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201話
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「私、エレナだよ~」
「わ、私はソエナだ」
「ソエナちゃん! 私と名前が似てる!」
「そ、そうだな」
ソエナちゃんにエレナちゃん。確かに名前が似てるといえば似てるかも。
ふと、ソエナちゃんの視線が俺に向いた。
まだ少しだけ警戒している視線だけど、最初よりはだいぶ信頼感が伝わってくる。
「僕はワタル。エレナちゃんと同じま――――」
「同じ家に住んでたんだよ~」
「同じ家!? 二人って兄妹なのか?」
「ううん~でも家族だよ~今は住んでる家はちょっとだけ離れてるけど、でもワタルくんとはいつも一緒!」
「あはは……」
「へぇ~」
「ソエナちゃんとソエンさんは二人で暮らしてるの?」
「ん? ああ。おふくろは事故で亡くなったからな。きょうだいもいないぜ」
「そっか~」
緩く答えるエレナちゃん。
異世界ではモンスターがはびこっているから、誰しもが命を落とす可能性がある。
今日だって、ソエンさんがビクトリスという巨大ニワトリのモンスターの群れに遭ってしまい、命を落としかねなかったから。
さっき、ソエナちゃんがソエンさんに怒ったのもそういう理由があったのかもね。
肉親が亡くなるのは……とても悲しいことだから。
ふと、前世のお母さんを思い出した。
お母さん……僕が事故で帰れなくなってからどうしているんだろうか……。
この世界には探し人を見つけ出すアーティファクトがあるというし、いつかエルフの森に行けたらお願いしたいなと思う。
異世界でお母さんを見つけることは難しいと思うんだけど……。
「あれ? ワタル~」
「ん?」
「コテツくんはいつ頃帰ってくるの?」
「ん~明日かな?」
コテツは定期的にガイア様のところに遊びに行っている。
ガイア様からのお願いでもあるんだけど、コテツもあの場所とガイア様がとても大好きみたいだし、コテツが楽しく遊んでくるのなら見守ってあげたい。
「コテツ?」
ソエナちゃんが気になったようだ。
「コテツはワタルくんの相棒だよ~」
「相棒……? ふう~ん」
「ソエナちゃんって料理が上手いんだね」
「!? べ、別に……おやじが料理があまりに下手くそすぎるから、私がテキトーにやってるだけだ」
そうは言うけど、テーブルに並んだ料理はとても美味しい。
柔らかい肉も肉質が良いからなのもそうだけど、下処理も丁寧にやっているようで臭みとかもない。
それに野菜とかのバランスもよく並んでいるのも、食べる人を思うからこその優しさだ。
「自慢の娘さんですね! ソエンさん!」
「ぬっ!? う、うむ……」
あれ……?
これはもしかして……。
「そ、そんなのはいいから、おやじ、もう一杯飲むんだろ?」
「お、おう……」
空になったジョッキを奪うように取って奥に向かうソエナちゃん。
程なくしてまだ溢れんばかりの泡のジョッキを持って来た。
そういや……転生してからビールなんて初めて見た。
元々お酒はあまり好きじゃないし、飲み会でも無理矢理飲まされてたから、ビールにはあまりいい思い出はない。
「ソエンさん。それって何ですか?」
「ん? ドワーフ特性のビールというものじゃ。酒だから子供には飲ませんぞ」
「お酒……ふむふむ。それって美味しいんですか?」
「うむ! ビールはドワーフが誇る酒じゃよ! 他にもいろいろあるが、やっぱりのど越しがいいビールが一番かのぉ!」
「そうなんですね。それって買えたりします?」
「だから、子供は飲めないぞよ」
「いえ、僕が飲む用じゃなくて、街の皆さんにお土産で買って行きたいなって。エレナちゃんのおじさんもお酒がとても好きですから、もしかしたらビールが口に合うかもって」
「お土産か……ふむ…………じゃが残念ながら買うことは難しいのぉ」
