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第24話 意志
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外の売り場にくると、既に鉄檻は開かれていて、黒い装束の一人が必死に中に向かって叫んでいた。
「無理だよ。彼らは檻から出てこない」
「っ!?」
すぐに戦闘態勢に入る。
声からして、まだ幼い女性か。
「君達の仲間五人が捕まっている。素直に捕まってくれると嬉しいんだけど」
「ふざけないで!」
中々に速い動きで斬りかかってくる。
ただし、致命傷になる部分は全て避けて攻撃するのが分かる。
後ろに距離を取りながら三度避けて、次の攻撃に合わせて一歩前に出して彼女の腹部に右こぶしを叩き込む。
瞬間速度なら俺の方に分があるようで、彼女は反応しきれず、もろに受けて後方に大きく吹き飛び、鉄檻に痛々しい音を響かせて激突した。
あれだけの激突でも、彼女は気を失う事なく、口から血を流して俺を睨み続ける。
急いでハガネメルを取り出して彼女も拘束する。
「どうして……貴方のように強い人が…………奴隷を……守るの……ですか…………」
「俺が雇われたのはドスグさんだからね。まあ、冒険者法に乗っ取って、君達を拘束させて貰うよ」
「…………いけません……奴隷達は…………救わないと……」
拘束も終わったので、今度はポーションを取り出す。
これはビゼルさんのお店で購入しておいたポーションだ。
迷う事なく彼女の口に持っていき、強制的に飲ませる。
最初が拒んでいたモノの、諦めたように飲み込んだ彼女の身体から淡い緑色の光があふれて傷が消えていく。
「こ、これは!?」
「さて、鉄檻を全部開けるとはな。これは困った……」
「皆さん! いつまでも鉄檻の中で暮らしていいのですか! 今なら逃げられるんです!」
「いや、奴隷首輪がある以上、無理だろう」
「今ならその首輪をしたままでも逃げられます! 逃げた先に私達の仲間に解除できる者がいるのです! だからっ!」
その時、鉄檻の入口に立つ男が、自らの意志で扉を閉じた。――――内側に残ったまま。
「ふ、ふざけるな! 俺はここから出たくない! 外に希望なんてないんだ! どうせまた辛い思いをするだけ! それならここで死ぬまで野垂れた方がマシだ!」
「このまま死んでもいいのですか!」
「構わない! どうせ……どうせ外で俺を見てくれる人なんていない! また借金を背負わされて、またゴミ以下の扱いをされて、何もかも奪われて、手にしたもの全て奪われるだけなんだ!」
「私達が守り――――」
「なんで今なんだ! なんでもっと早く助けてくれなかったんだ! 奴隷になる前に助けて欲しかった!」
男の叫びに鉄檻の中の奴隷達も同じ思いかのように扉を自らの意志で閉めた。
「ほら、彼らは鉄檻から出ないだろう?」
「っ! 貴方程の力がありながら、彼らを見捨てるつもりなんですか!」
「力があっても全員を救う事はできない。人というのは――――自ら生きる道を歩かなければ、生きる事ができない」
「だからこそ、強い人が先導するべきです!」
「君の言う言葉は正しい。でも正解ではない。誰かに引っ張られて歩く意味はない。自らの意志でこそ歩くべきだ」
「ですが今の彼らに正常な判断ができるとは思いません!」
「いや、今だからこそ、正常な判断ができているんだと思う。逃げられるなら逃げる? 違うね。俺なら――――――戦おうと声を掛けたと思うよ」
「っ!?」
「君の言葉はきれいごとばかりだ。逃げてどうする。そんな意味のない事が彼らに響くとは思えない」
口を震わせている彼女を背負う。
何かを言おうとしても言葉を出せず、その目には大きな涙を浮かべた。
「逃げようなんて簡単な言葉。誰にでも言える。君の言葉は軽すぎるんだよ」
俺は彼女を残し、その言葉を残して奴隷達を後にした。
「シャリー。もう一人追加だよ~」
「おかえり~! 今度は女の子だ」
「!? トレッサまで捕まってしまったの…………そんな…………」
彼女の名前はトレッサというのか。
まぁ今はいいか。
彼女をエヴァさんの隣に置くと、椅子から床に滑るように降りたエヴァさんが彼女に声を掛ける。
必死に声を掛けるが、彼女はただ虚ろな目で「ごめんなさい……ごめんなさい……」とだけ呟いているだけ。
さて、これで二人を除けば、全員捕まえたのか。
二人も既に屋敷にはいないから、今回の襲撃も終わったな。
暫く部屋で待っていると、鼻息を荒く吐くドスグが私兵を連れて部屋の前にやってきた。
部屋の前に鎮座する俺の前に立つ。
「中の奴隷はどうなった!」
「全員無事です。賊も六人程捕まえました」
「おお! でかした! お前にはボーナスを出そう!」
「ありがとうございます」
「ん? 何をしている。早くそこを退きなさい」
「残念ながら貴方が本当のドスグさんなのか分かるまでここは通せません」
「はあ!?」
「敵にはどうやら姿を変える者がいるようですから」
「ふ、ふざけんな! 俺様がドスグ様だぞ!」
顔が真っ赤に染まった怒り出す豚。
「いえ、確証が持てるまで通せません。鑑定士が来るまでお待ちください。それがドスグさんしか知らない事を話せばわかるかも知れませんね」
「なんだと!」
「ほら、奴隷達が売られたらどうなるかとか?」
「そんなの決まっているじゃろ! 貴族様のおもちゃになって、ボロボロになるまで遊ばれて捨てられるに決まっているだろう!」
「あれ? 俺が聞いた話では、貴族様の家で裕福に過ごせると聞いたんですが……」
「馬鹿野郎! そんなの嘘の方便に決まっているだろう!」
「ん~俺が聞いた事実と違うので、やっぱり貴方は偽物かも知れません」
「ふざけるな! 俺様がドスグ様だぞ! ――――そうだ! あれなら!
奴隷共を騙して奴隷にしたのがこのドスグ様なんだぞ! これは俺様しか知らない秘密だ!」
ああ。その言葉を待っていたよ。
「無理だよ。彼らは檻から出てこない」
「っ!?」
すぐに戦闘態勢に入る。
声からして、まだ幼い女性か。
「君達の仲間五人が捕まっている。素直に捕まってくれると嬉しいんだけど」
「ふざけないで!」
中々に速い動きで斬りかかってくる。
ただし、致命傷になる部分は全て避けて攻撃するのが分かる。
後ろに距離を取りながら三度避けて、次の攻撃に合わせて一歩前に出して彼女の腹部に右こぶしを叩き込む。
瞬間速度なら俺の方に分があるようで、彼女は反応しきれず、もろに受けて後方に大きく吹き飛び、鉄檻に痛々しい音を響かせて激突した。
あれだけの激突でも、彼女は気を失う事なく、口から血を流して俺を睨み続ける。
急いでハガネメルを取り出して彼女も拘束する。
「どうして……貴方のように強い人が…………奴隷を……守るの……ですか…………」
「俺が雇われたのはドスグさんだからね。まあ、冒険者法に乗っ取って、君達を拘束させて貰うよ」
「…………いけません……奴隷達は…………救わないと……」
拘束も終わったので、今度はポーションを取り出す。
これはビゼルさんのお店で購入しておいたポーションだ。
迷う事なく彼女の口に持っていき、強制的に飲ませる。
最初が拒んでいたモノの、諦めたように飲み込んだ彼女の身体から淡い緑色の光があふれて傷が消えていく。
「こ、これは!?」
「さて、鉄檻を全部開けるとはな。これは困った……」
「皆さん! いつまでも鉄檻の中で暮らしていいのですか! 今なら逃げられるんです!」
「いや、奴隷首輪がある以上、無理だろう」
「今ならその首輪をしたままでも逃げられます! 逃げた先に私達の仲間に解除できる者がいるのです! だからっ!」
その時、鉄檻の入口に立つ男が、自らの意志で扉を閉じた。――――内側に残ったまま。
「ふ、ふざけるな! 俺はここから出たくない! 外に希望なんてないんだ! どうせまた辛い思いをするだけ! それならここで死ぬまで野垂れた方がマシだ!」
「このまま死んでもいいのですか!」
「構わない! どうせ……どうせ外で俺を見てくれる人なんていない! また借金を背負わされて、またゴミ以下の扱いをされて、何もかも奪われて、手にしたもの全て奪われるだけなんだ!」
「私達が守り――――」
「なんで今なんだ! なんでもっと早く助けてくれなかったんだ! 奴隷になる前に助けて欲しかった!」
男の叫びに鉄檻の中の奴隷達も同じ思いかのように扉を自らの意志で閉めた。
「ほら、彼らは鉄檻から出ないだろう?」
「っ! 貴方程の力がありながら、彼らを見捨てるつもりなんですか!」
「力があっても全員を救う事はできない。人というのは――――自ら生きる道を歩かなければ、生きる事ができない」
「だからこそ、強い人が先導するべきです!」
「君の言う言葉は正しい。でも正解ではない。誰かに引っ張られて歩く意味はない。自らの意志でこそ歩くべきだ」
「ですが今の彼らに正常な判断ができるとは思いません!」
「いや、今だからこそ、正常な判断ができているんだと思う。逃げられるなら逃げる? 違うね。俺なら――――――戦おうと声を掛けたと思うよ」
「っ!?」
「君の言葉はきれいごとばかりだ。逃げてどうする。そんな意味のない事が彼らに響くとは思えない」
口を震わせている彼女を背負う。
何かを言おうとしても言葉を出せず、その目には大きな涙を浮かべた。
「逃げようなんて簡単な言葉。誰にでも言える。君の言葉は軽すぎるんだよ」
俺は彼女を残し、その言葉を残して奴隷達を後にした。
「シャリー。もう一人追加だよ~」
「おかえり~! 今度は女の子だ」
「!? トレッサまで捕まってしまったの…………そんな…………」
彼女の名前はトレッサというのか。
まぁ今はいいか。
彼女をエヴァさんの隣に置くと、椅子から床に滑るように降りたエヴァさんが彼女に声を掛ける。
必死に声を掛けるが、彼女はただ虚ろな目で「ごめんなさい……ごめんなさい……」とだけ呟いているだけ。
さて、これで二人を除けば、全員捕まえたのか。
二人も既に屋敷にはいないから、今回の襲撃も終わったな。
暫く部屋で待っていると、鼻息を荒く吐くドスグが私兵を連れて部屋の前にやってきた。
部屋の前に鎮座する俺の前に立つ。
「中の奴隷はどうなった!」
「全員無事です。賊も六人程捕まえました」
「おお! でかした! お前にはボーナスを出そう!」
「ありがとうございます」
「ん? 何をしている。早くそこを退きなさい」
「残念ながら貴方が本当のドスグさんなのか分かるまでここは通せません」
「はあ!?」
「敵にはどうやら姿を変える者がいるようですから」
「ふ、ふざけんな! 俺様がドスグ様だぞ!」
顔が真っ赤に染まった怒り出す豚。
「いえ、確証が持てるまで通せません。鑑定士が来るまでお待ちください。それがドスグさんしか知らない事を話せばわかるかも知れませんね」
「なんだと!」
「ほら、奴隷達が売られたらどうなるかとか?」
「そんなの決まっているじゃろ! 貴族様のおもちゃになって、ボロボロになるまで遊ばれて捨てられるに決まっているだろう!」
「あれ? 俺が聞いた話では、貴族様の家で裕福に過ごせると聞いたんですが……」
「馬鹿野郎! そんなの嘘の方便に決まっているだろう!」
「ん~俺が聞いた事実と違うので、やっぱり貴方は偽物かも知れません」
「ふざけるな! 俺様がドスグ様だぞ! ――――そうだ! あれなら!
奴隷共を騙して奴隷にしたのがこのドスグ様なんだぞ! これは俺様しか知らない秘密だ!」
ああ。その言葉を待っていたよ。
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