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後日談
第一王女の愚昧
しおりを挟む「…エレオノーラ様、ご準備はよろしいですか?」
「ええ、出来ているから、さっさと案内しなさい」
鏡の前、最後の確認は済んだ。完璧な仕上がり、これでいつでも―
「エレオノーラ様、くれぐれもお約束はお守りください。これはルアナ様のお慈悲です、だからどうか、」
「わかっているわよ!しつこいわね!お前ごときに指図される謂れはないわ!いいから、さっさと連れていきなさい!」
繰り返される女の言葉に、苛立ちが募る。そもそもからして、今日の案内がこの女だというのが気に入らない。
いつの間にか、家の権力を使い兄に取り入った女。アクセルに捨てられそうになった途端、結婚相手を乗り換えてまで王家に食らいつこうとする浅ましい女。なぜ、兄はこんな女を選んだのか―
「…それでは、ご案内いたします」
歩き出した女に続き、部屋を後にする。しばらく進んだ廊下の先、壁に手を沿わせた女が何かをした途端、壁が動き隙間が出来る。
「こちらです」
「…ここを通るの?」
狭い隙間の奥に広がる真っ暗な空間。ひと一人通れるかどうかの狭さの通路。
「…お前が先に行きなさい」
「申し訳ありませんが、狭くて途中で入れ替わることが出来ません。エレオノーラ様に先に行って頂きませんと…」
「っ、仕方ないわね」
目的を考えれば、致し方ない。目の前、不気味なその空間へと足を踏み入れた。
「っ!服が!」
「…お気をつけ下さい」
狭すぎる空間に、服が擦れる。慣れぬ暗闇に手をつきだして歩くが、足元の見えぬ状況に、躓いて転びそうになった。
「っ、最っ低よ!」
なぜ私がこんな思いをしなければならないのか。それもこれも、元を正せば、あの女、あの恐ろしい化け物のせい。竜だ何だと皆に持て囃され、いい気になっているが、あんなもの、ただの化け物、魔物と同じではないか。人があんな異形に姿を変えたのだから。
暗闇の中、思い出した姿におぞけが走る。ガリオンを連れ去った、化け物。
いつも、そうなのだ。
いつも、誰かが私からガリオンを奪おうとする。初めて私がガリオンを見いだしたあの時から、ガリオンは私のものだというのに―
―お前、綺麗な顔をしているわね?いいわ、私の騎士にしてあげる
―殿下、恐れながらこの者は私の養い子。平民ゆえ、殿下のお側に侍るには…
―黙りなさい。私が許すと言っているの。お前、明日から私のところへ来なさい
平民だからと、地位も名誉も望めなかったガリオンを見いだしたのは、この私なのだ。
―結婚したいですって?駄目よ、絶対に許さないわ。ガリオン、お前は私のものなのよ?
―…申し訳、ございません
彼の浮わついた心、裏切りだって許してあげた。なのに、
―お父様!どうしてガリオンが居ないの!?彼を返して!
―しばらくの辛抱だよ。彼はお前のもの、必ず戻ってくるから
皆が私からガリオンを取り上げようとする。それでも、我慢した。耐えろというから耐えた。
―エレオノーラ、お前の縁談のことだけど
―何を言ってるのお兄様!私はガリオンと結婚するのよ!
ずっと、ずっと、そう言っているのに。誰も私の話を聞こうとしない。
―なぜ!?ガリオンが他の女と結婚するなんてイヤよ!そんなの絶対にイヤ!
―これは仕方ないことなんだ。だけど、大丈夫、彼は必ずお前の元に帰ってくるから
そうやって、我慢を強いられ、待ち続けて、やっと、私のものになるはずだった。後少し、ガリオンが私に誓いを立てれば、
なのに―
―殺して!お兄様、あんな化け物は殺してよ!あの化け物は私のガリオンを奪ったのよ!
―それは出来ないよ…彼女は化け物ではない。竜の系譜、ロイスナーなのだから
騙された。裏切られた。私のものだと言ったのに。
―エレオノーラ、君の嫁ぎ先が決まったよ。
―どうして!?私は、ガリオンと結婚するのよ!
一体何なのだ、何も、何もなかったみたいに。私とガリオンの結婚など、始めからなかったみたいに。
―エレオノーラ様、フェルンの使者がお見えになっています
―イヤ!絶対に会わないわ!
なぜ、何処とも知れぬ国の人間に、私が会わなくてはいけない。
―エレオノーラ、婚姻のドレスを決めましょう?
―やめてよ!私は行かない。フェルンに行くぐらいなら、死んでやるわ!
そうやって、邪魔する人間達の悪意に耐えて、耐えて―
だけど、そう、ようやく。
迎えに来たのだ、私の、私だけの騎士が。私を救いに―
「…エレオノーラ様、もう間もなくでございます。ここから先は、お約束通り、一言も口を聞かぬよう、」
「うるさい!わかったと言っているでしょう!」
「…」
黙り込んだ女を放って、更に進めば、見えてきた細い細い光。ぼんやりと行き止まりの壁が見える。
『君は、エレオノーラをどう思っている?』
聞こえてきたのは兄の声、息を潜めて答えを待つが、
『不敬に問うことはないよ。心のままを教えて欲しい』
それでも返らないガリオンの返事―
『…言い方を変えようか。君は、エレオノーラでは駄目だったのかい?あの子との婚姻は考えられなかったか?』
『…それが、』
ようやく、口を開いたガリオン。だけど、
『ルアナと出会う前、ご命令であったならば』
「っ!」
続いた言葉に息を飲んだ。
―なぜ、あの女が出てくるの!?
それに、その言い方では、まるで、私との結婚が嫌だと言っているようではないか―
『…あの子への気持ちがないなら、何故あの子にそう答えなかった?』
『今まで、聞かれたことがありませんでしたので』
『…あの子から、ただの一度も?君に恋人が出来た時も?』
『はい』
だって、そんなの聞かなくてもわかる。ガリオンは私の言葉を違わない。私に忠誠を誓い、私の望んだ通りに。だって、それは、私を慕っているから―
『…君は、あの子の我が儘や気紛れにも、辛抱強く付き合ってたと思うけど。あれは…』
『私は、殿下の騎士たれと命じられ、その職務を果たしました』
「っ!」
なんという言い種!それではまるで、本当に、
「…エレオノーラ様、なりません」
「っ!」
怒りのあまり、叫びそうになったところを、後ろから口を塞がれた。引き剥がそうとしても、狭い空間、上手く振り払えずに、押さえつける手に歯を立てた。
「っ!」
悲鳴を飲み込んだ気配、けれど、その手が外されることはなく、耳元で、囁かれる声―
「…エレオノーラ様、私はあなたに約束を破らせるわけにはいかないんです。信じて赦してくれた友人のためにも」
「…」
「…それに、ここの扉は向こう側からしか開きません。最初にお話ししたとおり、ガリオン団長があなたを迎えない限り、あなたが彼に会うことは叶いません」
「!」
その言葉に力が抜けた。そう、私は待っているのだ。この扉が開かれるのを。
聞こえてくるガリオンの声に、耳をすます。
『…殿下、不敬に問われないのでしたら、最後に一つ、よろしいでしょうか?』
『…いいよ、言いなさい』
『殿下のなされたことに、思うところは多々あります。ですが、そうですね、』
『俺とルアナを結婚させてくれたこと、ルアナに出逢わせてくれたこと。それだけは、感謝します』
「!」
何よ、何で、そんな―
知らない、こんな、こんな声で話すガリオンなんて。
全然、騎士らしくない。腑抜けて、馬鹿みたいなしゃべり方。少しもカッコ良くなんてない、こんなの私の騎士とは認められない。
なのに、なんで、そんなに、
幸せそうなの―?
『…話は以上だ、下がっていいよ』
『失礼致します』
部屋の扉が閉まる音。結局、開かれることの無いまま、目の前の扉から聞こえる声が無くなった。
「…」
「…エレオノーラ様?」
「っ!何なの!何なのよ!皆して!私を馬鹿にして!」
こんな思いをして、こんな場所に押し込められて、一体、何のために―!
「…エレオノーラ…」
気づけば、開かれた扉、そこに立つのはガリオンではなく、
「っ!どいて!」
扉の前、立ち尽くす兄を押し退けて暗闇から抜け出した。明るい部屋の中、振り返れば兄と、兄に寄り添う女。
「っ!」
二人の距離に、無性に腹が立つ。
―そうよ
ガリオンが言っていたではないか、あの化け物とガリオンを結びつけたのは、目の前の兄。ずっと、味方だと思っていた。だから、「耐えろ」という言葉にも従ったと言うのに―
「お兄様の裏切り者!」
「っ!」
「ガリオンは私のものだと言ったじゃない!嘘つき!最低よ!」
「エレオノーラ様!それはあまりにも!」
止める女の言葉など、もうどうでもいい。
「行けばいいんでしょう!フェルンへでもどこでも!」
「…エレオノーラ」
悲しげに名を呼ぶ兄の演技には、もう騙されない。皆が私にそれを押し付けるなら、不幸になれというのなら、
「フェルンの第四妃でも何でもなってやるわよ!」
「…エレオノーラ様、残念なことに、エレオノーラ様は第四妃にはなり得ません。つい先日、フェルンの第四妃には他国の姫君が選ばれました」
「そんなのどうだっていいわよ!第四だろうか、第五だろうが!」
相手が変わるわけではない、そこにどんな違いがあるというのか。
「…本当に、話を聞いていらっしゃらなかったんですね」
「何よ!だったら何だと言うの!?」
「フェルンでは、国王の持てる妃は四人までと決まっています」
「そう、では私はまた別の国の王様に差し出されるというわけね?」
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そう、思ったのに―
「いいえ。エレオノーラ様は、フェルン国王の公妾として嫁がれることになります」
「っ!?私は王女よ!何でそんな扱いを!?」
一国の王女相手に、そんなのあり得ない―
「わかりません。ですが、他国の使者を蔑ろにするような者を妃には出来ない、という判断なのではないですか?」
「馬鹿にするのもいい加減にして!公妾なんて、そんなの絶対にイヤに決まってるでしょう!」
はねつけて、睨み付けてやれば、返される淡々とした答え。
「…では、身分をお捨て下さい」
「なっ!?」
「…ディアナ、それは…」
止めようとした兄の言葉、だけど女の言葉は止まらず、
「エレオノーラ様が、王族としての責務を放棄されるというのなら、身分を捨て、市井に下り、一平民として生きて下さい」
「…そんな…」
一体、この女は何を言っているのだ。
救いを求めて兄へと向けた視線。だけど直ぐに逸らされて、逃げ場がない。向かい合う女の眼差しに、初めて『恐い』という感情が生まれた―
「…でも、そんなの、私はただ、ガリオンが好きで…」
「それで?エレオノーラ様は何をなされましたか?」
「…何、を?」
ガリオンと良く似た瞳に、強い眼差しで睨まれる。
「あなたは、ガリオン団長を欲しい欲しいと言うだけで、何もしていないではないですか。彼に好かれる努力も、彼と結ばれるための努力も、何も!」
「!…でも、私はお兄様に」
「そうよ!あなたは、陛下やディアーク様にねだっただけ!それがどんな結果を招くかなんて考えもせずに、ただガリオン団長が欲しいと無茶を言う!」
そんな、そんなこと―
「今でも、ディアーク様がなされたことは最低だと思うし、あなたを戒めなかったことも間違ってると思ってる!」
「だけど!それでも!ディアーク様があなたを思って行動したことだけは間違いないのよ!」
黒の瞳に涙が浮かんで―
「それを!裏切りだの何だのとあなたが糾弾するなんて!あなただけはやってはいけないはずでしょ!あなただけは!ディアークを!」
「…ディアナ…」
涙を流す女は、それを拭いもしないでこちらを睨み続ける。
「…選んで下さい。身分を捨てるか、フェルンへ嫁がれるか。あなたご自身で。それがあなたに残された選択肢です」
「そんな…」
突きつけられた選択。だけど、そんなの、どちらも選べない。助けを求めて兄を見る。だけど、
逸らされたままの視線は、もう、合うことさえなくて―
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