先輩が死んだ、ら自分も死んで転生した～今は魔王様に寄生して生きてます～

第七章 魔法を使った

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もう一つの課題。戦力増強。当てがないので、私が、四天王最弱になる！と決めました。

さて、まずは、適正確認かな。

村でも指折りの貧弱さを誇っていた私ですが、ファンタジーへの憧れは人一倍だったから、一通りの武器を試してみて、全滅した過去を持っています。ちなみに、十四歳の時の話です。

あれから三年。背も伸びたし、何かが変わっているかもしれない。というわけで、お城の中の、ただっぴろい闘技場へ。

何代も前の魔王様が戦闘狂で、その時に作られたって、オスマン様に教えてもらった場所。世界中の猛者を集めて、その人達と闘いまくってたんだって。勇者にも余裕の勝利。

なのに、飽きたって、次に来た勇者に無抵抗でバーンされたんだとか。これだから、魔王ってやつは。オスマン様の苦労が偲ばれる。

そんな闘技場なので、多種多様な武器が壁に飾られているわけですよ。一番軽そうな剣とか、持ってみるわけですよ。メッチャ重いわけですよ。壁に戻すわけですよ。

さて、次は魔法の練習かな。

魔法の練習って言っても、前回挫折したのが、初歩中の初歩、平仮名の『あ』、アルファベットの『Ａ』くらいの立ち位置の、『ライト』。

文字通り、光球で辺りを照らす魔法なんだけど。魔素を魔力として貯めとく器みたいなのが、私には無い。あっても、『ライト』一つ出せないくらいの極小サイズ。遠ざかる、ファンタジー生活。

でも、あれから三年。多分関係無いけど、背も伸びたし、頑張ってみます！

『ライト！』