「それって、僕が人族だから……?」
「ん? いや、そういう意味じゃない。ビールは消費量が多いわりに作る量が少ないんじゃよ」
「少ない……?」
「材料がのぉ。洞窟では獲れないものだから、我々が飲む分を外から仕入れてるんじゃよ」
ビールの原材料って……やっぱり麦とかになるのかな? となると植物系になるだろうし、洞窟中で栽培するのは難しそうだ。
それに大都市を上から見下ろした時に、畑みたいなところは見当たらなかったしね。
「そうだったんですね。ちょっと残念ですが仕方ないですね。それはそうと、ソエナちゃんは工房で働いてたりする?」
「私? そ、そうだが?」
「そっか。じゃあ、武器とか防具とか作ってたりする?」
「いや、私はそっちは作らない。まだ見習いだからせいぜい調理器具とかかな」
「そっか! 調理器具とかも作ってるんだ!」
「あ、ああ」
「それって見せてもらうことってできる?」
「……お前、そういうものに興味があるのか?」
「うん!」
「まあ……食べ終わったら見せてやるよ」
「ありがとう!」
「べ、別に……見せてやるだけだし……」
僕とソエナちゃんのやり取りを、エレナちゃんは静かにニヤニヤしながら見つめていた。
それからみんなでワイワイしながら、ソエナちゃんの美味しい手料理を堪能した。
「「ごちそうさまでした!」」
美味しいご飯をごちそうになって、食べ終えた皿をエレナちゃんと運ぶ。
最初は制止していたソエナちゃんだけど、片付けを早く終わらせて調理器具を見たいと言い訳をすると、簡単に諦めてくれた。
というのも、実は厨房も覗きたかった。
大都市を見た時から思ったけど、ドワーフ族って製作に秀でた種族のように思えた。
厨房では僕達が普段使っている魔道具よりも、少し見た目はごついけど性能はかなり上のようで、皿を大量にバケットに入れて機械の中に入れると自動で洗ってくれる。
洗浄機……なんだけど、うちで使ってるものよりも格段に性能が良さそう。何よりかなりの量が入るようで、これならお店とかで使えそうだ。
魔族領ではお店というより個人向けの魔道具の開発が進んでいるからね。
あまりお店自体もないせいでもあるんだけど……でもこういう技術力があれば、多くの魔族の助けになると思う。
「そんなに珍しいのか?」
「うん。うちで使ってるのはこじんまりとした物が主流だから」
「ふう~ん。じゃあ、工房に行くぞ」
厨房を出て工房に連れてってもらった。
工房の内装自体はうちの工房とそう変わりはなく、炉や鉄を打つ鉄床が置かれていて、他にも無数の道具が綺麗に並んでいる。
「これが私が作って調理器具だ」
そこにはフライパンから始まり、いろんな調理器具がたくさん並んでいた。
一つ一つ丁寧に作られていて、ソエナちゃんがいつもどれくらいしっかり仕事に打ち込んでいるのかがわかる。
「凄いな……このフライパン一つにしても、鉄の厚さだけじゃなくて手を持つところにもこだわってるみたい」
「えっ……そ、そんなとこまで気が付くのか?」
「だって……握っただけですごく使いやすそうだもの。熱くならないように分厚くするのは普通なのに、調理をする女性の手に馴染むように、できるだけ細く作ってるんだよね? しかも、何度も持つから少しでも叩く加減を間違うと折れたりするんじゃないのか?」
「…………お前。人族なのにそこまで見れるなんて、おかしいぞ!」
「え!? ご、ごめん」
「!? い、いや、べ、別に……怒ってるじゃなくて……」
「そうだよ~ワタルくん。ソエナちゃんはすごく褒めてるんだよ~?」
「わああっ! そ、そんなことはどうでもいいから、見たいものが終わったらもう出るぞ!」
慌てるソエナちゃんに苦笑いがこぼれた。
ソエンさんとソエナちゃんのやり取りを見て、何となくお二人が普段どういう感じなのかわかった気がする。
「ソエナちゃん」
「な、なに」
「一つお願いがあるんだど、いいかな?」
「お願い……?」
そして僕は、ここに来た一番の目的を実行した。
「わ、私はソエナだ」
「ソエナちゃん! 私と名前が似てる!」
「そ、そうだな」
ソエナちゃんにエレナちゃん。確かに名前が似てるといえば似てるかも。
ふと、ソエナちゃんの視線が俺に向いた。
まだ少しだけ警戒している視線だけど、最初よりはだいぶ信頼感が伝わってくる。
「僕はワタル。エレナちゃんと同じま――――」
「同じ家に住んでたんだよ~」
「同じ家!? 二人って兄妹なのか?」
「ううん~でも家族だよ~今は住んでる家はちょっとだけ離れてるけど、でもワタルくんとはいつも一緒!」
「あはは……」
「へぇ~」
「ソエナちゃんとソエンさんは二人で暮らしてるの?」
「ん? ああ。おふくろは事故で亡くなったからな。きょうだいもいないぜ」
「そっか~」
緩く答えるエレナちゃん。
異世界ではモンスターがはびこっているから、誰しもが命を落とす可能性がある。
今日だって、ソエンさんがビクトリスという巨大ニワトリのモンスターの群れに遭ってしまい、命を落としかねなかったから。
さっき、ソエナちゃんがソエンさんに怒ったのもそういう理由があったのかもね。
肉親が亡くなるのは……とても悲しいことだから。
ふと、前世のお母さんを思い出した。
お母さん……僕が事故で帰れなくなってからどうしているんだろうか……。
この世界には探し人を見つけ出すアーティファクトがあるというし、いつかエルフの森に行けたらお願いしたいなと思う。
異世界でお母さんを見つけることは難しいと思うんだけど……。
「あれ? ワタル~」
「ん?」
「コテツくんはいつ頃帰ってくるの?」
「ん~明日かな?」
コテツは定期的にガイア様のところに遊びに行っている。
ガイア様からのお願いでもあるんだけど、コテツもあの場所とガイア様がとても大好きみたいだし、コテツが楽しく遊んでくるのなら見守ってあげたい。
「コテツ?」
ソエナちゃんが気になったようだ。
「コテツはワタルくんの相棒だよ~」
「相棒……? ふう~ん」
「ソエナちゃんって料理が上手いんだね」
「!? べ、別に……おやじが料理があまりに下手くそすぎるから、私がテキトーにやってるだけだ」
そうは言うけど、テーブルに並んだ料理はとても美味しい。
柔らかい肉も肉質が良いからなのもそうだけど、下処理も丁寧にやっているようで臭みとかもない。
それに野菜とかのバランスもよく並んでいるのも、食べる人を思うからこその優しさだ。
「自慢の娘さんですね! ソエンさん!」
「ぬっ!? う、うむ……」
あれ……?
これはもしかして……。
「そ、そんなのはいいから、おやじ、もう一杯飲むんだろ?」
「お、おう……」
空になったジョッキを奪うように取って奥に向かうソエナちゃん。
程なくしてまだ溢れんばかりの泡のジョッキを持って来た。
そういや……転生してからビールなんて初めて見た。
元々お酒はあまり好きじゃないし、飲み会でも無理矢理飲まされてたから、ビールにはあまりいい思い出はない。
「ソエンさん。それって何ですか?」
「ん? ドワーフ特性のビールというものじゃ。酒だから子供には飲ませんぞ」
「お酒……ふむふむ。それって美味しいんですか?」
「うむ! ビールはドワーフが誇る酒じゃよ! 他にもいろいろあるが、やっぱりのど越しがいいビールが一番かのぉ!」
「そうなんですね。それって買えたりします?」
「だから、子供は飲めないぞよ」
「いえ、僕が飲む用じゃなくて、街の皆さんにお土産で買って行きたいなって。エレナちゃんのおじさんもお酒がとても好きですから、もしかしたらビールが口に合うかもって」
「お土産か……ふむ…………じゃが残念ながら買うことは難しいのぉ」
「それって、僕が人族だから……?」
「ん? いや、そういう意味じゃない。ビールは消費量が多いわりに作る量が少ないんじゃよ」
「少ない……?」
「材料がのぉ。洞窟では獲れないものだから、我々が飲む分を外から仕入れてるんじゃよ」
ビールの原材料って……やっぱり麦とかになるのかな? となると植物系になるだろうし、洞窟中で栽培するのは難しそうだ。
それに大都市を上から見下ろした時に、畑みたいなところは見当たらなかったしね。
「そうだったんですね。ちょっと残念ですが仕方ないですね。それはそうと、ソエナちゃんは工房で働いてたりする?」
「私? そ、そうだが?」
「そっか。じゃあ、武器とか防具とか作ってたりする?」
「いや、私はそっちは作らない。まだ見習いだからせいぜい調理器具とかかな」
「そっか! 調理器具とかも作ってるんだ!」
「あ、ああ」
「それって見せてもらうことってできる?」
「……お前、そういうものに興味があるのか?」
「うん!」
「まあ……食べ終わったら見せてやるよ」
「ありがとう!」
「べ、別に……見せてやるだけだし……」
僕とソエナちゃんのやり取りを、エレナちゃんは静かにニヤニヤしながら見つめていた。
それからみんなでワイワイしながら、ソエナちゃんの美味しい手料理を堪能した。
「「ごちそうさまでした!」」
美味しいご飯をごちそうになって、食べ終えた皿をエレナちゃんと運ぶ。
最初は制止していたソエナちゃんだけど、片付けを早く終わらせて調理器具を見たいと言い訳をすると、簡単に諦めてくれた。
というのも、実は厨房も覗きたかった。
大都市を見た時から思ったけど、ドワーフ族って製作に秀でた種族のように思えた。
厨房では僕達が普段使っている魔道具よりも、少し見た目はごついけど性能はかなり上のようで、皿を大量にバケットに入れて機械の中に入れると自動で洗ってくれる。
洗浄機……なんだけど、うちで使ってるものよりも格段に性能が良さそう。何よりかなりの量が入るようで、これならお店とかで使えそうだ。
魔族領ではお店というより個人向けの魔道具の開発が進んでいるからね。
あまりお店自体もないせいでもあるんだけど……でもこういう技術力があれば、多くの魔族の助けになると思う。
「そんなに珍しいのか?」
「うん。うちで使ってるのはこじんまりとした物が主流だから」
「ふう~ん。じゃあ、工房に行くぞ」
厨房を出て工房に連れてってもらった。
工房の内装自体はうちの工房とそう変わりはなく、炉や鉄を打つ鉄床が置かれていて、他にも無数の道具が綺麗に並んでいる。
「これが私が作って調理器具だ」
そこにはフライパンから始まり、いろんな調理器具がたくさん並んでいた。
一つ一つ丁寧に作られていて、ソエナちゃんがいつもどれくらいしっかり仕事に打ち込んでいるのかがわかる。
「凄いな……このフライパン一つにしても、鉄の厚さだけじゃなくて手を持つところにもこだわってるみたい」
「えっ……そ、そんなとこまで気が付くのか?」
「だって……握っただけですごく使いやすそうだもの。熱くならないように分厚くするのは普通なのに、調理をする女性の手に馴染むように、できるだけ細く作ってるんだよね? しかも、何度も持つから少しでも叩く加減を間違うと折れたりするんじゃないのか?」
「…………お前。人族なのにそこまで見れるなんて、おかしいぞ!」
「え!? ご、ごめん」
「!? い、いや、べ、別に……怒ってるじゃなくて……」
「そうだよ~ワタルくん。ソエナちゃんはすごく褒めてるんだよ~?」
「わああっ! そ、そんなことはどうでもいいから、見たいものが終わったらもう出るぞ!」
慌てるソエナちゃんに苦笑いがこぼれた。
ソエンさんとソエナちゃんのやり取りを見て、何となくお二人が普段どういう感じなのかわかった気がする。
「ソエナちゃん」
「な、なに」
「一つお願いがあるんだど、いいかな?」
「お願い……?」
そして僕は、ここに来た一番の目的を実行した。
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