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200話
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「本当にいいんですか……?」
「構わん。猫娘っ子に言われた通り、助けられたのは本当のことじゃて。お礼をするのは当然じゃよ」
ソエンさんはそう言ってくれるけど、二人はまだ納得いってなさそうだ。
でもエレナちゃんがジト目で見つめて何とか言い聞かせている感じ。
僕達はソエンさんを追いかけて、山道を歩く。
ユートピア号にはフウちゃんにお願いして連絡してもらった。
フウちゃんのスライム達を繋いでいる糸のおかげで、こちらの意志を伝えるだけで、事前に決めていたパターンをスライム達が船員達に伝えてくれる。
今回はドワーフ族を見つけて、街に案内してもらうことになったと伝えている。
なのでユートピア号はしばらく着地したまま、周りのモンスター達から身を護ることになる。
ソエンさんに案内を受けて向かったのは、何の変哲もない普通の岩場だ。
しかし、その奥に人が一人通れるかってくらいの洞窟の入口が見えた。
「ここから儂達の街に入れるのじゃ。中は少し暗いが、奥には明かりがあるから気を付けるんじゃぞ」
「「は~い」」
みんなで洞窟の中に入っていく。
言われた通り、最初は暗闇が広がっていてあまり見えなかったけど、少し歩いていると暗闇にも慣れてきて、歩きやすくなった。
しばらく歩いていると遠くに松明の明かりが見える。
「ずいぶん深いですね?」
「ああ。儂達は山を掘って金属を加工しているからのぉ。その過程で道が深くなっているのじゃよ」
「へぇ……だから皆さんが着用されている武器も防具も使い込んでいるのに、まるで新品みたいなんですね」
「ふむ? 人っ子。意外と見る目があるのぉ」
「あはは……実はうちの街でもいろいろ開発をしてまして、僕が出資しているのもあっていろいろ見せてもらえたんです。でも皆さんが使っているような凄い物は見たことがありません」
「がーはははっ! そりゃそうじゃよ! 我々ドワーフが作る物こそ世界で最も強力な武器防具じゃからのぉ!」
「すごいです!」
「「「がーはははっ!」」」
皆さんが同時に大笑いをした。
さらに洞窟を進むと――――。
「すごい~! 広い~!」
エレナちゃんが真っ先に声を上げる。
僕もエレナちゃん同様に目の前の圧倒的な風景に驚いて言葉が出ない程だ。
そんな僕達の前に広がっているのは――――天井が見えない程にに開かれた場所に所せましと建てられた金属製の建物がたくさん並んでいる大都市だ。
洞窟の中というのもあって外からの明かりは入ってこないけど、大都市の明かりが周囲を照らしていてとても幻想的に見えながらも、大都市から上がってくる無数の蒸気や鉱物の匂いと広大さに圧倒される。
「すごい……!」
「どうじゃ。ここが儂達が住んでる洞窟大都市レイガリアじゃよ!」
「洞窟大都市……レイガリア……」
「さあ、中に案内するぞ」
「はいっ!」
大都市に降りるにはとても長い階段を上り下りしないといけないんだけど、ドワーフ族が作ったと思われる巨大魔道具で昇降式乗り物があって、それに乗って高い壁を降りる。
そこから歩いて大都市の入口の前に着いた。
「ソエンじゃねぇか……って、そいつって人族じゃねぇのか!?」
「おうよ。この子に助けられてよ。お礼をしたくて連れてきたんじゃ」
「人の子に助けられた!?」
門番さんだけじゃなく、周りのドワーフ族の皆さんがこちらを興味ありげに見つめる。
「ソエン。お主達って仮にも狩り組じゃろうて、そんな小さな子に助けられたのか?」
「ビクトリスの群れに囲まれてのう。五十頭はいたところをこの子が助けてくれたのじゃ」
「ビクトリスが五十頭!? よく生きて帰って来れたな」
「おうよ。この子のおかげでな。ということだから通してもらうぞ」
「……一応長老に報告してもらうぞ?」
「ああ」
門番さんが先に大都市の中に走って入った。
周りの視線に右手を左右に振ってから先を進むソエンさんの背中を追いかける。
大通りを歩いている最中でも、僕を見た皆さんが嫌そうな目でこちらを見る。
その度にエレナちゃんが威嚇してしまい少し申し訳ないなと思った。
歩き続けてたどり着いた所は、大きな鉄の建物で、家というよりは工房っぽい作りの建物だった。
「ただいまじゃ」
「おかえり~」
中から女の子の声が聞こえて、エレナちゃんと一緒に中に入ると、ダブダブの服に煤にまみれた可愛らしい女の子が一人いた。
「ん? お、おやじ! そいつらはなんだよ!」
「客じゃ。ある物でいいからもてなしてくれ」
「もてなせって……猫娘はいいとして、片方は人族の子だよ?」
「それでもだ。俺達を救ってくれた恩人だ」
「恩人……? っておやじ! 何か危険があったのか!?」
「……ちょっとな」
「ちょっとって何だよ! 危ないことはしないって約束したじゃないかよ!」
