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マデカント領13
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毎日家に帰るをモットーとしていたティーロさんが悩んでいる素振りで家に帰って来た。
今日の仕事の事で何かあったのかとちょっと心配したけれど、明後日に森に集団で入る人達がどうしてもティーロさんも着いてきて欲しいって請われて困っているみたい。
夕食の後に二人で私はお茶、ティーロさんはお酒を飲みながらその話を聞いていたら、どうも領民の中でも新しく森に入りたい若者達結構いて、その護衛をしてくれないかと頼まれたらしい。
この世界では17歳が成人で、その人達は今の所20人の集団で森に入るんだけど、そのうち5人が17歳の成人したばかりの青年だそうだ。
15人大人がいれば大丈夫そうだけれど、その15人のうち2人が薬草を採集目的の薬剤師の女性で、もし何かあった時には20人中7人が戦力とは言えないので更に護衛を増やせないかと探していて、ティーロさんも頼まれたみたい。
確かに一見大人数だけれど、内訳を聞いたらちょっと心配。
13人の中13人が戦えれば各々が頑張れるけれど、
20人中13人だと自分の身を守るのが精一杯なのに誰かを守らないといけなくなる。
誰しもが初めて森に入り、だんだんと森に慣れていくから出来れば慣れるまでは安全でいて欲しいんだよね。
ティーロさんの気持ちもわかるし、私は大丈夫だからって言っても私が心配なのだそうだ。
じゃあその間、神殿に身を寄せようかって話をしたら、神官様が男だからって神殿に身を寄せるのも心配だそうだ。
ちょっと心配の度合いに妄想がねじ込まれて最近酷くなってきている気がするんだけど・・・
「でもティーロさんもしもその人達が成人したばかりの子を守れなくって前みたいに怪我をして帰ってきたら後悔するんじゃないですか?」
「それもそうだが・・・」
「そのティーロさんが気にしている人達は確実に危険な場所にいくわけですし、私への心配はティーロさんがもしかしたらって妄想の中じゃないですか、私はティーロさんが後悔しないで済むように行った方が良いと思います」
「だがマナが・・・」
「私は大丈夫です。それに久しぶりに女性だけで女子会をしても良いですし、もし心配だったらペトラさんの部屋に泊まらせてもらえるか聞いてみますから」
「だが・・・」
「ティーロさん、よく眠れるハーブティーですよ、酔い覚ましにさぁどうぞ」
心が落ち着くようハーブティーを勧めた。
ティーロさんはこのハーブティーが好きなのを知っている。
空になったカップを台所に片付けて二階に上がる準備をした。
「さぁもう寝ましょう」
私はティーロさんの手を取り立がらせると素直に立ち上がった。
「今日はティーロさんはきっと疲れてるんですよ、ゆっくり休んでくださいね」
「あっ・・・ああそうだな、疲れているな」
ティーロさんの部屋は階段を上がってすぐの部屋なのでその前でティーロさんとしばしのお別れだ。
「じゃあティーロお休みなさい」
ティーロさんは何かを言おうとしたのか一瞬言葉を言いかけて口を閉じた。
「どうしたんですか?」
「いや・・・マナは俺が数日家を空けるのは本当に大丈夫なのか・・・?」
寂しいって言って欲しいんですね。
今日のティーロさんは甘えん坊だなぁ、今日のお酒は私が助けた青年のお母さんから頂いたちょっと良いお酒だったからアルコール度数が高かったのかな?
「ティーロさんが居ないと寂しいですよ、ティーロさんもヒルダさんも大好きですから。早くまた三人で暮らしたいですよね」
今日のティーロさんは寂しがりやみたいなので、いつもは扉の前でお別れするけれどティーロさんを連れて部屋に入った。
元の世界でも路上で寝ている人とか結構いるし、こっちの世界ではそんなことしたら身ぐるみはがされるらしいけれど、朝起きたらティーロさんが廊下で寝てたらちょっとね・・・
「さぁ、とにかくこの中に入って下さい」
「俺が先に寝たらマナが部屋にちゃんと入ったか確認出来ないが」
「もう大丈夫だから寝て下さい、ティーロさんが寝ないと私が心配で眠れないんですよ」
「そうか・・・すまない・・」
多少は酔っている自覚があるのかティーロさんは私に怒られそうな気配を察してベッドの中へと慌てて入った。
酔っているティーロさんは何だか可愛いなぁ
しばらくティーロさんの部屋でちゃんと眠っているか確認して寝息を注意深く観察する。
狸寝入りで私が去った後にまた廊下に飛び出してたら風邪をひくかもしれないから。
規則正しい寝息が聞こえ始めたので、これで大丈夫だろう。
毎日ティーロさん仕事も大変そうだけど、私の安全を最優先してくれてありがとうございます。
私が秘密裏に購入してすぐに公になってしまった人妻の仕草とテクニックが書かれていた本はその殆どが高度なテクニックで、スタートラインにも立てていない私がどうこう出来るレベルの物ではなかった。
寝ている夫への愛情表現を忘れずにっていう所はちょっとだけ私にも出来るかもしれないことが書いていたのだ。
まっ 夜這いの章なんだけどね。
寝ている夫をその気にさせるって、もう夫はおちおち無防備に寝る事も出来ない位に愛されるって事で妻との愛が深まると書いていた。
意識のないティーロさんごめんなさい。
初級編の頬キスか額キスを狙ってます。
「お休みなさい、素敵な夢が見れますように」
完全に寝ているティーロさんの額にかかる髪をそっとかき上げて、唇を近づけたけれどやっぱり無防備に寝ているティーロさんにこんな真似しては・・・ああ、どうしよう。
あと数センチの所で雰囲気に飲まれて寝込みのティーロさんにキスするところで私の理性が勝ってしまった。
本の影響って恐ろしい
寄せていた顔をサッと後ろに引きティーロさんの側から離れた。
扉を閉める瞬間にゴロンと寝がえりをうつティーロさんの背中をみたけど、うわぁ危なかった。
起きなくってよかった。
◇◇◇
翌朝、ペトラさんに数日神殿で預かってもらえないかって頼んでみたら、ペトラさんや神官さんが暮らしている棟には空きがあるから大丈夫って事だった。
以前はカーリンさんも暮らしていたけれど、門限もあるし中央神殿の聖女の生活棟の快適さを覚えてしまい、ここでは暮らせないと少し高級と言われている通りにある神殿所有の物件に引っ越したんだって。
神殿が寄進された物件を幾つも持ってはいるが、一番豪華な物件を選んだのは彼女らしい。
神殿の中にある住居用の棟では仕事が終ってもリラックス出来ないかもしれないけれど、出勤ゼロ秒で退社ゼロ秒の優良物件なのになぁ・・・賄いだってついていて無料なのにもったいない。
「出会いたい人とは出会える場所に居なきゃ理想の出会いなんて巡り合えないのよ」
先日、調理場のお姉さんがカーリンさんから頂いた珠玉の名言だと言っていた。
神殿を訪れる裕福層をターゲットにしていたけれど、ペトラさんと一緒にいたらどうしても比べられてしまうからって主戦場を変え始めたんだよって調理場のお姉さんが教えてくれました。
今は仕事終わりに高級料理店に通って出会いを探しているそうな。
それをペトラさんが聞いてカーリンさんの事を久々に褒めていた。
彼女の取り柄は心が強いところだそうだ。
後足で砂をかけるてすぐにこの神殿に戻ってくるハートの強さもさることながら、失恋からの立ち直りの早さも素晴らしいらしい。
神殿での与えられた細々とした仕事の出来よりも、現場で魔物と対峙した時など決して折れない心が大事になってくるらしい。
全体的に今の聖女の仕事はカーリンさんには不向きだけれど、もしかしてあるかもしれない有事には使えるかもしれないって期待をしているからこそクビにはしないって。
「じゃあ魔物の討伐隊同行なんてカーリンさんにすごく向いているんじゃないですか?」
「いや、討伐隊なんて騎士だらけの安全な場所にカーリンを置いたら大変なことになるよ、騎士は魔物を狙っているけれど、カーリンが騎士を狙うって構図になってしまい騎士は両方から狙われるんだよ、そんなの騎士達が可哀想だろう。カーリンは回復魔法は平時では下手だから、討伐隊の中でも周囲を守ってもらって回復魔法をかけても同じだと思うわ。でも周りが全て危険でしかない場所に放り込んだら予想以上の活躍をする気がするのよね」
ペトラさんの頭の中ではそんな構想を練られてるんですね・・・
ペトラさんの隣の部屋はしばらく使用していなかった部屋で自由に使って良いって言ってくれたんで、ティーロさんが安心して森に護衛を兼ねて出かけるれるよう神殿に身を寄せることにした。
何せ出勤ゼロ秒、退社ゼロ秒、賄い付きだからね。
家に帰ったらティーロさんと話してみよう。
今日の仕事の事で何かあったのかとちょっと心配したけれど、明後日に森に集団で入る人達がどうしてもティーロさんも着いてきて欲しいって請われて困っているみたい。
夕食の後に二人で私はお茶、ティーロさんはお酒を飲みながらその話を聞いていたら、どうも領民の中でも新しく森に入りたい若者達結構いて、その護衛をしてくれないかと頼まれたらしい。
この世界では17歳が成人で、その人達は今の所20人の集団で森に入るんだけど、そのうち5人が17歳の成人したばかりの青年だそうだ。
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確かに一見大人数だけれど、内訳を聞いたらちょっと心配。
13人の中13人が戦えれば各々が頑張れるけれど、
20人中13人だと自分の身を守るのが精一杯なのに誰かを守らないといけなくなる。
誰しもが初めて森に入り、だんだんと森に慣れていくから出来れば慣れるまでは安全でいて欲しいんだよね。
ティーロさんの気持ちもわかるし、私は大丈夫だからって言っても私が心配なのだそうだ。
じゃあその間、神殿に身を寄せようかって話をしたら、神官様が男だからって神殿に身を寄せるのも心配だそうだ。
ちょっと心配の度合いに妄想がねじ込まれて最近酷くなってきている気がするんだけど・・・
「でもティーロさんもしもその人達が成人したばかりの子を守れなくって前みたいに怪我をして帰ってきたら後悔するんじゃないですか?」
「それもそうだが・・・」
「そのティーロさんが気にしている人達は確実に危険な場所にいくわけですし、私への心配はティーロさんがもしかしたらって妄想の中じゃないですか、私はティーロさんが後悔しないで済むように行った方が良いと思います」
「だがマナが・・・」
「私は大丈夫です。それに久しぶりに女性だけで女子会をしても良いですし、もし心配だったらペトラさんの部屋に泊まらせてもらえるか聞いてみますから」
「だが・・・」
「ティーロさん、よく眠れるハーブティーですよ、酔い覚ましにさぁどうぞ」
心が落ち着くようハーブティーを勧めた。
ティーロさんはこのハーブティーが好きなのを知っている。
空になったカップを台所に片付けて二階に上がる準備をした。
「さぁもう寝ましょう」
私はティーロさんの手を取り立がらせると素直に立ち上がった。
「今日はティーロさんはきっと疲れてるんですよ、ゆっくり休んでくださいね」
「あっ・・・ああそうだな、疲れているな」
ティーロさんの部屋は階段を上がってすぐの部屋なのでその前でティーロさんとしばしのお別れだ。
「じゃあティーロお休みなさい」
ティーロさんは何かを言おうとしたのか一瞬言葉を言いかけて口を閉じた。
「どうしたんですか?」
「いや・・・マナは俺が数日家を空けるのは本当に大丈夫なのか・・・?」
寂しいって言って欲しいんですね。
今日のティーロさんは甘えん坊だなぁ、今日のお酒は私が助けた青年のお母さんから頂いたちょっと良いお酒だったからアルコール度数が高かったのかな?
