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第四章 卒業
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「メリル、首席卒業おめでとうございます……」
「……ウィル君、流石に気が早いよ」
卒業課題の発表会を終えて実習室へと引き上げるメリルに、発表の途中で戻って来ていたウィルバートが祝いの言葉を口にする。
「別に、早くはないでしょう。教授や先輩方の評判も上々、……スミロフ教授に賢者の石、お渡ししたんですよね?」
「うん……」
発表会を終えたメリルが一息ついたところに再び現れたスミロフ教授は、メリルに賢者の石を提出するようにと告げた。「賢者の塔へ送る」という彼の言葉は、メリルの課題が認められて賢者の塔への推薦が決まったということではあったが、メリルはまだ、そのことを信じられないでいる。
「まぁ、首席卒業は置いておいても、賢者の塔行きは決まったようなものですから。……これから忙しくなるでしょうけど、頑張ってくださいね」
「……うん」
窓からの西日、実習室への廊下をウィルバートと並んで歩いていたメリルは、足を止めた。
「メリル……?」
一拍遅れて足を止めたウィルバートを、メリルは見つめる。端正な顔が無表情に見下ろしてくる。けれど、彼が両手に持つのはメリルが課題発表に持ち込んだパネルや資料。帰り道、何も言わずにメリルの手からそれらを奪っていったウィルバートの優しさに、メリルは胸が詰まった。
「ウィル君……」
「はい?」
「私、ウィル君が好き」
漸く言葉にした想いに、メリルの目の奥が勝手に熱くなる。何も答えてくれないウィルバート、黙ってこちらを見つめる彼の姿に、恥ずかしさと不安と寂しさがグチャグチャになって、メリルの目から涙が溢れだした。瞬間、ドサリと両手の荷物を手放したウィルバートが一歩の距離を詰めて来る。背中に回される腕、ウィルバートに抱きしめられてますます混乱するメリルの耳元で、彼の熱い溜息が聞こえた。
「ハァ、もう、やっと言った……」
「ウィ、ウィル君……?」
「僕も、好きですよ。メリルのこと」
そう吐息交じりに返され、メリルの身体が硬直する。ウィルバートの言葉を理解し、徐々に上がっていく体温。信じられなくて、なのに嬉しくて、爆発しそうな感情のまま、メリルは目の前の身体にしがみつく。
「……良かった。流石に、今までみたいな関係でメリルを賢者の塔にやるのは
不安でしたから、これで漸く安心できます」
「え?」
「今日から、本当の恋人同士、ということでいいんですよね?」
そう確認するウィルバートに、メリルは彼の腕の中で何度も頷いた。それから、自身の状況を思い出して再び流れそうになる涙を必死にこらえた。
「わ、私、手紙書くから!」
「手紙……?」
「うん!それから、週末には王都に帰って来る、絶対!」
だから、一緒に居られない時間が増えても、自分のことを忘れないで欲しい。嫌わないで欲しい。
他の子を好きにならないで――
ウィルバートへの想いを自覚すればするほど、抑えきれなくなってきた独占欲。見目が良く、優しい彼が女の子に好かれてしまうのは仕方ない。だけど、メリルのことを好きだと言ってくれたその気持ちをずっと忘れないで欲しい。
「離れ離れになっちゃうけど、でも、会おうと思えば会えると思うの!そりゃあ、確かに、働き出してすぐにお休みなんてもらえないかもしれないけど、でも、私、頑張るから!」
残業でもなんでもして休みを勝ち取ってみせると鼻息荒くするメリルに、ウィルバートは一瞬、キョトンとした顔をして、それから、見たこともないくらい綺麗な笑みで笑った。
「メリルが、会いに来てくれるんですか?」
「うん!会いに行く!毎週でも帰ってくるつもり!」
「……嬉しいです。ああ、でも、ひと月後には僕も王都には居なくなるんですよね」
「え……?」
メリルはウィルバートの言葉に愕然とした。
「い、居なくなるって、どういうこと?ウィル君、学園、辞めちゃうの?」
ウィルバートが居なくなる。想像もしていなかった事態にメリルの声が震えた。そんなメリルの様子を見て、ウィルバートが困ったように笑って、それから、腕の中のメリルを強く抱きしめた。
「ああ、もう、本当、ヤバいな、コレ。僕の妄想、具現化した?」
「ウィ、ウィル君……?」
メリルの頭に頬を押し付け、グリグリと頬ずりするウィルバートに、メリルは動けなくなる。
