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第1章 働かなくてもいい世界 〜 it's a small fairy world 〜

上位ランク戦3

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 1,2時間どころか、戦闘開始から4時間が経過した。変化の少ない戦闘が続き、観客の半数は帰ってしまった。実況のキクカさんは元気だが、解説のシズさんは席に突っ伏して今にも眠そうにしている。あ、シズさんがキクカさんに叩き起こされてる。あの人、よく<十闘士>の顔面にビンタできるな。怖くないんだろうか。……あ、シズさんはマゾか。

 グランさんはセミル、ヒメちゃんと縄跳びで遊んでおり、マッドとノーコちゃんはボードゲームに興じている。
 退屈なので俺もルールを教えてもらった。互いに駒を移動して、主格と呼ばれる駒を討ち取れば勝利。一見すると将棋やチェスのようだが、それに加えてランダムにカードを2枚引き、そのカードに書かれたルールが追加される。今回の追加ルールは『一手30秒』と『一度に三手』。前者は持ち時間30秒の早指しルールで、後者は一度に動かせる駒が三体に増加(同じ駒を二度動かすことは不可)するルールだ。追加ルールによりゲームスピードが著しく上昇する。結果、ノーコちゃんの勝ち。今の所の勝率は6:4でノーコちゃんのほうが僅かに高い。頭のライトで狙いがマッドにバレたりしないかと思ったが、流石にそこまで詳細には分からないらしい。

 バイダルさんは一見真面目に戦局を見守っているが、両脇には山のように料理のゴミが積まれている。さらに口元に食べかすが付いているおり、師匠の威厳はどこにもない。他の客も戦闘の成り行きを見守っているのは極少数で、多くの観客は思い思いに時を過ごしている。

(みんな試合に飽きてるけど、上位ランク戦ってこんなもんなのか?)

 俺はバイダルさんの隣に移動して尋ねる。

「悪霊殿ですか。もちろんこのように長引く試合もありますが、すべてこんな試合ではありませんぞ。試合開始と同時に決着なんてこともざらにあります」
(今回はどうして長引いてるんだ?)
「お互いに実力が拮抗しているからですな。パイルはスピードが劣るもののパワーはグレン殿を上回っております。必殺の一撃を叩き込むスキをつくろうとしていますが、もしそれが躱されたら一転してピンチになるので慎重を期しております。一方でグレン殿は持久戦狙い。パイルの体力を削りつつ、カウンターを狙っているようですな」
(なるほど。それで膠着状態と)
「はい。お互いにチャンスとピンチが表裏一体。どこまで、相手の思考を読み切るかが鍵になるでしょう」
 
 はー。ヤムチャ視点の俺には良く分からないが、バイダルさんには試合の流れが詳細に見えてるんだな。俺とセミルとヒメちゃんだけでは、なんかすごかったという小学生並の感想で終わうところだ。<十闘士>と意思疎通できてて良かった。

「む。そろそろですな」
「ヒメちゃん、セミルちゃん。そろそろ試合が終わりそうじゃの」

 バイダルさんとグランが同時に反応した。遊んでいた二人はゲームに戻り、ノーコちゃんはボードゲームを止めないマッドを引っ張ってこようとしている。

 視線を舞台に向けると、砂埃は舞っているものの、肝心の二人は睨み合っているだけで闘ってはいない。

「削り合いは、もうイイのか?」

 双剣を構えつつパイルさんが言う。

「そうだねー。そろそろ決着をつけといたほうがいいかなと思って。観衆の皆さんも飽き飽きしてるし」

 グレンさんは甲冑の一部を外してぽいぽいと放り投げる。重りを外して、さらに速度を上げる気だ。

「それには同感だな。予定よりも大分長引いたが、貴様が地面にへばり付く様を見せれば、少しは盛り上がるだろうよ」

 バラバラと、隠し持っていた十数本の刀剣を放るパイルさん。どこにそんなものを持っていたのだろう。

「ははは。俺の格好悪い姿なんてみんな見慣れてる。それよりか、普段はクールなお澄ましちゃんの、あられもない姿のほうが需要あるからさ。ご期待に添えてくれる?」
「よーし、分かった。スペシャルメニューは貴様の八つ裂きだ。それなら皆、文句は言うまい」
「そいつは酷いな。俺が楽しめない」
「いつものことだ」

