152 / 214
商人とグアトロ王国へ(2)
しおりを挟む
「り、リージョ殿……何故突然グアトロ王国へ?」
入国時の検問でベンゾンと共に審査を受けて冒険者カードを提示した際に、安全の為に“黒套のリージョ”のふりをしている人物だろうと思って油断していた門番は、本物の“黒套のリージョ”だと理解すると理由は不明だが少々震える声で入国理由を聞いている。
「ベンゾンさんの護衛と、今回の納品について説明したいので同行した次第ですよ」
フードを外して顔を見えるような状態で、丁寧に説明するリージョ。
「そうですか。確かにベンゾン殿はダンジョン町へ商売をしに行っていますね。わかりました。どうぞお通り下さい。っと、そうだ!もしよろしければ、私が町をご案内いたしますか?」
ベンゾンの持つ商人としての証明書を見た門番はそのまま二人をグアトロ王国へ招き入れるかと思いきや、何故か案内しだすと言い出したのでベンゾンが柔らかく断る。
「いいえ、リージョ様はこれから私と共に競りの会場に向かっていただく必要がありますので、案内は私の方で対応いたします。ご配慮感謝します」
どうやらこの門番はリージョを始めとしたクロイツ一行のファンだった為に単に共に行動したかっただけの様で、少し残念そうな表情をしながらも大人しく引き下がる。
「あの、英雄のナントカと言う者も、あれほど素直な人材であれば縁があったのかもしれませんね」
ダンジョン町を出立直後に出会った、どこぞの元伯爵家の冒険者と比較して思わずリージョが呟いてしまうのを聞いたベンゾンは、苦笑いのまま馬を進める。
「ところでベンゾンさん。私は商人の方が行う競りに参加した事が無いのですが、私もこのまま中に入れるのでしょうか?それと、今回の目的である魔核の説明はどのようにすれば……落札者に後ほど直接接触する方が良いのでしょうか?」
「そうですね、参加は誰でも問題ないのでそのまま会場に共に入って頂ければと思います。出展者は事前に競りを行っている元締めの所に行く必要があります。商品の鑑定も必要になりますので……その際に魔核について説明をして頂いて、競りの際に参加者全員に周知してもらう方が宜しいかと」
リージョは復讐のための行動ではなく、表の立場として一般の生活を体験できる事を非常に楽しく感じており、今回競りと聞いて内心興奮している。
「では、早速商品の出店準備をしましょうか」
大きな建屋の中に直接荷馬車のまま侵入し、非常に大きな机が置いてある場所に止まって馬車から降りるベンゾンとリージョ。
この場の者達は、周囲に黒や白の外套を羽織った者達が多数いるので、目の前の黒い外套を羽織ってフードも被っている人物がSSランカー“黒套のリージョ”本人であるとは誰も思っていない。
「よっ、今日もいつものダンジョン町で良いんだよな?ベンゾン!お前さんが持ってくる素材はいつも質が良いからな。高値で売れるので、応分の手数料を貰えるこっちもありがたいってもんだ。で、今日はいつもの食料や種、鉱石と言った所か?それとも、魔獣の素材もあるのか?」
ベンゾンと顔見知りなのか軽く話している職員だが、この男でさえ、ダンジョン町で行商をしていると知っているベンゾンと共に来た男がリージョ本人とは思わず、寧ろ実際にリージョが拠点としている場所で活動をしているので“はったり”が効きやすくなるので真似をさせているのだろうと思っている。
それほどSSランカーは特別な存在なのだ。
「実は、今日は少々特殊な事情がありまして……」
「ん?どうした。随分と歯切れが悪いな。ベンゾンらしくない」
普段納品の際には職員達が荷台から荷物を机に移動してくれており、事実今もそうなのだが……何故かベンゾンの手には布がかけられている状態の大きな何かが抱えられているので、職員の視線はそこに集中する。
「実はこれ、魔核なんですよ」
「そうか、あの三人が治める町で得た魔核か。あそこのダンジョン産出だろうな。そうなると、相当期待できそうだ。Bランク相当……いや、Aランク相当も期待できそうだが、どうだ?」
普通魔核を手に入れるには魔獣を始末するほかなく、致命傷を心臓部である魔核以外で何とか仕留めなければ、魔核の価値は大きく下がる。
当然そのように対処できる魔獣のランクは低ランクばかりであるのだが、それであっても魔核は非常に重宝されるので、冒険者、特に低ランクの冒険者達の良い食い扶持になっている。
「いいえ、実はSランク相当なのですよ。それで、この件で競りの前に説明して頂きたい事がありまして……」
「え、Sランク?ま、まぁ、あの町ならば有り得なくもないかもしれないが……多少傷がついて劣化していても、相当な値が付くだろうな」
「……あの、完全状態なのですよ」
ここまで一言も話さずに黙って二人のやり取りを観察しているリージョだが、このやり取りも競りの一部と認識しており、フードの中の表情は楽しげだ。
「そ、そうか。で、説明とは?」
流石は熟練の職員だけあって多少の動揺は有れ、取り繕って話を進める。
「この魔核、そうそう納品できるものではないのですよ。ですから、今回の納品によって変に期待されては困ると言う所を説明頂きたいと思いまして」
「それはそうだろう!いくら何でも無傷のSランク相当の魔核をホイホイ納品できるなんてあり得ないのだが……わかった。一応しっかりと説明しよう」
実際は楽に生産できると知っているリージョだが、次は実際の競りだと心はここにはない。
入国時の検問でベンゾンと共に審査を受けて冒険者カードを提示した際に、安全の為に“黒套のリージョ”のふりをしている人物だろうと思って油断していた門番は、本物の“黒套のリージョ”だと理解すると理由は不明だが少々震える声で入国理由を聞いている。
「ベンゾンさんの護衛と、今回の納品について説明したいので同行した次第ですよ」
フードを外して顔を見えるような状態で、丁寧に説明するリージョ。
「そうですか。確かにベンゾン殿はダンジョン町へ商売をしに行っていますね。わかりました。どうぞお通り下さい。っと、そうだ!もしよろしければ、私が町をご案内いたしますか?」
ベンゾンの持つ商人としての証明書を見た門番はそのまま二人をグアトロ王国へ招き入れるかと思いきや、何故か案内しだすと言い出したのでベンゾンが柔らかく断る。
「いいえ、リージョ様はこれから私と共に競りの会場に向かっていただく必要がありますので、案内は私の方で対応いたします。ご配慮感謝します」
どうやらこの門番はリージョを始めとしたクロイツ一行のファンだった為に単に共に行動したかっただけの様で、少し残念そうな表情をしながらも大人しく引き下がる。
「あの、英雄のナントカと言う者も、あれほど素直な人材であれば縁があったのかもしれませんね」
ダンジョン町を出立直後に出会った、どこぞの元伯爵家の冒険者と比較して思わずリージョが呟いてしまうのを聞いたベンゾンは、苦笑いのまま馬を進める。
「ところでベンゾンさん。私は商人の方が行う競りに参加した事が無いのですが、私もこのまま中に入れるのでしょうか?それと、今回の目的である魔核の説明はどのようにすれば……落札者に後ほど直接接触する方が良いのでしょうか?」
「そうですね、参加は誰でも問題ないのでそのまま会場に共に入って頂ければと思います。出展者は事前に競りを行っている元締めの所に行く必要があります。商品の鑑定も必要になりますので……その際に魔核について説明をして頂いて、競りの際に参加者全員に周知してもらう方が宜しいかと」
リージョは復讐のための行動ではなく、表の立場として一般の生活を体験できる事を非常に楽しく感じており、今回競りと聞いて内心興奮している。
「では、早速商品の出店準備をしましょうか」
大きな建屋の中に直接荷馬車のまま侵入し、非常に大きな机が置いてある場所に止まって馬車から降りるベンゾンとリージョ。
この場の者達は、周囲に黒や白の外套を羽織った者達が多数いるので、目の前の黒い外套を羽織ってフードも被っている人物がSSランカー“黒套のリージョ”本人であるとは誰も思っていない。
「よっ、今日もいつものダンジョン町で良いんだよな?ベンゾン!お前さんが持ってくる素材はいつも質が良いからな。高値で売れるので、応分の手数料を貰えるこっちもありがたいってもんだ。で、今日はいつもの食料や種、鉱石と言った所か?それとも、魔獣の素材もあるのか?」