「い、いや……たまたま歩いてたらビクトリスの群れに会っちまってよ。偶然なんじゃよ。危ないことはしとらん」
「…………」
「ほ、本当じゃ! それよりこちらのワタル坊とエレナ嬢にだな」
「……わかったよ。そこの二人。あっちに座ってな、大したおもてなしはできないから期待すんなよ」
「「はーい」」
彼女に言われたところに座って少し待つ。
周りを見回ろうとした時、ニヤリと笑うエレナちゃんが視界に入った。
「エレナちゃん? どうしたの?」
「さっきの子。何だか男勝りな口調だった~」
「あ~そう言われてみると……」
「ドワーフってみんなそうなのかな~?」
「どうなんだろう? でも服とか煤が付いていたから、工房で働いてるのかもね。工房で働いていると声は大きくて短く言葉を伝えないと危ないから、自然と口調が荒くなるみたいだよ」
「ほえ~そうなんだ?」
「うん。うちの工房でもそう言ってた」
「ワタルくんが出資した工房だったよね~?」
「そうだよ~」
「私まだ行ったことない~」
「あれ? エレナちゃん来たことなかったっけ?」
エレナちゃんが大きく頷いた。
「じゃあ、帰ったら一緒に行ってみようか」
「うん!」
その時、扉が開いて、女の子が大きなジョッキを持って、僕達の前に置いた。
「飲み物からどうぞ」
「「ありがとう!」」
それから美味しそうな匂いがする鉄板を持って来てくれた。
「運ぶの手伝うよ~?」
「いらんじゃい。客は客らしくそこで出されたものを食っとけよ」
「うぅ……」
「!? い、いや……気持ちだけもらっておくからよ」
落ち込んだエレナちゃんに、少し顔を赤く話す彼女は、口調は少し荒いけど、父親を心配していた通りに優しい心の持ち主なのが伝わって来た。
「冷める前にはよう食べろ! もっと持ってくるから!」
「わかった!」
ジューッと音を立てて勢いよく湯気を立てている焼肉がとても美味しそう。
「「いただきます」」
エレナちゃんと一緒にフォークを肉に差し込んだ。
見た目は乱雑に切られたものだけど、フォークから伝わる感触はとても柔らかいものだ。
それを口の前で「ふぅうう!」と息を吹きかけて少し冷ます。
そして、エレナちゃんと同時にそれぞれの肉を頬張る。
「ん!」
「美味しい~!」
とても柔らかくて噛めば噛む程にお肉のジューシーな肉汁が溢れ出て口の中に広がる。
僕達の反応を見た女の子は少し照れながら「まだたくさんあるから好きなだけ食っていいからな」と話してくれた。
それから少しして、ソエンさんも来てくれて、女の子もテーブルに座って四人で食事をすることになった。
――【宣伝】――
いつもぽよんぽよん生活を楽しんでいただきありがとうございます。(最近まで全然更新ができずにすみませんでした)
ということで、本日記念すべき200話を迎えたのですが、なんと!本日!ぽよんぽよんのコミカライズの第一巻が発売しました~!
ぜひ近くの本屋でコミックス1巻を手に取って頂ければなと思います!電子版も各サイトにて順次配信されるとのことでしたので、ぜひチェックしてみてください!
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ソエンさんはそう言ってくれるけど、二人はまだ納得いってなさそうだ。
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ソエンさんに案内を受けて向かったのは、何の変哲もない普通の岩場だ。
しかし、その奥に人が一人通れるかってくらいの洞窟の入口が見えた。
「ここから儂達の街に入れるのじゃ。中は少し暗いが、奥には明かりがあるから気を付けるんじゃぞ」
「「は~い」」
みんなで洞窟の中に入っていく。
言われた通り、最初は暗闇が広がっていてあまり見えなかったけど、少し歩いていると暗闇にも慣れてきて、歩きやすくなった。
しばらく歩いていると遠くに松明の明かりが見える。
「ずいぶん深いですね?」
「ああ。儂達は山を掘って金属を加工しているからのぉ。その過程で道が深くなっているのじゃよ」
「へぇ……だから皆さんが着用されている武器も防具も使い込んでいるのに、まるで新品みたいなんですね」
「ふむ? 人っ子。意外と見る目があるのぉ」
「あはは……実はうちの街でもいろいろ開発をしてまして、僕が出資しているのもあっていろいろ見せてもらえたんです。でも皆さんが使っているような凄い物は見たことがありません」
「がーはははっ! そりゃそうじゃよ! 我々ドワーフが作る物こそ世界で最も強力な武器防具じゃからのぉ!」
「すごいです!」
「「「がーはははっ!」」」
皆さんが同時に大笑いをした。
さらに洞窟を進むと――――。
「すごい~! 広い~!」
エレナちゃんが真っ先に声を上げる。
僕もエレナちゃん同様に目の前の圧倒的な風景に驚いて言葉が出ない程だ。
そんな僕達の前に広がっているのは――――天井が見えない程にに開かれた場所に所せましと建てられた金属製の建物がたくさん並んでいる大都市だ。
洞窟の中というのもあって外からの明かりは入ってこないけど、大都市の明かりが周囲を照らしていてとても幻想的に見えながらも、大都市から上がってくる無数の蒸気や鉱物の匂いと広大さに圧倒される。
「すごい……!」
「どうじゃ。ここが儂達が住んでる洞窟大都市レイガリアじゃよ!」
「洞窟大都市……レイガリア……」
「さあ、中に案内するぞ」
「はいっ!」
大都市に降りるにはとても長い階段を上り下りしないといけないんだけど、ドワーフ族が作ったと思われる巨大魔道具で昇降式乗り物があって、それに乗って高い壁を降りる。
そこから歩いて大都市の入口の前に着いた。
「ソエンじゃねぇか……って、そいつって人族じゃねぇのか!?」
「おうよ。この子に助けられてよ。お礼をしたくて連れてきたんじゃ」
「人の子に助けられた!?」
門番さんだけじゃなく、周りのドワーフ族の皆さんがこちらを興味ありげに見つめる。
「ソエン。お主達って仮にも狩り組じゃろうて、そんな小さな子に助けられたのか?」
「ビクトリスの群れに囲まれてのう。五十頭はいたところをこの子が助けてくれたのじゃ」
「ビクトリスが五十頭!? よく生きて帰って来れたな」
「おうよ。この子のおかげでな。ということだから通してもらうぞ」
「……一応長老に報告してもらうぞ?」
「ああ」
門番さんが先に大都市の中に走って入った。
周りの視線に右手を左右に振ってから先を進むソエンさんの背中を追いかける。
大通りを歩いている最中でも、僕を見た皆さんが嫌そうな目でこちらを見る。
その度にエレナちゃんが威嚇してしまい少し申し訳ないなと思った。
歩き続けてたどり着いた所は、大きな鉄の建物で、家というよりは工房っぽい作りの建物だった。
「ただいまじゃ」
「おかえり~」
中から女の子の声が聞こえて、エレナちゃんと一緒に中に入ると、ダブダブの服に煤にまみれた可愛らしい女の子が一人いた。
「ん? お、おやじ! そいつらはなんだよ!」
「客じゃ。ある物でいいからもてなしてくれ」
「もてなせって……猫娘はいいとして、片方は人族の子だよ?」
「それでもだ。俺達を救ってくれた恩人だ」
「恩人……? っておやじ! 何か危険があったのか!?」
「……ちょっとな」
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「い、いや……たまたま歩いてたらビクトリスの群れに会っちまってよ。偶然なんじゃよ。危ないことはしとらん」
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周りを見回ろうとした時、ニヤリと笑うエレナちゃんが視界に入った。
「エレナちゃん? どうしたの?」
「さっきの子。何だか男勝りな口調だった~」
「あ~そう言われてみると……」
「ドワーフってみんなそうなのかな~?」
「どうなんだろう? でも服とか煤が付いていたから、工房で働いてるのかもね。工房で働いていると声は大きくて短く言葉を伝えないと危ないから、自然と口調が荒くなるみたいだよ」
「ほえ~そうなんだ?」
「うん。うちの工房でもそう言ってた」
「ワタルくんが出資した工房だったよね~?」
「そうだよ~」
「私まだ行ったことない~」
「あれ? エレナちゃん来たことなかったっけ?」
エレナちゃんが大きく頷いた。
「じゃあ、帰ったら一緒に行ってみようか」
「うん!」
その時、扉が開いて、女の子が大きなジョッキを持って、僕達の前に置いた。
「飲み物からどうぞ」
「「ありがとう!」」
それから美味しそうな匂いがする鉄板を持って来てくれた。
「運ぶの手伝うよ~?」
「いらんじゃい。客は客らしくそこで出されたものを食っとけよ」
「うぅ……」
「!? い、いや……気持ちだけもらっておくからよ」
落ち込んだエレナちゃんに、少し顔を赤く話す彼女は、口調は少し荒いけど、父親を心配していた通りに優しい心の持ち主なのが伝わって来た。
「冷める前にはよう食べろ! もっと持ってくるから!」
「わかった!」
ジューッと音を立てて勢いよく湯気を立てている焼肉がとても美味しそう。
「「いただきます」」
エレナちゃんと一緒にフォークを肉に差し込んだ。
見た目は乱雑に切られたものだけど、フォークから伝わる感触はとても柔らかいものだ。
それを口の前で「ふぅうう!」と息を吹きかけて少し冷ます。
そして、エレナちゃんと同時にそれぞれの肉を頬張る。
「ん!」
「美味しい~!」
とても柔らかくて噛めば噛む程にお肉のジューシーな肉汁が溢れ出て口の中に広がる。
僕達の反応を見た女の子は少し照れながら「まだたくさんあるから好きなだけ食っていいからな」と話してくれた。
それから少しして、ソエンさんも来てくれて、女の子もテーブルに座って四人で食事をすることになった。
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