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第1章 働かなくてもいい世界 〜 it's a small fairy world 〜
地下施設
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ノーコちゃんが滑落した穴は思っていたよりも小さかった。ヒトひとり分の隙間があるのみで、下手に掘り進むと崩れてしまいそうだ。俺は穴の隙間から下へと移動する。すぐに光がなくなるが、俺は暗闇でも見通せる。厄介なのは粉塵で、視界が霞んでしまうのでノーコちゃんを見落とさないよう注意しながら下降する。
曲がりくねった隙間を進むと、少し開けた場所に出た。10畳位の空洞である。穴はこの空洞に繋がっていたようだ。空洞は比較的平らであるため、滑り落ちたとしてもこの辺りで止まるはずだ。
重点的に空洞を探索すると、案の定ノーコちゃんが居た。彼女は動かない。失神しているようだ。彼女の傍らには脳を保護していた透明のカバーが落ちている。そのカバーの代わりに、彼女が帽子代わりにしていた頭部ヘルメットが、あるべき場所に戻っていた。おそらく落下した衝撃で頭部ヘルメットが外れてしまい、再生したのだろう。その際にカバーは排出されたようだ。
(ノーコちゃん無事か!)
と声をかけた後で、彼女と意思疎通ができないことに気づく。しばらくすれば起きるだろうが、これは一度報告したほうが良いと判断して、俺は上に戻った。
「どうだった?」
俺はみんなに穴の中の状況を説明する。
「穴は狭く脆そうか……。その空洞の広さなら少しは土砂が落ちても平気だろうが、安全策をとろう。応援を呼んで、みんなで掘削しよう」
ライゼはそう言って、端末を取り出す。マッドやセミル、ヒメちゃんはノーコちゃんが無事なようでホッとしていた。
応援が来る前にノーコちゃんが目覚めた。穴の中から彼女の声が聞こえてきたのだ。
「ノーコ、大丈夫か!」
「博士ー、すいませんー大丈夫じゃないですー」
「どうした!? 何があったー!」
「頭……元に戻っちゃいました……」
「そんなものは後でどうとでもなる! 他に違和感はないか! 身体は無事か!」
「身体は無事ですー。違和感は……。あれ、ちょっと待ってください」
ノーコちゃんの声は小さくなり、そのまま途絶えてしまった。マッドが呼びかけるが返事がない。
「悪霊氏。すまんが見てきてくれんか」
(おうよ)
俺は再び穴の下へと移動する。空洞を見渡すが、ノーコちゃんの姿はない。ただ、空洞の奥が青白く光っているのが見えた。端末の明かりを頼りに奥まで進んだのだろう。
俺は光を目指して移動するが、そこにノーコちゃんの姿はなかった。
(なんだこれ……)
光っていたのは壁に埋め込まれたランプのようなものだ。ランプの周囲には不思議な文様が描かれている。そしてこの壁は、明らかに人工物であった。
(見たこともない模様と形だ……。俺の元いた世界や、この世界で見る明かりの形ともまた違っている……)
壁の左右にはまだ空間が続いている。左奥に光が見えた。ゆらゆらと動いているので、恐らくこれがノーコちゃんだろう。光りは瞬き、そして消えてしまった。俺は急いで彼女の元へと向かう。
光が消えたであろう場所。そこの壁に穴が空いていた。分厚い壁を引き裂くようにして開けられた穴。風化して脆くなったのか、何らかの衝撃で裂けてしまったのかは分からない。穴の中で、ノーコちゃんはひとり佇んでいた。
(ノーコちゃん……?)
壁の中は倉庫と思しき部屋であった。幾つも棚が並び、その上には箱が置かれている。薄汚れているが、まだその原型は保たれている。
俺は彼女がじっと見つめている先を見た。
端末のライトに照らされたそこには、普段見慣れた形であるが、明らかにそれ単体では不適切なものがあった。
俺達の視線の先に、ヒトの腕の形をしたミイラが転がっていた。
掘削は急ピッチで進められ、2時間もするとノーコちゃんは地上への帰還を果たしていた。
「ありがとうございますー」
「いいってことよ」
「それよか、すごい発見だ! ナイス滑落!」
「「ナイス滑落!」」
科学のムラから集まった助っ人達はそう言ってノーコちゃんを褒めていた。褒められた本人「そ、それほどでも……」と、微妙な表情をして土埃を払っている。
「博士、すいません。取れちゃいました……」
「気にするなと言っただろう。大丈夫だ。また着けてやる」
ノーコちゃんは頭を指さして言い、マッドは慰めるように彼女の頭を撫でている。
(……というか、また着けるんだ)
「着けないほうが可愛いと思うんだけどね」
「うん、ノーコちゃんはそっちのほうが可愛い」
セミルとヒメちゃんに呟きに俺は同意する。普通の頭に戻ったノーコちゃんは、普通に美少女だった。
大丈夫? マッドに洗脳されてない?
「崖にばかり気を取られていたが、まさか下に何かがあるとはね……。盲点だったよ。お手柄だね、ノーコちゃん!」
「はぁ。うっかり、落ちちゃっただけなんですが」
「今、仲間が穴を掘り広げているよ。もしかしたら、かつて世界のインフラを作ったニンゲンたちの秘密が明らかになるかもしれない」
キラキラと目を輝かせてライゼは言う。
「でも、危なくはないんですか? 妖精さんは『ヒキカエセ』って言ってましたし、私ももしもひとりだったら生き埋めの可能性がありました」
「大丈夫! ここにいる連中は探求のためなら命なんて惜しくない奴らだから」
「でもーー」
「がっはっは。ライゼの言う通りだぞ、少女よ!」
ノーコちゃんの言葉を笑いながら遮ったのは強面の大男。掘削作業に大きく貢献した彼の名はガリアン。科学のムラの住人でありながら、コロシアムランキング27位の猛者である。ノーコちゃんの発見した施設の先行調査を終え、早くも帰還したようだ。
「俺達はみんな命知らずの馬鹿ばっかだ! 生き埋めになったとて、世界の秘密の一端に触れられるならそれが本望! 気にすることなぞ、何もない!」
「……私は嫌ですよ。あなたと一緒に生き埋めなんて」
セリフと共にポーズを取るガリアンに悪態をついたのは、彼と一緒に先行調査をしていた探究家のユリアン。痩身細目の男性である。
「なんだ、ユリアン。不満か?」
「不満だらけですね。譬えこの身が不死だとしても、そのような最後だけはごめんです」
「何をーー」
「ライゼ。調査報告です。壁の一部と彼女の発見したミイラ等を回収しました」
ガリアンを無視してユリアンは報告を開始する。
「それと、例の部屋の奥を少し覗いてみました。同じような部屋がまだ幾つもあるようです。施設もかなり広いようで、調査するならヒトを増やしたほうが良いでしょう」
「ありがとう、ガリアン」
ライゼはそう言って、ユリアンから荷物を受け取る。回収物は透明な袋に入れられており、その状態のままライゼは回収物を観察する。
「……例の『鉄壁』とはまた違った感じだな」
「『鉄壁』って?」
「ああ、掘り進めた地面から露出した、固く巨大な地面の呼称。あれからまだ貫通どころか罅を入れることさえできなくて、仕方なく地面を横に堀り広げてるんだが果てが見えなくてね。いつしか『鉄壁』って呼ばれる様になった」
ああ、以前の集会で報告のあったアレか。
「で、こっちが枯れたヒトの腕か……。爪らしきものも残ってるし精巧だ。迂闊に触ると崩れるかもしれん。模造品とは考えづらいな。本当にヒトの腕だとして、なぜぐしゃぐしゃに崩れていないのか。フィッターに回収されていないのは、地下奥深くだから彼らも到達できなかったのか? だとすると、彼らが集まって来そうだが……」
ライゼはミイラを凝視してぶつぶつと呟いている。
(フィッターって何だろう)
「見たことないか? 悪霊氏。緑色の苔むした生物だ」
(ああ、モモモの正式名称か)
俺の疑問にマッドが答えてくれる。そういえば知らなった。
「じゃあ、穴を掘り広げてるメンバーを除いて一旦ムラへ戻ろう。準備と作戦会議だ」
ライゼは科学のムラのみんなにそう呼びかける。
「……と、ごめんね。みんな、悪霊さん。こっちの調査にかかりたいから、ムラの案内とかはできないや。他にも妖精さんの出現ポイントの案内もしたかったんだけど、そっちは後で誰か紹介するよ」
「海はー?」
「あ、そうだった。そっちも案内してもらうように頼んでおくね、ヒメちゃん」
ライゼはそう言って、慌ただしくジープを発進させる。ガリアンやユリアンら、何人かのメンバーもそれに続く。
「私らも科学のムラへ行くか」
「そうだな。ここに居てもしょうがあるまい」
「私、運転したいー」
「頭に違和感がありますね……」
(そっちのほうが可愛いよ)
俺達もジープに乗り込んで、彼らの後に続いた。
曲がりくねった隙間を進むと、少し開けた場所に出た。10畳位の空洞である。穴はこの空洞に繋がっていたようだ。空洞は比較的平らであるため、滑り落ちたとしてもこの辺りで止まるはずだ。
重点的に空洞を探索すると、案の定ノーコちゃんが居た。彼女は動かない。失神しているようだ。彼女の傍らには脳を保護していた透明のカバーが落ちている。そのカバーの代わりに、彼女が帽子代わりにしていた頭部ヘルメットが、あるべき場所に戻っていた。おそらく落下した衝撃で頭部ヘルメットが外れてしまい、再生したのだろう。その際にカバーは排出されたようだ。
(ノーコちゃん無事か!)