ベンゾンと顔見知りなのか軽く話している職員だが、この男でさえ、ダンジョン町で行商をしていると知っているベンゾンと共に来た男がリージョ本人とは思わず、寧ろ実際にリージョが拠点としている場所で活動をしているので“はったり”が効きやすくなるので真似をさせているのだろうと思っている。
それほどSSランカーは特別な存在なのだ。
「実は、今日は少々特殊な事情がありまして……」
「ん?どうした。随分と歯切れが悪いな。ベンゾンらしくない」
普段納品の際には職員達が荷台から荷物を机に移動してくれており、事実今もそうなのだが……何故かベンゾンの手には布がかけられている状態の大きな何かが抱えられているので、職員の視線はそこに集中する。
「実はこれ、魔核なんですよ」
「そうか、あの三人が治める町で得た魔核か。あそこのダンジョン産出だろうな。そうなると、相当期待できそうだ。Bランク相当……いや、Aランク相当も期待できそうだが、どうだ?」
普通魔核を手に入れるには魔獣を始末するほかなく、致命傷を心臓部である魔核以外で何とか仕留めなければ、魔核の価値は大きく下がる。
当然そのように対処できる魔獣のランクは低ランクばかりであるのだが、それであっても魔核は非常に重宝されるので、冒険者、特に低ランクの冒険者達の良い食い扶持になっている。
「いいえ、実はSランク相当なのですよ。それで、この件で競りの前に説明して頂きたい事がありまして……」
「え、Sランク?ま、まぁ、あの町ならば有り得なくもないかもしれないが……多少傷がついて劣化していても、相当な値が付くだろうな」
「……あの、完全状態なのですよ」
ここまで一言も話さずに黙って二人のやり取りを観察しているリージョだが、このやり取りも競りの一部と認識しており、フードの中の表情は楽しげだ。
「そ、そうか。で、説明とは?」
流石は熟練の職員だけあって多少の動揺は有れ、取り繕って話を進める。
「この魔核、そうそう納品できるものではないのですよ。ですから、今回の納品によって変に期待されては困ると言う所を説明頂きたいと思いまして」
「それはそうだろう!いくら何でも無傷のSランク相当の魔核をホイホイ納品できるなんてあり得ないのだが……わかった。一応しっかりと説明しよう」
実際は楽に生産できると知っているリージョだが、次は実際の競りだと心はここにはない。
0
お気に入りに追加
237
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
【R18】僕の異世界転性記!【挿絵付】
サマヨエル
ファンタジー
【閲覧注意!】性的描写多数含みます。苦手な方はご遠慮ください。
ふと気がつくと見知らぬ場所で倒れていた少年。記憶の一切が無く、自分の名前すら思い出せない少年の本能は告げていた。ここは自分の居るべき世界ではない、異世界であると。
まるでゲームのような世界に胸を高める中ひょんなことから出現したステータスウィンドウには驚愕の一言が!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
特殊スキル:異世界転性
種族問わず。性交の数だけ自身のステータス上昇とスキル取得ができる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
誰もがうらやむ異世界性活が幕を開ける!
【R-18】悪役令嬢ですが、罠に嵌まって張型つき木馬に跨がる事になりました!
臣桜
恋愛
悪役令嬢エトラは、王女と聖女とお茶会をしたあと、真っ白な空間にいた。
そこには張型のついた木馬があり『ご自由に跨がってください。絶頂すれば元の世界に戻れます』の文字が……。
※ムーンライトノベルズ様にも重複投稿しています
※表紙はニジジャーニーで生成しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる