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リタの正体と使命
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「私が『時の精霊の核を託された』とは、どういうことなのですか?
私は、ただの人狼なのではないのですか?」
私は、不安で手が震えてくる。
カミュンが、その手をそっと横から握ってくれた。
「そなたは漆黒の狼。
身の内に黒竜を宿す、恐ろしい存在なのだ。」
と、声が聞こえて、見知らぬ男性が二人現れた。
一人はカミュンと同じ銀髪で、金色の瞳を持つ男性。
背中に白鳥のような羽が生えている。
もう一人は、ダークブルーの髪で、真っ赤な瞳を持つ巨漢の男性。
蝙蝠のような羽が背中に生えていた。
「身の内に黒竜を宿す?」
と、私が聞くと、
「そうだ。
お前の本来の姿は、混沌の神の使いと言われる黒竜なのだ。
だからこそ、お前の毛皮は術者の力を底上げする効能を持つのだ。」
と、銀髪の男性が言う。
わ、私は竜なの?
狼以外に変身したことないのに!
予想外の言葉に頭が真っ白になる。
「つまり何が言いたいんだ。
アシェリエル。」
と、カミュンが言う。
え?
知り合い?
アシェリエルは不機嫌な顔をして、
「混じり者が、勉強不足だな。
リタは、我々より神に近い存在だ。
一刻も早く黒竜として覚醒してもらい、ハーティフを倒してもらわねばならぬ。
そして『時の精霊の核』を戻して、世界を救うのだ。
そのために、彼女は精霊界へと行かねばならぬ。」
と、言った。
そ、そんな、いきなり言われても・・・!!
「彼女にハーティフを倒させると?。
過去の例に倣うなら、総力戦をもって立ち向かうのではないのですか?」
クロスノスが、アシェリエルに言うと、
「出た出た、知ったかぶりのクロスノスの説教が。
魔王様の元側近だったとはいえ、これだから、人間の血が混じる魔族は使えんのだ。
神の力は総力戦を上回る。
無駄に血が流れずありがたいばかり。」
と、ダークブルーの髪の男性が言う。
「脳筋のあなたに言われたくないですね、ガルンティス。
つまり彼女に全て丸投げですか?」
「『結びの間』までは、護衛する。
言っとくが覚醒さえすれば、俺たちを遥かに超える存在なんだ。
我ら三族の王が三界にて、覚醒まで導いてくださる。」
「彼女は、道具ではありません。
協力を得たいなら、ちゃんと説明しないと。」
と、クロスノスが厳しい顔で話している。
なにやら、仲が悪そう。
異種族の混血て、そんなに嫌われるのかな・・・。
でも、こんな話になるなんて思わなかった。
「リタの中に大きな力を感じます。
あなたの中の黒竜は、時の精霊の核を守るようにトグロを巻き、己の尾を咥えて眠っているようです。」
と、大巫女シェーラは言った。
私の中に竜がいる。
その存在を感じたことはない。
怖い・・・どうしたらいいんだろ。
「さあ、時が惜しい。
行くぞ、リタ・カトラ・アーキム。
私と、レティシアと、ガルンティスの三名でそなたを護衛する。」
アシェリエルにいきなり言われて、私はとても驚いた。
え!
今から?
カミュンたちとは、ここでお別れ?
私は思わずカミュンとクロスノスを見る。
「その2人もよかったら、加わってもいいんじゃない?
混血は強いわ。
仲間が多いに越したことないし。」
レティシアが私の様子を見て、提案してくれる。
それができれば・・・。
「馬鹿を言うな。
王命を受けたのは我ら三名だ。
混じり者の手を借りたとあっては、恥をかく。
怪物を倒し、精霊の核を戻す。
そして世界を救うぞ。
さあ、この美しい娘はこちらのものだ。」
ガルンティスが即座に言い放つと、私の手を掴んできた。
私は思わず身を引いて、体を強張らせてしまう。
「おい!乱暴に扱うな!」
カミュンが握っていた私の手を引いて、背中に庇おうとする。
「王命だと言ったろ?
カミュン。
天王様に逆らうのか?
かつて、天界の親衛隊隊長まで務めた貴様が、そんな無礼な真似をするのか?」
と、アシェリエルに言われて、カミュンは肩を落とす。
親衛隊・・・王族の身辺警護する人のことね。
だから、あんなに強かったのかな。
カミュンはまだ私の手を離さないけど、これ以上拒んだら、カミュンたちはきっと嫌な目に遭う。
この人たちを失うのは、私が嫌だ。
私は、カミュンとクロスノスを見て、心を決めた。
「カミュン、クロスノス、ここまでありがとうございました。
私は、この人たちについて行きます。」
と、言った。
カミュンとクロスノスが、神妙な顔で私を見る。
「リタ・・・。」
「自分の正体がわかった。
これから、しないといけないこともわかった。
前進できたのだもの。」
本当は、この2人とまたあの隠れ家に帰りたい。
力の正体を知って、その扱い方を聞いて、私も何かの役に立ちながら、みんなと食卓を囲む生活が送れるのではないか。
そんなふうに思ったこともある。
まさか、こんな・・・こんな大きなことに関わらないといけなかったなんて。
2人と別れないといけないなんて・・・。
そう考えていると、アシェリエルがやってきてカミュンの手を、さっとはらう。
「お前な!!」
カミュンが、アシェリエルを睨みつけたけど、彼は平然としていた。
「邪魔をするな。
時の精霊の外郭が崩壊すれば、我らは皆死ぬのだ。
彼女は生き残るかもしれんが、我々の屍の山の中に一人放置することになる。
そうさせたいか?」
アシェリエルの言葉は私を戦慄させる。
い、嫌だ・・・。
カミュンたちが死ぬのは嫌。
行かないと。
何とかしないと。
私は深々とカミュンたちにお辞儀をすると、ガルンティスに引かれるままにそばに立った。
「待ーてー!!
私も行くーぞ!!」
と、そこへノアム理事長が駆け込んできた。
後ろからテルシャも追いかけてくる。
な、何、この人!!
「なんだ?
この人間は。」
アシェリエルが驚いて、大巫女シェーラを見る。
「あなたを通していいとは、言ってませんよ!
ノアム元理事長!
すぐに出なさい!!」
と、彼女は怒りを込めた声で睨みつけた。
でも、ノアム元理事長はお構いなし。
「私も関係者なのでーす。
18年前の黄泉の一族の賢者を乗っ取ったのは、我が双子の弟、ウロンなのだかーら。」
と、言った。
その場にいた一同は皆彼を凝視する。
「なに!?」
「我が母は、黄泉の一族のと人間の混血者でしーた。
そして、黄泉の一族としての力は弟のウロンにのみ発現したのでーす。
ウロンと私は魔法を研究し、怪物を作れと言う女王陛下の命に従い、試行錯誤したのですが、魂を融合させる秘技は、わからなかっーた。」
「それで?」
「それからウロンがちょうど疫病にかかり、死ぬ時に約束したのでーす。
冥界に魂がたどり着いたら、記憶を消される前に黄泉の一族の誰かに取り憑いて、その秘技を使って怪物を作るーと。
私はその出来上がった怪物を、使役するはずだったのでーす。」
ノアム元理事長が得意そうに話している。
私は、ただの人狼なのではないのですか?」
私は、不安で手が震えてくる。
カミュンが、その手をそっと横から握ってくれた。
「そなたは漆黒の狼。
身の内に黒竜を宿す、恐ろしい存在なのだ。」
と、声が聞こえて、見知らぬ男性が二人現れた。
一人はカミュンと同じ銀髪で、金色の瞳を持つ男性。
背中に白鳥のような羽が生えている。
もう一人は、ダークブルーの髪で、真っ赤な瞳を持つ巨漢の男性。
蝙蝠のような羽が背中に生えていた。
「身の内に黒竜を宿す?」
と、私が聞くと、
「そうだ。
お前の本来の姿は、混沌の神の使いと言われる黒竜なのだ。
だからこそ、お前の毛皮は術者の力を底上げする効能を持つのだ。」
と、銀髪の男性が言う。
わ、私は竜なの?
狼以外に変身したことないのに!
予想外の言葉に頭が真っ白になる。
「つまり何が言いたいんだ。
アシェリエル。」
と、カミュンが言う。
え?
知り合い?
アシェリエルは不機嫌な顔をして、
「混じり者が、勉強不足だな。
リタは、我々より神に近い存在だ。
一刻も早く黒竜として覚醒してもらい、ハーティフを倒してもらわねばならぬ。
そして『時の精霊の核』を戻して、世界を救うのだ。
そのために、彼女は精霊界へと行かねばならぬ。」
と、言った。
そ、そんな、いきなり言われても・・・!!
「彼女にハーティフを倒させると?。
過去の例に倣うなら、総力戦をもって立ち向かうのではないのですか?」
クロスノスが、アシェリエルに言うと、
「出た出た、知ったかぶりのクロスノスの説教が。
魔王様の元側近だったとはいえ、これだから、人間の血が混じる魔族は使えんのだ。
神の力は総力戦を上回る。
無駄に血が流れずありがたいばかり。」
と、ダークブルーの髪の男性が言う。
「脳筋のあなたに言われたくないですね、ガルンティス。
つまり彼女に全て丸投げですか?」
「『結びの間』までは、護衛する。
言っとくが覚醒さえすれば、俺たちを遥かに超える存在なんだ。
我ら三族の王が三界にて、覚醒まで導いてくださる。」
「彼女は、道具ではありません。
協力を得たいなら、ちゃんと説明しないと。」
と、クロスノスが厳しい顔で話している。
なにやら、仲が悪そう。
異種族の混血て、そんなに嫌われるのかな・・・。
でも、こんな話になるなんて思わなかった。
「リタの中に大きな力を感じます。
あなたの中の黒竜は、時の精霊の核を守るようにトグロを巻き、己の尾を咥えて眠っているようです。」
と、大巫女シェーラは言った。
私の中に竜がいる。
その存在を感じたことはない。
怖い・・・どうしたらいいんだろ。
「さあ、時が惜しい。
行くぞ、リタ・カトラ・アーキム。
私と、レティシアと、ガルンティスの三名でそなたを護衛する。」
アシェリエルにいきなり言われて、私はとても驚いた。
え!
今から?
カミュンたちとは、ここでお別れ?
私は思わずカミュンとクロスノスを見る。
「その2人もよかったら、加わってもいいんじゃない?
混血は強いわ。
仲間が多いに越したことないし。」
レティシアが私の様子を見て、提案してくれる。
それができれば・・・。
「馬鹿を言うな。
王命を受けたのは我ら三名だ。
混じり者の手を借りたとあっては、恥をかく。
怪物を倒し、精霊の核を戻す。
そして世界を救うぞ。
さあ、この美しい娘はこちらのものだ。」
ガルンティスが即座に言い放つと、私の手を掴んできた。
私は思わず身を引いて、体を強張らせてしまう。
「おい!乱暴に扱うな!」
カミュンが握っていた私の手を引いて、背中に庇おうとする。
「王命だと言ったろ?
カミュン。
天王様に逆らうのか?
かつて、天界の親衛隊隊長まで務めた貴様が、そんな無礼な真似をするのか?」
と、アシェリエルに言われて、カミュンは肩を落とす。
親衛隊・・・王族の身辺警護する人のことね。
だから、あんなに強かったのかな。
カミュンはまだ私の手を離さないけど、これ以上拒んだら、カミュンたちはきっと嫌な目に遭う。
この人たちを失うのは、私が嫌だ。
私は、カミュンとクロスノスを見て、心を決めた。
「カミュン、クロスノス、ここまでありがとうございました。
私は、この人たちについて行きます。」
と、言った。
カミュンとクロスノスが、神妙な顔で私を見る。
「リタ・・・。」
「自分の正体がわかった。
これから、しないといけないこともわかった。
前進できたのだもの。」
本当は、この2人とまたあの隠れ家に帰りたい。
力の正体を知って、その扱い方を聞いて、私も何かの役に立ちながら、みんなと食卓を囲む生活が送れるのではないか。
そんなふうに思ったこともある。
まさか、こんな・・・こんな大きなことに関わらないといけなかったなんて。
2人と別れないといけないなんて・・・。
そう考えていると、アシェリエルがやってきてカミュンの手を、さっとはらう。
「お前な!!」
カミュンが、アシェリエルを睨みつけたけど、彼は平然としていた。
「邪魔をするな。
時の精霊の外郭が崩壊すれば、我らは皆死ぬのだ。
彼女は生き残るかもしれんが、我々の屍の山の中に一人放置することになる。
そうさせたいか?」
アシェリエルの言葉は私を戦慄させる。
い、嫌だ・・・。
カミュンたちが死ぬのは嫌。
行かないと。
何とかしないと。
私は深々とカミュンたちにお辞儀をすると、ガルンティスに引かれるままにそばに立った。
「待ーてー!!
私も行くーぞ!!」
と、そこへノアム理事長が駆け込んできた。
後ろからテルシャも追いかけてくる。
な、何、この人!!
「なんだ?
この人間は。」
アシェリエルが驚いて、大巫女シェーラを見る。
「あなたを通していいとは、言ってませんよ!
ノアム元理事長!
すぐに出なさい!!」
と、彼女は怒りを込めた声で睨みつけた。
でも、ノアム元理事長はお構いなし。
「私も関係者なのでーす。
18年前の黄泉の一族の賢者を乗っ取ったのは、我が双子の弟、ウロンなのだかーら。」
と、言った。
その場にいた一同は皆彼を凝視する。
「なに!?」
「我が母は、黄泉の一族のと人間の混血者でしーた。
そして、黄泉の一族としての力は弟のウロンにのみ発現したのでーす。
ウロンと私は魔法を研究し、怪物を作れと言う女王陛下の命に従い、試行錯誤したのですが、魂を融合させる秘技は、わからなかっーた。」
「それで?」
「それからウロンがちょうど疫病にかかり、死ぬ時に約束したのでーす。
冥界に魂がたどり着いたら、記憶を消される前に黄泉の一族の誰かに取り憑いて、その秘技を使って怪物を作るーと。
私はその出来上がった怪物を、使役するはずだったのでーす。」
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