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第三章 転職した

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こんにちは!魔王城、清掃係のローザです!

結局、前職『村娘A』の私が、お城でこなせる仕事なんて、大してなくて。清掃係として採用されました。

お城の外に出ればね、いくらでもお仕事あるんだろうけど。私、お城から出られないんだって。

ここ、魔族領ど真ん中だから。アッシュ様に庇護されてるおかげで、城内は平気なんだけど、敷地から出ちゃうとまた魔素に酔ってダウン。怖い。完全な引きこもり生活。

更に恐ろしいことに、清掃のお仕事がメッチャ楽。怠惰一直線。

お城の中には、元から清掃係のスライム達が放し飼いにされてて、床とか、文字通りチリ一つ無いです。やっぱり、便利だね、お掃除ロボットならぬ、お掃除魔物。

私がすることって、スライム達の障害になるもの退かしてみたり、これ、溶かしちゃっていいの?とスライム達が持ってくる落とし物的な何かを、上の人に届けたり。

ちなみに、この上の人っての、お掃除係の主任さんみたいな女の人で、手が翼になってるの。高い所のお掃除も楽々こなす、美人さん。

そんなだから、そこそこハードだった前職を思うと、いきなりの温さに、あれ?って戸惑うよね。転職成功じゃない?でも、寿退社予定だったんだから、ダメか。更なるスキルアップをはからねば。

―何のスキルアップをはかればいいのか

アッシュ様どころか、オスマン様にも絶賛放置プレイを受けてる身としては、取り合えず、何とかして、彼らに会える立場になりたい。オレアは恐いからいいや。




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