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ヒルダさんとの合流1
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何処に行っても魔物の数が増えている。
どの領地でもじわじわと増えているようで、移動する度に魔獣の被害と魔物の被害の話を聞く。
街道は徒歩での移動や、単身や少人数での移動は適さなくなり、荷を引かせていたロバは信用できる知人に預けた。
このロバを大切にすると幸運が訪れるよ
なんて言っておいているのであのロバはきっと大切に飼育されるだろう。
その前に幾つかの大きめの街でかなりの荷をいつも以上に安値で売りさばき、荷をかなり減らしている。
高齢の私に持てる範囲の荷物はたかがしれていて、寄り合い馬車の片隅で邪魔にならない程度にまで減らした。
マデカント領に入ればまた新しい商品を仕入れてもいい。
ティーロは丈夫だから沢山持たせても大丈夫だろう。
私が来ることを心待ちにしている人達には悪いことをしたが、このご時世ではとてもじゃないが回れない町もある。
私が死んだ後にマナとティーロが私の代わりに行商の仕事をしてくれれば一番良いが、それを勝手に私が望む事も間違っている。
寄り合い馬車の板を並べただけの硬い座椅子に座り続けていると揺れに自然と体がこわばるのか全身が痛い。
移動時には寄り合い馬車も幾つ集まり馬車が列をなし移動するようにし、なるべく大人数で街道を移動しているのは先週一台の馬車が襲われたのが森から離れた街道だったからで、それからは日没以降に移動することがないように一日の移動距離を短くし、小刻みに宿場町を移動するようになっている。
その分旅の日数が長くなり、宿場に泊まる回数が増える分旅の予算も増えるのだ。
宿場は儲かるどころか旅人が減ったと嘆いている。
中央神殿の聖女達はその声が天に届くようにと祈り、大聖女も祈っていると聞くが、何を祈っているのだろう
神はこの世界の者達に何を与えるというのだろう。
ヒルダが乗る馬車の数台前から悲鳴のような叫び声が上がった。
10台近い馬車での移動ですら魔物にとっては脅威ではないのだろう。
武器を持っていない人は弱く捕食しやすい。
この領地は特に魔物の被害が多いと聞いていたが、魔物を退治するでもなく逃げて回避していた領地なのでその数を増やしていったのだろう。
10台近い馬車の中には傭兵を生業とする者もかなりいるようで、寄り合い馬車の経営者も馬車も馬も荷も失わないよう傭兵を数人雇う者もいたり、馬車で移動していた者もいたのだろう。
外で始まった魔物との闘いに参加出来ない力のない者は魔物に気付かれないようにと息を潜めて馬車の中で隠れるしかなかった。
恐怖から少しでも魔物から離れようと街道沿いから逃げてしまえば、逃げた先でまた違うものに襲われる可能性もあった。
どこかの馬車からまた悲鳴が聞こえた。
血の匂いに新たな魔物が吸い寄せられたのかもしれない。
恐怖のあまりどこかの馬車から飛び出した者がいたのだろう、逃げればまた違う場所で強い魔物が去った後の死肉を狙う魔獣に狙われるだけだが、冷静に考える余裕がなくなった者はその場から逃れることで恐怖から逃れられると思うのか。
寄り合い馬車に同乗していた親子は母親が子供を抱き込むように抱え込み息を潜めている。
少しでも魔物から我が子を隠そうとしている母の姿をじっとヒルダは無言で眺めていた。
少し時間が経ち、ヒルダが馬車の外の様子を見ようと腰を上げ出入口に近づこうとすると爆音と共に僅かに馬車が揺れた。
魔物と戦う者の中に魔力を持つ者がいたのだろうか?
