42 / 153
18階層へ
しおりを挟む
アルフレドは、ルーカス達【勇者の館】の本当の声を聞いてしまったために攻略を諦め、一人、いや、使役しているリアントと共に離脱して上層階を目指していた。
既にアルフレドのギルドカードは18階層方面の道中に置いており、ルーカス達の手元にある事まで確認している。
ルーカスの立場としては、所属冒険者死亡によってギルド脱退をさせる処理を行う場合には、本部に対して書類が必要になる。
その手間を考えると通常の脱退、本人のギルドカードと、カード排出の魔道具があれば行える脱退処理をするために、遺品ではなくカードだけを欲していたのだ。
この書類の提出は、各ギルドが冒険者に無謀な事をさせていないかと言う楔になっているのだが、今回のように死亡してもカードさえあれば、所属冒険者の死亡率上昇と言う数値には出てこない。
死亡ではない通常の脱退にしても、脱退後の所在が不明であれば、罪には問われないがギルドの信頼は下降する事は間違いないが……
「俺達は、あの陰気君の使役している魔獣で随分と楽をさせてもらいましたけど、ここからは慎重に行かなくてはならないでしょうね」
「私もそう思います。ですが、残りは20日もある。帰りを考えても、十分余裕がありますから、今日はここで野営をしては如何でしょうか?」
「そうだな。無理をする必要はない。そうしよう」
こうして、18階層目前で一旦攻略を中止して休む事にした三人。
本来休息時には、人とは異なり種族的に睡眠を必要としない事が多い魔獣であるリアントに警戒をさせる予定だったのだが、使役しているアルフレドは死亡したと思っているので、仮にリアントは生きていたとしても、使役からは外れているので期待はできない。
逆に、自分達の脅威になる可能性もある為に、しっかりと死んでくれていた方が良いと考えていたのだ。
「夜番は、交代だな。ドリアス、俺、ハンナの順で良いか?」
一応、夜の見張りの中では一番きついと言われている真夜中の時間に自分を押し込む程度は配慮できるルーカス。
この中では唯一のSランクである為に、他と比べて体力があるし、回復速度も速い為にこの布陣がベストだと考えていた。
「「ありがとうございます」」
その配慮を正確にくみ取った二人は、お礼と共に食事を流し込む。
ルーカスとしては、同行している二人の体力が無くなって戦闘時に役に立たなくなる事を防ぎたかったと言う思惑もあったのだ。
「ルーカス様、情報では、18階層は常に雨、19階層は逆に灼熱、そして20階層の情報がありませんので、そこが最終階層と予想しています。配分はどうしますか?」
食後の軽い休憩時に、三人で今後の動きを相談する。
「俺としては、20階層が絶対に最終層と言う確信は無いからな。最低でも二日で一階層の攻略ペースで行こうかと思うのだが、ハンナはどうだ?」
「私も、ルーカス様の意見に賛成です」
「わかりました。俺も異存はありません。ところで、最終の魔獣はどのようなタイプですかね?」
攻略ペースについては議論が終わり、ダンジョン攻略の証明になる最終階層に鎮座する魔獣についての話に移行する。
「今までの魔獣の傾向から、恐らく人型の魔獣で、Aランク……となると、やはり前回の実績からランドルが濃厚か?いや、しかしさっきの鳥も相当な強さだった事を考えると、鳥型か?分からないな」
一応ダンジョン攻略の実績が一番多いルーカスではあるのだが、その経験には当てはまらない状況になっているこのダンジョン。
それもそのはず。
今回の襲撃である鳥型魔獣のレムリニアはこのダンジョンに生息している魔獣ではないのだ。
混乱するルーカスだが、現実は最初の言葉通りに人型のAランクの魔獣であり、ランドルの上位種が待ち構えている。
幸か不幸か特殊個体ではなく、一般的なランドルの上位種、ランドルマスタが一体待ち構えているだけだ。
今の状態であれば、ルーカス一行はランドル一体を難なく始末する事が出来るだろうが、上位種に対しても同じかと言われると、相性もあるので何とも言えないところだ。
Aランクの変異種である鳥型のレムリニアには勝利目前だったが、同じように誰かが攻撃を受け止めて始末できる相手かと言うと、難しいのだ。
結論が出ない、出るわけがない話を終えて、順番に休む。
特に夜に襲撃されるような事は無く、18階層に辿り着く三人。
既に情報が上がっている通り、ここは常に雨が降っている階層。
この階層の嫌な所は、音による警戒、匂いによる警戒は出来ず、視界も悪い。
そして足場も悪いので余計に体力が奪われて行くのだ。
おまけに、攻撃としては優れている雷魔術が使えない。
自分達にも意図せず攻撃が入ってしまうのだ。
肉眼で周囲を警戒する必要があり、いつも以上に精神的にも疲労が蓄積していく三人。
雨による水分の付着や、体温が奪われない様な対策はしっかりとしているので問題ないが、やはり足場が悪く、その中で周囲への注意をいつも以上にしなくてはならないのは骨が折れる。
不意打ちに対する備えをしており、既に一度発動しているのだが、この魔道具は回数制限がある為に、なるべく温存した状態で進みたいのが正直な所だ。
「うん?止まって下さい。ちょっと不自然ですね」
ドリアスが進路上にある微妙な違和感を見つけたようで、声を掛けて二人を止めると、近くにある石を前方に投げた。
すると、地面から広範囲に鋭利な刃物が飛び出してきたのだ。
雨の中でも見えるほどに禍々しい色をしている刃物は、明らかに毒物が付与されている。
「フン、忌々しい」
毒についても回数制限はある魔道具ではあるが、対策品として装着している三人。
ダンジョン攻略と言う長く険しい旅になるので、無暗に荷物を運ぶわけには行かない。
結果、大きな魔道具は持ち運ぶ事はできないので、収納袋に保管している。
この収納袋の中身は既に装着済みの魔道具の予備も含まれているのだが、常時発動ではない魔道具、野営の道具、食料等が詰め込まれており、万が一に戦闘中に破壊されて失っても、死に直結する事はない物を入れている。
食料も、冒険者であれば現地調達が可能なのだ。
こうして進んでいる最中にも、大型小型、そして上空地中から魔獣や罠の攻撃を受けている三人。
ある程度罠についてはドリアスが解除しているのだが、魔獣が急襲してきては悠長に解除できるわけもなく、徐々にダメージを負っていた。
「はぁ、はぁ、俺の防御の魔道具、回数を超えたので交換します」
「私も、魔力が無くなって……ポーションで補給します」
既にルーカス以外の二人は、緊急対策用の魔道具を何度も交換している。
このペースでいけば、20階層が最終層と仮定しても、そこまで魔道具を維持する事は不可能だ。
当初予定していた二日を過ぎても未だ18階層にいる三人は、疲労が色濃く見えるようになっていた。
この時点でルーカスですら、緊急用の魔道具を数回交換済みだったのだ。
既にアルフレドのギルドカードは18階層方面の道中に置いており、ルーカス達の手元にある事まで確認している。
ルーカスの立場としては、所属冒険者死亡によってギルド脱退をさせる処理を行う場合には、本部に対して書類が必要になる。
その手間を考えると通常の脱退、本人のギルドカードと、カード排出の魔道具があれば行える脱退処理をするために、遺品ではなくカードだけを欲していたのだ。
この書類の提出は、各ギルドが冒険者に無謀な事をさせていないかと言う楔になっているのだが、今回のように死亡してもカードさえあれば、所属冒険者の死亡率上昇と言う数値には出てこない。
死亡ではない通常の脱退にしても、脱退後の所在が不明であれば、罪には問われないがギルドの信頼は下降する事は間違いないが……
「俺達は、あの陰気君の使役している魔獣で随分と楽をさせてもらいましたけど、ここからは慎重に行かなくてはならないでしょうね」
「私もそう思います。ですが、残りは20日もある。帰りを考えても、十分余裕がありますから、今日はここで野営をしては如何でしょうか?」
「そうだな。無理をする必要はない。そうしよう」
こうして、18階層目前で一旦攻略を中止して休む事にした三人。
本来休息時には、人とは異なり種族的に睡眠を必要としない事が多い魔獣であるリアントに警戒をさせる予定だったのだが、使役しているアルフレドは死亡したと思っているので、仮にリアントは生きていたとしても、使役からは外れているので期待はできない。
逆に、自分達の脅威になる可能性もある為に、しっかりと死んでくれていた方が良いと考えていたのだ。
「夜番は、交代だな。ドリアス、俺、ハンナの順で良いか?」
一応、夜の見張りの中では一番きついと言われている真夜中の時間に自分を押し込む程度は配慮できるルーカス。
この中では唯一のSランクである為に、他と比べて体力があるし、回復速度も速い為にこの布陣がベストだと考えていた。
「「ありがとうございます」」
その配慮を正確にくみ取った二人は、お礼と共に食事を流し込む。
ルーカスとしては、同行している二人の体力が無くなって戦闘時に役に立たなくなる事を防ぎたかったと言う思惑もあったのだ。
「ルーカス様、情報では、18階層は常に雨、19階層は逆に灼熱、そして20階層の情報がありませんので、そこが最終階層と予想しています。配分はどうしますか?」
食後の軽い休憩時に、三人で今後の動きを相談する。
「俺としては、20階層が絶対に最終層と言う確信は無いからな。最低でも二日で一階層の攻略ペースで行こうかと思うのだが、ハンナはどうだ?」
「私も、ルーカス様の意見に賛成です」
「わかりました。俺も異存はありません。ところで、最終の魔獣はどのようなタイプですかね?」
攻略ペースについては議論が終わり、ダンジョン攻略の証明になる最終階層に鎮座する魔獣についての話に移行する。
「今までの魔獣の傾向から、恐らく人型の魔獣で、Aランク……となると、やはり前回の実績からランドルが濃厚か?いや、しかしさっきの鳥も相当な強さだった事を考えると、鳥型か?分からないな」
一応ダンジョン攻略の実績が一番多いルーカスではあるのだが、その経験には当てはまらない状況になっているこのダンジョン。
それもそのはず。
今回の襲撃である鳥型魔獣のレムリニアはこのダンジョンに生息している魔獣ではないのだ。
混乱するルーカスだが、現実は最初の言葉通りに人型のAランクの魔獣であり、ランドルの上位種が待ち構えている。
幸か不幸か特殊個体ではなく、一般的なランドルの上位種、ランドルマスタが一体待ち構えているだけだ。
今の状態であれば、ルーカス一行はランドル一体を難なく始末する事が出来るだろうが、上位種に対しても同じかと言われると、相性もあるので何とも言えないところだ。
Aランクの変異種である鳥型のレムリニアには勝利目前だったが、同じように誰かが攻撃を受け止めて始末できる相手かと言うと、難しいのだ。
結論が出ない、出るわけがない話を終えて、順番に休む。
特に夜に襲撃されるような事は無く、18階層に辿り着く三人。
既に情報が上がっている通り、ここは常に雨が降っている階層。
この階層の嫌な所は、音による警戒、匂いによる警戒は出来ず、視界も悪い。
そして足場も悪いので余計に体力が奪われて行くのだ。
おまけに、攻撃としては優れている雷魔術が使えない。
自分達にも意図せず攻撃が入ってしまうのだ。
肉眼で周囲を警戒する必要があり、いつも以上に精神的にも疲労が蓄積していく三人。
雨による水分の付着や、体温が奪われない様な対策はしっかりとしているので問題ないが、やはり足場が悪く、その中で周囲への注意をいつも以上にしなくてはならないのは骨が折れる。
不意打ちに対する備えをしており、既に一度発動しているのだが、この魔道具は回数制限がある為に、なるべく温存した状態で進みたいのが正直な所だ。
「うん?止まって下さい。ちょっと不自然ですね」
ドリアスが進路上にある微妙な違和感を見つけたようで、声を掛けて二人を止めると、近くにある石を前方に投げた。
すると、地面から広範囲に鋭利な刃物が飛び出してきたのだ。
雨の中でも見えるほどに禍々しい色をしている刃物は、明らかに毒物が付与されている。
「フン、忌々しい」
毒についても回数制限はある魔道具ではあるが、対策品として装着している三人。
ダンジョン攻略と言う長く険しい旅になるので、無暗に荷物を運ぶわけには行かない。
結果、大きな魔道具は持ち運ぶ事はできないので、収納袋に保管している。
この収納袋の中身は既に装着済みの魔道具の予備も含まれているのだが、常時発動ではない魔道具、野営の道具、食料等が詰め込まれており、万が一に戦闘中に破壊されて失っても、死に直結する事はない物を入れている。
食料も、冒険者であれば現地調達が可能なのだ。
こうして進んでいる最中にも、大型小型、そして上空地中から魔獣や罠の攻撃を受けている三人。
ある程度罠についてはドリアスが解除しているのだが、魔獣が急襲してきては悠長に解除できるわけもなく、徐々にダメージを負っていた。
「はぁ、はぁ、俺の防御の魔道具、回数を超えたので交換します」
「私も、魔力が無くなって……ポーションで補給します」
既にルーカス以外の二人は、緊急対策用の魔道具を何度も交換している。
このペースでいけば、20階層が最終層と仮定しても、そこまで魔道具を維持する事は不可能だ。
当初予定していた二日を過ぎても未だ18階層にいる三人は、疲労が色濃く見えるようになっていた。
この時点でルーカスですら、緊急用の魔道具を数回交換済みだったのだ。
0
お気に入りに追加
90
あなたにおすすめの小説
💰転生社畜と転移JKのダンジョンビジネス合同会社💰 〜奴隷を買いに来たら女子高生が売られていた件について〜
石矢天
ファンタジー
転生した俺と、転移した彼女が異世界にイノベーションを巻き起こす!
35歳の元社畜は異世界に転生し、クラノデア子爵家の三男ダリスとして生まれ変わった。15歳にして成人を迎えたダリスは伝統に則り家を出て独り立ちを目指す。
生まれつき持っていたギフト『真・鑑定』によって、他人のステータスを見ることができるダリスは、このギフトを使って奴隷を鑑定し、奴隷だけで構成したパーティーでモンスターを狩ってお金儲けをしようと考える。
意気揚々と奴隷売り場を訪れたダリスだったが、奴隷の価格が予想以上に高く、なんとか買えるのは問題を抱えた『見切り品』と呼ばれる奴隷だけだった。
そんな中、見切り品として並んでいる奴隷の中にセーラー服を着た黒髪の女子高生がいることに気づく。
ダリスとは違い異世界転移によって、この世界に飛ばされてきた女子高生のチトセ。言葉もわからずに気づけば奴隷として売られていた彼女のステータスはなんと伝説クラスの戦闘力を持つSSSのチートステータスの持ち主だった。
ダリスはチトセを奴隷として購入し、彼女と共にダンジョンでひと稼ぎしようと企むが……。
厄災の申し子と聖女の迷宮 (旧題:厄災の迷宮 ~神の虫籠~)
ひるのあかり
ファンタジー
[書籍化決定]
1.ノンターゲティング方式の迷宮型RPGです。
2.武器は、銃、剣、魔法などなど。
3.選択を誤ったり運が悪いと、あっさり死にます。
4.多彩な登場キャラクター(異世界人、原住民ほか)
経験値を稼いでレベルを上げる迷宮生活を楽しもう! 強大な魔物との遭遇は、退屈な迷宮生活のアクセント。死闘を生き抜いた先には神様のご褒美が待っています。頑張りましょう、神様に解放されるその日まで! という内容の作品になっていく予定です。(カクヨムでも連載中)
※表紙絵は、「其間」様に描いて頂きました。
転生したら、ステータスの上限がなくなったので脳筋プレイしてみた
Mr.Six
ファンタジー
大学生の浅野壮太は神さまに転生してもらったが、手違いで、何も能力を与えられなかった。
転生されるまでの限られた時間の中で神さまが唯一してくれたこと、それは【ステータスの上限を無くす】というもの。
さらに、いざ転生したら、神さまもついてきてしまい神さまと一緒に魔王を倒すことに。
神さまからもらった能力と、愉快な仲間が織りなすハチャメチャバトル小説!
【書籍化決定】神様お願い!〜神様のトバッチリを受けた定年おっさんは異世界に転生して心穏やかにスローライフを送りたい〜
きのこのこ
ファンタジー
突然白い発光体の強い光を浴びせられ異世界転移?した俺事、石原那由多(55)は安住の地を求めて異世界を冒険する…?
え?謎の子供の体?謎の都市?魔法?剣?魔獣??何それ美味しいの??
俺は心穏やかに過ごしたいだけなんだ!
____________________________________________
突然謎の白い発光体の強い光を浴びせられ強制的に魂だけで異世界転移した石原那由多(55)は、よちよち捨て子幼児の身体に入っちゃった!
那由多は左眼に居座っている神様のカケラのツクヨミを頼りに異世界で生きていく。
しかし左眼の相棒、ツクヨミの暴走を阻止できず、チート?な棲家を得て、チート?能力を次々開花させ異世界をイージーモードで過ごす那由多。「こいつ《ツクヨミ》は勝手に俺の記憶を見るプライバシークラッシャーな奴なんだ!」
そんな異世界は優しさで満ち溢れていた(え?本当に?)
呪われてもっふもふになっちゃったママン(産みの親)と御親戚一行様(やっとこ呪いがどうにか出来そう?!)に、異世界のめくるめくグルメ(やっと片鱗が見えて作者も安心)でも突然真夜中に食べたくなっちゃう日本食も完全完備(どこに?!)!異世界日本発福利厚生は完璧(ばっちり)です!(うまい話ほど裏がある!)
謎のアイテム御朱印帳を胸に(え?)今日も平穏?無事に那由多は異世界で日々を暮らします。
※一つの目的にどんどん事を突っ込むのでスローな展開が大丈夫な方向けです。
※他サイト先行にて配信してますが、他サイトと気が付かない程度に微妙に変えてます。
※昭和〜平成の頭ら辺のアレコレ入ってます。わかる方だけアハ体験⭐︎
⭐︎第16回ファンタジー小説大賞にて奨励賞受賞を頂きました!読んで投票して下さった読者様、並びに選考してくださったスタッフ様に御礼申し上げますm(_ _)m今後とも宜しくお願い致します。
【完結】突然異世界に召喚された俺、とりあえず勇者になってみますね
静内燕
ファンタジー
おびただしい数えきれないほどの死体、血で真っ赤に染まった地面。
廃墟と化した世界──。
そこに悪魔のような笑みを浮かべた天使、ユダが囁く。
「救ってやるよ、お前の妹。ただしお前には勇者になってもらう──」
交通事故に巻き込まれ死んだはずの主人公八田幸一は異世界転移に巻き込まれてしまう。
そして可愛いヒロインやライバルと出会いながら炎の唯一王と呼ばれた勇者となり魔王達と戦うことになる。
戦っていく中で幸一は知っていく事となる。
敵は魔王だけではない──。 裏切り、政局争い、この世界と幸一の世界、そして天使達。
彼はこの世界に平和をもたらす勇者となる。 そして真の敵の正体とは?
さまざまなさまざまな思惑が交錯し合い紡ぎ出す物語。その中で幸一は戦い、活躍する。
一筋縄ではいかない世界で幸一は自分を頼ってくる不遇で可愛い少女たちのため全力で戦い続けるのだった。
※最後までプロットは完成しており絶対に完結させるのでエタる心配はありません。
3人の可愛いヒロイン登場、さまざまな人々との出会い、魔王やライバルとの対決5割
ほのぼのとしたヒロインとのラブコメファンタジー5割の王道ファンタジーです。
誤字、脱字、疑問点などご指摘いただいたら幸いです。
小説家になろうでも投稿しています。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
ぽっちゃり無双 ~まんまる女子、『暴食』のチートスキルで最強&飯テロ異世界生活を満喫しちゃう!~
空戯K
ファンタジー
ごく普通のぽっちゃり女子高生、牧 心寧(まきころね)はチートスキルを与えられ、異世界で目を覚ました。
有するスキルは、『暴食の魔王』。
その能力は、“食べたカロリーを魔力に変換できる”というものだった。
強大なチートスキルだが、コロネはある裏技に気づいてしまう。
「これってつまり、適当に大魔法を撃つだけでカロリー帳消しで好きなもの食べ放題ってこと!?」
そう。
このチートスキルの真価は新たな『ゼロカロリー理論』であること!
毎日がチートデーと化したコロネは、気ままに無双しつつ各地の異世界グルメを堪能しまくる!
さらに、食に溺れる生活を楽しんでいたコロネは、次第に自らの料理を提供したい思いが膨らんできて――
「日本の激ウマ料理も、異世界のド級ファンタジー飯も両方食べまくってやるぞぉおおおおおおおお!!」
コロネを中心に異世界がグルメに染め上げられていく!
ぽっちゃり×無双×グルメの異世界ファンタジー開幕!
※基本的に主人公は少しずつ太っていきます。
※45話からもふもふ登場!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる