上 下
26 / 28
後日談

第一王女の愚昧

しおりを挟む



「…エレオノーラ様、ご準備はよろしいですか?」

「ええ、出来ているから、さっさと案内しなさい」

鏡の前、最後の確認は済んだ。完璧な仕上がり、これでいつでも―

「エレオノーラ様、くれぐれもお約束はお守りください。これはルアナ様のお慈悲です、だからどうか、」

「わかっているわよ!しつこいわね!お前ごときに指図される謂れはないわ!いいから、さっさと連れていきなさい!」

繰り返される女の言葉に、苛立ちが募る。そもそもからして、今日の案内がこの女だというのが気に入らない。

いつの間にか、家の権力を使い兄に取り入った女。アクセルに捨てられそうになった途端、結婚相手を乗り換えてまで王家に食らいつこうとする浅ましい女。なぜ、兄はこんな女を選んだのか―

「…それでは、ご案内いたします」

歩き出した女に続き、部屋を後にする。しばらく進んだ廊下の先、壁に手を沿わせた女が何かをした途端、壁が動き隙間が出来る。

「こちらです」

「…ここを通るの?」

狭い隙間の奥に広がる真っ暗な空間。ひと一人通れるかどうかの狭さの通路。

「…お前が先に行きなさい」

「申し訳ありませんが、狭くて途中で入れ替わることが出来ません。エレオノーラ様に先に行って頂きませんと…」

「っ、仕方ないわね」

目的を考えれば、致し方ない。目の前、不気味なその空間へと足を踏み入れた。

「っ!服が!」

「…お気をつけ下さい」

狭すぎる空間に、服が擦れる。慣れぬ暗闇に手をつきだして歩くが、足元の見えぬ状況に、躓いて転びそうになった。

「っ、最っ低よ!」

なぜ私がこんな思いをしなければならないのか。それもこれも、元を正せば、あの女、あの恐ろしい化け物のせい。竜だ何だと皆に持て囃され、いい気になっているが、あんなもの、ただの化け物、魔物と同じではないか。人があんな異形に姿を変えたのだから。

暗闇の中、思い出した姿におぞけが走る。ガリオンを連れ去った、化け物。

いつも、そうなのだ。

いつも、誰かが私からガリオンを奪おうとする。初めて私がガリオンを見いだしたあの時から、ガリオンは私のものだというのに―

―お前、綺麗な顔をしているわね?いいわ、私の騎士にしてあげる

―殿下、恐れながらこの者は私の養い子。平民ゆえ、殿下のお側に侍るには…

―黙りなさい。私が許すと言っているの。お前、明日から私のところへ来なさい

平民だからと、地位も名誉も望めなかったガリオンを見いだしたのは、この私なのだ。

―結婚したいですって?駄目よ、絶対に許さないわ。ガリオン、お前は私のものなのよ?

―…申し訳、ございません

彼の浮わついた心、裏切りだって許してあげた。なのに、

―お父様!どうしてガリオンが居ないの!?彼を返して!

―しばらくの辛抱だよ。彼はお前のもの、必ず戻ってくるから

皆が私からガリオンを取り上げようとする。それでも、我慢した。耐えろというから耐えた。

―エレオノーラ、お前の縁談のことだけど

―何を言ってるのお兄様!私はガリオンと結婚するのよ!

ずっと、ずっと、そう言っているのに。誰も私の話を聞こうとしない。

―なぜ!?ガリオンが他の女と結婚するなんてイヤよ!そんなの絶対にイヤ!

―これは仕方ないことなんだ。だけど、大丈夫、彼は必ずお前の元に帰ってくるから

そうやって、我慢を強いられ、待ち続けて、やっと、私のものになるはずだった。後少し、ガリオンが私に誓いを立てれば、

なのに―

―殺して!お兄様、あんな化け物は殺してよ!あの化け物は私のガリオンを奪ったのよ!

―それは出来ないよ…彼女は化け物ではない。竜の系譜、ロイスナーなのだから

騙された。裏切られた。私のものだと言ったのに。

―エレオノーラ、君の嫁ぎ先が決まったよ。

―どうして!?私は、ガリオンと結婚するのよ!

一体何なのだ、何も、何もなかったみたいに。私とガリオンの結婚など、始めからなかったみたいに。

―エレオノーラ様、フェルンの使者がお見えになっています

―イヤ!絶対に会わないわ!

なぜ、何処とも知れぬ国の人間に、私が会わなくてはいけない。

―エレオノーラ、婚姻のドレスを決めましょう?

―やめてよ!私は行かない。フェルンに行くぐらいなら、死んでやるわ!

そうやって、邪魔する人間達の悪意に耐えて、耐えて―

だけど、そう、ようやく。

迎えに来たのだ、私の、私だけの騎士が。私を救いに―

「…エレオノーラ様、もう間もなくでございます。ここから先は、お約束通り、一言も口を聞かぬよう、」

「うるさい!わかったと言っているでしょう!」

「…」

黙り込んだ女を放って、更に進めば、見えてきた細い細い光。ぼんやりと行き止まりの壁が見える。

『君は、エレオノーラをどう思っている?』

聞こえてきたのは兄の声、息を潜めて答えを待つが、

『不敬に問うことはないよ。心のままを教えて欲しい』

それでも返らないガリオンの返事―

『…言い方を変えようか。君は、エレオノーラでは駄目だったのかい?あの子との婚姻は考えられなかったか?』

『…それが、』

ようやく、口を開いたガリオン。だけど、

『ルアナと出会う前、ご命令であったならば』

「っ!」

続いた言葉に息を飲んだ。

―なぜ、あの女が出てくるの!?

それに、その言い方では、まるで、私との結婚が嫌だと言っているようではないか―

『…あの子への気持ちがないなら、何故あの子にそう答えなかった?』

『今まで、聞かれたことがありませんでしたので』

『…あの子から、ただの一度も?君に恋人が出来た時も?』

『はい』

だって、そんなの聞かなくてもわかる。ガリオンは私の言葉を違わない。私に忠誠を誓い、私の望んだ通りに。だって、それは、私を慕っているから―

『…君は、あの子の我が儘や気紛れにも、辛抱強く付き合ってたと思うけど。あれは…』

『私は、殿下の騎士たれと命じられ、その職務を果たしました』

「っ!」

なんという言い種!それではまるで、本当に、

「…エレオノーラ様、なりません」

「っ!」

怒りのあまり、叫びそうになったところを、後ろから口を塞がれた。引き剥がそうとしても、狭い空間、上手く振り払えずに、押さえつける手に歯を立てた。

「っ!」

悲鳴を飲み込んだ気配、けれど、その手が外されることはなく、耳元で、囁かれる声―

「…エレオノーラ様、私はあなたに約束を破らせるわけにはいかないんです。信じて赦してくれた友人のためにも」

「…」

「…それに、ここの扉は向こう側からしか開きません。最初にお話ししたとおり、ガリオン団長があなたを迎えない限り、あなたが彼に会うことは叶いません」

「!」

その言葉に力が抜けた。そう、私は待っているのだ。この扉が開かれるのを。

聞こえてくるガリオンの声に、耳をすます。

『…殿下、不敬に問われないのでしたら、最後に一つ、よろしいでしょうか?』

『…いいよ、言いなさい』

『殿下のなされたことに、思うところは多々あります。ですが、そうですね、』

『俺とルアナを結婚させてくれたこと、ルアナに出逢わせてくれたこと。それだけは、感謝します』

「!」

何よ、何で、そんな―

知らない、こんな、こんな声で話すガリオンなんて。

全然、騎士らしくない。腑抜けて、馬鹿みたいなしゃべり方。少しもカッコ良くなんてない、こんなの私の騎士とは認められない。

なのに、なんで、そんなに、




幸せそうなの―?




『…話は以上だ、下がっていいよ』

『失礼致します』

部屋の扉が閉まる音。結局、開かれることの無いまま、目の前の扉から聞こえる声が無くなった。

「…」

「…エレオノーラ様?」

「っ!何なの!何なのよ!皆して!私を馬鹿にして!」

こんな思いをして、こんな場所に押し込められて、一体、何のために―!

「…エレオノーラ…」

気づけば、開かれた扉、そこに立つのはガリオンではなく、

「っ!どいて!」

扉の前、立ち尽くす兄を押し退けて暗闇から抜け出した。明るい部屋の中、振り返れば兄と、兄に寄り添う女。

「っ!」

二人の距離に、無性に腹が立つ。

―そうよ

ガリオンが言っていたではないか、あの化け物とガリオンを結びつけたのは、目の前の兄。ずっと、味方だと思っていた。だから、「耐えろ」という言葉にも従ったと言うのに―

「お兄様の裏切り者!」

「っ!」

「ガリオンは私のものだと言ったじゃない!嘘つき!最低よ!」

「エレオノーラ様!それはあまりにも!」

止める女の言葉など、もうどうでもいい。

「行けばいいんでしょう!フェルンへでもどこでも!」

「…エレオノーラ」

悲しげに名を呼ぶ兄の演技には、もう騙されない。皆が私にそれを押し付けるなら、不幸になれというのなら、

「フェルンの第四妃でも何でもなってやるわよ!」

「…エレオノーラ様、残念なことに、エレオノーラ様は第四妃にはなり得ません。つい先日、フェルンの第四妃には他国の姫君が選ばれました」

「そんなのどうだっていいわよ!第四だろうか、第五だろうが!」

相手が変わるわけではない、そこにどんな違いがあるというのか。

「…本当に、話を聞いていらっしゃらなかったんですね」

「何よ!だったら何だと言うの!?」

「フェルンでは、国王の持てる妃は四人までと決まっています」

「そう、では私はまた別の国の王様に差し出されるというわけね?」

結局は、国のために不幸を強いられることに変わりはない。

そう、思ったのに―

「いいえ。エレオノーラ様は、フェルン国王の公妾として嫁がれることになります」

「っ!?私は王女よ!何でそんな扱いを!?」

一国の王女相手に、そんなのあり得ない―

「わかりません。ですが、他国の使者を蔑ろにするような者を妃には出来ない、という判断なのではないですか?」

「馬鹿にするのもいい加減にして!公妾なんて、そんなの絶対にイヤに決まってるでしょう!」

はねつけて、睨み付けてやれば、返される淡々とした答え。

「…では、身分をお捨て下さい」

「なっ!?」

「…ディアナ、それは…」

止めようとした兄の言葉、だけど女の言葉は止まらず、

「エレオノーラ様が、王族としての責務を放棄されるというのなら、身分を捨て、市井しせいに下り、一平民として生きて下さい」

「…そんな…」

一体、この女は何を言っているのだ。

救いを求めて兄へと向けた視線。だけど直ぐに逸らされて、逃げ場がない。向かい合う女の眼差しに、初めて『恐い』という感情が生まれた―

「…でも、そんなの、私はただ、ガリオンが好きで…」

「それで?エレオノーラ様は何をなされましたか?」

「…何、を?」

ガリオンと良く似た瞳に、強い眼差しで睨まれる。

「あなたは、ガリオン団長を欲しい欲しいと言うだけで、何もしていないではないですか。彼に好かれる努力も、彼と結ばれるための努力も、何も!」

「!…でも、私はお兄様に」

「そうよ!あなたは、陛下やディアーク様にねだっただけ!それがどんな結果を招くかなんて考えもせずに、ただガリオン団長が欲しいと無茶を言う!」

そんな、そんなこと―

「今でも、ディアーク様がなされたことは最低だと思うし、あなたを戒めなかったことも間違ってると思ってる!」

「だけど!それでも!ディアーク様があなたを思って行動したことだけは間違いないのよ!」

黒の瞳に涙が浮かんで―

「それを!裏切りだの何だのとあなたが糾弾するなんて!あなただけはやってはいけないはずでしょ!あなただけは!ディアークを!」

「…ディアナ…」

涙を流す女は、それを拭いもしないでこちらを睨み続ける。

「…選んで下さい。身分を捨てるか、フェルンへ嫁がれるか。あなたご自身で。それがあなたに残された選択肢です」

「そんな…」

突きつけられた選択。だけど、そんなの、どちらも選べない。助けを求めて兄を見る。だけど、

逸らされたままの視線は、もう、合うことさえなくて―




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました

秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。 レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。 【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。 そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】

婚約破棄されたら魔法が解けました

かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」 それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。 「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」 あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。 「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」 死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー! ※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です

聖獣の卵を保護するため、騎士団長と契約結婚いたします。仮の妻なのに、なぜか大切にされすぎていて、溺愛されていると勘違いしてしまいそうです

石河 翠
恋愛
騎士団の食堂で働くエリカは、自宅の庭で聖獣の卵を発見する。 聖獣が大好きなエリカは保護を希望するが、領主に卵を預けるようにと言われてしまった。卵の保護主は、魔力や財力、社会的な地位が重要視されるというのだ。 やけになったエリカは場末の酒場で酔っ払ったあげく、通りすがりの騎士団長に契約結婚してほしいと唐突に泣きつく。すると意外にもその場で承諾されてしまった。 女っ気のない堅物な騎士団長だったはずが、妻となったエリカへの態度は甘く優しいもので、彼女は思わずときめいてしまい……。 素直でまっすぐ一生懸命なヒロインと、実はヒロインにずっと片思いしていた真面目な騎士団長の恋物語。 ハッピーエンドです。 この作品は、他サイトにも投稿しております。 表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID749781)をお借りしております。

辺境の娘 英雄の娘

リコピン
恋愛
魔物の脅威にさらされるイノリオ帝国。魔の森に近い辺境に育った少女ヴィアンカは、大切な人達を守るため魔との戦いに生きることを選ぶ。帝都の士官学校で出会ったのは、軍人一家の息子ラギアス。そして、かつて国を救った英雄の娘サリアリア。志を同じくするはずの彼らとの対立が、ヴィアンカにもたらしたものとは― ※全三章 他視点も含みますが、第一章(ヴィアンカ視点)→第二章(ラギアス視点)→第三章(ヴィアンカ視点)で進みます ※直接的なものはありませんが、R15程度の性的表現(セクハラ、下ネタなど)を含みます ※「ざまぁ」対象はサリアリアだけです

侯爵夫人のハズですが、完全に無視されています

猫枕
恋愛
伯爵令嬢のシンディーは学園を卒業と同時にキャッシュ侯爵家に嫁がされた。 しかし婚姻から4年、旦那様に会ったのは一度きり、大きなお屋敷の端っこにある離れに住むように言われ、勝手な外出も禁じられている。 本宅にはシンディーの偽物が奥様と呼ばれて暮らしているらしい。 盛大な結婚式が行われたというがシンディーは出席していないし、今年3才になる息子がいるというが、もちろん産んだ覚えもない。

家出した伯爵令嬢【完結済】

弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。 番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています 6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。