43 / 153
19階層へ
しおりを挟む
いくらSランク認定されたと言っても、気が向いた時だけ現場で活動しているルーカスが衰えているのは仕方がない。
そもそも、魔王を倒した(と思っている)のも、その行程での魔獣の討伐も、既に引退済みの、共に<勇者>と呼ばれた仲間の強いサポートがあったためなのだ。
今回の依頼は経験豊かなメンバーである為にそこそこの連携は出来ているが、常に修行している者達から見れば、場合によっては恥ずかしいレベルの連携であったりする。
「漸く下が見えてきたな」
少々荒い息をしつつも下層に続く階段を見つけたルーカスは、既に予定の二日よりも更に五日ほど追加で必要になっていた事に焦りを感じつつ、階段に向かう。
このダンジョン、各階層全てに下層に続く階段を守護している魔獣が存在している訳ではない。
今回のように、階段がそのまま口をあけて待っているケースもあるのだ……が。
「危ない!」
あまりの疲労から思わず階段に無造作に近づいたルーカスに、背後にいるドリアスが大声を出した。
その声に反応し、無条件で背後に飛び去るルーカス。
直後に雨に紛れて細かい刃物が無数にルーカスが居た場所、階段への経路上に落ちてきたのだ。
完全には避けきれずに数個の刃が腕に当たったルーカスだが、常時発動の防御の魔道具と毒耐性の魔道具が発動する。
その攻撃は見た目より凶悪だったようで、交換したばかりの魔道具が一気に使用不可能になってしまった。
「クソ!これで残りは……こいつを使うと、あと二つだけだ」
「私はこれが最後です」
「俺もこれが無くなれば、終わりですね」
思った以上に消耗が激しく、少々焦り始めるルーカス。
「この下の階層は灼熱だったな。足場は砂場でもっと悪いが、視界は開けているはずだ。熱耐性のフードがあれば動きには影響がないだろう。視認できないのは地中からの攻撃だけ。恐らく、不意打ちはここよりもかなり楽になるはずだ。問題無い!」
自分に言い聞かせるようにして、罠が発動した場所を迂回する形で階段に到着する。
どこのダンジョンに言える事なのだが、階段には罠も無ければ魔獣も現れないと言われており、事実今までも安全地帯として活用されている。
「時間が惜しいが、体力を戻すのが先決だ。最終層に向かう階段では何があるか分からないからな。最悪は、いや、最良か?何れにしてもここが最後に心置きなく休めるポイントになる。一日ここで完全に回復するように」
国王が指定した期間に対して残り13日となっている中で、更に一日をここで使うと決断するルーカス。
帰りの行程も考えると、20階層が最終層だとした場合にギリギリと言った所だ。
仮に18階層の雨の中や、これから進む19階層の灼熱の階層にアルフレドが使役しているリアントがいるだけで、魔道具の消耗は激減していただろうし、そもそも進行速度も大幅に違ったはずだ。
すでにアルフレドが死亡したと思い込んで隠していた嫌悪感を丸出しにした所を、使役している魔獣のリアントを介してだが、本人に聞かれているのだから、アルフレドが離脱すると言ったこの結果は仕方がない。
一日かけて安全に且つ十分に休息をとったルーカス一行は、収納袋から装備できる魔道具を全て装備した。
少々動きが阻害されても、なるべく早く突き進むにはここが勝負どころだと思ったのだ。
「準備は良いか?残りは12日。戻るまで含めて12日だ。そう考えると、どれだけ急いでも戻りに10日は必要になるだろうから、19階層、そして20階層が最終層だとすると、残された時間はない。わかっているな」
「「はい」」
すっかり体力・魔力共に回復した二人は決意を新たにする。
その姿を見たルーカスはいよいよ19階層に足を踏み入れるのだ。
そこは情報通りに灼熱の階層。
足場は砂漠で歩きづらく、照り付ける太陽の様な物が容赦なく体力を奪う……はずの階層だが、金に物を言わせてそろえた魔道具によって、歩行は少々大変だが、熱に関しては問題なく対処できている三人。
ズンズン進みながら、最も恐れている避けられない襲撃を慎重に見極めようとしていた。
「来ます!」
砂が少々動いたのを最初に見つけたハンナは、注意を促す。
砂漠の中から出てきたのは、巨大なミミズの様な魔獣。
その体を活かして単純に物理攻撃を仕掛けてくる魔獣なのだが、砂の上では動きが早く、巨大な割には瞬間で地中に潜ってしまう。
この魔獣対策に適した魔道具は既に持っているので、先ずはドリアスが自分達のいる場所以外の周辺に魔道具から水をまき散らす。
灼熱だけに瞬時に乾燥しそうだが、飲み水ではなく錬金術師が配合した水分である為、辺り一面に暫く残る。
そこに、ルーカスが雷魔術を発動したのだ。
……ピシャ・ドン……
轟音と共に、周辺にまき散らされた水を通して地中に潜んでいた魔獣は軒並み死亡する。
ほぼ全力で一気に魔術を行使した為、魔力回復ポーションをすかさず飲み干すルーカス。
「……よし、上手く行ったな。急ぐぞ」
この魔獣の特性から、一旦攻撃を始めたら地中に隠れ、即座に移動して地上に出て追撃してくる行為を繰り返すので、少し待っても追撃がなければ確実に始末できたと判断できるのだ。
前の階層を引き摺ってこの階層に来れば、極端な気候変化、そして継続した体力を奪う構造によってかなり厳しい戦いになっていただろうが、ルーカスの機転で体力・魔力共に充実している三人は、予定通りに快調に19階層を進む事が出来ていた。
しかし、広大な広さを誇る階層であり、一日では突破できなかったのだ。
当然夜に疑似太陽は消えて極寒が訪れるのだが、こちらも魔道具で対策済み。
とは言え周辺の警戒を順次行いながらの休息であり、階段での休息とは異なり、万全とは言えないまま翌日に攻略を再開する。
「今日中に、最終攻略しなければならない。わかっているな」
「「大丈夫です」」
覚悟を新たに進み、漸く下に繋がる階段を発見した。
「助かった。ここもボスがいないようですね」
「だが、侵入経路に罠があるかもしれない。俺は一度それで魔道具を交換する羽目になったからな」
「そうですね、油断は禁物です」
最後まで気を抜かずに行動し、無事階段に辿り着いた三人。
今まで被っていた灼熱対応のフードを脱ぎ去って収納魔道具に保管する。
「この下が最終層であれば良いのだが……」
ルーカスの願いは通じ、階段を下りたその先には、ダンジョン最下層である事を示すように、扉があったのだ。
「よし、ここをクリアすればギリギリ間に合うぞ。ふ~、先ずは装備のチェックだ」
長時間ダンジョンに潜った事で今迄の経験を思い出したのか、ルーカスは冷静な判断が出来るようになっていた。
そもそも、魔王を倒した(と思っている)のも、その行程での魔獣の討伐も、既に引退済みの、共に<勇者>と呼ばれた仲間の強いサポートがあったためなのだ。
今回の依頼は経験豊かなメンバーである為にそこそこの連携は出来ているが、常に修行している者達から見れば、場合によっては恥ずかしいレベルの連携であったりする。
「漸く下が見えてきたな」
少々荒い息をしつつも下層に続く階段を見つけたルーカスは、既に予定の二日よりも更に五日ほど追加で必要になっていた事に焦りを感じつつ、階段に向かう。
このダンジョン、各階層全てに下層に続く階段を守護している魔獣が存在している訳ではない。
今回のように、階段がそのまま口をあけて待っているケースもあるのだ……が。
「危ない!」
あまりの疲労から思わず階段に無造作に近づいたルーカスに、背後にいるドリアスが大声を出した。
その声に反応し、無条件で背後に飛び去るルーカス。
直後に雨に紛れて細かい刃物が無数にルーカスが居た場所、階段への経路上に落ちてきたのだ。
完全には避けきれずに数個の刃が腕に当たったルーカスだが、常時発動の防御の魔道具と毒耐性の魔道具が発動する。
その攻撃は見た目より凶悪だったようで、交換したばかりの魔道具が一気に使用不可能になってしまった。
「クソ!これで残りは……こいつを使うと、あと二つだけだ」
「私はこれが最後です」
「俺もこれが無くなれば、終わりですね」
思った以上に消耗が激しく、少々焦り始めるルーカス。
「この下の階層は灼熱だったな。足場は砂場でもっと悪いが、視界は開けているはずだ。熱耐性のフードがあれば動きには影響がないだろう。視認できないのは地中からの攻撃だけ。恐らく、不意打ちはここよりもかなり楽になるはずだ。問題無い!」
自分に言い聞かせるようにして、罠が発動した場所を迂回する形で階段に到着する。
どこのダンジョンに言える事なのだが、階段には罠も無ければ魔獣も現れないと言われており、事実今までも安全地帯として活用されている。
「時間が惜しいが、体力を戻すのが先決だ。最終層に向かう階段では何があるか分からないからな。最悪は、いや、最良か?何れにしてもここが最後に心置きなく休めるポイントになる。一日ここで完全に回復するように」
国王が指定した期間に対して残り13日となっている中で、更に一日をここで使うと決断するルーカス。
帰りの行程も考えると、20階層が最終層だとした場合にギリギリと言った所だ。
仮に18階層の雨の中や、これから進む19階層の灼熱の階層にアルフレドが使役しているリアントがいるだけで、魔道具の消耗は激減していただろうし、そもそも進行速度も大幅に違ったはずだ。
すでにアルフレドが死亡したと思い込んで隠していた嫌悪感を丸出しにした所を、使役している魔獣のリアントを介してだが、本人に聞かれているのだから、アルフレドが離脱すると言ったこの結果は仕方がない。
一日かけて安全に且つ十分に休息をとったルーカス一行は、収納袋から装備できる魔道具を全て装備した。
少々動きが阻害されても、なるべく早く突き進むにはここが勝負どころだと思ったのだ。
「準備は良いか?残りは12日。戻るまで含めて12日だ。そう考えると、どれだけ急いでも戻りに10日は必要になるだろうから、19階層、そして20階層が最終層だとすると、残された時間はない。わかっているな」
「「はい」」
すっかり体力・魔力共に回復した二人は決意を新たにする。
その姿を見たルーカスはいよいよ19階層に足を踏み入れるのだ。
そこは情報通りに灼熱の階層。
足場は砂漠で歩きづらく、照り付ける太陽の様な物が容赦なく体力を奪う……はずの階層だが、金に物を言わせてそろえた魔道具によって、歩行は少々大変だが、熱に関しては問題なく対処できている三人。
ズンズン進みながら、最も恐れている避けられない襲撃を慎重に見極めようとしていた。
「来ます!」
砂が少々動いたのを最初に見つけたハンナは、注意を促す。
砂漠の中から出てきたのは、巨大なミミズの様な魔獣。
その体を活かして単純に物理攻撃を仕掛けてくる魔獣なのだが、砂の上では動きが早く、巨大な割には瞬間で地中に潜ってしまう。
この魔獣対策に適した魔道具は既に持っているので、先ずはドリアスが自分達のいる場所以外の周辺に魔道具から水をまき散らす。
灼熱だけに瞬時に乾燥しそうだが、飲み水ではなく錬金術師が配合した水分である為、辺り一面に暫く残る。
そこに、ルーカスが雷魔術を発動したのだ。
……ピシャ・ドン……
轟音と共に、周辺にまき散らされた水を通して地中に潜んでいた魔獣は軒並み死亡する。
ほぼ全力で一気に魔術を行使した為、魔力回復ポーションをすかさず飲み干すルーカス。
「……よし、上手く行ったな。急ぐぞ」
この魔獣の特性から、一旦攻撃を始めたら地中に隠れ、即座に移動して地上に出て追撃してくる行為を繰り返すので、少し待っても追撃がなければ確実に始末できたと判断できるのだ。
前の階層を引き摺ってこの階層に来れば、極端な気候変化、そして継続した体力を奪う構造によってかなり厳しい戦いになっていただろうが、ルーカスの機転で体力・魔力共に充実している三人は、予定通りに快調に19階層を進む事が出来ていた。
しかし、広大な広さを誇る階層であり、一日では突破できなかったのだ。
当然夜に疑似太陽は消えて極寒が訪れるのだが、こちらも魔道具で対策済み。
とは言え周辺の警戒を順次行いながらの休息であり、階段での休息とは異なり、万全とは言えないまま翌日に攻略を再開する。
「今日中に、最終攻略しなければならない。わかっているな」
「「大丈夫です」」
覚悟を新たに進み、漸く下に繋がる階段を発見した。
「助かった。ここもボスがいないようですね」
「だが、侵入経路に罠があるかもしれない。俺は一度それで魔道具を交換する羽目になったからな」
「そうですね、油断は禁物です」
最後まで気を抜かずに行動し、無事階段に辿り着いた三人。
今まで被っていた灼熱対応のフードを脱ぎ去って収納魔道具に保管する。
「この下が最終層であれば良いのだが……」
ルーカスの願いは通じ、階段を下りたその先には、ダンジョン最下層である事を示すように、扉があったのだ。
「よし、ここをクリアすればギリギリ間に合うぞ。ふ~、先ずは装備のチェックだ」
長時間ダンジョンに潜った事で今迄の経験を思い出したのか、ルーカスは冷静な判断が出来るようになっていた。
0
お気に入りに追加
90
あなたにおすすめの小説
ゆったりおじさんの魔導具作り~召喚に巻き込んどいて王国を救え? 勇者に言えよ!~
ぬこまる
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界の食堂と道具屋で働くおじさん・ヤマザキは、武装したお姫様ハニィとともに、腐敗する王国の統治をすることとなる。
ゆったり魔導具作り! 悪者をざまぁ!! 可愛い女の子たちとのラブコメ♡ でおくる痛快感動ファンタジー爆誕!!
※表紙・挿絵の画像はAI生成ツールを使用して作成したものです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
💰転生社畜と転移JKのダンジョンビジネス合同会社💰 〜奴隷を買いに来たら女子高生が売られていた件について〜
石矢天
ファンタジー
転生した俺と、転移した彼女が異世界にイノベーションを巻き起こす!
35歳の元社畜は異世界に転生し、クラノデア子爵家の三男ダリスとして生まれ変わった。15歳にして成人を迎えたダリスは伝統に則り家を出て独り立ちを目指す。
生まれつき持っていたギフト『真・鑑定』によって、他人のステータスを見ることができるダリスは、このギフトを使って奴隷を鑑定し、奴隷だけで構成したパーティーでモンスターを狩ってお金儲けをしようと考える。
意気揚々と奴隷売り場を訪れたダリスだったが、奴隷の価格が予想以上に高く、なんとか買えるのは問題を抱えた『見切り品』と呼ばれる奴隷だけだった。
そんな中、見切り品として並んでいる奴隷の中にセーラー服を着た黒髪の女子高生がいることに気づく。
ダリスとは違い異世界転移によって、この世界に飛ばされてきた女子高生のチトセ。言葉もわからずに気づけば奴隷として売られていた彼女のステータスはなんと伝説クラスの戦闘力を持つSSSのチートステータスの持ち主だった。
ダリスはチトセを奴隷として購入し、彼女と共にダンジョンでひと稼ぎしようと企むが……。
厄災の申し子と聖女の迷宮 (旧題:厄災の迷宮 ~神の虫籠~)
ひるのあかり
ファンタジー
[書籍化決定]
1.ノンターゲティング方式の迷宮型RPGです。
2.武器は、銃、剣、魔法などなど。
3.選択を誤ったり運が悪いと、あっさり死にます。
4.多彩な登場キャラクター(異世界人、原住民ほか)
経験値を稼いでレベルを上げる迷宮生活を楽しもう! 強大な魔物との遭遇は、退屈な迷宮生活のアクセント。死闘を生き抜いた先には神様のご褒美が待っています。頑張りましょう、神様に解放されるその日まで! という内容の作品になっていく予定です。(カクヨムでも連載中)
※表紙絵は、「其間」様に描いて頂きました。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
主人公ライルはブリケード王国の第一王子である。
しかし、ある日――
「ライル。お前を我がブリケード王家から追放する!」
父であるバリオス・ブリケード国王から、そう宣言されてしまう。
「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に立てます」
ライルは必死にそうすがりつく。
「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」
弟である第二王子のガルドから、そう突き放されてしまう。
失意のまま辺境に逃げたライルは、かつて親しくしていた少女ルーシーに匿われる。
「苦労したんだな。とりあえずは、この村でゆっくりしてくれよ」
ライルの辺境での慎ましくも幸せな生活が始まる。
だが、それを脅かす者たちが近づきつつあった……。
強さがすべての魔法学園の最下位クズ貴族に転生した俺、死にたくないからゲーム知識でランキング1位を目指したら、なぜか最強ハーレムの主となった!
こはるんるん
ファンタジー
気づいたら大好きなゲームで俺の大嫌いだったキャラ、ヴァイスに転生してしまっていた。
ヴァイスは伯爵家の跡取り息子だったが、太りやすくなる外れスキル【超重量】を授かったせいで腐り果て、全ヒロインから嫌われるセクハラ野郎と化した。
最終的には魔族に闇堕ちして、勇者に成敗されるのだ。
だが、俺は知っていた。
魔族と化したヴァイスが、作中最強クラスのキャラだったことを。
外れスキル【超重量】の真の力を。
俺は思う。
【超重量】を使って勇者の王女救出イベントを奪えば、殺されなくて済むんじゃないか?
俺は悪行をやめてゲーム知識を駆使して、強さがすべての魔法学園で1位を目指す。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる