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第1章 働かなくてもいい世界 〜 it's a small fairy world 〜
コロシアムのムラ
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3日後、準備を終えた俺達は世界旅行へ出発した。最初の目的地はコロシアムの近くにあるムラだ。以前にコロシアムへ行ったときは、観戦が目的だったので立ち寄らなかったが、そこにはコロシアムに常駐するヒト達が多く滞在しているらしい。血気盛んな連中が多いため、喧嘩が起こることもあるという。
俺達が居たムラはマダムのムラと呼ばれている。マダムの本拠地がそこにあるため、いつの間にかそう呼ばれるようになったらしい。各ムラには正式な名称というものはなく、近く建築物や済んでる人がシンボルとなって名前が冠されるようである。
端末の地図をセミルから見せてもらった。この世界のムラは歪な円周上に16個と、円の中心あたりに4個ある。マダムのムラから世界旅行へ行くルートは3つ。時計回りルート、反時計回りルート、中心直行ルートだ。コロシアムのムラは反時計回りルートにあたる。
(何でこのルートにしたんだ?)
「ヒメの戦闘訓練も兼ねてね。あの子、まだ私としか闘ってないし、道具を使った実践訓練もまだまだだから参加させようと思って」
(なるほど)
最近のヒメちゃんは以前ほど痛みに怯えていないし、銃の腕前も上がってきている。セミルも何度か撃たれていたが、まだ十分な実力ではないのだろう。旅の最初に、危険への備えをより厚くしたかったようだ。
というわけで、俺達はコロシアムのムラを目指して、緑の道を走っている。自動車はマッドが用意した4人乗りジープで、運転しているのはノーコちゃん。助手席にはヒメちゃんが乗りたがったので座らせている。大人二人組は後ろで、俺は大人二人に囲まれている。
(いつもノーコちゃんが運転してるのか?)
「まあ、助手だしな」
「もしかして、マッド運転できないの?」
セミルがからかうように言う。
「失礼な。私に任せれば倍速で目的地につくぞ」
「だから私が運転しているんです。博士の運転は危険ですので。アクセル限界まで踏み込んで、ショートカットとか言って道なき道を突き進むじゃないですか」
「そのほうが楽しいし」
「天井に何度頭ぶつけたと思ってるんですか、もう」
「マッド。運転禁止ね」
(そのほうがいいね)
「ノーコ、私も運転したい」
ノーコちゃんの運転を助手席で見ていたヒメちゃんが言う。
「経験ある?」
「ない!」
「じゃあ、後で練習しよっか」
「うん!」
「私が教えてやろう」
「博士はちょっと黙ってて下さい」
「ノーコよ。最近、ちょっと私に冷たくない?」
「何言ってるんですか。私ほど博士に優しいヒトなんていませんよ」
「もうちょっと優しくしてもいいんだよ?」
「十分優しくしてると思いますが……。あ、ヒメちゃん。お菓子あるけど食べる?」
「食べるー!」
「私も!」
マッドのキゲンはお菓子でなおった。マダムが道中に食べなと渡してくれたものらしい。
雑談しながら俺達はコロシアムのムラへと近づいていった。
途中でシーアくんの家の近くを通ったが、立ち寄らなかった。特に用事があるわけでもないし、最近会ったばかりで近況報告する必要もないからだ。それに、シーアくんの家はコロシアムのムラの外れにある。コロシアムのムラの滞在中に行くこともできるので、急ぐこともないという判断だ。
そこからさらに30分。視界にコロシアムが見え始め、迂回するようにぐるっと周る。道の傍にはぽつぽつと家が目立ち始めた。ここがムラなのだろう。
(どこに泊まるんだ?)
「適当に。大半が空き家だから選んでいいよ。ちょっと広めの家に泊まろか」
(じゃあ、アレにしようかな)
古今東西奇々怪々、様々な家が立ち並んでいるが、俺は元の世界で見覚えのある横に広い和風な住宅を選んだ。呼び鈴を鳴らし、声を掛けるが返事はない。留守なのか、誰も使っていないのか。家の中に入ってみると、玄関に靴はなく、ホコリもうっすらと積もっていた。誰も使っていないと判断し、俺達は広い玄関から靴を脱いで家に上がる。家の床は地面から膝くらいの高さだけ底上げされており、古い農家の家屋のようであった。部屋も畳敷きのようである。
「使うところだけ軽く掃除しようか」
セミルの一言で掃除が始まった。セミルとマッドが二部屋掃除し、ノーコちゃんがリビングと玄関、ヒメちゃんが風呂場である。俺は何もできないので家と周囲の探検に出る。屋根裏から床下まで探索したが、特に不審な点はない。前の住人もいないようだし、その痕跡もないようだ。
(それにしても、やけにキレイだな。長年放置されてたら、もっと傷んでそうなもんだが)
「そう、こんなもんじゃない?」
俺の疑問にセミルが答える。なんだろ。季節の変化も少ないようだし、こちらの世界では家屋は痛みづらいのかな。
家の周囲にはポツポツと別の家が点在する。遮蔽物が少ないので、ここからでもコロシアムはよく見えた。掃除が終わったらコロシアムに行く予定である。バイダルさんが居るとよいが。
掃除も終わって一段落した後、俺達はコロシアムに向かった。ヒメちゃんはワクワクが止まらなかったのか、自動車を停めたら走って入り口の階段に向かってしまった。慌てってセミルがその後を追う。
ヒメちゃんはセミルに任せておけば良いだろう。俺とマッドとノーコちゃんはゆっくりとコロシアムへ向かう。
(そういえば、マッドとノーコちゃんはコロシアムに行ったことあるのか?)