「心配しないでください。学園は辞めますけど、僕も賢者の塔に行きますから」
「……え?」
「そのために、ここひと月、バタバタしちゃいましたけど……」
「えっ!?えっ!?」
ウィルバートの発言に、思わず顔を上げたメリルの勢いに押され、ウィルバートの身体が少し離れていく。それに慌てて縋りついたメリルは、勢い込んで尋ねた。
「ウィル君、賢者の塔に入るの!?あ、え、でも、学園は?卒業資格がないと……」
賢者の塔には入れないのではないかというメリルの疑問に、ウィルバートは肩をすくめて答えた。
「賢者の塔から声がかかったのは一年前です。卒業資格は飛び級制度を使って取り終えてます」
メリルはウィルバートの言葉に目を見開く。
「ええっ!?じゃあ、なんで、まだ学園に?卒業したのに残るって……、あ!研究生として?」
「形は一応そうですね。ただ、まぁ……」
そう言って、メリルをじっと見つめたウィルバートが、口の端を少しだけあげてメリルに尋ねる。
「何で、僕が研究生になってまで学園に残ったのか。メリル、分かってますか?」
「研究を続けたかったから、じゃないの?」
メリルの答えに、ウィルバートはため息で答える。
「研究を続けるだけならさっさと賢者の塔に入る方が良いに決まってます」
そう言って、ウィルバートはまたじっとメリルを見つめる。
「メリル、あなたが言ったんですよ?」
「え?」
「『卒業までの二年間、よろしく』って、あなたが言った」
「!」
メリルは、ウィルバートが口にした言葉を覚えていた。二年前、ウィルバートと初めて出会った日、メリルが彼に向けて言ったのだ。口数少なく、無表情に立ち尽くす綺麗な顔をした男の子に、きっと緊張しているのだろうと思って――
「それで?メリルは、どうしたいですか?」
「え?どうするって、何を?」
脈絡のないウィルバートの言葉に混乱するメリルに、ウィルバートの口角がまた僅かに上がった。悪戯に煌めく赤い瞳がメリルを映す。
「二年、経ちましたけど?『よろしく』はもう終わりでいいんですか?」
「!?」
「更新、今なら受け付けますけど。しないんですか?」
答えなんて分かっているだろうに。それでも、嬉しそうに、何かを期待していると分かるウィルバートの瞳に見つめられて、メリルは赤い顔のまま深く頭を下げた。
「これからも、末長くよろしくお願いします!」
「……ウィル君、流石に気が早いよ」
卒業課題の発表会を終えて実習室へと引き上げるメリルに、発表の途中で戻って来ていたウィルバートが祝いの言葉を口にする。
「別に、早くはないでしょう。教授や先輩方の評判も上々、……スミロフ教授に賢者の石、お渡ししたんですよね?」
「うん……」
発表会を終えたメリルが一息ついたところに再び現れたスミロフ教授は、メリルに賢者の石を提出するようにと告げた。「賢者の塔へ送る」という彼の言葉は、メリルの課題が認められて賢者の塔への推薦が決まったということではあったが、メリルはまだ、そのことを信じられないでいる。
「まぁ、首席卒業は置いておいても、賢者の塔行きは決まったようなものですから。……これから忙しくなるでしょうけど、頑張ってくださいね」
「……うん」
窓からの西日、実習室への廊下をウィルバートと並んで歩いていたメリルは、足を止めた。
「メリル……?」
一拍遅れて足を止めたウィルバートを、メリルは見つめる。端正な顔が無表情に見下ろしてくる。けれど、彼が両手に持つのはメリルが課題発表に持ち込んだパネルや資料。帰り道、何も言わずにメリルの手からそれらを奪っていったウィルバートの優しさに、メリルは胸が詰まった。
「ウィル君……」
「はい?」
「私、ウィル君が好き」
漸く言葉にした想いに、メリルの目の奥が勝手に熱くなる。何も答えてくれないウィルバート、黙ってこちらを見つめる彼の姿に、恥ずかしさと不安と寂しさがグチャグチャになって、メリルの目から涙が溢れだした。瞬間、ドサリと両手の荷物を手放したウィルバートが一歩の距離を詰めて来る。背中に回される腕、ウィルバートに抱きしめられてますます混乱するメリルの耳元で、彼の熱い溜息が聞こえた。
「ハァ、もう、やっと言った……」
「ウィ、ウィル君……?」
「僕も、好きですよ。メリルのこと」
そう吐息交じりに返され、メリルの身体が硬直する。ウィルバートの言葉を理解し、徐々に上がっていく体温。信じられなくて、なのに嬉しくて、爆発しそうな感情のまま、メリルは目の前の身体にしがみつく。
