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168話
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エデンソ王国での打ち合わせも終わり、次の目的地の聖都に向かう。
真っすぐ向かうとアルフヘイム国の上空を通ることになるので、それを避けるために遠回りして西に向かう。
アルフヘイム国の象徴、聖樹ユグドラシルがどんどん遠くなっていく。
「ワタル。アルフヘイム国に行きたいの?」
「うん。あの国には聖痕というものがあって、使わせてもらいたい聖痕があって」
「そっか。でも大丈夫! マテオさんならすぐに解決してくれるよ」
エレナちゃんの曇り一つない笑顔に少しだけ心配が和らいだ。
僕達を乗せたユートピア号は、すぐに聖都に辿り着いた。
聖都に着いてすぐにエレノアさんに迎え入れられて、昼食を取ることになった。
長いテーブルに僕達と一緒に多くの聖職者さん達が座った。
運ばれた食事は決して豪華ではないが、どれも美味しそうなものばかりで、匂いだけでお腹が鳴るほどだ。
みなさんに行き渡って、教皇様の祈りのあと、食事会が始まった。
もっと静粛な状態で食べるのかと思いきや、意外にもみんなさん楽しそうに談義をしながら食事を取った。
「ワタル様」
「うわっ!? エレノアさん?」
「天ちゃんがワタル様に会いたいって」
無表情のまま僕にスライムを押し付けてくるエレノアさん。
彼女を守るために進化した天使スライムだ。
どうやら名前は天ちゃんになったみたいだ。
まだ離れて一日しか経ってないけど、またいつ会えるか分からないので天ちゃんを抱っこして撫でてあげる。
それを見たステラさんの天使スライムも僕に向かって飛んできた。
二匹の天使スライムをなでなでしていると、隣から猫スライムとフウちゃんも参戦してきた。
四匹のスライムに揉まれながら、楽しい食事会を終えた。
「魔物の中でもスライムだけは誰にも懐かないと有名なのに、これだけスライム達に慕われているワタル様は、綺麗な魂を持つ証拠でありますな」
「教皇様? そうなんですか?」
「ええ。実はここだけの秘密ですが、教皇と聖女だけが見ることを許されている聖書がございまして、そこにはスライムとは聖なる魔物と記されています。スライムは魔物の中でも唯一無害で誰も傷つけない魔物です。代わりに誰にも懐かないと有名ですから」
そうだったんだ……てっきり最弱魔物として放置されていたんだと思った。
天ちゃん達と猫スライムに揉まれていたのが悔しかったのか、フウちゃんはいつにも増して僕に甘えている。
ぽよんぽよんした体はとても触り心地が良くて、もし誰かに懐いたなら【ぽよんぽよんリラックス】を先にやっていてもおかしくないと思う。
まあ、テイム数の差はあるかも知れないけど。
聖都での【ぽよんぽよんリラックス】は、教皇様自ら指揮してくださり、聖堂のすぐ隣に空いた建物を利用するとのことだ。
すぐにセレナさんと、担当となった枢機卿様と話し合いを重ねる。
僕はエレナちゃんとステラさん、エレノアさんと共に聖都の市街に向かった。
真っすぐ向かうとアルフヘイム国の上空を通ることになるので、それを避けるために遠回りして西に向かう。
アルフヘイム国の象徴、聖樹ユグドラシルがどんどん遠くなっていく。
「ワタル。アルフヘイム国に行きたいの?」
「うん。あの国には聖痕というものがあって、使わせてもらいたい聖痕があって」
「そっか。でも大丈夫! マテオさんならすぐに解決してくれるよ」
エレナちゃんの曇り一つない笑顔に少しだけ心配が和らいだ。
僕達を乗せたユートピア号は、すぐに聖都に辿り着いた。
聖都に着いてすぐにエレノアさんに迎え入れられて、昼食を取ることになった。
長いテーブルに僕達と一緒に多くの聖職者さん達が座った。
運ばれた食事は決して豪華ではないが、どれも美味しそうなものばかりで、匂いだけでお腹が鳴るほどだ。
みなさんに行き渡って、教皇様の祈りのあと、食事会が始まった。
もっと静粛な状態で食べるのかと思いきや、意外にもみんなさん楽しそうに談義をしながら食事を取った。
「ワタル様」
「うわっ!? エレノアさん?」
「天ちゃんがワタル様に会いたいって」
無表情のまま僕にスライムを押し付けてくるエレノアさん。
彼女を守るために進化した天使スライムだ。
どうやら名前は天ちゃんになったみたいだ。
まだ離れて一日しか経ってないけど、またいつ会えるか分からないので天ちゃんを抱っこして撫でてあげる。
それを見たステラさんの天使スライムも僕に向かって飛んできた。
二匹の天使スライムをなでなでしていると、隣から猫スライムとフウちゃんも参戦してきた。
四匹のスライムに揉まれながら、楽しい食事会を終えた。
「魔物の中でもスライムだけは誰にも懐かないと有名なのに、これだけスライム達に慕われているワタル様は、綺麗な魂を持つ証拠でありますな」
「教皇様? そうなんですか?」
「ええ。実はここだけの秘密ですが、教皇と聖女だけが見ることを許されている聖書がございまして、そこにはスライムとは聖なる魔物と記されています。スライムは魔物の中でも唯一無害で誰も傷つけない魔物です。代わりに誰にも懐かないと有名ですから」
そうだったんだ……てっきり最弱魔物として放置されていたんだと思った。
天ちゃん達と猫スライムに揉まれていたのが悔しかったのか、フウちゃんはいつにも増して僕に甘えている。
ぽよんぽよんした体はとても触り心地が良くて、もし誰かに懐いたなら【ぽよんぽよんリラックス】を先にやっていてもおかしくないと思う。
まあ、テイム数の差はあるかも知れないけど。
聖都での【ぽよんぽよんリラックス】は、教皇様自ら指揮してくださり、聖堂のすぐ隣に空いた建物を利用するとのことだ。
すぐにセレナさんと、担当となった枢機卿様と話し合いを重ねる。
僕はエレナちゃんとステラさん、エレノアさんと共に聖都の市街に向かった。
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