 ふっと、二人の姿が消える。激音が交差し、熱風が舞う。煌めく刃が空中で弾かれ観客席に着弾し、何人かの意識を刈り取った。

(何アレ!?)
「パイルの剣ですな。投擲しておるようで」

 客席にはクレータのような穴が空いていた。

(あんなもんがこっちに来たら……)
「安心してください。私が弾きます」

 おお。すごい安心感。と思う間もなく、近くの客席が被弾し吹っ飛ぶ。

「ちょ、これやば!」
「キャー!すごいすごーい!」
「まだ、勝ち目は残ってるはず……」
「博士! いい加減にゲームから離れて下さい! 危ないですよ!」 
「かっかっか。やっと本気になったのう。遅すぎるわ」

 舞台では砂埃が荒れ狂い、金属音が到るところから響き渡る。五月雨式に観客席を襲う刃は、ヒトを巻き込んで穴を穿つ。しかし、不死である彼らは逃げようとしない。それどころか暇つぶしアイテムを放り出して、盛り上がった舞台に熱狂している。

「つ、ついに両者本気を出し始めたようです。正直、今までの闘いもさっぱりついて行けませんでしたが、今の闘いもさっぱりついて行けません! それに加えてこちらの危険度も上がってまいりました! 皆様、熱風と剣にご注意下さい。熱風と降ってくる剣にご注意下さい! 熱風は火傷程度ですみますが、剣が直撃すると失神確実! この闘いの結末を見逃したくなければ、気合で、剣を、躱せーーー!! あ」

 不吉な一言と、変な音を残してマイクが途切れた。

 観客席を見ると、剣がシズさんを貫いていた。

「シ、シズさーん!!!」

 キクカさんを守るようにシズさんが立ちはだかり、その体を剣が貫通している。幸いにも後ろのキクカさんにケガはないようだが、喀血しているし流石にシズさんでもこれは……。

「……ふぅ♡ 寝ぼけ解消にいいわぁ……」

 恍惚としていた。心配するだけ無駄か。
 さて、試合に戻るとしよう。両者本気を出し始めたようだが。それでも膠着状態……か?

「グレンが押してますな」
「うむ」

 俺の疑問に答えるように<十闘士>の二人が言う。

 突如として宙を舞う二本の双剣。舞台に現れた二人。グレンさんがパイルさんの双剣を蹴り飛ばし、さらに体勢を崩した相手に止めの一撃を放とうとしているのが見えた。

 その一撃を止めたのは、空から降ってきた大剣『撃剣』。二人の間に壁のように聳え立ち、必殺の一撃を緩和する。さらにグレンさんの周囲に十数本の刀剣が降り注ぎ、彼の動きを牽制。

 予想外の攻撃に不意を突かれたその刹那。而して予想通りの攻撃を放った本人は、落ちてきた最後の一本を受け取り、流れるままに止めの一撃を放つ。乱立する刃の隙間を狙い、刃と闘技場に挟み込むように、回避不可の必殺の一撃が、防御した腕諸共にグレンさんの頭蓋に叩き込まれる。

 『変化』により増強したパイルさんの力は天下無双。刃はグレンさんの腕を砕き、そのまま頭蓋を破壊する。……はずだった。

 グレンさんは刃を篭手で握りしめ、そのまま離さない。お互いの力は拮抗し・・・・・・・・・、パイルさんの表情は不可解から苦渋に至る。

「お前……」
「ずるいなんて言わないでね。パイルちゃんも使ってるでしょ」

 上半身が肥大したグレンさんが、パイルさんの刃を受け止めていた。

「っく……」
「逃さないよ。ようやく捕まえたんだ。絶対に離さない」

 グレンさんは反対の手で、距離を取ろうとするパイルさんの手首を掴む。そのまま乱立する刃を気にもせずに距離を詰め、足払いで相手の体勢を崩す。刃の上から覆い被せるようにして、『変化』した拳をパイルさんの顔面に叩き込んだ。

