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第三章 転職した

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というわけで、「問題ない。私はアッシュ様の隣で生きてく」ってことを、アッシュ様に伝えてみた。返事なし。魔王ポーズのアッシュ様、超格好いい。

「ローザ嬢、貴女はなぜ陛下にそこまで肩入れするのかね?陛下にはお会いしたこともなかったはずだが」

オスマン様の疑問。いつかは、聞かれると思ってたんだけど。どう答えるか、まだ決めきれて無かったんだよね。

前世の後悔と今世のしたたかさが、やっちゃえ、やっちゃえって言うんだけど。

相手がアッシュ様、元先輩だからなぁ、嘘つくのは心がとがめる。

残ってたらしい、良い子の私が―

「貴様、答えられないのは、やはりやましい、」

「前世で恋人同士・・・・だったんです!」

やっちゃった!盛っちゃった!

オレアのせい。イラッてさせるから。つい。

「前世だと?そんな詭弁で誤魔化せると思っているのか?」

「本当です!前世からアッシュ様のこと、追っかけて来たんです!」

―恋人同士だったのは嘘だけど

「くだらない」

「でも、本当です。証拠も、あります」

自分だって、魔族なんてファンタジー生物なんだから。私の前世の恋人設定くらい、すんなり受け入れてくれてもいいのに。

「…証拠。それを今、ここで提示できるかね?」

オスマン様が、こんな怪しい話、真面目に聞いてくれる。ありがたいなぁ。

「私とアッシュ様は、繋がってるんです。運命・・の赤い糸で」




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