「……良かった。流石に、今までみたいな関係でメリルを賢者の塔にやるのは
不安でしたから、これで漸く安心できます」
「え?」
「今日から、本当の恋人同士、ということでいいんですよね?」
そう確認するウィルバートに、メリルは彼の腕の中で何度も頷いた。それから、自身の状況を思い出して再び流れそうになる涙を必死にこらえた。
「わ、私、手紙書くから!」
「手紙……?」
「うん!それから、週末には王都に帰って来る、絶対!」
だから、一緒に居られない時間が増えても、自分のことを忘れないで欲しい。嫌わないで欲しい。
他の子を好きにならないで――
ウィルバートへの想いを自覚すればするほど、抑えきれなくなってきた独占欲。見目が良く、優しい彼が女の子に好かれてしまうのは仕方ない。だけど、メリルのことを好きだと言ってくれたその気持ちをずっと忘れないで欲しい。
「離れ離れになっちゃうけど、でも、会おうと思えば会えると思うの!そりゃあ、確かに、働き出してすぐにお休みなんてもらえないかもしれないけど、でも、私、頑張るから!」
残業でもなんでもして休みを勝ち取ってみせると鼻息荒くするメリルに、ウィルバートは一瞬、キョトンとした顔をして、それから、見たこともないくらい綺麗な笑みで笑った。
「メリルが、会いに来てくれるんですか?」
「うん!会いに行く!毎週でも帰ってくるつもり!」
「……嬉しいです。ああ、でも、ひと月後には僕も王都には居なくなるんですよね」
「え……?」
メリルはウィルバートの言葉に愕然とした。
「い、居なくなるって、どういうこと?ウィル君、学園、辞めちゃうの?」
ウィルバートが居なくなる。想像もしていなかった事態にメリルの声が震えた。そんなメリルの様子を見て、ウィルバートが困ったように笑って、それから、腕の中のメリルを強く抱きしめた。
「ああ、もう、本当、ヤバいな、コレ。僕の妄想、具現化した?」
「ウィ、ウィル君……?」
メリルの頭に頬を押し付け、グリグリと頬ずりするウィルバートに、メリルは動けなくなる。
「心配しないでください。学園は辞めますけど、僕も賢者の塔に行きますから」
「……え?」
「そのために、ここひと月、バタバタしちゃいましたけど……」
「えっ!?えっ!?」
ウィルバートの発言に、思わず顔を上げたメリルの勢いに押され、ウィルバートの身体が少し離れていく。それに慌てて縋りついたメリルは、勢い込んで尋ねた。
「ウィル君、賢者の塔に入るの!?あ、え、でも、学園は?卒業資格がないと……」
賢者の塔には入れないのではないかというメリルの疑問に、ウィルバートは肩をすくめて答えた。
「賢者の塔から声がかかったのは一年前です。卒業資格は飛び級制度を使って取り終えてます」
メリルはウィルバートの言葉に目を見開く。
「ええっ!?じゃあ、なんで、まだ学園に?卒業したのに残るって……、あ!研究生として?」
「形は一応そうですね。ただ、まぁ……」
そう言って、メリルをじっと見つめたウィルバートが、口の端を少しだけあげてメリルに尋ねる。
「何で、僕が研究生になってまで学園に残ったのか。メリル、分かってますか?」
「研究を続けたかったから、じゃないの?」
メリルの答えに、ウィルバートはため息で答える。
「研究を続けるだけならさっさと賢者の塔に入る方が良いに決まってます」
そう言って、ウィルバートはまたじっとメリルを見つめる。
「メリル、あなたが言ったんですよ?」
「え?」
「『卒業までの二年間、よろしく』って、あなたが言った」
「!」
メリルは、ウィルバートが口にした言葉を覚えていた。二年前、ウィルバートと初めて出会った日、メリルが彼に向けて言ったのだ。口数少なく、無表情に立ち尽くす綺麗な顔をした男の子に、きっと緊張しているのだろうと思って――
「それで?メリルは、どうしたいですか?」
「え?どうするって、何を?」
脈絡のないウィルバートの言葉に混乱するメリルに、ウィルバートの口角がまた僅かに上がった。悪戯に煌めく赤い瞳がメリルを映す。
「二年、経ちましたけど?『よろしく』はもう終わりでいいんですか?」
「!?」
「更新、今なら受け付けますけど。しないんですか?」
答えなんて分かっているだろうに。それでも、嬉しそうに、何かを期待していると分かるウィルバートの瞳に見つめられて、メリルは赤い顔のまま深く頭を下げた。
「これからも、末長くよろしくお願いします!」
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