「博士と出会う前に少し。博士と会ってからはありませんね。お嫌いなんですか?」
「嫌いというか、あまりいい思い出がなくてな」
(思い出?)
「昔、師匠にお世話になってた頃、100位になるまで毎日闘えと言われてコロシアムに放り出されてな。泣く泣く闘ってた時期がある」
(師匠?)
「私を育ててくれたヒトでな。面倒見の良い、諦めない、頑固頭で、何度闘いたくないと言っても聞く耳を持たなかったヒトだ」
「へー。博士のお師匠ですか。会ってみたいですね」
「私は二度とゴメンだ。できればもう会いたくない」
よほど反りが合わなかったのか、マッドは育ての親をかなり嫌っているようだ。
(そんなに嫌いなら、逃げてしまえばいいのに。マッドひとりでも生きて行けないわけじゃないだろ?)
「それができればどんなに良かったか。逃げても逃げてもすぐに居場所が突き止められて、『愛の拳だー!』とかわけのわからないことを叫びながらぶん殴られ、連れ戻されるんだ。逃避の試行数が3桁を超えた辺りから逃げるのを諦めたよ」
(で、結局ランキング100位を達成したと)
「ああ。超頑張ったな。定期的に師匠が見に来るけど、ランキングが停滞したり下がったりすると地獄の特訓が待ってるんだ。もう本当にそれが嫌でな。死に物狂いで超頑張った」
そんなことがあったとは……。100位以内ということはマッドは見かけに依らず強いんだな。旅行のメンバーでは1番強い。旅行中はマダムが傍にいないことだし、頼りにさせてもらおう。
「まあ、ある程度までは実力で上がったが、才能の壁に突き当たってな。最終的には交渉して勝ちを譲ってもらってたりしたな。師匠の振る舞いは周知だったから同情もしてもらったし」
(ある程度って?)
「ランキングの半分くらい」
前言撤回だ。実力はセミルとどっこいじゃねえか。超頑張ったって、交渉を頑張ったってことじゃねえか。
「お師匠さん、すごいヒトですねー。本人も強かったんですか?」
「まあな。現在の<十闘士>のひとりだ」
おっと、それはすごい。マッドの師匠はかなりの実力者だったようだ。
(<十闘士>か。とすると、コロシアムに居たりするんじゃないの? ここに来てしまって大丈夫か?)
「遭遇しないとも限らないが、あの人も人生の大部分を修行に費やしているからな。ここの滞在は1、2週間程度だし、大丈夫だろ」
そう言ってマッドは笑うが、声にあまり元気がなく、脚も震えている。懐かしの恐怖体験を思い出しているのだろう。
俺達は階段を登りきる。闘技場は以前来たときとさほど変わっていないようだ。
俺は辺りを見回して、セミルとヒメちゃんを探る。……いた。闘技場の近くの壁の傍に立っている。だが、二人は誰かと話しているようで、闘技場のほうは見ていなかった。
(ん……。あれは誰だろう? マッド、知っているか?)
「! 博士!?」
訪ねようとマッドの方を振り返ったが、彼はそこにいなかった。ノーコちゃんと俺を置いて、ダッシュで階段に戻ろうとしている背中が見えた。
しかし、彼の体は階段の辺りで何かに弾かれて、そのままバランスを崩して倒れ込んでしまう。慌ててノーコちゃんがマッドに駆け出す。
「こらこら、そう逃げなくともよかろうが」
そう言って現れたのは、色黒の白髪を蓄えた細目の男。ガッシリとした体躯であるが、体はそこまで大きくはない。身長であればマッドより低いだろう。彼がマッドを吹き飛ばしたのだろうか。
彼は吹き飛んだマッドに近づき、起こそうと手を差し伸べる。
「……別に逃げたわけではないですよ。急用を思い出しただけです」
しかし、マッドは手を取らず、そう言いながら自力で起き上がる。
「お久しぶりです。グラン師匠。息災でしたか?」
俺達が居たムラはマダムのムラと呼ばれている。マダムの本拠地がそこにあるため、いつの間にかそう呼ばれるようになったらしい。各ムラには正式な名称というものはなく、近く建築物や済んでる人がシンボルとなって名前が冠されるようである。
端末の地図をセミルから見せてもらった。この世界のムラは歪な円周上に16個と、円の中心あたりに4個ある。マダムのムラから世界旅行へ行くルートは3つ。時計回りルート、反時計回りルート、中心直行ルートだ。コロシアムのムラは反時計回りルートにあたる。
(何でこのルートにしたんだ?)
「ヒメの戦闘訓練も兼ねてね。あの子、まだ私としか闘ってないし、道具を使った実践訓練もまだまだだから参加させようと思って」
(なるほど)
最近のヒメちゃんは以前ほど痛みに怯えていないし、銃の腕前も上がってきている。セミルも何度か撃たれていたが、まだ十分な実力ではないのだろう。旅の最初に、危険への備えをより厚くしたかったようだ。
というわけで、俺達はコロシアムのムラを目指して、緑の道を走っている。自動車はマッドが用意した4人乗りジープで、運転しているのはノーコちゃん。助手席にはヒメちゃんが乗りたがったので座らせている。大人二人組は後ろで、俺は大人二人に囲まれている。
(いつもノーコちゃんが運転してるのか?)
「まあ、助手だしな」
「もしかして、マッド運転できないの?」
セミルがからかうように言う。
「失礼な。私に任せれば倍速で目的地につくぞ」
「だから私が運転しているんです。博士の運転は危険ですので。アクセル限界まで踏み込んで、ショートカットとか言って道なき道を突き進むじゃないですか」
「そのほうが楽しいし」
「天井に何度頭ぶつけたと思ってるんですか、もう」
「マッド。運転禁止ね」
(そのほうがいいね)
「ノーコ、私も運転したい」
ノーコちゃんの運転を助手席で見ていたヒメちゃんが言う。
「経験ある?」
「ない!」
「じゃあ、後で練習しよっか」
「うん!」
「私が教えてやろう」
「博士はちょっと黙ってて下さい」
「ノーコよ。最近、ちょっと私に冷たくない?」
「何言ってるんですか。私ほど博士に優しいヒトなんていませんよ」
「もうちょっと優しくしてもいいんだよ?」
「十分優しくしてると思いますが……。あ、ヒメちゃん。お菓子あるけど食べる?」
「食べるー!」
「私も!」
マッドのキゲンはお菓子でなおった。マダムが道中に食べなと渡してくれたものらしい。
雑談しながら俺達はコロシアムのムラへと近づいていった。
途中でシーアくんの家の近くを通ったが、立ち寄らなかった。特に用事があるわけでもないし、最近会ったばかりで近況報告する必要もないからだ。それに、シーアくんの家はコロシアムのムラの外れにある。コロシアムのムラの滞在中に行くこともできるので、急ぐこともないという判断だ。
そこからさらに30分。視界にコロシアムが見え始め、迂回するようにぐるっと周る。道の傍にはぽつぽつと家が目立ち始めた。ここがムラなのだろう。
(どこに泊まるんだ?)
「適当に。大半が空き家だから選んでいいよ。ちょっと広めの家に泊まろか」
(じゃあ、アレにしようかな)
古今東西奇々怪々、様々な家が立ち並んでいるが、俺は元の世界で見覚えのある横に広い和風な住宅を選んだ。呼び鈴を鳴らし、声を掛けるが返事はない。留守なのか、誰も使っていないのか。家の中に入ってみると、玄関に靴はなく、ホコリもうっすらと積もっていた。誰も使っていないと判断し、俺達は広い玄関から靴を脱いで家に上がる。家の床は地面から膝くらいの高さだけ底上げされており、古い農家の家屋のようであった。部屋も畳敷きのようである。
「使うところだけ軽く掃除しようか」
セミルの一言で掃除が始まった。セミルとマッドが二部屋掃除し、ノーコちゃんがリビングと玄関、ヒメちゃんが風呂場である。俺は何もできないので家と周囲の探検に出る。屋根裏から床下まで探索したが、特に不審な点はない。前の住人もいないようだし、その痕跡もないようだ。
(それにしても、やけにキレイだな。長年放置されてたら、もっと傷んでそうなもんだが)
「そう、こんなもんじゃない?」
俺の疑問にセミルが答える。なんだろ。季節の変化も少ないようだし、こちらの世界では家屋は痛みづらいのかな。
家の周囲にはポツポツと別の家が点在する。遮蔽物が少ないので、ここからでもコロシアムはよく見えた。掃除が終わったらコロシアムに行く予定である。バイダルさんが居るとよいが。
掃除も終わって一段落した後、俺達はコロシアムに向かった。ヒメちゃんはワクワクが止まらなかったのか、自動車を停めたら走って入り口の階段に向かってしまった。慌てってセミルがその後を追う。
ヒメちゃんはセミルに任せておけば良いだろう。俺とマッドとノーコちゃんはゆっくりとコロシアムへ向かう。
(そういえば、マッドとノーコちゃんはコロシアムに行ったことあるのか?)
「博士と出会う前に少し。博士と会ってからはありませんね。お嫌いなんですか?」
「嫌いというか、あまりいい思い出がなくてな」
(思い出?)
「昔、師匠にお世話になってた頃、100位になるまで毎日闘えと言われてコロシアムに放り出されてな。泣く泣く闘ってた時期がある」
(師匠?)
「私を育ててくれたヒトでな。面倒見の良い、諦めない、頑固頭で、何度闘いたくないと言っても聞く耳を持たなかったヒトだ」
「へー。博士のお師匠ですか。会ってみたいですね」
「私は二度とゴメンだ。できればもう会いたくない」
よほど反りが合わなかったのか、マッドは育ての親をかなり嫌っているようだ。
(そんなに嫌いなら、逃げてしまえばいいのに。マッドひとりでも生きて行けないわけじゃないだろ?)
「それができればどんなに良かったか。逃げても逃げてもすぐに居場所が突き止められて、『愛の拳だー!』とかわけのわからないことを叫びながらぶん殴られ、連れ戻されるんだ。逃避の試行数が3桁を超えた辺りから逃げるのを諦めたよ」
(で、結局ランキング100位を達成したと)
「ああ。超頑張ったな。定期的に師匠が見に来るけど、ランキングが停滞したり下がったりすると地獄の特訓が待ってるんだ。もう本当にそれが嫌でな。死に物狂いで超頑張った」
そんなことがあったとは……。100位以内ということはマッドは見かけに依らず強いんだな。旅行のメンバーでは1番強い。旅行中はマダムが傍にいないことだし、頼りにさせてもらおう。
「まあ、ある程度までは実力で上がったが、才能の壁に突き当たってな。最終的には交渉して勝ちを譲ってもらってたりしたな。師匠の振る舞いは周知だったから同情もしてもらったし」
(ある程度って?)
「ランキングの半分くらい」
前言撤回だ。実力はセミルとどっこいじゃねえか。超頑張ったって、交渉を頑張ったってことじゃねえか。
「お師匠さん、すごいヒトですねー。本人も強かったんですか?」
「まあな。現在の<十闘士>のひとりだ」
おっと、それはすごい。マッドの師匠はかなりの実力者だったようだ。
(<十闘士>か。とすると、コロシアムに居たりするんじゃないの? ここに来てしまって大丈夫か?)
「遭遇しないとも限らないが、あの人も人生の大部分を修行に費やしているからな。ここの滞在は1、2週間程度だし、大丈夫だろ」
そう言ってマッドは笑うが、声にあまり元気がなく、脚も震えている。懐かしの恐怖体験を思い出しているのだろう。
俺達は階段を登りきる。闘技場は以前来たときとさほど変わっていないようだ。
俺は辺りを見回して、セミルとヒメちゃんを探る。……いた。闘技場の近くの壁の傍に立っている。だが、二人は誰かと話しているようで、闘技場のほうは見ていなかった。
(ん……。あれは誰だろう? マッド、知っているか?)
「! 博士!?」
訪ねようとマッドの方を振り返ったが、彼はそこにいなかった。ノーコちゃんと俺を置いて、ダッシュで階段に戻ろうとしている背中が見えた。
しかし、彼の体は階段の辺りで何かに弾かれて、そのままバランスを崩して倒れ込んでしまう。慌ててノーコちゃんがマッドに駆け出す。
「こらこら、そう逃げなくともよかろうが」
そう言って現れたのは、色黒の白髪を蓄えた細目の男。ガッシリとした体躯であるが、体はそこまで大きくはない。身長であればマッドより低いだろう。彼がマッドを吹き飛ばしたのだろうか。
彼は吹き飛んだマッドに近づき、起こそうと手を差し伸べる。
「……別に逃げたわけではないですよ。急用を思い出しただけです」
しかし、マッドは手を取らず、そう言いながら自力で起き上がる。
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