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月夜の駆け引き
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「宝珠を巡る因縁……ね」
シュラは、じっと見つめてきた。
「教えてください。シュラ様」
「敬語はよせよ。名前も呼び捨てでいいぜ。クローディアは姫なんだから」
「でも、私……あのね……」
「知ってる。侍女をしてたんだろ?」
えっ?
つまり?
「初対面……よね?」
「直接会うのはな。だが、配下の鬼たちから報告が上がるんだよ」
「まさか……城の中にいるの? 鬼が?」
「人の姿じゃないから、わからないだろうな。ただ……」
「ただ?」
「シャーマンが呼ばれて、危なくなったから引き上げさせていた」
シャーマン……モノケロガヤね。
でも、これで納得した。
彼は私を知っていたんだ。
「私のこと、知っていて受け入れたの?」
「王家の血筋には違いないしな」
「そう……」
「で? 聞きたいんだろ?」
「ええ、教えて。シュラ」
「面白いやつ。さっきまで宴の席で緊張してたのにな」
「き、興味があるんだもの」
「そんなに警戒すんなよ」
「本当よ」
気がつくと、この鬼の長とこんなに打ち解けたように会話している自分に驚いた。
彼が気さくだからなのか、私も気負わずに喋ってしまう。
シュラは、面白そうに私を見つめていた。
「変わった女だな。俺がこれまで付き合ってきた鬼の女たちは、俺が来ると喜んで身を任せてきたのに、話しで誤魔化そうとするなんて」
「それはあなたが、長だからでしょ? 彼女たちは、立場としてそうしただけじゃない?」
「言うねぇ。でも、ハズレ。俺が魅力的で容姿端麗だからに決まってるじゃん」
「自惚れちゃって」
「事実だ」
私が掴んだ手を、彼は意地悪く引いて体を寄せようとする。
いけない。思い通りにはさせられない。
思わず彼の胸に手を置いて、突っ張った。
「もう! ちゃんと知りたいだけよ。ソラメカの不機嫌の理由をね」
「ソラメカねぇ。ここで他の男の名前を呼ぶなんて、面白くねぇな」
急に不機嫌になっちゃった。なぜかしら。
ソラメカは宴の席で唯一、反対の意見を言ったから、目立っただけなのに。
「わかったわ。もう呼ばないから教えて、シュラ」
シュラは流し目で、私の方を見ると、指先を伸ばしてきた。
思わずその手から逃れようと身を引くと、彼は燭台を引き寄せてフッと吹き消す。
部屋の明かりが落ちて、窓からさす月明かりだけが唯一の明かりになった。
仄暗い部屋の中、月にかかる雲が流れるたびに、シュラの姿が見え隠れする。
「俺のしたいこと、言おうか」
「……」
「その体に、触れたい」
「!!」
やっぱり。人身御供として、ここに来た以上、慰み者にされるかもしれない可能性はあった。
「慰み者になれと?」
「はは! やっぱりその辺の矜持は高いな。当たらずも遠からじ」
「身分や生まれは関係ないわ。不愉快よ」
「だろうな。でもさ、情報が欲しいんだろ?」
「教えてくれれば、いいだけでしょう?」
「あのなクローディア、一方的すぎると思わないか? 情報がほしいなら、俺が呑める条件で譲歩しろよ」
「……」
「お姫様には無理か。要求することはあっても、譲歩なんてしないからな」
!!
何よ、それ。他のことなら譲るけど、これは違うでしょ?
「あ、あなたの身の回りのお世話をするわ」
「間に合ってる」
「お料理だって」
「それも間に合ってる」
「マッサージは? お掃除は? 庭の剪定は? 下働きなら、なんでも……」
「今、してほしいことじゃないしな」
……もうっ!
「はは! 面白ぇ顔」
「からかうのはやめて!!」
怒鳴った瞬間、羽が触れるように頬に彼の指が触れた。
え……いつの間に?
「まずは、ここ」
「!!」
指先が頬を優しく撫でて、彼はその手を引く。
うろたえる私を面白そうに眺めて、シュラは喋り始めた。
「数百年も昔のことだ。内乱が起きて、昔のお前の国は荒廃してしまった。人々は救いを求めて祈り、応えたのは当時の鬼の長だった。それで宝珠を貸し与えたというわけさ」
「内乱。知らなかった……あ!」
考えこむ私の手を、シュラは素早く引き寄せたかと思うと、軽く唇を這わせ始めた。
目を閉じて指先を口に含む姿に、体が痺れたように動かない。
不思議と怖さはなかった。不快さも、嫌らしさも。そんなに力任せに掴まれていたわけでもないのに、なぜか手を引くことができない。
やめてほしいのか、ほしくないのか、自分でもわからない。
必死で顔を背けて、指先から伝わる彼の舌の感触に耐えた。
「……あっ」
シュラは、ゆっくり私の手を解放した。
「いい声出すじゃん」
「!!」
知らない間に、声が出てたの!?
思わず両手で、口を塞ぐ。
「その可愛さに免じて、もう少し教えるよ。王家の子孫と鬼の一族は、一度戦をしたんだ」
「そ、それは、宝珠を返したくないから?」
ゴニョゴニョと口を塞いだままいうと、今度は膝の裏を捕まえられて、片足の太腿が見えるまでめくられた。
「きゃ!」
月の光に照らされて、脚の色が白く浮かび上がる。やだ、恥ずかしい……。
必死に裾を押さえていると、指先からゆっくりシュラの手が輪郭を確かめるように這い上がってくる。
その先は……その先は嫌!!
「や……いやだ!!」
思わず叫ぶと、シュラがサッと手を離し、裾を引っ張って元に戻した。
え?
月に雲がかかって、どんな表情をしているのか今はわからない。
でも、やめてくれるなんて思わなかった。無理矢理続けられるのかと。
シュラは足を離して少し距離を取ると、静かに語り出した。
「王家は大敗───最後は国民が自ら王家を処罰し、処刑することで鬼の一族と和解した。その民の代表が、農民だった初代ストロベリ女王」
「ご、ご先祖様ね」
「彼女は再び荒廃した大地を復活させるため、宝珠の貸与期間延長を申し出て、自分の娘を差し出した。これが三百年前の人身御供だ」
「私の前の人身御供」
「そうだ」
「その人は……?」
「当時の鬼の長が娶ったそうだ」
「え」
「俺の母様の、先祖だよ」
「!!」
え、え、つまり、彼と私には、初代ストロベリ女王の血も流れているの?
「あなたにも、人間の血が流れてるの?」
「少し違う、鬼と交わりを持った人間は、自然と鬼になる」
「そう……」
「試すか?」
それは、さっきの続きということ?
私は思わず体を両手で抱きしめた。
この鬼に触れられるのは、思っていたほど嫌じゃなかった。
でも……私は……まだ、嫌だ。
拒める立場にないけれど。
どうしてもというのなら。
「あなたがしたいなら、我慢する。立場上拒めないもの」
「我慢、か。じゃ、本音は?」
「……好きな人とがいいに決まってるわ。今だって、我慢して……」
「本当に、我慢しかしていなかったか? 1ミリも気持ちよくなかったと?」
「あ、当たり前よ」
「なら、俺を好きになればいいじゃん」
「簡単に言わないで」
「脈ありだと思ったんだけどなぁ」
「勘違いです」
「ちぇ。ならさ、試しに言ってみろよ」
「は?」
「あなたが好き、ってさ」
「心にもないこと言えないわ」
「言霊っていうだろ? 言うだけでいいから。ほら、言ってみろよ」
「無理やり言わせて、意味があるの?」
「遊びだと思えばいい。芝居のセリフを言うように言ってみな」
一体何をさせたいのよ、この鬼は。
嘘の告白なんて。
「それは、命令?」
「さてね。でもお前は、人身御供だろ?」
「はあ……もう。あなた、女性に不自由しているように見えないのに」
「そりゃ、両手の指じゃ足りないくらい付き合ってきたさ。でも、人間は初めて」
「私たちは、お付き合いしているとはいえないと思うけど?」
「もうこうして、床に共寝してるじゃん」
「……!!」
思わず、胸の前で組んだ両腕に力が入る。今更ながら、恥ずかしくなってきた。早く一人になって、この恥ずかしさから解放されたい。
「わ、わ、わかった」
「ちゃんと目を見て言えよ」
「難易度を上げないで!!」
「はは! 可愛いなあ、ホント。芝居だと思えばいいだけなのに、意識しちゃって。やっぱり感じてたんだろ? さっき」
「いいえ!! ちっとも!!」
ニヤニヤ笑う彼が腹立たしくなって、赤くなる顔を無理にあげて彼を見た。
芝居よ。これはお芝居なんだから。
「あなたが……」
「おう」
「あなたが好き。シュラ」
「!!」
───え?
シュラは、じっと見つめてきた。
「教えてください。シュラ様」
「敬語はよせよ。名前も呼び捨てでいいぜ。クローディアは姫なんだから」
「でも、私……あのね……」
「知ってる。侍女をしてたんだろ?」
えっ?
つまり?
「初対面……よね?」
「直接会うのはな。だが、配下の鬼たちから報告が上がるんだよ」
「まさか……城の中にいるの? 鬼が?」
「人の姿じゃないから、わからないだろうな。ただ……」
「ただ?」
「シャーマンが呼ばれて、危なくなったから引き上げさせていた」
シャーマン……モノケロガヤね。
でも、これで納得した。
彼は私を知っていたんだ。
「私のこと、知っていて受け入れたの?」
「王家の血筋には違いないしな」
「そう……」
「で? 聞きたいんだろ?」
「ええ、教えて。シュラ」
「面白いやつ。さっきまで宴の席で緊張してたのにな」
「き、興味があるんだもの」
「そんなに警戒すんなよ」
「本当よ」
気がつくと、この鬼の長とこんなに打ち解けたように会話している自分に驚いた。
彼が気さくだからなのか、私も気負わずに喋ってしまう。
シュラは、面白そうに私を見つめていた。
「変わった女だな。俺がこれまで付き合ってきた鬼の女たちは、俺が来ると喜んで身を任せてきたのに、話しで誤魔化そうとするなんて」
「それはあなたが、長だからでしょ? 彼女たちは、立場としてそうしただけじゃない?」
「言うねぇ。でも、ハズレ。俺が魅力的で容姿端麗だからに決まってるじゃん」
「自惚れちゃって」
「事実だ」
私が掴んだ手を、彼は意地悪く引いて体を寄せようとする。
いけない。思い通りにはさせられない。
思わず彼の胸に手を置いて、突っ張った。
「もう! ちゃんと知りたいだけよ。ソラメカの不機嫌の理由をね」
「ソラメカねぇ。ここで他の男の名前を呼ぶなんて、面白くねぇな」
急に不機嫌になっちゃった。なぜかしら。
ソラメカは宴の席で唯一、反対の意見を言ったから、目立っただけなのに。
「わかったわ。もう呼ばないから教えて、シュラ」
シュラは流し目で、私の方を見ると、指先を伸ばしてきた。
思わずその手から逃れようと身を引くと、彼は燭台を引き寄せてフッと吹き消す。
部屋の明かりが落ちて、窓からさす月明かりだけが唯一の明かりになった。
仄暗い部屋の中、月にかかる雲が流れるたびに、シュラの姿が見え隠れする。
「俺のしたいこと、言おうか」
「……」
「その体に、触れたい」
「!!」
やっぱり。人身御供として、ここに来た以上、慰み者にされるかもしれない可能性はあった。
「慰み者になれと?」
「はは! やっぱりその辺の矜持は高いな。当たらずも遠からじ」
「身分や生まれは関係ないわ。不愉快よ」
「だろうな。でもさ、情報が欲しいんだろ?」
「教えてくれれば、いいだけでしょう?」
「あのなクローディア、一方的すぎると思わないか? 情報がほしいなら、俺が呑める条件で譲歩しろよ」
「……」
「お姫様には無理か。要求することはあっても、譲歩なんてしないからな」
!!
何よ、それ。他のことなら譲るけど、これは違うでしょ?
「あ、あなたの身の回りのお世話をするわ」
「間に合ってる」
「お料理だって」
「それも間に合ってる」
「マッサージは? お掃除は? 庭の剪定は? 下働きなら、なんでも……」
「今、してほしいことじゃないしな」
……もうっ!
「はは! 面白ぇ顔」
「からかうのはやめて!!」
怒鳴った瞬間、羽が触れるように頬に彼の指が触れた。
え……いつの間に?
「まずは、ここ」
「!!」
指先が頬を優しく撫でて、彼はその手を引く。
うろたえる私を面白そうに眺めて、シュラは喋り始めた。
「数百年も昔のことだ。内乱が起きて、昔のお前の国は荒廃してしまった。人々は救いを求めて祈り、応えたのは当時の鬼の長だった。それで宝珠を貸し与えたというわけさ」
「内乱。知らなかった……あ!」
考えこむ私の手を、シュラは素早く引き寄せたかと思うと、軽く唇を這わせ始めた。
目を閉じて指先を口に含む姿に、体が痺れたように動かない。
不思議と怖さはなかった。不快さも、嫌らしさも。そんなに力任せに掴まれていたわけでもないのに、なぜか手を引くことができない。
やめてほしいのか、ほしくないのか、自分でもわからない。
必死で顔を背けて、指先から伝わる彼の舌の感触に耐えた。
「……あっ」
シュラは、ゆっくり私の手を解放した。
「いい声出すじゃん」
「!!」
知らない間に、声が出てたの!?
思わず両手で、口を塞ぐ。
「その可愛さに免じて、もう少し教えるよ。王家の子孫と鬼の一族は、一度戦をしたんだ」
「そ、それは、宝珠を返したくないから?」
ゴニョゴニョと口を塞いだままいうと、今度は膝の裏を捕まえられて、片足の太腿が見えるまでめくられた。
「きゃ!」
月の光に照らされて、脚の色が白く浮かび上がる。やだ、恥ずかしい……。
必死に裾を押さえていると、指先からゆっくりシュラの手が輪郭を確かめるように這い上がってくる。
その先は……その先は嫌!!
「や……いやだ!!」
思わず叫ぶと、シュラがサッと手を離し、裾を引っ張って元に戻した。
え?
月に雲がかかって、どんな表情をしているのか今はわからない。
でも、やめてくれるなんて思わなかった。無理矢理続けられるのかと。
シュラは足を離して少し距離を取ると、静かに語り出した。
「王家は大敗───最後は国民が自ら王家を処罰し、処刑することで鬼の一族と和解した。その民の代表が、農民だった初代ストロベリ女王」
「ご、ご先祖様ね」
「彼女は再び荒廃した大地を復活させるため、宝珠の貸与期間延長を申し出て、自分の娘を差し出した。これが三百年前の人身御供だ」
「私の前の人身御供」
「そうだ」
「その人は……?」
「当時の鬼の長が娶ったそうだ」
「え」
「俺の母様の、先祖だよ」
「!!」
え、え、つまり、彼と私には、初代ストロベリ女王の血も流れているの?
「あなたにも、人間の血が流れてるの?」
「少し違う、鬼と交わりを持った人間は、自然と鬼になる」
「そう……」
「試すか?」
それは、さっきの続きということ?
私は思わず体を両手で抱きしめた。
この鬼に触れられるのは、思っていたほど嫌じゃなかった。
でも……私は……まだ、嫌だ。
拒める立場にないけれど。
どうしてもというのなら。
「あなたがしたいなら、我慢する。立場上拒めないもの」
「我慢、か。じゃ、本音は?」
「……好きな人とがいいに決まってるわ。今だって、我慢して……」
「本当に、我慢しかしていなかったか? 1ミリも気持ちよくなかったと?」
「あ、当たり前よ」
「なら、俺を好きになればいいじゃん」
「簡単に言わないで」
「脈ありだと思ったんだけどなぁ」
「勘違いです」
「ちぇ。ならさ、試しに言ってみろよ」
「は?」
「あなたが好き、ってさ」
「心にもないこと言えないわ」
「言霊っていうだろ? 言うだけでいいから。ほら、言ってみろよ」
「無理やり言わせて、意味があるの?」
「遊びだと思えばいい。芝居のセリフを言うように言ってみな」
一体何をさせたいのよ、この鬼は。
嘘の告白なんて。
「それは、命令?」
「さてね。でもお前は、人身御供だろ?」
「はあ……もう。あなた、女性に不自由しているように見えないのに」
「そりゃ、両手の指じゃ足りないくらい付き合ってきたさ。でも、人間は初めて」
「私たちは、お付き合いしているとはいえないと思うけど?」
「もうこうして、床に共寝してるじゃん」
「……!!」
思わず、胸の前で組んだ両腕に力が入る。今更ながら、恥ずかしくなってきた。早く一人になって、この恥ずかしさから解放されたい。
「わ、わ、わかった」
「ちゃんと目を見て言えよ」
「難易度を上げないで!!」
「はは! 可愛いなあ、ホント。芝居だと思えばいいだけなのに、意識しちゃって。やっぱり感じてたんだろ? さっき」
「いいえ!! ちっとも!!」
ニヤニヤ笑う彼が腹立たしくなって、赤くなる顔を無理にあげて彼を見た。
芝居よ。これはお芝居なんだから。
「あなたが……」
「おう」
「あなたが好き。シュラ」
「!!」
───え?
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