「ティーロさんが居ないと寂しいですよ、ティーロさんもヒルダさんも大好きですから。早くまた三人で暮らしたいですよね」
今日のティーロさんは寂しがりやみたいなので、いつもは扉の前でお別れするけれどティーロさんを連れて部屋に入った。
元の世界でも路上で寝ている人とか結構いるし、こっちの世界ではそんなことしたら身ぐるみはがされるらしいけれど、朝起きたらティーロさんが廊下で寝てたらちょっとね・・・
「さぁ、とにかくこの中に入って下さい」
「俺が先に寝たらマナが部屋にちゃんと入ったか確認出来ないが」
「もう大丈夫だから寝て下さい、ティーロさんが寝ないと私が心配で眠れないんですよ」
「そうか・・・すまない・・」
多少は酔っている自覚があるのかティーロさんは私に怒られそうな気配を察してベッドの中へと慌てて入った。
酔っているティーロさんは何だか可愛いなぁ
しばらくティーロさんの部屋でちゃんと眠っているか確認して寝息を注意深く観察する。
狸寝入りで私が去った後にまた廊下に飛び出してたら風邪をひくかもしれないから。
規則正しい寝息が聞こえ始めたので、これで大丈夫だろう。
毎日ティーロさん仕事も大変そうだけど、私の安全を最優先してくれてありがとうございます。
私が秘密裏に購入してすぐに公になってしまった人妻の仕草とテクニックが書かれていた本はその殆どが高度なテクニックで、スタートラインにも立てていない私がどうこう出来るレベルの物ではなかった。
寝ている夫への愛情表現を忘れずにっていう所はちょっとだけ私にも出来るかもしれないことが書いていたのだ。
まっ 夜這いの章なんだけどね。
寝ている夫をその気にさせるって、もう夫はおちおち無防備に寝る事も出来ない位に愛されるって事で妻との愛が深まると書いていた。
意識のないティーロさんごめんなさい。
初級編の頬キスか額キスを狙ってます。
「お休みなさい、素敵な夢が見れますように」
完全に寝ているティーロさんの額にかかる髪をそっとかき上げて、唇を近づけたけれどやっぱり無防備に寝ているティーロさんにこんな真似しては・・・ああ、どうしよう。
あと数センチの所で雰囲気に飲まれて寝込みのティーロさんにキスするところで私の理性が勝ってしまった。
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扉を閉める瞬間にゴロンと寝がえりをうつティーロさんの背中をみたけど、うわぁ危なかった。
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◇◇◇
翌朝、ペトラさんに数日神殿で預かってもらえないかって頼んでみたら、ペトラさんや神官さんが暮らしている棟には空きがあるから大丈夫って事だった。
以前はカーリンさんも暮らしていたけれど、門限もあるし中央神殿の聖女の生活棟の快適さを覚えてしまい、ここでは暮らせないと少し高級と言われている通りにある神殿所有の物件に引っ越したんだって。
神殿が寄進された物件を幾つも持ってはいるが、一番豪華な物件を選んだのは彼女らしい。
神殿の中にある住居用の棟では仕事が終ってもリラックス出来ないかもしれないけれど、出勤ゼロ秒で退社ゼロ秒の優良物件なのになぁ・・・賄いだってついていて無料なのにもったいない。
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先日、調理場のお姉さんがカーリンさんから頂いた珠玉の名言だと言っていた。
神殿を訪れる裕福層をターゲットにしていたけれど、ペトラさんと一緒にいたらどうしても比べられてしまうからって主戦場を変え始めたんだよって調理場のお姉さんが教えてくれました。
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神殿での与えられた細々とした仕事の出来よりも、現場で魔物と対峙した時など決して折れない心が大事になってくるらしい。
全体的に今の聖女の仕事はカーリンさんには不向きだけれど、もしかしてあるかもしれない有事には使えるかもしれないって期待をしているからこそクビにはしないって。
「じゃあ魔物の討伐隊同行なんてカーリンさんにすごく向いているんじゃないですか?」
「いや、討伐隊なんて騎士だらけの安全な場所にカーリンを置いたら大変なことになるよ、騎士は魔物を狙っているけれど、カーリンが騎士を狙うって構図になってしまい騎士は両方から狙われるんだよ、そんなの騎士達が可哀想だろう。カーリンは回復魔法は平時では下手だから、討伐隊の中でも周囲を守ってもらって回復魔法をかけても同じだと思うわ。でも周りが全て危険でしかない場所に放り込んだら予想以上の活躍をする気がするのよね」
ペトラさんの頭の中ではそんな構想を練られてるんですね・・・
ペトラさんの隣の部屋はしばらく使用していなかった部屋で自由に使って良いって言ってくれたんで、ティーロさんが安心して森に護衛を兼ねて出かけるれるよう神殿に身を寄せることにした。
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