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幽霊
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意識がまた戻って起きたんだわ、とバヒレナは思った。
そういえば、前読んだ本には、
「幽霊は5分で役目を果たさなければ
ならない。5分で天、神のいる場所
に戻らなければならないのである。」
と書いてあったっけ。
あ~あ、もう十分以上経ったような。
そんなことを考えていると、迫ったような足音が近づいてくる。
そして、声が聞こえる。
「あれ、あれですよ。人みたいです。」
「うっわぁー、おっかねぇーなー。」
「外国の子供のようです。昔の貴族のような格好をし
ていますよ。」
「浮いています。警察に届けますか?」
「面白いから、せっかくだし、もうちょっと置いとく
か。」
「ですね。」
「貴族?私のこと?」バヒレナは思わず呟いた。
「うっわぁ~~~!!!」
二人の人たちは逃げていった。
バヒレナはあの本には、
「幽霊は生きている人には見ることが
出来ないのだが、霊視家は神の恵み
により見ることができるのである。」
とも書いてあったなぁ、と頭をひねらした。
でもしばらく立つと、
「そうだ!!!」
と大声をはり上げた。
遠くからまた「うわぁー。」と悲鳴が聞こえた。
そうそう、幽霊同士は喋れるんだっけ。
そう思って心を落ち着かせると目の違和感が分かった。
目隠し。アイマスクだ。
それを早速取ったバヒレナは久しぶりの光に目をくらました。
そして目がなれてくるとそこには驚くべき光景が広がっていた。
小さい小さい部屋だった。壁は白いがそこらじゅう汚れている。
白や黒やピンクなどの色々な色の布や紙切れが散らばっている。
その上、よくかぐとなにか焦げ臭い匂いがする。
こんなところは来たことがない。まるで掃除嫌いの魔女が住んでいるところのようだ。
そういえば、前読んだ本には、
「幽霊は5分で役目を果たさなければ
ならない。5分で天、神のいる場所
に戻らなければならないのである。」
と書いてあったっけ。
あ~あ、もう十分以上経ったような。
そんなことを考えていると、迫ったような足音が近づいてくる。
そして、声が聞こえる。
「あれ、あれですよ。人みたいです。」
「うっわぁー、おっかねぇーなー。」
「外国の子供のようです。昔の貴族のような格好をし
ていますよ。」
「浮いています。警察に届けますか?」
「面白いから、せっかくだし、もうちょっと置いとく
か。」
「ですね。」
「貴族?私のこと?」バヒレナは思わず呟いた。
「うっわぁ~~~!!!」
二人の人たちは逃げていった。
バヒレナはあの本には、
「幽霊は生きている人には見ることが
出来ないのだが、霊視家は神の恵み
により見ることができるのである。」
とも書いてあったなぁ、と頭をひねらした。
でもしばらく立つと、
「そうだ!!!」
と大声をはり上げた。
遠くからまた「うわぁー。」と悲鳴が聞こえた。
そうそう、幽霊同士は喋れるんだっけ。
そう思って心を落ち着かせると目の違和感が分かった。
目隠し。アイマスクだ。
それを早速取ったバヒレナは久しぶりの光に目をくらました。
そして目がなれてくるとそこには驚くべき光景が広がっていた。
小さい小さい部屋だった。壁は白いがそこらじゅう汚れている。
白や黒やピンクなどの色々な色の布や紙切れが散らばっている。
その上、よくかぐとなにか焦げ臭い匂いがする。
こんなところは来たことがない。まるで掃除嫌いの魔女が住んでいるところのようだ。
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