「ク、クリーンヒットォ!! パイル選手、舞台をバウンドして壁に激突ゥ!! これは試合が決まったかー!?」

 舞う砂埃。反撃を警戒してか、距離を詰めようとしないグレンさん。数秒後、埃を払いながら悠々とパイルさんは姿を見せた。そのまま彼女はグレンさんの待つ闘技場に戻る。

「……いつの間に?」
「君を驚かせようと思ってね。頑張った」
「師匠に?」
「バイダルさんかい? ううん。自力で。何度も見てるからね、できると思った」
「そうか……。次は私が勝つ」

 そう言って、パイルさんは舞台の剣の回収を始めた。

「一瞬だけ、気を失ったようじゃの」
「ですな。ルールに救われましたか」
「かっかっか。それもまた実力じゃ」

 選手入場口を見ると既に光っていた。パイルさん側に比べ、グレンさん側のほうが明るい。ということは……。

(グレンさんが勝ったのか)
「すごく熱いー」
「熱源が二人に増えたからね……」
「すごい闘いでした……」
「まだだ……まだ終わらんよ……」
「もう終わりましたよ、博士。あとそれ詰んでます」
「け、決着ー! 先程飛ばされたときに勝負は決していたようです! 勝者はコロシアムランキング17位、グレン選手です! おめでとうございます! おめでとうございます!!」
「二人共、頑張ったわねー。はぁ、よいしょっと♡」

 シズさんは自身を貫いている剣を引き抜いてパイルさんに返す。奇特な性癖に目覚めてしまいそうだから、その色っぽい声は止めて欲しい。

「はあー。やっと勝てた」

 元の身体に戻ったグレンさんが、闘技場に大の字の寝そべる。

「何? 嫌味のつもり? あとそこ邪魔」

 剣の回収を終えたパイルさんが、彼の側で立ち止まる。選手出入口に戻る道中を塞がれた形だ。

「嫌味じゃないけど、キミに勝ったの随分と久しぶりだからね。たまにはいいでしょ」
「はいはい」

 そう呟き、迂回して通り過ぎようとするパイルさんの足をグレンさんが掴む。

「何?」
「いやあ。この闘いに勝てたら言おうと思ってたことがあってね」
「今じゃなきゃ駄目?」
「今がいいな」

 身体を起こし、彼は彼女を見つめる。

「パイル。キミが好きだよ」
「……は?」
「え。聞き逃したのかい酷いな。もういっかい言うよ、パイル、キミのことが好きだ」
「……冗談でしょ?」
「冗談じゃないよ、パイル。物心ついたときから気になってた。自立する頃にはハッキリと自覚した。勝ったら気持ちを伝えようと思ってたけど、ずっと勝てなかった。数百年越しになってしまったが、気持ちは変わってない」

 え、何? 何を言っているのグレンさん。もしや、このタイミングで告白?
 急変する舞台の様子に、観客も次第にざわめいていく。

「な、なーんと! グレン選手が突然パイル選手に告白だー! しかも、これはもしや初恋!? 初恋ですかー!? 数百年も同じ相手を想い続けたとか、どんだけピュアなんだキミはー!!」
「あらあら。初々しいわね」

 実況解説の二人もネタにし始めた。

「……キミは、俺のことどう思ってる?」

 動じてないグレンさんの神経が太すぎる。

「え、ちょ、その……」

 一方でパイルさんは動揺しまくっている。衆目の中で告白を受けるとか、羞恥プレイにも程がある。彼女が普通だ。無理もない。

「……」
「パイル……?」

 パイルさんは俯いて黙ってしまった。

「……恥ずかしがってる?」
「……///」
「可愛い」
「うるさい、黙れ、馬鹿ーー!!!」

 真っ赤になってキレたパイルさんが、ナイフでグレンさんの顔面を切り裂き口を封じる。グレンさんはそのまま撃剣でコロシアムの外に吹っ飛ばされた。キレイな場外ホームランである。

「久しぶりに、パイルのあられもない姿が見れましたな」

 はっはっはとバイダルさんが笑っていた。
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