24 / 90
第二章 召喚巫女、領主夫人となる
13.救国の巫女 (Side M)
しおりを挟む
(おいおいおい、大丈夫かよ…)
目の前、突然、顔色を失った女。まだ少女とも言えそうな女が、悲壮な顔でこちらを見上げたかと思うと─
「っ!?アオイっ!?」
「…だ、いじょうぶ…」
ふらついた女を咄嗟に抱き留めたのは、自身の主。普段、表情を変えることのない男が、怒りに満ちた目をこちらへと向ける。
「マティアスっ!」
(…へぇ?)
初めて見せる苛烈な表情。
(一丁前に、男の顔してんじゃねぇか…)
いつの間にそんな表情を見せるようになったのか。かつての主の忘れ形見の姿に、内心の笑いを隠しておどけて見せる。
「悪ぃ悪い、ちょっと刺激の強すぎる話だったか?」
「っ!違います!情報を伝えるのであれば、正確に、」
「セルジュ、大丈夫、ごめん、マティアスのせいじゃない…」
主の言葉を遮るようにして、巫女が主の腕を掴んだ。縋りつくかのように力が込められた、その指先が白い。
「…ごめん、私、私のせい、やっぱり、私のせいで…」
「アオイ。落ち着いて下さい。」
今にも泣き出しそうな巫女を宥める主の声に、女が首を振る。
「ごめん、私、私、ちゃんと、ちゃんと最初からやってれば、もっと早く、きっともっと早く、結界、張れたはずなのに…!」
「アオイ…?」
「私、何か月も無駄にして、結界張れるようになるまで一年も掛かった!本当なら、ううん、私じゃなかったら、きっと、もっと早く結界張れたはずなのに…!」
「…」
(…何だよ、こりゃ。)
本当に、今にも泣き出しそう。なのに、何が許せないのか、決して涙を流そうとはしない。悲嘆に暮れる女は、なだめる主の言葉にも耳を貸さず、ただ、嫌々と首を振って─
「…マティアス。」
「へいへい…」
怒気を含んだ声で振られ、先ほど自身が口にした言葉、その「正確」な情報を伝える。
「あー、巫女さん?」
「…」
「さっきの、人死にが出るって話な?あれは、まぁ、正確に言えば、五年前、この城壁が出来る前の話、だな。」
「…五年前。」
主の慰めには納得しなかった女が、こちらの言葉には反応を示した。
「そうそう、五年前。五年前から、大型種の出現時には専守防衛。城壁からは出ないようにしてる。倒せないまでも、その内、あいつらも諦めてくからな、人死には出ていない。」
「…私が結界張れなかった間も…?」
「ああ。…まぁ、その間も、狩れる小型、中型は狩るし、飛行種なんかは、城壁があろうと無かろうと侵入して来るからどうしようもないが、あいつらは、ここらには目もくれずに飛んでくからな。死者が出るような被害にはならない。」
「でも、死ぬ人は居なくても、大怪我する人は…」
「あのなぁ、巫女さん…」
「…」
呆れ半分、掛けた声に顔を上げた女の瞳は闇に沈んだまま。
「いいか?俺らは領軍、この地を魔物から守るのが俺らの仕事で、それこそ、命張ってでもって覚悟はとうに出来てる。」
実際、毎日がその緊張の中にあったのは、たった五年前のこと。まだ、過去には出来ない─
「…そりゃな?俺らだって死にたかねぇし、怪我なんざ、したくてしてるわけじゃない。」
「…」
「それでも…。俺らの仕事全部、巫女さんにおっ被せるつもりはねぇし、巫女さん一人に責を負わせるつもりもねぇ。」
「…」
(…って、納得してねぇなぁ、こりゃ。)
女の頑なな表情、こちらの言葉を否定はしないが、受け入れてもいない。
(ったく、なんで、俺がこんなお守りみてぇなこと…)
思わず漏れたため息に、女の肩が揺れた。
(…仕方ねぇなぁ…)
口にしたくは無かったこと。認めれば、自分達が築いたものを否定する気がして、決して告げるつもりは無かった、「結界の巫女」への思い。
「…巫女さん、あんた、自分が『辺境の待ち望んだ巫女様』って自覚はあるか?」
「…?」
分かっていなさそうな女の反応に苦笑する。
「この国は、巫女さんの前に二度、結界の巫女の召喚に失敗してる。あんたは、実に、七十二年ぶりにこの世界へ遣わされた女神の使者、この国の救世主様だ。」
「…召喚が失敗したのは知ってる。…でも、救世主なんて…」
「…限界だったんだよ…」
「…?」
言って、足元を見下ろす。脳裏を過ぎる幾つもの記憶と、それに付随する感情。魔物の危険に晒されながら、盟友と共に築き上げた堅牢な護りは、しかし─
「…あの辺、見えるか?」
見下ろす先、城壁の外壁を指させば、その先を巫女の視線が追う。
「…木で覆ってあるとこ?」
「そうだ。…だいぶ、補修が追いついてきたが、巫女さんが結界張る前は、あんな感じの応急処置だらけだったんだよ、この壁は。」
「…魔物のせい?」
「ああ。…先代巫女が最後に結界を張り直したのが、一度目の召喚の失敗の後、四十九年前だな。…その時から、徐々に結界の力は弱まっていたらしい。俺がガキの頃には、中型種が結界の内側、草原を越えて来るようになってたからな。」
「…」
「二度目の召喚が失敗した時には、先代巫女は既に亡くなってた。結界を張り直す術は無い。そっからはもう…」
弱まり続ける結界に、人の手で護りを築こうとしたのが先代の辺境伯。守護に長けた土系の魔術を駆使する男の主導の下、いくつもの犠牲の上に築き上げた護りは、この地をよく守った。それでも─
「…大型種ってのは、ホント、化け物みたいな奴らばかりでよ。この城壁も、持って後十年、いや、もっと早かったかもしれねぇなぁ…。けど、まぁ、その大型種も、巫女さんが張った結界は越えられねぇ。今じゃあ、森から出て来ることさえ無くなった。」
「…」
「おかげで、この壁の寿命も延びた訳だが。…分かるか、巫女さん?あんたが結界張らなきゃぁ、遅かれ早かれ、アンブロスの地は壁の崩壊と共に滅んでた。…いや、国ごと、滅んでたかもしんねぇな?」
「…」
これだけ言っても、誇りも奢りもしない女。自身の力の大きさを知らず、成したことに自信を持てない。ただ、成せなかったことを憂う。不安げに揺れる瞳には、自身の想像していた「結界の巫女様」の姿が重ならなかった。
(…ったく、これじゃ、ふっつうにその辺に居る、ふっつうの娘じゃねぇか…)
気が抜ける。
この地を救った「巫女様」を、自身の主が伴侶として迎えると知った時の思い。尽きぬほどの感謝の念に嘘はない。だが、それだけではなかった。人の力の及ばぬ「奇跡」を成す存在が、自身らが築いたものを軽々と越えていく。それが─
(ああ、くそっ!恰好悪ぃな…)
目の前、未だ萎れたままの娘に視線を合わす。言えるとは思わなかった言葉が、自然と口をついて出た。
心からの言葉が─
「…ありがとな、巫女さん。この地はあんたに救われた。」
目の前、突然、顔色を失った女。まだ少女とも言えそうな女が、悲壮な顔でこちらを見上げたかと思うと─
「っ!?アオイっ!?」
「…だ、いじょうぶ…」
ふらついた女を咄嗟に抱き留めたのは、自身の主。普段、表情を変えることのない男が、怒りに満ちた目をこちらへと向ける。
「マティアスっ!」
(…へぇ?)
初めて見せる苛烈な表情。
(一丁前に、男の顔してんじゃねぇか…)
いつの間にそんな表情を見せるようになったのか。かつての主の忘れ形見の姿に、内心の笑いを隠しておどけて見せる。
「悪ぃ悪い、ちょっと刺激の強すぎる話だったか?」
「っ!違います!情報を伝えるのであれば、正確に、」
「セルジュ、大丈夫、ごめん、マティアスのせいじゃない…」
主の言葉を遮るようにして、巫女が主の腕を掴んだ。縋りつくかのように力が込められた、その指先が白い。
「…ごめん、私、私のせい、やっぱり、私のせいで…」
「アオイ。落ち着いて下さい。」
今にも泣き出しそうな巫女を宥める主の声に、女が首を振る。
「ごめん、私、私、ちゃんと、ちゃんと最初からやってれば、もっと早く、きっともっと早く、結界、張れたはずなのに…!」
「アオイ…?」
「私、何か月も無駄にして、結界張れるようになるまで一年も掛かった!本当なら、ううん、私じゃなかったら、きっと、もっと早く結界張れたはずなのに…!」
「…」
(…何だよ、こりゃ。)
本当に、今にも泣き出しそう。なのに、何が許せないのか、決して涙を流そうとはしない。悲嘆に暮れる女は、なだめる主の言葉にも耳を貸さず、ただ、嫌々と首を振って─
「…マティアス。」
「へいへい…」
怒気を含んだ声で振られ、先ほど自身が口にした言葉、その「正確」な情報を伝える。
「あー、巫女さん?」
「…」
「さっきの、人死にが出るって話な?あれは、まぁ、正確に言えば、五年前、この城壁が出来る前の話、だな。」
「…五年前。」
主の慰めには納得しなかった女が、こちらの言葉には反応を示した。
「そうそう、五年前。五年前から、大型種の出現時には専守防衛。城壁からは出ないようにしてる。倒せないまでも、その内、あいつらも諦めてくからな、人死には出ていない。」
「…私が結界張れなかった間も…?」
「ああ。…まぁ、その間も、狩れる小型、中型は狩るし、飛行種なんかは、城壁があろうと無かろうと侵入して来るからどうしようもないが、あいつらは、ここらには目もくれずに飛んでくからな。死者が出るような被害にはならない。」
「でも、死ぬ人は居なくても、大怪我する人は…」
「あのなぁ、巫女さん…」
「…」
呆れ半分、掛けた声に顔を上げた女の瞳は闇に沈んだまま。
「いいか?俺らは領軍、この地を魔物から守るのが俺らの仕事で、それこそ、命張ってでもって覚悟はとうに出来てる。」
実際、毎日がその緊張の中にあったのは、たった五年前のこと。まだ、過去には出来ない─
「…そりゃな?俺らだって死にたかねぇし、怪我なんざ、したくてしてるわけじゃない。」
「…」
「それでも…。俺らの仕事全部、巫女さんにおっ被せるつもりはねぇし、巫女さん一人に責を負わせるつもりもねぇ。」
「…」
(…って、納得してねぇなぁ、こりゃ。)
女の頑なな表情、こちらの言葉を否定はしないが、受け入れてもいない。
(ったく、なんで、俺がこんなお守りみてぇなこと…)
思わず漏れたため息に、女の肩が揺れた。
(…仕方ねぇなぁ…)
口にしたくは無かったこと。認めれば、自分達が築いたものを否定する気がして、決して告げるつもりは無かった、「結界の巫女」への思い。
「…巫女さん、あんた、自分が『辺境の待ち望んだ巫女様』って自覚はあるか?」
「…?」
分かっていなさそうな女の反応に苦笑する。
「この国は、巫女さんの前に二度、結界の巫女の召喚に失敗してる。あんたは、実に、七十二年ぶりにこの世界へ遣わされた女神の使者、この国の救世主様だ。」
「…召喚が失敗したのは知ってる。…でも、救世主なんて…」
「…限界だったんだよ…」
「…?」
言って、足元を見下ろす。脳裏を過ぎる幾つもの記憶と、それに付随する感情。魔物の危険に晒されながら、盟友と共に築き上げた堅牢な護りは、しかし─
「…あの辺、見えるか?」
見下ろす先、城壁の外壁を指させば、その先を巫女の視線が追う。
「…木で覆ってあるとこ?」
「そうだ。…だいぶ、補修が追いついてきたが、巫女さんが結界張る前は、あんな感じの応急処置だらけだったんだよ、この壁は。」
「…魔物のせい?」
「ああ。…先代巫女が最後に結界を張り直したのが、一度目の召喚の失敗の後、四十九年前だな。…その時から、徐々に結界の力は弱まっていたらしい。俺がガキの頃には、中型種が結界の内側、草原を越えて来るようになってたからな。」
「…」
「二度目の召喚が失敗した時には、先代巫女は既に亡くなってた。結界を張り直す術は無い。そっからはもう…」
弱まり続ける結界に、人の手で護りを築こうとしたのが先代の辺境伯。守護に長けた土系の魔術を駆使する男の主導の下、いくつもの犠牲の上に築き上げた護りは、この地をよく守った。それでも─
「…大型種ってのは、ホント、化け物みたいな奴らばかりでよ。この城壁も、持って後十年、いや、もっと早かったかもしれねぇなぁ…。けど、まぁ、その大型種も、巫女さんが張った結界は越えられねぇ。今じゃあ、森から出て来ることさえ無くなった。」
「…」
「おかげで、この壁の寿命も延びた訳だが。…分かるか、巫女さん?あんたが結界張らなきゃぁ、遅かれ早かれ、アンブロスの地は壁の崩壊と共に滅んでた。…いや、国ごと、滅んでたかもしんねぇな?」
「…」
これだけ言っても、誇りも奢りもしない女。自身の力の大きさを知らず、成したことに自信を持てない。ただ、成せなかったことを憂う。不安げに揺れる瞳には、自身の想像していた「結界の巫女様」の姿が重ならなかった。
(…ったく、これじゃ、ふっつうにその辺に居る、ふっつうの娘じゃねぇか…)
気が抜ける。
この地を救った「巫女様」を、自身の主が伴侶として迎えると知った時の思い。尽きぬほどの感謝の念に嘘はない。だが、それだけではなかった。人の力の及ばぬ「奇跡」を成す存在が、自身らが築いたものを軽々と越えていく。それが─
(ああ、くそっ!恰好悪ぃな…)
目の前、未だ萎れたままの娘に視線を合わす。言えるとは思わなかった言葉が、自然と口をついて出た。
心からの言葉が─
「…ありがとな、巫女さん。この地はあんたに救われた。」
76
お気に入りに追加
2,103
あなたにおすすめの小説
追放された薬師は騎士と王子に溺愛される 薬を作るしか能がないのに、騎士団の皆さんが離してくれません!
沙寺絃
ファンタジー
唯一の肉親の母と死に別れ、田舎から王都にやってきて2年半。これまで薬師としてパーティーに尽くしてきた16歳の少女リゼットは、ある日突然追放を言い渡される。
「リゼット、お前はクビだ。お前がいるせいで俺たちはSランクパーティーになれないんだ。明日から俺たちに近付くんじゃないぞ、このお荷物が!」
Sランクパーティーを目指す仲間から、薬作りしかできないリゼットは疫病神扱いされ追放されてしまう。
さらにタイミングの悪いことに、下宿先の宿代が値上がりする。節約の為ダンジョンへ採取に出ると、魔物討伐任務中の王国騎士団と出くわした。
毒を受けた騎士団はリゼットの作る解毒薬に助けられる。そして最新の解析装置によると、リゼットは冒険者としてはFランクだが【調合師】としてはSSSランクだったと判明。騎士団はリゼットに感謝して、専属薬師として雇うことに決める。
騎士団で認められ、才能を開花させていくリゼット。一方でリゼットを追放したパーティーでは、クエストが失敗続き。連携も取りにくくなり、雲行きが怪しくなり始めていた――。
国王陛下、私のことは忘れて幸せになって下さい。
ひかり芽衣
恋愛
同じ年で幼馴染のシュイルツとアンウェイは、小さい頃から将来は国王・王妃となり国を治め、国民の幸せを守り続ける誓いを立て教育を受けて来た。
即位後、穏やかな生活を送っていた2人だったが、婚姻5年が経っても子宝に恵まれなかった。
そこで、跡継ぎを作る為に側室を迎え入れることとなるが、この側室ができた人間だったのだ。
国の未来と皆の幸せを願い、王妃は身を引くことを決意する。
⭐︎2人の恋の行く末をどうぞ一緒に見守って下さいませ⭐︎
※初執筆&投稿で拙い点があるとは思いますが頑張ります!
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
断罪後の気楽な隠居生活をぶち壊したのは誰です!〜ここが乙女ゲームの世界だったなんて聞いていない〜
白雲八鈴
恋愛
全ては勘違いから始まった。
私はこの国の王子の一人であるラートウィンクルム殿下の婚約者だった。だけどこれは政略的な婚約。私を大人たちが良いように使おうとして『白銀の聖女』なんて通り名まで与えられた。
けれど、所詮偽物。本物が現れた時に私は気付かされた。あれ?もしかしてこの世界は乙女ゲームの世界なのでは?
関わり合う事を避け、婚約者の王子様から「貴様との婚約は破棄だ!」というお言葉をいただきました。
竜の谷に追放された私が血だらけの鎧を拾い。未だに乙女ゲームの世界から抜け出せていないのではと内心モヤモヤと思いながら過ごして行くことから始まる物語。
『私の居場所を奪った聖女様、貴女は何がしたいの?国を滅ぼしたい?』
❋王都スタンピード編完結。次回投稿までかなりの時間が開くため、一旦閉じます。完結表記ですが、王都編が完結したと捉えてもらえればありがたいです。
*乙女ゲーム要素は少ないです。どちらかと言うとファンタジー要素の方が強いです。
*表現が不適切なところがあるかもしれませんが、その事に対して推奨しているわけではありません。物語としての表現です。不快であればそのまま閉じてください。
*いつもどおり程々に誤字脱字はあると思います。確認はしておりますが、どうしても漏れてしまっています。
*他のサイトでは別のタイトル名で投稿しております。小説家になろう様では異世界恋愛部門で日間8位となる評価をいただきました。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
妹に婚約者を取られましたが、辺境で楽しく暮らしています
今川幸乃
ファンタジー
おいしい物が大好きのオルロンド公爵家の長女エリサは次期国王と目されているケビン王子と婚約していた。
それを羨んだ妹のシシリーは悪い噂を流してエリサとケビンの婚約を破棄させ、自分がケビンの婚約者に収まる。
そしてエリサは田舎・偏屈・頑固と恐れられる辺境伯レリクスの元に厄介払い同然で嫁に出された。
当初は見向きもされないエリサだったが、次第に料理や作物の知識で周囲を驚かせていく。
一方、ケビンは極度のナルシストで、エリサはそれを知っていたからこそシシリーにケビンを譲らなかった。ケビンと結ばれたシシリーはすぐに彼の本性を知り、後悔することになる。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる