168 / 179
閑話No10(1)
しおりを挟む
「ほら、早く片付けろ。魔力レベルが2だからって期待したが……こんなに使えないグズだとは気が付かなかった。これじゃあウチで働かせても損害にしかならない。チッ、仕方がない。ホルダの奴にでも売っぱらうように進言するか?」
とある国家の商店の店主を任されている男と、その男の目の前にはあどけない姿をした可愛い少女。
この世界は魔力レベルと言うものが存在し、人族最大魔力レベルは10と認識されており、最低は0。
どのような術、たとえ身体強化を施すにも魔力が必要で、魔力レベルが0である場合には何の術も使う事ができない。
目の前のこの少女、年齢は不詳だが、あどけなさが残っている事から推測13~14歳程度だろうか?
その推定年齢で魔力レベル2になっているという事は将来有望であり、現時点でもかなりの強さなり、器用さなりを持っているはずだった。
この少女を手に入れた奴隷商の男は、その場で魔力レベル2を持っているという事を魔道具で証明し、有望である事を確信したのだ。
そこで何ができるかを確認するために、奴隷商自らが経営する各商店にこの少女を派遣して、実力を測っていたところだったのだ。
魔力レベルだけで判断すれば、店主の言っている期待感を持つ事は正しい。
だが、結局は本人の性格・資質による。
そしてこの少女、何をやらせても中々上手く行かない。
例えば、身体強化が使えるだろうと荷物運びを任せた。
確かに驚くほどの荷物を一気に運ぶ事が出来ているのだが、あまりの量を一気に運ぶので、直接手に触れている荷物は力加減が上手くないのか、中身は全て潰されている。
商店の前の掃除をさせてみると、本人曰く一気に掃除ができるという事で店の前に巨大な穴をあけて、そこにゴミを投げ入れる。
一応開店前にその穴は塞ぐのだが、その様子を見られているのであまり良い印象は持たれていない。
冒頭の店主の言葉は、この巨大な穴を作ってしまった時に思わず漏れたものだ。
この少女、可愛らしい顔をしているのだが立場は奴隷。
本人は物心がついた時からこの扱いであったので、特に何かを思う事は無い。
もちろん両親もわからないし、自分の名前も分からない。
だが、食事は食べられるし眠れるので文句はなかったのだ。
そんな生活をしていたが、店主の声を聞いてまた売られるのか……と少々落胆していた。
これで何度目だろうか。
どこに売られても、何をやっても上手く行かないのだ。
「いつか、落ち着けるのかな~」
どうしても漏れてしまう本音、希望。
そんな事を思いながら作業をしているのだが、最近は少女と年齢が同じような子供を良く見かけるようになっていた。
もちろん子供一人で来るわけではなく、両親のどちらか、または両親とも同行している状態で……だ。
両親と思われる大人は嬉しそうに商品を選んでその子供に渡しており、その商品を受け取った子供も幸せそうな顔をしている。
そんな姿を見て、いつの日か誰かから自分の事を想って、笑顔と共に素敵な物を貰える日が来るのだろうか?
そんな淡い期待を持ち始めていた。
だが現実は厳しいのは理解している。
やはりこの商店でも使えないと判断されて、再び奴隷商の元に戻されてしまったのだ。
「また戻ってきたのか。何度戻れば気が済むんだ、このガキ!」
商店を任せている店長からクレームと共に戻された少女。
奴隷商はこの少女によって与えられた損害を報告され、怒り心頭だった。
そのせいで機嫌が悪くなり、少女に対する扱いは惨いものだった。
殴る・蹴る・食事抜き……だ。
罰として何かの作業をさせないのは、少女が意図せぬ行動をして思わぬものを破壊してしまう恐れがあるからだ。
「俺としては、お前には何度もチャンスをやったぞ!流石に限界だ。お前はホルダに売り飛ばす」
ホルダとは、この奴隷商の子分の様な立ち位置で、気は弱く、とても奴隷商を営める器ではない。
そんなホルダに全く使えない奴隷を売り払う……いや、押し付けて、自分の懐が痛まないようにしているのだ。
と……こうしてホルダと言う男に売られた少女。
店はボロボロで、客はいない。
そんなところに売られて今後どうするのかと不安でいっぱいだったのだが、ホルダは生来の性格からか、少女にはとても良くしてくれたのだ。
だが、店の状況からわかるように、今存在している奴隷は少女一人。
当然全く使えない奴隷しか扱っていないと噂が町中に広がっているので、客など来るわけもない。
そう、つまりお金が一切ないのだ。
そんなところに、強引に使えない奴隷である少女を押し付けられるので、ホルダは借金まみれになっていた。
「君も苦労したんだね。ごめんね、ウチは見ての通り貧乏でさ。でも、裏の畑が豊作だから食べ物には困らないから安心してくれな」
優しく微笑むホルダに少女は心から安心すると共に、ホルダと言う男のために何かできないかを必死で考えていた。
こうしてホルダと生活している少女。
ホルダのおかげで自由に動けまわるようになっていたので、時折弱い魔獣ではあるが自分の力で討伐し、ホルダに差し入れていた。
だが、この行為がある冒険者の目に留まってしまったのだ。
突然冒険者パーティーがホルダの店に現れて、この少女を強引に買って行った。
当然ホルダは拒絶するも、ホルダが半ば強制的に負わされていた借金の証文と交換と言う形で、強引に連れ去ったのだ。
ホルダの店には、既に破られた証文と、傷だらけで倒れているホルダしか残されていない。
ホルダは自分の借金なんかより、少女を必死で助けようとしたのだ。
だが結局は力及ばず、結果的に推定13歳程度の少女が冒険者と共に行動する事になった。
これの意味する所は、魔力レベル2の身体強化を利用した荷物運びだが、当然以前の商店で行っていたような安全なものでは無い。
常に危険と隣り合わせの環境で、冒険者達の荷物を運ぶのだ。
冒険者の移動速度に合わせる必要があるし、荷物の破壊などは許されない。
そのためにはある程度の強さが必要になるのだが、その辺りは魔獣を討伐する姿を冒険者が目撃しているので、全く問題ないと判断された。
しかし、今まで初めて暖かい心で接してくれたホルダから突然引きはがされ、以前の環境……いや、それ以下の環境に落とされた少女は本来の力が出せるわけがなかった。
そんな少女が冒険者と行動を共にした時に辿る運命は……囮一択。
嫌々ではあるが長くこの商売を営んできたホルダは、その辺りの知識は豊富だった。
そうならないように、自分の所に来てしまった奴隷をなるべく環境の良い所に販売したり、可能であればこっそりと開放してやったりしていた。
そんな努力も空しく、尤も嬉しそうに一緒に生活してくれていた少女が、尤も渡してはいけない連中の手に渡ってしまったのだ。
こうして少女は、男ばかりの冒険者パーティー三人組に強制的に販売されて行く事が決定した。
とある国家の商店の店主を任されている男と、その男の目の前にはあどけない姿をした可愛い少女。
この世界は魔力レベルと言うものが存在し、人族最大魔力レベルは10と認識されており、最低は0。
どのような術、たとえ身体強化を施すにも魔力が必要で、魔力レベルが0である場合には何の術も使う事ができない。
目の前のこの少女、年齢は不詳だが、あどけなさが残っている事から推測13~14歳程度だろうか?
その推定年齢で魔力レベル2になっているという事は将来有望であり、現時点でもかなりの強さなり、器用さなりを持っているはずだった。
この少女を手に入れた奴隷商の男は、その場で魔力レベル2を持っているという事を魔道具で証明し、有望である事を確信したのだ。
そこで何ができるかを確認するために、奴隷商自らが経営する各商店にこの少女を派遣して、実力を測っていたところだったのだ。
魔力レベルだけで判断すれば、店主の言っている期待感を持つ事は正しい。
だが、結局は本人の性格・資質による。
そしてこの少女、何をやらせても中々上手く行かない。
例えば、身体強化が使えるだろうと荷物運びを任せた。
確かに驚くほどの荷物を一気に運ぶ事が出来ているのだが、あまりの量を一気に運ぶので、直接手に触れている荷物は力加減が上手くないのか、中身は全て潰されている。
商店の前の掃除をさせてみると、本人曰く一気に掃除ができるという事で店の前に巨大な穴をあけて、そこにゴミを投げ入れる。
一応開店前にその穴は塞ぐのだが、その様子を見られているのであまり良い印象は持たれていない。
冒頭の店主の言葉は、この巨大な穴を作ってしまった時に思わず漏れたものだ。
この少女、可愛らしい顔をしているのだが立場は奴隷。
本人は物心がついた時からこの扱いであったので、特に何かを思う事は無い。
もちろん両親もわからないし、自分の名前も分からない。
だが、食事は食べられるし眠れるので文句はなかったのだ。
そんな生活をしていたが、店主の声を聞いてまた売られるのか……と少々落胆していた。
これで何度目だろうか。
どこに売られても、何をやっても上手く行かないのだ。
「いつか、落ち着けるのかな~」
どうしても漏れてしまう本音、希望。
そんな事を思いながら作業をしているのだが、最近は少女と年齢が同じような子供を良く見かけるようになっていた。
もちろん子供一人で来るわけではなく、両親のどちらか、または両親とも同行している状態で……だ。
両親と思われる大人は嬉しそうに商品を選んでその子供に渡しており、その商品を受け取った子供も幸せそうな顔をしている。
そんな姿を見て、いつの日か誰かから自分の事を想って、笑顔と共に素敵な物を貰える日が来るのだろうか?
そんな淡い期待を持ち始めていた。
だが現実は厳しいのは理解している。
やはりこの商店でも使えないと判断されて、再び奴隷商の元に戻されてしまったのだ。
「また戻ってきたのか。何度戻れば気が済むんだ、このガキ!」
商店を任せている店長からクレームと共に戻された少女。
奴隷商はこの少女によって与えられた損害を報告され、怒り心頭だった。
そのせいで機嫌が悪くなり、少女に対する扱いは惨いものだった。
殴る・蹴る・食事抜き……だ。
罰として何かの作業をさせないのは、少女が意図せぬ行動をして思わぬものを破壊してしまう恐れがあるからだ。
「俺としては、お前には何度もチャンスをやったぞ!流石に限界だ。お前はホルダに売り飛ばす」
ホルダとは、この奴隷商の子分の様な立ち位置で、気は弱く、とても奴隷商を営める器ではない。
そんなホルダに全く使えない奴隷を売り払う……いや、押し付けて、自分の懐が痛まないようにしているのだ。
と……こうしてホルダと言う男に売られた少女。
店はボロボロで、客はいない。
そんなところに売られて今後どうするのかと不安でいっぱいだったのだが、ホルダは生来の性格からか、少女にはとても良くしてくれたのだ。
だが、店の状況からわかるように、今存在している奴隷は少女一人。
当然全く使えない奴隷しか扱っていないと噂が町中に広がっているので、客など来るわけもない。
そう、つまりお金が一切ないのだ。
そんなところに、強引に使えない奴隷である少女を押し付けられるので、ホルダは借金まみれになっていた。
「君も苦労したんだね。ごめんね、ウチは見ての通り貧乏でさ。でも、裏の畑が豊作だから食べ物には困らないから安心してくれな」
優しく微笑むホルダに少女は心から安心すると共に、ホルダと言う男のために何かできないかを必死で考えていた。
こうしてホルダと生活している少女。
ホルダのおかげで自由に動けまわるようになっていたので、時折弱い魔獣ではあるが自分の力で討伐し、ホルダに差し入れていた。
だが、この行為がある冒険者の目に留まってしまったのだ。
突然冒険者パーティーがホルダの店に現れて、この少女を強引に買って行った。
当然ホルダは拒絶するも、ホルダが半ば強制的に負わされていた借金の証文と交換と言う形で、強引に連れ去ったのだ。
ホルダの店には、既に破られた証文と、傷だらけで倒れているホルダしか残されていない。
ホルダは自分の借金なんかより、少女を必死で助けようとしたのだ。
だが結局は力及ばず、結果的に推定13歳程度の少女が冒険者と共に行動する事になった。
これの意味する所は、魔力レベル2の身体強化を利用した荷物運びだが、当然以前の商店で行っていたような安全なものでは無い。
常に危険と隣り合わせの環境で、冒険者達の荷物を運ぶのだ。
冒険者の移動速度に合わせる必要があるし、荷物の破壊などは許されない。
そのためにはある程度の強さが必要になるのだが、その辺りは魔獣を討伐する姿を冒険者が目撃しているので、全く問題ないと判断された。
しかし、今まで初めて暖かい心で接してくれたホルダから突然引きはがされ、以前の環境……いや、それ以下の環境に落とされた少女は本来の力が出せるわけがなかった。
そんな少女が冒険者と行動を共にした時に辿る運命は……囮一択。
嫌々ではあるが長くこの商売を営んできたホルダは、その辺りの知識は豊富だった。
そうならないように、自分の所に来てしまった奴隷をなるべく環境の良い所に販売したり、可能であればこっそりと開放してやったりしていた。
そんな努力も空しく、尤も嬉しそうに一緒に生活してくれていた少女が、尤も渡してはいけない連中の手に渡ってしまったのだ。
こうして少女は、男ばかりの冒険者パーティー三人組に強制的に販売されて行く事が決定した。
0
お気に入りに追加
492
あなたにおすすめの小説
生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
私が公爵の本当の娘ではないことを知った婚約者は、騙されたと激怒し婚約破棄を告げました。
Mayoi
恋愛
ウェスリーは婚約者のオリビアの出自を調べ、公爵の実の娘ではないことを知った。
そのようなことは婚約前に伝えられておらず、騙されたと激怒しオリビアに婚約破棄を告げた。
二人の婚約は大公が認めたものであり、一方的に非難し婚約破棄したウェスリーが無事でいられるはずがない。
自分の正しさを信じて疑わないウェスリーは自滅の道を歩む。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
お兄様、奥様を裏切ったツケを私に押し付けましたね。只で済むとお思いかしら?
百谷シカ
恋愛
フロリアン伯爵、つまり私の兄が赤ん坊を押し付けてきたのよ。
恋人がいたんですって。その恋人、亡くなったんですって。
で、孤児にできないけど妻が恐いから、私の私生児って事にしろですって。
「は?」
「既にバーヴァ伯爵にはお前が妊娠したと告げ、賠償金を払った」
「はっ?」
「お前の婚約は破棄されたし、お前が母親になればすべて丸く収まるんだ」
「はあっ!?」
年の離れた兄には、私より1才下の妻リヴィエラがいるの。
親の決めた結婚を受け入れてオジサンに嫁いだ、真面目なイイコなのよ。
「お兄様? 私の未来を潰した上で、共犯になれって仰るの?」
「違う。私の妹のお前にフロリアン伯爵家を守れと命じている」
なんのメリットもないご命令だけど、そこで泣いてる赤ん坊を放っておけないじゃない。
「心配する必要はない。乳母のスージーだ」
「よろしくお願い致します、ソニア様」
ピンと来たわ。
この女が兄の浮気相手、赤ん坊の生みの親だって。
舐めた事してくれちゃって……小娘だろうと、女は怒ると恐いのよ?
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが当たり前になった世界。風間は平凡な会社員として日々を暮らしていたが、ある日見に覚えのないミスを犯し会社をクビになってしまう。その上親友だった男も彼女を奪われ婚約破棄までされてしまった。世の中が嫌になった風間は自暴自棄になり山に向かうがそこで誰からも見捨てられた放置ダンジョンを見つけてしまう。どことなく親近感を覚えた風間はダンジョンで暮らしてみることにするが、そこにはとても可愛らしいモンスターが隠れ住んでいた。ひょんなことでモンスターに懐かれた風間は様々なモンスターと暮らしダンジョン内でのスローライフを満喫していくことになるのだった。
(完)そこの妊婦は誰ですか?
青空一夏
恋愛
私と夫は恋愛結婚。ラブラブなはずだった生活は3年目で壊れ始めた。
「イーサ伯爵夫人とし全く役立たずだよね? 子供ができないのはなぜなんだ! 爵位を継ぐ子供を産むことこそが女の役目なのに!」
今まで子供は例え産まれなくても、この愛にはなんの支障もない、と言っていた夫が豹変してきた。月の半分を領地の屋敷で過ごすようになった夫は、感謝祭に領地の屋敷に来るなと言う。感謝祭は親戚が集まり一族で祝いご馳走を食べる大事な行事とされているのに。
来るなと言われたものの私は王都の屋敷から領地に戻ってみた。・・・・・・そこで見たものは・・・・・・お腹の大きな妊婦だった!
これって・・・・・・
※人によっては気分を害する表現がでてきます。不快に感じられましたら深くお詫びいたします。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
大事なのは
gacchi
恋愛
幼いころから婚約していた侯爵令息リヒド様は学園に入学してから変わってしまった。いつもそばにいるのは平民のユミール。婚約者である辺境伯令嬢の私との約束はないがしろにされていた。卒業したらさすがに離れるだろうと思っていたのに、リヒド様が向かう砦にユミールも一緒に行くと聞かされ、我慢の限界が来てしまった。リヒド様、あなたが大事なのは誰ですか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる