとう、エドガー!」
エルヴィンは無邪気に頷き、露店の並ぶ道を歩きながら、次々に商品に目を向けていた。ふと、ある露店の端に「小型の魔道具」を並べている店が目に入った。そこで目を引いたのは、小さな子供でも簡単に使える「水を汲むための魔道具」だった。
「これは……ハンドポンプみたいなものかな?」
エルヴィンは思わず前世で知っている機械のイメージと重ね合わせ、店の主人に話しかけてみた。
「すみません、この道具はどうやって使うんですか?」
店の主人はエルヴィンの身なりを見て、彼がただ者ではないとすぐに気づき、丁寧に説明してくれた。
「これは『水引き玉』と呼ばれるものでしてね。小さな井戸や水場から水を汲み上げるために使います。使い方は簡単、上部にある取っ手を回すだけで、水がどんどん出てくるのです」
エルヴィンはその説明を聞きながら、前世で知っているハンドポンプの仕組みと似ていることに驚いた。そして、「この世界にもこうした便利な道具が普及しているんだな」と感心すると同時に、自分の知識をもっと活かして、さらに改良できるのではないかと考え始めた。
「この『水引き玉』も、魔道文字を工夫してもっと効率良くできないかな……」
そんな考えを巡らせていると、エドガーがさりげなく声をかけてきた。
「坊ちゃま、少しお疲れではありませんか?あちらの広場で一息入れてはいかがでしょう」
エルヴィンは我に返り、軽く頷いた。「そうだ、王都の散策もまだ始まったばかりだし、まずは休憩しよう」と、エドガーと共に広場へ向かうことにした。
広場では子供たちが無邪気に遊んでおり、その姿を眺めながらエルヴィンも童心に返って笑顔を見せた。彼がベンチに座って休んでいると、ふと近くで遊んでいた同じくらいの年齢の少年たちが、興味深そうにこちらを見ているのに気づいた。
「ねえ君、どこから来たの?見かけない顔だね」
一人の少年が話しかけてきた。彼は王都で育った町の子供のようで、エルヴィンとはまた違う活発で無邪気な様子だった。エルヴィンも自然に微笑み、答えた。
「僕はエルヴィンっていうんだ。シュトラウス領から父上と一緒に王都に来たんだよ」
「へえ、シュトラウス領か!僕はカイル!こっちはトーマスとフィリップ!」
他の少年たちも元気よく名乗り、エルヴィンを歓迎してくれた。彼らはエルヴィンが貴族の子息であることは理解していたが、年齢が近いこともあり、すぐに友達のように打ち解けた。
「ねえエルヴィン、ここでかくれんぼしようよ!」
カイルが提案すると、エルヴィンも思わず笑顔で応じた。前世の記憶があるとはいえ、今のエルヴィンはまだ子供の心を持っている。そして、こんなに気兼ねなく遊べる友達と出会えたのが嬉しかった。
「いいよ!僕も参加する!」
エドガーは少し心配そうな顔をしたが、エルヴィンが元気に遊んでいる様子を見て、少し離れた場所で見守ることにした。
しばらくの間、エルヴィンは王都の子供たちと無邪気に遊び回った。かくれんぼや鬼ごっこ、さらには広場にあった簡単な遊具を使って、彼らと楽しい時間を過ごした。こうして過ごすひとときが、エルヴィンにとってはとても新鮮で、貴族としての立場を一時忘れて楽しめる貴重な時間だった。
遊び疲れた頃、カイルがエルヴィンに問いかけた。
「ねえエルヴィン、君って魔道具を作れるって本当?」
「うん、まあね。まだ簡単なものしか作れないけど……」
エルヴィンが少し照れながら答えると、カイルと他の子供たちは驚きの表情を浮かべた。魔道具は一般的に専門の職人や大人の貴族が作るものだとされており、同年代のエルヴィンがそれを作れると聞いて、彼らはますます興味を持ったようだった。
「すごい!じゃあさ、何か遊べる道具とか作れないの?」
「うーん……」
エルヴィンは少し考え込んだが、ふと頭にあるアイデアが浮かんできた。前世で見かけた「おもちゃ」や「遊具」を思い出し、それを魔道具の力を使って再現できないかと考えたのだ。
「そうだな……簡単なものなら作れるかもしれない。『回るコマ』とかどう?」
「回るコマ?なんだそれ?」
エルヴィンは、子供たちにコマの遊び方を説明し、少し時間をもらって自分で作ってみることを提案した。
「少し待っててくれる?材料があれば、簡単に作れるから」
エルヴィンはエドガーに頼み、近くの道具屋で木片と細い金属の軸をいくつか購入してもらった。これを使ってコマの形に整え、そして魔道文字「回転」を刻み込むことで、普通のコマとは違う「自動で回り続けるコマ」を作ることに挑戦した。
「回転の魔道文字……うまくいくかな?」
エルヴィンは慎重に魔道文字を刻み込み、少しずつ魔力を込めていった。自動で回転するよう、力の加減を調整しながらコマの軸に魔力を注ぎ込む。これにより、コマは手で回さなくても一定の速度で回転し続ける仕組みになっている。
出来上がったコマを持ってエルヴィンが広場に戻ると、カイルたちは興味津々に集まってきた。
「わあ!それがコマ?」
「うん、これを見ててね」
エルヴィンはコマを地面に置き、指で軽く叩くと、コマは自動で回転し始めた。手で回していないのに、魔力の力でくるくると回り続けるコマに、カイルたちは驚きと歓声を上げた。
「すごい!回ってる、回ってる!」
「これ、どうやってるんだ?」
エルヴィンは微笑みながら、魔道文字の力について簡単に説明した。子供たちは感心しつつも、難しい話は半分も理解していなかったが、それでも彼の作ったコマで遊び始めた。
「エルヴィン、すごいもの作れるんだね!今度はもっとすごいのも作ってよ!」
「うん、約束するよ!」
エルヴィンは友達と楽しそうに笑い合いながら、改めて「遊び」に役立つ魔道具や道具を作る楽しさを感じていた。この小さな発明が、みんなに笑顔をもたらすことができる。それは、前世でエンジニアとして働いていた頃には感じられなかった新鮮な喜びだった。
その日の夜、エルヴィンは王都での経験と、新しい友達との時間を思い出しながら、次のアイデアを考え始めた。
「もっと便利で、もっとみんなが楽しめる道具を作ってみたい……!」
エルヴィンの心に、新たな夢と挑戦が生まれていた。遊びの道具から生活を豊かにする道具まで——彼はこの異世界で、自分だけの発明家としての道を少しずつ歩み始めていた。
そんなある日のこと、父カールが会議に出ている間、エルヴィンは護衛のエドガーに付き添われながら王都の町を見て回ることになった。王都での滞在も残りわずかだ。少しでもこの地の文化や風景を吸収しようと、彼は子供らしい好奇心を全開にして町を歩き始めた。
エルヴィンとエドガーは、まず市場の通りに足を運んだ。市場は活気に溢れており、商人たちがさまざまな商品を並べて賑わっている。果物や野菜、手工芸品、布地、そして小さな魔道具まで——見るもの全てが新鮮で、エルヴィンの目はキラキラと輝いていた。
「坊ちゃま、何か気になるものがあればお声がけください」
「うん!ありがとう、エドガー!」
エルヴィンは無邪気に頷き、露店の並ぶ道を歩きながら、次々に商品に目を向けていた。ふと、ある露店の端に「小型の魔道具」を並べている店が目に入った。そこで目を引いたのは、小さな子供でも簡単に使える「水を汲むための魔道具」だった。
「これは……ハンドポンプみたいなものかな?」
エルヴィンは思わず前世で知っている機械のイメージと重ね合わせ、店の主人に話しかけてみた。
「すみません、この道具はどうやって使うんですか?」
店の主人はエルヴィンの身なりを見て、彼がただ者ではないとすぐに気づき、丁寧に説明してくれた。
「これは『水引き玉』と呼ばれるものでしてね。小さな井戸や水場から水を汲み上げるために使います。使い方は簡単、上部にある取っ手を回すだけで、水がどんどん出てくるのです」
エルヴィンはその説明を聞きながら、前世で知っているハンドポンプの仕組みと似ていることに驚いた。そして、「この世界にもこうした便利な道具が普及しているんだな」と感心すると同時に、自分の知識をもっと活かして、さらに改良できるのではないかと考え始めた。
「この『水引き玉』も、魔道文字を工夫してもっと効率良くできないかな……」
そんな考えを巡らせていると、エドガーがさりげなく声をかけてきた。
「坊ちゃま、少しお疲れではありませんか?あちらの広場で一息入れてはいかがでしょう」
エルヴィンは我に返り、軽く頷いた。「そうだ、王都の散策もまだ始まったばかりだし、まずは休憩しよう」と、エドガーと共に広場へ向かうことにした。
広場では子供たちが無邪気に遊んでおり、その姿を眺めながらエルヴィンも童心に返って笑顔を見せた。彼がベンチに座って休んでいると、ふと近くで遊んでいた同じくらいの年齢の少年たちが、興味深そうにこちらを見ているのに気づいた。
「ねえ君、どこから来たの?見かけない顔だね」
一人の少年が話しかけてきた。彼は王都で育った町の子供のようで、エルヴィンとはまた違う活発で無邪気な様子だった。エルヴィンも自然に微笑み、答えた。
「僕はエルヴィンっていうんだ。シュトラウス領から父上と一緒に王都に来たんだよ」
「へえ、シュトラウス領か!僕はカイル!こっちはトーマスとフィリップ!」
他の少年たちも元気よく名乗り、エルヴィンを歓迎してくれた。彼らはエルヴィンが貴族の子息であることは理解していたが、年齢が近いこともあり、すぐに友達のように打ち解けた。
「ねえエルヴィン、ここでかくれんぼしようよ!」
カイルが提案すると、エルヴィンも思わず笑顔で応じた。前世の記憶があるとはいえ、今のエルヴィンはまだ子供の心を持っている。そして、こんなに気兼ねなく遊べる友達と出会えたのが嬉しかった。
「いいよ!僕も参加する!」
エドガーは少し心配そうな顔をしたが、エルヴィンが元気に遊んでいる様子を見て、少し離れた場所で見守ることにした。
しばらくの間、エルヴィンは王都の子供たちと無邪気に遊び回った。かくれんぼや鬼ごっこ、さらには広場にあった簡単な遊具を使って、彼らと楽しい時間を過ごした。こうして過ごすひとときが、エルヴィンにとってはとても新鮮で、貴族としての立場を一時忘れて楽しめる貴重な時間だった。
遊び疲れた頃、カイルがエルヴィンに問いかけた。
「ねえエルヴィン、君って魔道具を作れるって本当?」
「うん、まあね。まだ簡単なものしか作れないけど……」
エルヴィンが少し照れながら答えると、カイルと他の子供たちは驚きの表情を浮かべた。魔道具は一般的に専門の職人や大人の貴族が作るものだとされており、同年代のエルヴィンがそれを作れると聞いて、彼らはますます興味を持ったようだった。
「すごい!じゃあさ、何か遊べる道具とか作れないの?」
「うーん……」
エルヴィンは少し考え込んだが、ふと頭にあるアイデアが浮かんできた。前世で見かけた「おもちゃ」や「遊具」を思い出し、それを魔道具の力を使って再現できないかと考えたのだ。
「そうだな……簡単なものなら作れるかもしれない。『回るコマ』とかどう?」
「回るコマ?なんだそれ?」
エルヴィンは、子供たちにコマの遊び方を説明し、少し時間をもらって自分で作ってみることを提案した。
「少し待っててくれる?材料があれば、簡単に作れるから」
エルヴィンはエドガーに頼み、近くの道具屋で木片と細い金属の軸をいくつか購入してもらった。これを使ってコマの形に整え、そして魔道文字「回転」を刻み込むことで、普通のコマとは違う「自動で回り続けるコマ」を作ることに挑戦した。
「回転の魔道文字……うまくいくかな?」
エルヴィンは慎重に魔道文字を刻み込み、少しずつ魔力を込めていった。自動で回転するよう、力の加減を調整しながらコマの軸に魔力を注ぎ込む。これにより、コマは手で回さなくても一定の速度で回転し続ける仕組みになっている。
出来上がったコマを持ってエルヴィンが広場に戻ると、カイルたちは興味津々に集まってきた。
「わあ!それがコマ?」
「うん、これを見ててね」
エルヴィンはコマを地面に置き、指で軽く叩くと、コマは自動で回転し始めた。手で回していないのに、魔力の力でくるくると回り続けるコマに、カイルたちは驚きと歓声を上げた。
「すごい!回ってる、回ってる!」
「これ、どうやってるんだ?」
エルヴィンは微笑みながら、魔道文字の力について簡単に説明した。子供たちは感心しつつも、難しい話は半分も理解していなかったが、それでも彼の作ったコマで遊び始めた。
「エルヴィン、すごいもの作れるんだね!今度はもっとすごいのも作ってよ!」
「うん、約束するよ!」
エルヴィンは友達と楽しそうに笑い合いながら、改めて「遊び」に役立つ魔道具や道具を作る楽しさを感じていた。この小さな発明が、みんなに笑顔をもたらすことができる。それは、前世でエンジニアとして働いていた頃には感じられなかった新鮮な喜びだった。
その日の夜、エルヴィンは王都での経験と、新しい友達との時間を思い出しながら、次のアイデアを考え始めた。
「もっと便利で、もっとみんなが楽しめる道具を作ってみたい……!」
エルヴィンの心に、新たな夢と挑戦が生まれていた。遊びの道具から生活を豊かにする道具まで——彼はこの異世界で、自分だけの発明家としての道を少しずつ歩み始めていた。
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