と声をかけた後で、彼女と意思疎通ができないことに気づく。しばらくすれば起きるだろうが、これは一度報告したほうが良いと判断して、俺は上に戻った。
「どうだった?」
俺はみんなに穴の中の状況を説明する。
「穴は狭く脆そうか……。その空洞の広さなら少しは土砂が落ちても平気だろうが、安全策をとろう。応援を呼んで、みんなで掘削しよう」
ライゼはそう言って、端末を取り出す。マッドやセミル、ヒメちゃんはノーコちゃんが無事なようでホッとしていた。
応援が来る前にノーコちゃんが目覚めた。穴の中から彼女の声が聞こえてきたのだ。
「ノーコ、大丈夫か!」
「博士ー、すいませんー大丈夫じゃないですー」
「どうした!? 何があったー!」
「頭……元に戻っちゃいました……」
「そんなものは後でどうとでもなる! 他に違和感はないか! 身体は無事か!」
「身体は無事ですー。違和感は……。あれ、ちょっと待ってください」
ノーコちゃんの声は小さくなり、そのまま途絶えてしまった。マッドが呼びかけるが返事がない。
「悪霊氏。すまんが見てきてくれんか」
(おうよ)
俺は再び穴の下へと移動する。空洞を見渡すが、ノーコちゃんの姿はない。ただ、空洞の奥が青白く光っているのが見えた。端末の明かりを頼りに奥まで進んだのだろう。
俺は光を目指して移動するが、そこにノーコちゃんの姿はなかった。
(なんだこれ……)
光っていたのは壁に埋め込まれたランプのようなものだ。ランプの周囲には不思議な文様が描かれている。そしてこの壁は、明らかに人工物であった。
(見たこともない模様と形だ……。俺の元いた世界や、この世界で見る明かりの形ともまた違っている……)
壁の左右にはまだ空間が続いている。左奥に光が見えた。ゆらゆらと動いているので、恐らくこれがノーコちゃんだろう。光りは瞬き、そして消えてしまった。俺は急いで彼女の元へと向かう。
光が消えたであろう場所。そこの壁に穴が空いていた。分厚い壁を引き裂くようにして開けられた穴。風化して脆くなったのか、何らかの衝撃で裂けてしまったのかは分からない。穴の中で、ノーコちゃんはひとり佇んでいた。
(ノーコちゃん……?)
壁の中は倉庫と思しき部屋であった。幾つも棚が並び、その上には箱が置かれている。薄汚れているが、まだその原型は保たれている。
俺は彼女がじっと見つめている先を見た。
端末のライトに照らされたそこには、普段見慣れた形であるが、明らかにそれ単体では不適切なものがあった。
俺達の視線の先に、ヒトの腕の形をしたミイラが転がっていた。
掘削は急ピッチで進められ、2時間もするとノーコちゃんは地上への帰還を果たしていた。
「ありがとうございますー」
「いいってことよ」
「それよか、すごい発見だ! ナイス滑落!」
「「ナイス滑落!」」
科学のムラから集まった助っ人達はそう言ってノーコちゃんを褒めていた。褒められた本人「そ、それほどでも……」と、微妙な表情をして土埃を払っている。
「博士、すいません。取れちゃいました……」
「気にするなと言っただろう。大丈夫だ。また着けてやる」
ノーコちゃんは頭を指さして言い、マッドは慰めるように彼女の頭を撫でている。
(……というか、また着けるんだ)
「着けないほうが可愛いと思うんだけどね」
「うん、ノーコちゃんはそっちのほうが可愛い」
セミルとヒメちゃんに呟きに俺は同意する。普通の頭に戻ったノーコちゃんは、普通に美少女だった。
大丈夫? マッドに洗脳されてない?
「崖にばかり気を取られていたが、まさか下に何かがあるとはね……。盲点だったよ。お手柄だね、ノーコちゃん!」
「はぁ。うっかり、落ちちゃっただけなんですが」
「今、仲間が穴を掘り広げているよ。もしかしたら、かつて世界のインフラを作ったニンゲンたちの秘密が明らかになるかもしれない」
キラキラと目を輝かせてライゼは言う。
「でも、危なくはないんですか? 妖精さんは『ヒキカエセ』って言ってましたし、私ももしもひとりだったら生き埋めの可能性がありました」
「大丈夫! ここにいる連中は探求のためなら命なんて惜しくない奴らだから」
「でもーー」
「がっはっは。ライゼの言う通りだぞ、少女よ!」
ノーコちゃんの言葉を笑いながら遮ったのは強面の大男。掘削作業に大きく貢献した彼の名はガリアン。科学のムラの住人でありながら、コロシアムランキング27位の猛者である。ノーコちゃんの発見した施設の先行調査を終え、早くも帰還したようだ。
「俺達はみんな命知らずの馬鹿ばっかだ! 生き埋めになったとて、世界の秘密の一端に触れられるならそれが本望! 気にすることなぞ、何もない!」
「……私は嫌ですよ。あなたと一緒に生き埋めなんて」
セリフと共にポーズを取るガリアンに悪態をついたのは、彼と一緒に先行調査をしていた探究家のユリアン。痩身細目の男性である。
「なんだ、ユリアン。不満か?」
「不満だらけですね。譬えこの身が不死だとしても、そのような最後だけはごめんです」
「何をーー」
「ライゼ。調査報告です。壁の一部と彼女の発見したミイラ等を回収しました」
ガリアンを無視してユリアンは報告を開始する。
「それと、例の部屋の奥を少し覗いてみました。同じような部屋がまだ幾つもあるようです。施設もかなり広いようで、調査するならヒトを増やしたほうが良いでしょう」
「ありがとう、ガリアン」
ライゼはそう言って、ユリアンから荷物を受け取る。回収物は透明な袋に入れられており、その状態のままライゼは回収物を観察する。
「……例の『鉄壁』とはまた違った感じだな」
「『鉄壁』って?」
「ああ、掘り進めた地面から露出した、固く巨大な地面の呼称。あれからまだ貫通どころか罅を入れることさえできなくて、仕方なく地面を横に堀り広げてるんだが果てが見えなくてね。いつしか『鉄壁』って呼ばれる様になった」
ああ、以前の集会で報告のあったアレか。
「で、こっちが枯れたヒトの腕か……。爪らしきものも残ってるし精巧だ。迂闊に触ると崩れるかもしれん。模造品とは考えづらいな。本当にヒトの腕だとして、なぜぐしゃぐしゃに崩れていないのか。フィッターに回収されていないのは、地下奥深くだから彼らも到達できなかったのか? だとすると、彼らが集まって来そうだが……」
ライゼはミイラを凝視してぶつぶつと呟いている。
(フィッターって何だろう)
「見たことないか? 悪霊氏。緑色の苔むした生物だ」
(ああ、モモモの正式名称か)
俺の疑問にマッドが答えてくれる。そういえば知らなった。
「じゃあ、穴を掘り広げてるメンバーを除いて一旦ムラへ戻ろう。準備と作戦会議だ」
ライゼは科学のムラのみんなにそう呼びかける。
「……と、ごめんね。みんな、悪霊さん。こっちの調査にかかりたいから、ムラの案内とかはできないや。他にも妖精さんの出現ポイントの案内もしたかったんだけど、そっちは後で誰か紹介するよ」
「海はー?」
「あ、そうだった。そっちも案内してもらうように頼んでおくね、ヒメちゃん」
ライゼはそう言って、慌ただしくジープを発進させる。ガリアンやユリアンら、何人かのメンバーもそれに続く。
「私らも科学のムラへ行くか」
「そうだな。ここに居てもしょうがあるまい」
「私、運転したいー」
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