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使命を果たすため
サジジァーネがたどる道
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「コトン、コトン」
サジジァーネは流石に怖くなってうつむき加減で歩
いていった。
「コトン、コトン」
「コトン、コトン」
「コトーン、コトーン、コトーン………」
「コトン……トントントントントントン」
サジジァーネはもうここまで来たら、何なんだろう
と思い、空を見上げた。
だが、特に何ということもなかった。
何もいないのに、とサジジァーネは余計に怖さが増
した。
それでも、サジジァーネは進んでいった。
「コトン、コトン、コトン、コトン……。」
「コトン、コトン、コトン、コトン……。」
サジジァーネはもう怖いと思わないと思うようにし
ようと決めた。
「コトンコトンコトンコトン」
「コトン、コトン、コトン、コトン……。」
「コトン、コトン、コトン、コトン……。」
そうおもったら、ただ茂みのなかでことんことん
と音がなっているだけだ。
「コトン、コトン……。」
「コトン、コトン……。」
「コトン、コトン……。」
「つまんねーなー。いっそのこと悲鳴でも聞こえり
ゃ怖いけど楽しいのに。」
冗談交じりでそういった。
「コトン、コトン……。」
「コトン、コトン……。」
「コトン、コトン、コトン、コトン……。」
「キャーーーーーーーー
!!!!!」
「まじかよ。」
サジジァーネはそう言って「ハァー」とため息をつ
いた。
でも悲鳴が聞こえるってことは……。
サジジァーネは悲鳴がどこから聞こえたか必死に思
い出そうとした。
サジジァーネは目をつぶりしゃがみこみ、頭を抱え
た。
そして考えて、考えた。
だが思い出せなかった。キャーーーーーーーー、キ
ャーーーーーーーー、頭の中でその声だけが響いて
いる。
高い。若い女の人の声。
何かよく知っている人の声のような気がする。
だが、全く知らない人の声な気もする。
喉を押し殺しだした最後の声。
サジジァーネは嫌な予感がした。
サジジァーネは流石に怖くなってうつむき加減で歩
いていった。
「コトン、コトン」
「コトン、コトン」
「コトーン、コトーン、コトーン………」
「コトン……トントントントントントン」
サジジァーネはもうここまで来たら、何なんだろう
と思い、空を見上げた。
だが、特に何ということもなかった。
何もいないのに、とサジジァーネは余計に怖さが増
した。
それでも、サジジァーネは進んでいった。
「コトン、コトン、コトン、コトン……。」
「コトン、コトン、コトン、コトン……。」
サジジァーネはもう怖いと思わないと思うようにし
ようと決めた。
「コトンコトンコトンコトン」
「コトン、コトン、コトン、コトン……。」
「コトン、コトン、コトン、コトン……。」
そうおもったら、ただ茂みのなかでことんことん
と音がなっているだけだ。
「コトン、コトン……。」
「コトン、コトン……。」
「コトン、コトン……。」
「つまんねーなー。いっそのこと悲鳴でも聞こえり
ゃ怖いけど楽しいのに。」
冗談交じりでそういった。
「コトン、コトン……。」
「コトン、コトン……。」
「コトン、コトン、コトン、コトン……。」
「キャーーーーーーーー
!!!!!」
「まじかよ。」
サジジァーネはそう言って「ハァー」とため息をつ
いた。
でも悲鳴が聞こえるってことは……。
サジジァーネは悲鳴がどこから聞こえたか必死に思
い出そうとした。
サジジァーネは目をつぶりしゃがみこみ、頭を抱え
た。
そして考えて、考えた。
だが思い出せなかった。キャーーーーーーーー、キ
ャーーーーーーーー、頭の中でその声だけが響いて
いる。
高い。若い女の人の声。
何かよく知っている人の声のような気がする。
だが、全く知らない人の声な気もする。
喉を押し殺しだした最後の声。
サジジァーネは嫌な予感がした。
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