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5.恋は女を強くする
5-4.それをエゴと言われても
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――電話、鳴ってる。
ぼんやりとした頭でそれだけに気づき、雪生は発信元のそれを自然と手に取っていた。
「もしもし……」
『……都か』
「……浅川さん?」
一気に目が覚めた。隣では美土里が布団に潜り、体を身じろぎさせている。美土里は多少朝に弱い。勝手に取ってしまったのは、美土里のスマホだった。時計を見ると、時刻は朝の七時を過ぎている。
「す、すみません、今、美土里さ……社長に代わります」
『どうせ寝ているんだろう。それより、社長を起こして早く本店に来てくれ。一大事だ』
「一大事?」
『来たら話す。頼んだ』
返事をする前に切られた。一大事、と頭の中で何度か繰り返した後、慌てて美土里を揺り動かす。声をかけて何度もそうしているうちに、ようやく美土里が布団から顔を出した。
「雪生くん……早いよ……」
「大変なんです。浅川さんが一大事だって。すぐに本店に来て下さいと」
「一大事……」
美土里はまだ寝ぼけていたのだろう、しかし次第に瞳に力が戻ってくる。
「浅川から……わかった」
美土里はベッドから起き上がり、頭を何度も振っている。雪生も同じく身を起こし、サイドテーブルにあった温い水を飲む。少しだけこめかみが痛んだ。昨日飲んだ酒のせいかもしれない。それでも目は、完全に覚めている。
二人で身支度を簡単に済ませ、急いで部屋から出た。美土里の顔は固く、怖いほどだ。
「何があったんでしょう……」
「直接店に来い、ということは、浅川自身でもどうにもならない状況に陥ってることは確かだ。急ごう、雪生くん。少し飛ばすよ」
「はい」
強張った口調に自然と雪生の面も引き締まる。
乗った車は急スピードで発進し、店への道のりを辿った。今日に限って霧雨だ。重苦しい灰色の雲が余計、胸騒ぎを増幅させる。
幸い渋滞に引っかかることもなく、店につけたのはありがたい。駐車場には、珍しく落ち着きがない様子の浅川がいた。美土里と共に車から降りると、浅川が巨躯を揺らしてこちらに走ってくる。
「お疲れ、浅川。何があったんだい」
「データが全部消えている。顧客情報、売り上げの記録から、全部」
「店やスタッフに損害はないだろうね?」
「それはない。使っているパソコンのデータだけ、全て消えていた」
唾を飲み、話をうかがうことしかできない雪生は、しかし不敵に美土里が笑うのを見た。
「詰めが甘いね。いや、その程度で済んだならましか」
美土里が後部座席からノートパソコンを取り出し、店に向かう。
美土里と浅川の後を追うように、雪生も小走りで進む。階段を上がる音がやけに大きく聞こえた。データが消えたとなると、配合のレシピも含めて、ということになるだろう。そうなればまた、一から客へたずねる手間が増える。常連客の心証も悪くする。
事務室に入った。三台のパソコンがエラー画面のままであった。雪生のもの、真殿のもの、そして美土里と浅川専用のものが。自分のパソコンを確認してみる。起動すらしない。リカバリーディスクはあったはずだが、使えるまでに時間がかかるのは確かだ。
臨時の際、誰もが使用できるようにどのパソコンもパスワードは一括して教えてあった。考えれば、怪しいのはスタッフ全員だろう。
「盗まれたりしているものは?」
「紙媒体だけだな。後は備品もちゃんとある」
「店は開ける体勢だね。今日の予約状況はどういう感じだい」
「朝から上客で満杯だ」
「上客さんのレシピがないと、原さん方が困りますね」
呟けば、一瞬浅川の顔に翳りが差した気がした。苦々しい、といってもいい顔つきだ。
「浅川さん。何か思い当たることでもあるんですか?」
「……いや」
「原くんと言えば、昨日奇妙なメッセージを送ってきてたね、都くんに。浅川、何かあったんじゃないのかい」
たたみかけられてか、それとも少しばかりの沈黙に耐えかねてか、浅川が頭を振った。
「昨日、原に連絡がつかなかった。今も返信がない」
「まさか……データを消したりしたのは、原さんなんでしょうか」
雪生は鞄からスマホを取り出す。相変わらず原から連絡はない。『幸せになってね』、そのメッセージだけが不自然に、画面の上へ浮かび上がっているようだ。
「原がこれをやったのだとしたら、オレはとんだ馬鹿だな」
浅川は珍しく、自嘲気味に唇を歪めた。騙された、とばかりに。
「違います」
思わず雪生の口から、はっきりと否定の言葉が飛び出た。浅川がこちらをサングラス越しに睨んでくる。美土里は意外そうに目をまたたかせるばかりだ。
「原さんは、浅川さんのことを本気で思っていました。その気持ちは嘘じゃありません。こんなことをしたのが原さんだとしても、絶対に何か、理由があるはずです」
「理由? 店に被害を出して、どんな言い訳をするんだかな」
「……野々宮専務が裏で動いたのかもしれないよ、浅川。弱みを握っている、とかね」
「そうです、きっと。だってそうじゃなきゃ、私に祝福の言葉なんて贈りませんよ」
浅川は何も言わない。答えを求めあぐねるように、視線を床へさまよわせているだけだ。
「原さんの家に行って下さい、浅川さん。もし野々宮専務が動いているなら、原さんを助けられるのは浅川さんしかいません」
「だが……オレが今ここを離れるのは……」
「真殿くんももう少しで来るだろうし、ここは大丈夫だよ。浅川、好きな相手なら、逃がさないようにちゃんと捕まえてくることだね」
美土里の言葉に、浅川が顔を上げた。それからの彼の行動は素早かった。椅子にかかっていたジャケットを掴んで、事務室から走って出て行く。
「なんだ、浅川のやつも本気なんじゃないか」
「社長、感心してる場合じゃないですよ。データ復旧しないといけませんし」
「それなら平気。……雪生くん、ペンダント、出して」
「えっ?」
ノートパソコンを開きながら美土里が言うものだから、一瞬戸惑う。疑問に思いながらも胸につけていたペンダントを外し、手渡した。
美土里がペンダントのトップを開く。そこにあったのは。
「あ……それって」
ぎりぎり入る程度の小さなメモリーカードが、静かに鎮座していた。
こんなものが中に入っていたとは想定外だ。驚く雪生の前で、美土里が片目をつむってみせる。
「数日分は書き換えしてなかったから、それ以前のものになるけど。情報はここにある。僕の家のデスクトップにも、クラウド上にもね。大丈夫だよ」
「そ、そんな大事なものを、私が持っていたなんて……」
「一番安全で、信頼できる隠し場所に託しただけさ」
美土里はデスクの中にあるカードリーダーを取り出し、媒体を差しこんだ。ノートパソコンに読み取らせると、いくつものファイルが画面に現れる。レシピ、顧客情報、売り上げなどときちんと整頓されていた。
通りで落ち着いていたわけだ、と思う反面、濡らさず大事に扱っていてよかったと胸を撫で下ろす。画面を覗きこみながら、共に顧客情報を見ていった。
「それにしても、雪生くんがあそこまではっきり自分の意見を浅川に言うなんて、少しびっくりしたな。浅川のことが苦手だったろう?」
「私、原さんにも、皆にも幸せになってもらいたいんです。だから」
「君のそういうところ、僕は好きだな。……全く、うちのエースにも手を出すなんて、これはそろそろ本格的に、野々宮専務へ忠告しないといけないか」
美土里の声も表情も硬い。うなずきつつ、雪生は時計を見た。時刻は八時。店を開ける準備をしなければならないだろう。
「ディフューザーの用意をしてきます。ここはお願いしますね、社長」
「任せて。真殿くんが来たら、ノートパソコンを買いに行ってもらうから」
「はい」
不思議と高揚した気分のまま、急いで部屋を出る。各部屋の電気をつけたり、ディフューザーを洗っている間にも、原と浅川のことが頭から離れなかった。
――原さん、浅川さん。あなたたちも幸せにならなくちゃだめなんです。
今日はとりたてて、忙しい日になりそうだった。
ぼんやりとした頭でそれだけに気づき、雪生は発信元のそれを自然と手に取っていた。
「もしもし……」
『……都か』
「……浅川さん?」
一気に目が覚めた。隣では美土里が布団に潜り、体を身じろぎさせている。美土里は多少朝に弱い。勝手に取ってしまったのは、美土里のスマホだった。時計を見ると、時刻は朝の七時を過ぎている。
「す、すみません、今、美土里さ……社長に代わります」
『どうせ寝ているんだろう。それより、社長を起こして早く本店に来てくれ。一大事だ』
「一大事?」
『来たら話す。頼んだ』
返事をする前に切られた。一大事、と頭の中で何度か繰り返した後、慌てて美土里を揺り動かす。声をかけて何度もそうしているうちに、ようやく美土里が布団から顔を出した。
「雪生くん……早いよ……」
「大変なんです。浅川さんが一大事だって。すぐに本店に来て下さいと」
「一大事……」
美土里はまだ寝ぼけていたのだろう、しかし次第に瞳に力が戻ってくる。
「浅川から……わかった」
美土里はベッドから起き上がり、頭を何度も振っている。雪生も同じく身を起こし、サイドテーブルにあった温い水を飲む。少しだけこめかみが痛んだ。昨日飲んだ酒のせいかもしれない。それでも目は、完全に覚めている。
二人で身支度を簡単に済ませ、急いで部屋から出た。美土里の顔は固く、怖いほどだ。
「何があったんでしょう……」
「直接店に来い、ということは、浅川自身でもどうにもならない状況に陥ってることは確かだ。急ごう、雪生くん。少し飛ばすよ」
「はい」
強張った口調に自然と雪生の面も引き締まる。
乗った車は急スピードで発進し、店への道のりを辿った。今日に限って霧雨だ。重苦しい灰色の雲が余計、胸騒ぎを増幅させる。
幸い渋滞に引っかかることもなく、店につけたのはありがたい。駐車場には、珍しく落ち着きがない様子の浅川がいた。美土里と共に車から降りると、浅川が巨躯を揺らしてこちらに走ってくる。
「お疲れ、浅川。何があったんだい」
「データが全部消えている。顧客情報、売り上げの記録から、全部」
「店やスタッフに損害はないだろうね?」
「それはない。使っているパソコンのデータだけ、全て消えていた」
唾を飲み、話をうかがうことしかできない雪生は、しかし不敵に美土里が笑うのを見た。
「詰めが甘いね。いや、その程度で済んだならましか」
美土里が後部座席からノートパソコンを取り出し、店に向かう。
美土里と浅川の後を追うように、雪生も小走りで進む。階段を上がる音がやけに大きく聞こえた。データが消えたとなると、配合のレシピも含めて、ということになるだろう。そうなればまた、一から客へたずねる手間が増える。常連客の心証も悪くする。
事務室に入った。三台のパソコンがエラー画面のままであった。雪生のもの、真殿のもの、そして美土里と浅川専用のものが。自分のパソコンを確認してみる。起動すらしない。リカバリーディスクはあったはずだが、使えるまでに時間がかかるのは確かだ。
臨時の際、誰もが使用できるようにどのパソコンもパスワードは一括して教えてあった。考えれば、怪しいのはスタッフ全員だろう。
「盗まれたりしているものは?」
「紙媒体だけだな。後は備品もちゃんとある」
「店は開ける体勢だね。今日の予約状況はどういう感じだい」
「朝から上客で満杯だ」
「上客さんのレシピがないと、原さん方が困りますね」
呟けば、一瞬浅川の顔に翳りが差した気がした。苦々しい、といってもいい顔つきだ。
「浅川さん。何か思い当たることでもあるんですか?」
「……いや」
「原くんと言えば、昨日奇妙なメッセージを送ってきてたね、都くんに。浅川、何かあったんじゃないのかい」
たたみかけられてか、それとも少しばかりの沈黙に耐えかねてか、浅川が頭を振った。
「昨日、原に連絡がつかなかった。今も返信がない」
「まさか……データを消したりしたのは、原さんなんでしょうか」
雪生は鞄からスマホを取り出す。相変わらず原から連絡はない。『幸せになってね』、そのメッセージだけが不自然に、画面の上へ浮かび上がっているようだ。
「原がこれをやったのだとしたら、オレはとんだ馬鹿だな」
浅川は珍しく、自嘲気味に唇を歪めた。騙された、とばかりに。
「違います」
思わず雪生の口から、はっきりと否定の言葉が飛び出た。浅川がこちらをサングラス越しに睨んでくる。美土里は意外そうに目をまたたかせるばかりだ。
「原さんは、浅川さんのことを本気で思っていました。その気持ちは嘘じゃありません。こんなことをしたのが原さんだとしても、絶対に何か、理由があるはずです」
「理由? 店に被害を出して、どんな言い訳をするんだかな」
「……野々宮専務が裏で動いたのかもしれないよ、浅川。弱みを握っている、とかね」
「そうです、きっと。だってそうじゃなきゃ、私に祝福の言葉なんて贈りませんよ」
浅川は何も言わない。答えを求めあぐねるように、視線を床へさまよわせているだけだ。
「原さんの家に行って下さい、浅川さん。もし野々宮専務が動いているなら、原さんを助けられるのは浅川さんしかいません」
「だが……オレが今ここを離れるのは……」
「真殿くんももう少しで来るだろうし、ここは大丈夫だよ。浅川、好きな相手なら、逃がさないようにちゃんと捕まえてくることだね」
美土里の言葉に、浅川が顔を上げた。それからの彼の行動は素早かった。椅子にかかっていたジャケットを掴んで、事務室から走って出て行く。
「なんだ、浅川のやつも本気なんじゃないか」
「社長、感心してる場合じゃないですよ。データ復旧しないといけませんし」
「それなら平気。……雪生くん、ペンダント、出して」
「えっ?」
ノートパソコンを開きながら美土里が言うものだから、一瞬戸惑う。疑問に思いながらも胸につけていたペンダントを外し、手渡した。
美土里がペンダントのトップを開く。そこにあったのは。
「あ……それって」
ぎりぎり入る程度の小さなメモリーカードが、静かに鎮座していた。
こんなものが中に入っていたとは想定外だ。驚く雪生の前で、美土里が片目をつむってみせる。
「数日分は書き換えしてなかったから、それ以前のものになるけど。情報はここにある。僕の家のデスクトップにも、クラウド上にもね。大丈夫だよ」
「そ、そんな大事なものを、私が持っていたなんて……」
「一番安全で、信頼できる隠し場所に託しただけさ」
美土里はデスクの中にあるカードリーダーを取り出し、媒体を差しこんだ。ノートパソコンに読み取らせると、いくつものファイルが画面に現れる。レシピ、顧客情報、売り上げなどときちんと整頓されていた。
通りで落ち着いていたわけだ、と思う反面、濡らさず大事に扱っていてよかったと胸を撫で下ろす。画面を覗きこみながら、共に顧客情報を見ていった。
「それにしても、雪生くんがあそこまではっきり自分の意見を浅川に言うなんて、少しびっくりしたな。浅川のことが苦手だったろう?」
「私、原さんにも、皆にも幸せになってもらいたいんです。だから」
「君のそういうところ、僕は好きだな。……全く、うちのエースにも手を出すなんて、これはそろそろ本格的に、野々宮専務へ忠告しないといけないか」
美土里の声も表情も硬い。うなずきつつ、雪生は時計を見た。時刻は八時。店を開ける準備をしなければならないだろう。
「ディフューザーの用意をしてきます。ここはお願いしますね、社長」
「任せて。真殿くんが来たら、ノートパソコンを買いに行ってもらうから」
「はい」
不思議と高揚した気分のまま、急いで部屋を出る。各部屋の電気をつけたり、ディフューザーを洗っている間にも、原と浅川のことが頭から離れなかった。
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