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神保は知っている。
契約以外で誰かを従わせる場合、飴が無ければ効率的に動かない事を……
神保の目標は、ある程度の強さのあるダンジョンを配下に置いて、自分は隠れつつそのダンジョンの力を使って冒険者や国を亡ぼす事。
縁結びの聖地と呼ばれている場所に在った、かつて面倒を見た二人の番のダンジョンマスターを始末された恨みを晴らす事だ。
人族達にとってみれば何代も前の話であり、伝承でしか話が伝わっていないのだが、未だに恨みの対象になっている。
その地上、人族の住む領域では、ダンジョンンマスター同士の争いが沈静化した事に誰しもが安堵している。
淀嶋、水野、弦間、三つの巨大なダンジョン間の争いであった事は明白なのだが、過去に在った同様の戦闘時にはどこかのダンジョンが必ず枯れていたのだが、今回は何れのダンジョンも枯れる事はなく、冒険者達は初めての出来事に恐れながらも、慎重にダンジョン内部に侵入して素材やらを得ている。
「おい、ギルドマスターが言っていたけど……ダンジョン同士の戦闘後に、どのダンジョンも枯れていないのは初めてなんだと。何が起こるか分からないから、慎重に行けよ!今日は様子見で深追いはしない。何があっても二階層で一旦撤退だ」
「「「はい」」」
とあるパーティーがこのような会話をしながら、何時も以上に弱い魔物を始末しつつ水元のダンジョンの中を進んでいる。
淀嶋のダンジョンにいる、とある熟練のパーティーは……
「これなら、出来立てのダンジョンと変わらないな。魔物は弱いし報酬も期待できない。戦闘で力を使って、余力がないのかもな。どうする?」
「なら、コッタ帝国になるが、美智のダンジョンはどうだ?」
「美智のダンジョン?ここのダンジョンと同じくらいのデカさで有名な所か。いいな。ここじゃあ商売上がったりだから、少々遠いが行ってみるか?」
「賛成!多分ダンジョン同士の戦で受けた傷を修復するのに手一杯で、碌な魔物が出てこないんだよ。暫くここは、入る価値はないね」
今回争いになっていた三つのダンジョンの中では概ね同じような会話がなされており、その様子は、三つを統括している神保にも流れる。
「ふ~ん。そう言えば、私の隣に美智のダンジョンがあったわね。あそこは妹が召喚冒険者だったはず。妹とは言え敵と仲良くするなんて、信じられないわ。でも、近くに目立ったダンジョンは他にはない……と言う事は、美智のダンジョンを抑えればいよいよ復讐できるかしら?今度は眷属がいなくならないように、慎重にしないと」
自らの目的を達成するべく、ついに美智のダンジョンに手を出す算段を始める。
今までは両極の存在が共生しているダンジョンである為にその内自滅するだろうと予想して手を出さず、弱った際に配下にすれば良いと様子見していたのだが、一向にその気配がなく、近隣の力が有るダンジョンで支配下に無いのは、美智のダンジョンだけになったのだ。
「あの三人は、その時まで得ている内包魔力全てを魔物召喚に使わせて、一気に攻める方が良いわね。でも、マスター三人はどうしようかしら」
今後も内包魔力を聴取するか、召喚した魔物を使うためには生かしておいた方が良いのだが、逆に侵入者に対抗するために眷属が存在しない三人にはゴーストを守りに付けなくてはならない。
最近は岩本のように召喚冒険者の動きも活発になっているので、本当に守るのであれば相当レベルの高い魔物を配置する必要があるのだが、当然その分、神保側の戦力が削られる事になる。
「難しいわね。まっ、実行する時に考えましょ!」
……場所は変わって、いつの間にか冒険者達が集い始めている美智のダンジョン。
そのコアルームにて二人の姉妹が呑気に会話を楽しんでいるが、その内容はやはりダンジョン同士の戦闘についてだ。
「ねぇ、お姉ちゃん。地上が騒がしかったけど、ケリがついたみたいだね。どっちが勝ったかは分からない様なのよ。不思議じゃない?」
「そうね。私も少し調べたのだけれど、三つとも枯れていないのよね。実はその戦闘をある程度監視していたのだけれど、その最中にゴーストを発見したわ」
「はぁ?ゴースト?お姉ちゃんが以前話してくれたゴースト?レベル80だったよね?見間違いじゃないの??」
「いいえ。あれはレベル80のゴーストで間違いないわね。召喚魔物のリストにあるもの。今の私のダンジョンレベルは48。それでもレベル30までの魔物しか呼び出せないから、相当レベルの高いダンジョンマスターが裏にいるわね」
ダンジョンマスターは、レベル40を超えた際に召喚魔物の種類は全て見る事が出来るのだが、数が多すぎる事と、その詳細、どのような攻撃や防御が得意か等は呼び出せる魔物以外は一切不明であり、その容姿と魔物のレベルしか分からない。
魔物を呼ぶ際に必要なダンジョンレベルが不足している場合は、頭に浮かぶ文字が薄くなっておりその先に進めずに、詳細が分からないのだ。
「自然発生……は有りえないよね。都合よく周囲の魔物と協調して相手のダンジョンに攻め込むなんて……って、そのゴースト、どっち側の魔物なの?」
「私の配下が見つけたのは淀嶋の方に向かって行っていたから……弦間の味方の様ね。そうそう、召喚冒険者の岩本と言うのもいたわよ。それは、淀嶋と水元の眷属達と弦間のダンジョンを攻めていたようね」
「なんだか、随分と入り乱れて来たね、お姉ちゃん。一応、私達も用心しておこうよ」
今回話によってダンジョンの警戒レベルを引き上げたのだが、これが後に自らの命を救う事になるとは思ってもいなかった二人は、その後たわいもない会話を楽しみながら、普段通りの一日を過ごすのだった。
契約以外で誰かを従わせる場合、飴が無ければ効率的に動かない事を……
神保の目標は、ある程度の強さのあるダンジョンを配下に置いて、自分は隠れつつそのダンジョンの力を使って冒険者や国を亡ぼす事。
縁結びの聖地と呼ばれている場所に在った、かつて面倒を見た二人の番のダンジョンマスターを始末された恨みを晴らす事だ。
人族達にとってみれば何代も前の話であり、伝承でしか話が伝わっていないのだが、未だに恨みの対象になっている。
その地上、人族の住む領域では、ダンジョンンマスター同士の争いが沈静化した事に誰しもが安堵している。
淀嶋、水野、弦間、三つの巨大なダンジョン間の争いであった事は明白なのだが、過去に在った同様の戦闘時にはどこかのダンジョンが必ず枯れていたのだが、今回は何れのダンジョンも枯れる事はなく、冒険者達は初めての出来事に恐れながらも、慎重にダンジョン内部に侵入して素材やらを得ている。
「おい、ギルドマスターが言っていたけど……ダンジョン同士の戦闘後に、どのダンジョンも枯れていないのは初めてなんだと。何が起こるか分からないから、慎重に行けよ!今日は様子見で深追いはしない。何があっても二階層で一旦撤退だ」
「「「はい」」」
とあるパーティーがこのような会話をしながら、何時も以上に弱い魔物を始末しつつ水元のダンジョンの中を進んでいる。
淀嶋のダンジョンにいる、とある熟練のパーティーは……
「これなら、出来立てのダンジョンと変わらないな。魔物は弱いし報酬も期待できない。戦闘で力を使って、余力がないのかもな。どうする?」
「なら、コッタ帝国になるが、美智のダンジョンはどうだ?」
「美智のダンジョン?ここのダンジョンと同じくらいのデカさで有名な所か。いいな。ここじゃあ商売上がったりだから、少々遠いが行ってみるか?」
「賛成!多分ダンジョン同士の戦で受けた傷を修復するのに手一杯で、碌な魔物が出てこないんだよ。暫くここは、入る価値はないね」
今回争いになっていた三つのダンジョンの中では概ね同じような会話がなされており、その様子は、三つを統括している神保にも流れる。
「ふ~ん。そう言えば、私の隣に美智のダンジョンがあったわね。あそこは妹が召喚冒険者だったはず。妹とは言え敵と仲良くするなんて、信じられないわ。でも、近くに目立ったダンジョンは他にはない……と言う事は、美智のダンジョンを抑えればいよいよ復讐できるかしら?今度は眷属がいなくならないように、慎重にしないと」
自らの目的を達成するべく、ついに美智のダンジョンに手を出す算段を始める。
今までは両極の存在が共生しているダンジョンである為にその内自滅するだろうと予想して手を出さず、弱った際に配下にすれば良いと様子見していたのだが、一向にその気配がなく、近隣の力が有るダンジョンで支配下に無いのは、美智のダンジョンだけになったのだ。
「あの三人は、その時まで得ている内包魔力全てを魔物召喚に使わせて、一気に攻める方が良いわね。でも、マスター三人はどうしようかしら」
今後も内包魔力を聴取するか、召喚した魔物を使うためには生かしておいた方が良いのだが、逆に侵入者に対抗するために眷属が存在しない三人にはゴーストを守りに付けなくてはならない。
最近は岩本のように召喚冒険者の動きも活発になっているので、本当に守るのであれば相当レベルの高い魔物を配置する必要があるのだが、当然その分、神保側の戦力が削られる事になる。
「難しいわね。まっ、実行する時に考えましょ!」
……場所は変わって、いつの間にか冒険者達が集い始めている美智のダンジョン。
そのコアルームにて二人の姉妹が呑気に会話を楽しんでいるが、その内容はやはりダンジョン同士の戦闘についてだ。
「ねぇ、お姉ちゃん。地上が騒がしかったけど、ケリがついたみたいだね。どっちが勝ったかは分からない様なのよ。不思議じゃない?」
「そうね。私も少し調べたのだけれど、三つとも枯れていないのよね。実はその戦闘をある程度監視していたのだけれど、その最中にゴーストを発見したわ」
「はぁ?ゴースト?お姉ちゃんが以前話してくれたゴースト?レベル80だったよね?見間違いじゃないの??」
「いいえ。あれはレベル80のゴーストで間違いないわね。召喚魔物のリストにあるもの。今の私のダンジョンレベルは48。それでもレベル30までの魔物しか呼び出せないから、相当レベルの高いダンジョンマスターが裏にいるわね」
ダンジョンマスターは、レベル40を超えた際に召喚魔物の種類は全て見る事が出来るのだが、数が多すぎる事と、その詳細、どのような攻撃や防御が得意か等は呼び出せる魔物以外は一切不明であり、その容姿と魔物のレベルしか分からない。
魔物を呼ぶ際に必要なダンジョンレベルが不足している場合は、頭に浮かぶ文字が薄くなっておりその先に進めずに、詳細が分からないのだ。
「自然発生……は有りえないよね。都合よく周囲の魔物と協調して相手のダンジョンに攻め込むなんて……って、そのゴースト、どっち側の魔物なの?」
「私の配下が見つけたのは淀嶋の方に向かって行っていたから……弦間の味方の様ね。そうそう、召喚冒険者の岩本と言うのもいたわよ。それは、淀嶋と水元の眷属達と弦間のダンジョンを攻めていたようね」
「なんだか、随分と入り乱れて来たね、お姉ちゃん。一応、私達も用心しておこうよ」
今回話によってダンジョンの警戒レベルを引き上げたのだが、これが後に自らの命を救う事になるとは思ってもいなかった二人は、その後たわいもない会話を楽しみながら、普段通りの一日を過ごすのだった。
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