火の属性の者が放つ攻撃が魔物に命中したようだが、一撃で倒せるほどの威力はなかったようだ。
大勢の叫び声がする。
指示を出している声や陣鐘の音が響きだした。
この辺りの領地を護る領兵が到着したのかもしれない。
「よっこらせっ・・・と・・」
自分が乗っていた寄り合い馬車から降りるとヒルダは辺りを見渡した。
騎士達が到着してもこの領地の魔物の数の多さでは、今までも騎士達が魔物を確実に倒せるほどの実力がなかったのかもしれない。
沢山の犠牲が出てから加勢せざるを得なくなるのであれば、もう加勢するべき時なのだろうとヒルダは古い袋の中から幾つかのククの実を取り出した。
中身はヒルダが聖女だった若い頃に魔力を込めて作った物で沢山作った残りだったが、中には火の魔力を極限まで凝縮し詰めているものだった。
魔力も枯渇するのか、魔力はほとんど無くなってしまったが僅かに残る風属性の魔力を使いククの実を一番大きな魔物に向けて飛ばした。
一番大きな魔物を狙ったのは的が大きいからだったが、人の背丈ほどの岩でも当たれば砕ける火力を詰めているククの実は魔物の体の中へ打ち込まれると次々と爆発していった。
倒せずに苦戦していた魔物が突然爆発した瞬間、飛び散った魔物の内臓が辺りで瘴気を放ち近くにいた者の体にもそれらは飛び散ったが、瘴気を浴びたことによる怪我は聖属性の魔力で治癒出来るもので、命を奪われるものではなく、それよりも魔物を撃退出来る可能性が高まったことに戦っていた者達の士気が上がった。
二番目に大きな魔物までも突然爆発するかのように四散した理由はまったくわからないが、命を落とさずに済んだ喜びのほうが大きく、残りの魔物に向かって領兵達は斬りかかって行った。
再び馬車の中に戻ったヒルダに中に隠れていた親子の母親が声を掛けた。
「外の様子はどうでした?」
「あぁ・・この領地の兵達が来てくれたようでね、今退治してくれてるよ」
「じゃあ助かるの?」
母親の胸にしがみついていた子供が訊ねてきた。
「あぁ、大丈夫だよ」
どこまで行くのか知らないが、この親子もしばらくは移動先から動かないほうがいいだろう。
「今はどこも危ないから気を付けるんだよ」
怒声が歓声に変わる頃、ヒルダはもう一度馬車を降りて姿を消した。
荷物は惜しかったが、この大きな魔物の襲撃事件の中に自分が居ないほうがいいだろうと考えて、持っていた転移魔法石を使用したのだ。
体に身に着ける程度の荷物しか一緒に移動出来ないので普段は使う事が出来ない物だったが、逃げるには役に立つ。
念のために目的のマデカント領一つ手前の領地へと移動した。
◇◇◇
私は怠惰に暮らしている。
朝は早起きしてパンを焼く生活をしなくなってもう何日目になるのだろう。
今までと変わらない生活+新婚と考えていたけれど、毎晩のようにティーロさんと新婚らしいことをしてしまい、疲れて朝起きれないことになっている。
これではいけないと一度話し合ったんだけど
体力の違いなのかな、朝から元気なティーロさんが朝の市場で新鮮な野菜を買いに行ったり、焼き立てのパンを買って帰ってパンを焼かなくてもいいように補ってくれるようになった。
違う、その配慮ではなくって、私が朝に動ける度の体力を残しておいてくれたらって言いたいけれど、雰囲気に流されてついつい・・・
明日は治療院に午前中に呼ばれているから絶対にこんなことがないようにってティーロさんに言っておかないと。
予定よりも遅くなったけれど、領民達が入っていた森に調査に入る日が決まったとかってティーロさんが言ってたし、その件もペトラさんに聞きたいことがある。
ティーロさんが街で聞いた話では、最近はどの領地でも危険な魔物が増えているって聞いていたのでペトラさん達も大変だとしたら、私に何かお手伝いできることがあればって思ってて。
お手伝いって言っても家に隠れている範囲でだから、ポーションか魔取り線香くらいしか思いつかないけれどあればきっと便利なはず。
明日の準備をするためにクローゼットからお出かけ用の以前にティーロさんに買ってもらったドレスを取り出した。
最近、なんだか太った感じがしてて、嫌な予感がしたから明日のお出かけ前に確認したかったんだけど、やっぱり太ってる・・・・・
太った気がしたんでティーロさんに聞いたんだけど、全然太ってないって言ってたけれど、あれは絶対にティーロさんの頭の中で補正がかかってるに違いない。
順調に太ってもきっとティーロさんは太ったなんて言わないだろう。
絶対に。
これ以上太らないようにしなきゃドレスを買い替えるなんて勿体ないわ。
どの領地でもじわじわと増えているようで、移動する度に魔獣の被害と魔物の被害の話を聞く。
街道は徒歩での移動や、単身や少人数での移動は適さなくなり、荷を引かせていたロバは信用できる知人に預けた。
このロバを大切にすると幸運が訪れるよ
なんて言っておいているのであのロバはきっと大切に飼育されるだろう。
その前に幾つかの大きめの街でかなりの荷をいつも以上に安値で売りさばき、荷をかなり減らしている。
高齢の私に持てる範囲の荷物はたかがしれていて、寄り合い馬車の片隅で邪魔にならない程度にまで減らした。
マデカント領に入ればまた新しい商品を仕入れてもいい。
ティーロは丈夫だから沢山持たせても大丈夫だろう。
私が来ることを心待ちにしている人達には悪いことをしたが、このご時世ではとてもじゃないが回れない町もある。
私が死んだ後にマナとティーロが私の代わりに行商の仕事をしてくれれば一番良いが、それを勝手に私が望む事も間違っている。
寄り合い馬車の板を並べただけの硬い座椅子に座り続けていると揺れに自然と体がこわばるのか全身が痛い。
移動時には寄り合い馬車も幾つ集まり馬車が列をなし移動するようにし、なるべく大人数で街道を移動しているのは先週一台の馬車が襲われたのが森から離れた街道だったからで、それからは日没以降に移動することがないように一日の移動距離を短くし、小刻みに宿場町を移動するようになっている。
その分旅の日数が長くなり、宿場に泊まる回数が増える分旅の予算も増えるのだ。
宿場は儲かるどころか旅人が減ったと嘆いている。
中央神殿の聖女達はその声が天に届くようにと祈り、大聖女も祈っていると聞くが、何を祈っているのだろう
神はこの世界の者達に何を与えるというのだろう。
ヒルダが乗る馬車の数台前から悲鳴のような叫び声が上がった。
10台近い馬車での移動ですら魔物にとっては脅威ではないのだろう。
武器を持っていない人は弱く捕食しやすい。
この領地は特に魔物の被害が多いと聞いていたが、魔物を退治するでもなく逃げて回避していた領地なのでその数を増やしていったのだろう。
10台近い馬車の中には傭兵を生業とする者もかなりいるようで、寄り合い馬車の経営者も馬車も馬も荷も失わないよう傭兵を数人雇う者もいたり、馬車で移動していた者もいたのだろう。
外で始まった魔物との闘いに参加出来ない力のない者は魔物に気付かれないようにと息を潜めて馬車の中で隠れるしかなかった。
恐怖から少しでも魔物から離れようと街道沿いから逃げてしまえば、逃げた先でまた違うものに襲われる可能性もあった。
どこかの馬車からまた悲鳴が聞こえた。
血の匂いに新たな魔物が吸い寄せられたのかもしれない。
恐怖のあまりどこかの馬車から飛び出した者がいたのだろう、逃げればまた違う場所で強い魔物が去った後の死肉を狙う魔獣に狙われるだけだが、冷静に考える余裕がなくなった者はその場から逃れることで恐怖から逃れられると思うのか。
寄り合い馬車に同乗していた親子は母親が子供を抱き込むように抱え込み息を潜めている。
少しでも魔物から我が子を隠そうとしている母の姿をじっとヒルダは無言で眺めていた。
少し時間が経ち、ヒルダが馬車の外の様子を見ようと腰を上げ出入口に近づこうとすると爆音と共に僅かに馬車が揺れた。
魔物と戦う者の中に魔力を持つ者がいたのだろうか?
火の属性の者が放つ攻撃が魔物に命中したようだが、一撃で倒せるほどの威力はなかったようだ。
大勢の叫び声がする。
指示を出している声や陣鐘の音が響きだした。
この辺りの領地を護る領兵が到着したのかもしれない。
「よっこらせっ・・・と・・」
自分が乗っていた寄り合い馬車から降りるとヒルダは辺りを見渡した。
騎士達が到着してもこの領地の魔物の数の多さでは、今までも騎士達が魔物を確実に倒せるほどの実力がなかったのかもしれない。
沢山の犠牲が出てから加勢せざるを得なくなるのであれば、もう加勢するべき時なのだろうとヒルダは古い袋の中から幾つかのククの実を取り出した。
中身はヒルダが聖女だった若い頃に魔力を込めて作った物で沢山作った残りだったが、中には火の魔力を極限まで凝縮し詰めているものだった。
魔力も枯渇するのか、魔力はほとんど無くなってしまったが僅かに残る風属性の魔力を使いククの実を一番大きな魔物に向けて飛ばした。
一番大きな魔物を狙ったのは的が大きいからだったが、人の背丈ほどの岩でも当たれば砕ける火力を詰めているククの実は魔物の体の中へ打ち込まれると次々と爆発していった。
倒せずに苦戦していた魔物が突然爆発した瞬間、飛び散った魔物の内臓が辺りで瘴気を放ち近くにいた者の体にもそれらは飛び散ったが、瘴気を浴びたことによる怪我は聖属性の魔力で治癒出来るもので、命を奪われるものではなく、それよりも魔物を撃退出来る可能性が高まったことに戦っていた者達の士気が上がった。
二番目に大きな魔物までも突然爆発するかのように四散した理由はまったくわからないが、命を落とさずに済んだ喜びのほうが大きく、残りの魔物に向かって領兵達は斬りかかって行った。
再び馬車の中に戻ったヒルダに中に隠れていた親子の母親が声を掛けた。
「外の様子はどうでした?」
「あぁ・・この領地の兵達が来てくれたようでね、今退治してくれてるよ」
「じゃあ助かるの?」
母親の胸にしがみついていた子供が訊ねてきた。
「あぁ、大丈夫だよ」
どこまで行くのか知らないが、この親子もしばらくは移動先から動かないほうがいいだろう。
「今はどこも危ないから気を付けるんだよ」
怒声が歓声に変わる頃、ヒルダはもう一度馬車を降りて姿を消した。
荷物は惜しかったが、この大きな魔物の襲撃事件の中に自分が居ないほうがいいだろうと考えて、持っていた転移魔法石を使用したのだ。
体に身に着ける程度の荷物しか一緒に移動出来ないので普段は使う事が出来ない物だったが、逃げるには役に立つ。
念のために目的のマデカント領一つ手前の領地へと移動した。
◇◇◇
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これではいけないと一度話し合ったんだけど
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違う、その配慮ではなくって、私が朝に動ける度の体力を残しておいてくれたらって言いたいけれど、雰囲気に流されてついつい・・・
明日は治療院に午前中に呼ばれているから絶対にこんなことがないようにってティーロさんに言っておかないと。
予定よりも遅くなったけれど、領民達が入っていた森に調査に入る日が決まったとかってティーロさんが言ってたし、その件もペトラさんに聞きたいことがある。
ティーロさんが街で聞いた話では、最近はどの領地でも危険な魔物が増えているって聞いていたのでペトラさん達も大変だとしたら、私に何かお手伝いできることがあればって思ってて。
お手伝いって言っても家に隠れている範囲でだから、ポーションか魔取り線香くらいしか思いつかないけれどあればきっと便利なはず。
明日の準備をするためにクローゼットからお出かけ用の以前にティーロさんに買ってもらったドレスを取り出した。
最近、なんだか太った感じがしてて、嫌な予感がしたから明日のお出かけ前に確認したかったんだけど、やっぱり太ってる・・・・・
太った気がしたんでティーロさんに聞いたんだけど、全然太ってないって言ってたけれど、あれは絶対にティーロさんの頭の中で補正がかかってるに違いない。
順調に太ってもきっとティーロさんは太ったなんて言わないだろう。
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