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3・見る目がある
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獣人の地は、十二種の『支族』と呼ばれる獣の一族が等しく土地を分配しておさめている。人々は獣の姿を取れるが、日常生活を送る上では人の姿の方が暮らしやすいとあって、街でも見かけるのは圧倒的に人型である。
その支族の一つ『酉』は、先代の族長とその妻が病で早逝し、まだ三十歳の若き族長が後を継いでいた。
族長には、六つ年下の妹姫が一人いたが、両親の代から滅多に公の場に出る事は無く、名前くらいしか知られていなかった。
そんな『酉』の一族の姫サキが滞在している館に赴いたディクトルは、使者の案内でやって来た仲間達と共に歓待を受けた。
贅を尽くした料理が振舞われ、一人一人に美しい女が侍って酒の酌をした。
だが、ディクトルは女の給仕を断り、食事こそしたが酒は飲まずにいた。常に傍らに剣を置き、いつでも抜けるように警戒するのは、もう性分のようなものだ。仲間達が浮かれ騒いでいることもあって、彼らを率いる身であるからと己を律してもいた。
そんな彼をもってしても、どうしても目で追ってしまったのは、サキだ。
館に戻った後、身だしなみを整えてきた彼女は大変に美しく、白銀色の髪に藍の瞳を持ち、また背が高い事もあって抜群の容姿だ。一族の姫というだけあって所作も上品で優雅だった。
身に着けたネックレスやイヤリングも、街を出歩いていた時よりも遥かに大粒の宝石をつけていたが、さりとてそれらは彼女の美しさの前では引き立て役に過ぎない。
「……良いな」
魅入ったように思わずぽつりと漏らしてしまったディクトルに、彼に酌をしていた男は微笑んだ。
「ええ。族長も事の他、姫様を大切にされています」
「……だから、滅多に公の場に出て来ないのか?」
「左様ですね。いささか過保護でいらっしゃいます」
そう言う男に、ディクトルは半目になる。
男はホルスと名乗った。
サキの為に暴走した危ない優男だが、名を聞いてみれば驚くべき事に、酉の一族の筆頭貴族の嫡男だった。
族長の右腕としても知られ、ディクトルも名くらいは聞いた事がある程の大物だ。とてもそう見えないのは、男にしては細すぎる身体と、気弱そうな笑みを浮かべているせいか。
ホルスもそれを気にしているのか、やや大きめな服を着て身体を大きく見せようとしているらしく、むしろそれが野暮ったく見せる。
酷い癖毛もそのままで相変わらず顔全体が見えにくく、表情が読み解きにくい。眼鏡も分厚い。視力の良い『酉』の一族に珍しくかなり目が悪いようで、歩いていても時々物にぶつかっていて、どうにも動きがとろい。
姫を見失う訳である。
呆れ顔のディクトルに気づいていないのか、ホルスは自慢げに言った。
「それに姫様はかなりの目利きでして。酉は『見る目がある』とよく言われるものですが、族長家への献上品も一瞥しただけで、価値が分かる程ですよ。宝石など得意中の得意です」
「へえ……それは興味深いな」
ディクトルはちょうどサキが近くを通りかかったのを見て声を掛けると、彼女は嬉しそうにやってきて、傍らに座り、ホルスは場を譲って後方に下がって控えた。
「宝石の目利きが得意らしいな?」
「ええ。自信がありますわ。族長からも、一族の宝物庫の管理を一任されていますの」
「……俺は仲間達と一緒に旅をしながら、古代遺跡や洞窟の探索なんかを生業としている。冒険者というやつだ。結構危険な事もある。勇者なんて言われたりしてな」
「まあ……素敵! 確かに貴方は勇気がありますものね!」
目を輝かせるサキに、彼は懐から大粒の宝石を幾つか取り出して見せた。
「財宝を手に入れる事もあってな。これはその一部なんだが、価値がありそうなものか?」
サキは目を落とし、ホルスが断言した通り、一瞬で判断した。ディクトルの許しを得て、彼の手中からいくつかの宝石を取り分けると、きっぱりと告げた。
「わたくしが持っている物は大した価値もないものですわ。貴方の手にあるものは、宝石商の元にもっていけば、かなりの高値で買い取ってくれると思います。見事な品ですわ」
あっという間に仕分けてしまった彼女にディクトルは目をみはり、感心したように頷いた。
「確かに……凄いな」
「もし宜しければ、そちらの品は全て買い取らせて頂きますわ」
「いいのか?」
「ええ、兄も喜ぶかと思います。近頃は宝石に目が無くて、特に『藍玉』に夢中でいくらでも買い取って来いと言うのです」
ディクトルが売買に応じたので、サキは通りかかった使用人に声をかけて、金を持って来るように命じた。
それは想定していた額の倍近い額であっただけに、ディクトルにとっても悪い取引では無かった。
サキに売る分の宝石を彼女に渡し、無価値と断言された物はそのまま置き去りにするわけにもいかないからと引き取って、再び懐に入れつつ、思案顔になった。
「藍玉か……」
「ええ。何でも自分の目の色だからとおっしゃって」
苦笑するサキを見て、ディクトルは微笑んだ。
彼女を溺愛していると言う族長だ、理由は自分の目の色だけでは無いだろう。
「お前の瞳の色の方が、宝石よりも遥かに美しいと思うがな」
「え……っ」
見る見るうちに頬を赤く染めた初心な彼女に、ディクトルはくすくすと笑った。
「驚いたか?……結構、本気で言ったんだが」
「ディクトル……さま」
「街でお前が襲われているのを見た時、助けに入ったのは義憤に駆られたからだが……今は少し違う。お前に何かあったら、また私が助けてやりたいと思う。囚われの姫を助けるのは勇ある者の責務というが、この場合少しありがたい話だ」
サキは顔を綻ばせつつも、恥じらうように少し身じろぎして、膝の上で重ねた手は、指がもじもじと動いた。
「わたくし……子供の頃、おとぎ話をよく読みましたの。一番心に残っているのは、勇者様が姫を悪者から助けてくれるお話で……」
「ああ……お前も泣いて震えていてもいいから、ちゃんと大人しく助けを待っていろ。俺は旅をしている身だからすぐとはいかないだろうが、必ず助けに行ってやる」
「はい……」
サキは彼を見つめ、小さく頷いた。
それからしばらくサキはディクトルと夢中で話していたが、やがて完全に酔った彼の仲間が酒を注ぎに来ると、その場を離れた。
ホルスも後に続いたが、サキが頬を薄っすらと赤く染めているのに気づき、声をかけた。
「姫様、大丈夫ですか?」
「え、ええ。何でもないわ。少し暑くて汗をかいたから、着替えて来るわね。ここはお願い」
彼女の少し浮かれた口調が気になりつつも、ホルスは黙って頭を垂れて、侍女と共に広間を後にしたサキを見送
る。
そして、そのまま壁際に寄って控えた。ディクトルの仲間達は酒が入ってすっかり浮かれ、広間は大騒ぎだ。
しばらくして、サキの命令で金の入った袋を持って来た使用人が、サキの姿が見えないため、ホルスの元にやって来た。
「サキ様はどうされましたか?」
「少し席を外されています。それが代金ですか?」
「はい……。あの……本当に大丈夫ですか?」
「当たり前です。あのサキ様が、価値を見誤るはずがありませんよ」
ホルスはそう答えて金を預かり使用人を下がらせると、入れ替わりにサキが戻って来た。
着替えてくると言った通り、服装は様変わりしていた。身体にぴたりと合うような黒のドレスを身に纏っていたが、彼の目を惹いたのはスカート部の両脇に大きなスリットが入っている事だった。
「姫様……」
「どう? 似合うかしら?」
「……そのような格好をされるのは、珍しいですね」
「ディクトルは、こういうドレスが良いって言っていたの。私もそう思うわ!」
どこか浮かれたように話し、サキは彼の手に金があるのを見て受け取ると、足取りも軽くディクトルの元へと向かった。
ホルスは小さくため息をついて彼女の後に続くと、また黙って粛々と控えた。
その支族の一つ『酉』は、先代の族長とその妻が病で早逝し、まだ三十歳の若き族長が後を継いでいた。
族長には、六つ年下の妹姫が一人いたが、両親の代から滅多に公の場に出る事は無く、名前くらいしか知られていなかった。
そんな『酉』の一族の姫サキが滞在している館に赴いたディクトルは、使者の案内でやって来た仲間達と共に歓待を受けた。
贅を尽くした料理が振舞われ、一人一人に美しい女が侍って酒の酌をした。
だが、ディクトルは女の給仕を断り、食事こそしたが酒は飲まずにいた。常に傍らに剣を置き、いつでも抜けるように警戒するのは、もう性分のようなものだ。仲間達が浮かれ騒いでいることもあって、彼らを率いる身であるからと己を律してもいた。
そんな彼をもってしても、どうしても目で追ってしまったのは、サキだ。
館に戻った後、身だしなみを整えてきた彼女は大変に美しく、白銀色の髪に藍の瞳を持ち、また背が高い事もあって抜群の容姿だ。一族の姫というだけあって所作も上品で優雅だった。
身に着けたネックレスやイヤリングも、街を出歩いていた時よりも遥かに大粒の宝石をつけていたが、さりとてそれらは彼女の美しさの前では引き立て役に過ぎない。
「……良いな」
魅入ったように思わずぽつりと漏らしてしまったディクトルに、彼に酌をしていた男は微笑んだ。
「ええ。族長も事の他、姫様を大切にされています」
「……だから、滅多に公の場に出て来ないのか?」
「左様ですね。いささか過保護でいらっしゃいます」
そう言う男に、ディクトルは半目になる。
男はホルスと名乗った。
サキの為に暴走した危ない優男だが、名を聞いてみれば驚くべき事に、酉の一族の筆頭貴族の嫡男だった。
族長の右腕としても知られ、ディクトルも名くらいは聞いた事がある程の大物だ。とてもそう見えないのは、男にしては細すぎる身体と、気弱そうな笑みを浮かべているせいか。
ホルスもそれを気にしているのか、やや大きめな服を着て身体を大きく見せようとしているらしく、むしろそれが野暮ったく見せる。
酷い癖毛もそのままで相変わらず顔全体が見えにくく、表情が読み解きにくい。眼鏡も分厚い。視力の良い『酉』の一族に珍しくかなり目が悪いようで、歩いていても時々物にぶつかっていて、どうにも動きがとろい。
姫を見失う訳である。
呆れ顔のディクトルに気づいていないのか、ホルスは自慢げに言った。
「それに姫様はかなりの目利きでして。酉は『見る目がある』とよく言われるものですが、族長家への献上品も一瞥しただけで、価値が分かる程ですよ。宝石など得意中の得意です」
「へえ……それは興味深いな」
ディクトルはちょうどサキが近くを通りかかったのを見て声を掛けると、彼女は嬉しそうにやってきて、傍らに座り、ホルスは場を譲って後方に下がって控えた。
「宝石の目利きが得意らしいな?」
「ええ。自信がありますわ。族長からも、一族の宝物庫の管理を一任されていますの」
「……俺は仲間達と一緒に旅をしながら、古代遺跡や洞窟の探索なんかを生業としている。冒険者というやつだ。結構危険な事もある。勇者なんて言われたりしてな」
「まあ……素敵! 確かに貴方は勇気がありますものね!」
目を輝かせるサキに、彼は懐から大粒の宝石を幾つか取り出して見せた。
「財宝を手に入れる事もあってな。これはその一部なんだが、価値がありそうなものか?」
サキは目を落とし、ホルスが断言した通り、一瞬で判断した。ディクトルの許しを得て、彼の手中からいくつかの宝石を取り分けると、きっぱりと告げた。
「わたくしが持っている物は大した価値もないものですわ。貴方の手にあるものは、宝石商の元にもっていけば、かなりの高値で買い取ってくれると思います。見事な品ですわ」
あっという間に仕分けてしまった彼女にディクトルは目をみはり、感心したように頷いた。
「確かに……凄いな」
「もし宜しければ、そちらの品は全て買い取らせて頂きますわ」
「いいのか?」
「ええ、兄も喜ぶかと思います。近頃は宝石に目が無くて、特に『藍玉』に夢中でいくらでも買い取って来いと言うのです」
ディクトルが売買に応じたので、サキは通りかかった使用人に声をかけて、金を持って来るように命じた。
それは想定していた額の倍近い額であっただけに、ディクトルにとっても悪い取引では無かった。
サキに売る分の宝石を彼女に渡し、無価値と断言された物はそのまま置き去りにするわけにもいかないからと引き取って、再び懐に入れつつ、思案顔になった。
「藍玉か……」
「ええ。何でも自分の目の色だからとおっしゃって」
苦笑するサキを見て、ディクトルは微笑んだ。
彼女を溺愛していると言う族長だ、理由は自分の目の色だけでは無いだろう。
「お前の瞳の色の方が、宝石よりも遥かに美しいと思うがな」
「え……っ」
見る見るうちに頬を赤く染めた初心な彼女に、ディクトルはくすくすと笑った。
「驚いたか?……結構、本気で言ったんだが」
「ディクトル……さま」
「街でお前が襲われているのを見た時、助けに入ったのは義憤に駆られたからだが……今は少し違う。お前に何かあったら、また私が助けてやりたいと思う。囚われの姫を助けるのは勇ある者の責務というが、この場合少しありがたい話だ」
サキは顔を綻ばせつつも、恥じらうように少し身じろぎして、膝の上で重ねた手は、指がもじもじと動いた。
「わたくし……子供の頃、おとぎ話をよく読みましたの。一番心に残っているのは、勇者様が姫を悪者から助けてくれるお話で……」
「ああ……お前も泣いて震えていてもいいから、ちゃんと大人しく助けを待っていろ。俺は旅をしている身だからすぐとはいかないだろうが、必ず助けに行ってやる」
「はい……」
サキは彼を見つめ、小さく頷いた。
それからしばらくサキはディクトルと夢中で話していたが、やがて完全に酔った彼の仲間が酒を注ぎに来ると、その場を離れた。
ホルスも後に続いたが、サキが頬を薄っすらと赤く染めているのに気づき、声をかけた。
「姫様、大丈夫ですか?」
「え、ええ。何でもないわ。少し暑くて汗をかいたから、着替えて来るわね。ここはお願い」
彼女の少し浮かれた口調が気になりつつも、ホルスは黙って頭を垂れて、侍女と共に広間を後にしたサキを見送
る。
そして、そのまま壁際に寄って控えた。ディクトルの仲間達は酒が入ってすっかり浮かれ、広間は大騒ぎだ。
しばらくして、サキの命令で金の入った袋を持って来た使用人が、サキの姿が見えないため、ホルスの元にやって来た。
「サキ様はどうされましたか?」
「少し席を外されています。それが代金ですか?」
「はい……。あの……本当に大丈夫ですか?」
「当たり前です。あのサキ様が、価値を見誤るはずがありませんよ」
ホルスはそう答えて金を預かり使用人を下がらせると、入れ替わりにサキが戻って来た。
着替えてくると言った通り、服装は様変わりしていた。身体にぴたりと合うような黒のドレスを身に纏っていたが、彼の目を惹いたのはスカート部の両脇に大きなスリットが入っている事だった。
「姫様……」
「どう? 似合うかしら?」
「……そのような格好をされるのは、珍しいですね」
「ディクトルは、こういうドレスが良いって言っていたの。私もそう思うわ!」
どこか浮かれたように話し、サキは彼の手に金があるのを見て受け取ると、足取りも軽くディクトルの元へと向かった。
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