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マデカント領11
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神殿を訪れている事をカーリンに気付かれてしまい、急用を思い出し神殿をさっさと去ろうとしたら何人もの領民が険しい顔をして神殿に入って来た。
森に入っていた領民達が魔獣に襲われ戻って来たが、怪我人を神殿まで運び入れる事が難しい為に至急聖女を派遣して欲しいという依頼だった。
その知らせを受けた途端にペトラさんは場所だけ聞いてすぐに飛び出して行った。
馬車を使って森に出入り出来る道は一つだけなのですぐに把握でき動いたのだろうが、領民の状況を確認するために私もすぐに向かおうと外に出たが、ペトラさんは勝手に私の馬を借りて行ったようだった。
初動で出遅れてしまったが、私がその現場に向かうと知ったカーリンも同じ馬車で向かおうと誘われたが、聖女はすぐに必要だろうから軽量の小型の馬車で行くように勧め私は別の馬車で向かった。
恐らく街の警備の騎士が現場に駆けつけているだろうが、どのような魔獣に襲われたか、襲われた場所、その魔獣にどの程度の傷を負わすことが出来ているのか確認したいことがある。
中途半端な状態で魔獣を取り逃がすと手負いの獣は人に対して攻撃的になるからだ。
出来れば落ち着いてからどのような状態だったか聞いてやりたいが、手負いの状態で魔獣を森に逃がしているのであれば時は一刻を争うことになる。
私の馬で先にペトラさんが駆けつけているのであれば、ペトラさんが駆けつけるまでにすでに亡くなっていなければ怪我人達は助かるだろう。
それほどペトラさんの回復魔法には信頼があった。
少し遅れて馬車が到着した頃にはペトラさんが全て片付けていた。
血まみれの破れた服の者が当事者達だろう。
すでに警備騎士達が当事者達に話を聞きいていた。
私もそこに合流し騎士から話を聞いたが、一番重傷の怪我人はペトラさんが到着する前に治療を施した者がいたということだった。
騎士が指さすそこには体格の良い男性に抱かれたマナがいた。
どういうことだ?
マナと目が合うと抱かれたまま会釈をされたが、ペトラさんも側にいたので話が聞きたくすぐにそちらに向かった。
「ペトラさん領民の命を助けていただき感謝します」
「いいのよ、これが私の仕事だもの」
先にペトラさんに挨拶をし、マナの方に近づいて行った。
「マナも疲れただろう、領民を助けてくれてありがとう」
「いえ・・・私はそんなに疲れては・・・」
人を一人完全に治療するにはかなり魔力が必要で疲れているはずなのにマナは控えめに答えている。
「私が代わろう」
男からマナを受け取ろうと両手を広げた。
男の容姿には覚えがあった。
以前プロスペル侯爵の護衛としてこの領地に来たことがある騎士だったはずだが・・・
大勢の護衛を連れて来た中の一人であったが、何年か前に武術大会に出場し準優勝していた男だったので顔を覚えていたのだ。
「妻は疲れている様子なのでこのまま帰ります」
妻・・・?マナとこのプロスペル侯爵の所の騎士が夫婦だったのか?本当に・・・?
私の反応が遅れたことで、信じていないと思ったのかマナも頷いている。
「あの・・・夫です」
そう紹介された。
プロスペル侯爵の所の騎士も頷きながら
「妻です」
ともう一度マナを紹介されたのだが、未だに信じられない。
偽装夫婦の場合もお互いをそう紹介するだろうが、マナを抱いている騎士は誰も側に寄るなとばかりに気迫で威嚇しているのでマナへの独占欲を隠していない。
「あらあら、相変わらず仲が良いわね」
ペトラさんが二人を見てニコニコ微笑んでいるが、誰が見ても男が威嚇している様子はわかるだろう。
ペトラさんの笑顔がその場を和ませたのか、周囲に集まっていた領民の中にいた騎士の知り合いも寄って来た。
「おぉ!ティーロさんの嫁ってのはその子の事だったんだ!可愛い嫁をもらってりゃ森に泊まる討伐には参加出来ないなぁ」
「そりゃぁ夜は家に戻らないとな」
そうだった、この騎士の名前を思い出した。
最近個人で森に入っているやけに強い者がいると噂になっていたが、確かにあのティーロであれば一人で森に入っても魔獣を仕留めることが可能だろう。
プロスペル侯爵の所は辞めて今は狩猟で生計を立てているのか?
知り合いに冷やかされていたティーロはその下品な冷やかしにも真面目な顔をして頷いている。
「あぁ、見ての通り妻が可愛くて仕方がないので俺は討伐には参加出来ない」
そう言いながらティーロはマナの額に口づけをした。
口づけをしながら一瞬こちらを見たような気がする。
マナに近づくなという威嚇だろう。
ティーロの腕の中のマナは真っ赤になってこれ以上人前で口づけをされたくないのか両手で顔を隠していた。
マナは一つ一つの動作が可愛いな。
聖女じゃないと言いながら一番聖女として必要な回復魔法も難なくこなせるのだ。
マナはいったい何者なのだろう・・・
◇◇◇
公衆の面前でキスをされてしまった。
心の中で声にならない悲鳴を上げてしまったが、ティーロさんたら人が多い場所でそこまで夫婦っぽいことをしなくてもいいのに。
このお姫様だっこだけで十分親密さがわかるじゃないですか!!
アルフォ様が驚いた顔をしていたけれど、それはやっぱりティーロさんの甘々な行動に驚いたからでしょうね。
これ以上キスをされると意識が遠くなってしまうといけないので顔を隠した。
ティーロさんからのキスは嬉しいけれど恥ずかしい。
人妻のオーラが出ていないって事が気になっていたけれど、ティーロさんの知り合い達は私とティーロさんが夫婦だってすぐにわかってもらえたからやっぱりお姫様だっこの威力かしら。
もう眩暈もないし気分も悪くないし大丈夫だろう、恥ずかしいのでティーロさんの腕から降ろしてもらおうとティーロさんに声をかけたけれど、心配だからって腕から降ろしてくれない。
そうこうしていたらまたティーロさんに頬にキスされてしまった。
これは!人前で一度位のイチャイチャは良いけれど、あまり見せつけると微笑ましいからウザいに変わるってことをティーロさんは知らないみたい。
ほら遠くでカーリンさんが苦虫を食い潰したような顔をしているのが良い証拠です。
「やっぱり降ろしてください」
そう言いながら身を捩ると私のお腹の上に置いていた本を入れていた袋がズレて道に落ちてしまった。
ザサッって音がして勢いで袋からさっき買った本が・・・
私の『新妻の心得ー仕草とテクニックー』が地面に落ちた勢いで袋から飛び出してしまいました。
意識が遠くなってしまったけれど気を失うほどのダメージでないみたいで静かに目を閉じても私の意識ははっきりしています。
さっきまで余裕な態度で私に甘々していたティーロさんの顔が真っ赤になってしまったところをみると、この本は買って正解の仕草とティニックが書かれているのかもしれない。
ティーロさんにはこれで完璧に痴女扱いされそう。
「お・・・俺が買った本が・・・飛び出してしまったな・・」
ティーロさん庇ってくれてありがとうございます。
でも一緒に飛び出した裁縫の本とか植物図鑑とか見ればどうみても私が買ったってバレてますから。
「まぁまぁ、若い人達はお熱いわねホホホ」
そう言いながらペトラさんは本のラインナップに動じることなく本を集めて袋に入れ直してくれました。
ティーロさんの胸板で顔を隠したままですがお礼を言って受け取りました。
ペトラさんやアルフォ様にも合わす顔がありません。
森に入っていた領民達が魔獣に襲われ戻って来たが、怪我人を神殿まで運び入れる事が難しい為に至急聖女を派遣して欲しいという依頼だった。
その知らせを受けた途端にペトラさんは場所だけ聞いてすぐに飛び出して行った。
馬車を使って森に出入り出来る道は一つだけなのですぐに把握でき動いたのだろうが、領民の状況を確認するために私もすぐに向かおうと外に出たが、ペトラさんは勝手に私の馬を借りて行ったようだった。
初動で出遅れてしまったが、私がその現場に向かうと知ったカーリンも同じ馬車で向かおうと誘われたが、聖女はすぐに必要だろうから軽量の小型の馬車で行くように勧め私は別の馬車で向かった。
恐らく街の警備の騎士が現場に駆けつけているだろうが、どのような魔獣に襲われたか、襲われた場所、その魔獣にどの程度の傷を負わすことが出来ているのか確認したいことがある。
中途半端な状態で魔獣を取り逃がすと手負いの獣は人に対して攻撃的になるからだ。
出来れば落ち着いてからどのような状態だったか聞いてやりたいが、手負いの状態で魔獣を森に逃がしているのであれば時は一刻を争うことになる。
私の馬で先にペトラさんが駆けつけているのであれば、ペトラさんが駆けつけるまでにすでに亡くなっていなければ怪我人達は助かるだろう。
それほどペトラさんの回復魔法には信頼があった。
少し遅れて馬車が到着した頃にはペトラさんが全て片付けていた。
血まみれの破れた服の者が当事者達だろう。
すでに警備騎士達が当事者達に話を聞きいていた。
私もそこに合流し騎士から話を聞いたが、一番重傷の怪我人はペトラさんが到着する前に治療を施した者がいたということだった。
騎士が指さすそこには体格の良い男性に抱かれたマナがいた。
どういうことだ?
マナと目が合うと抱かれたまま会釈をされたが、ペトラさんも側にいたので話が聞きたくすぐにそちらに向かった。
「ペトラさん領民の命を助けていただき感謝します」
「いいのよ、これが私の仕事だもの」
先にペトラさんに挨拶をし、マナの方に近づいて行った。
「マナも疲れただろう、領民を助けてくれてありがとう」
「いえ・・・私はそんなに疲れては・・・」
人を一人完全に治療するにはかなり魔力が必要で疲れているはずなのにマナは控えめに答えている。
「私が代わろう」
男からマナを受け取ろうと両手を広げた。
男の容姿には覚えがあった。
以前プロスペル侯爵の護衛としてこの領地に来たことがある騎士だったはずだが・・・
大勢の護衛を連れて来た中の一人であったが、何年か前に武術大会に出場し準優勝していた男だったので顔を覚えていたのだ。
「妻は疲れている様子なのでこのまま帰ります」
妻・・・?マナとこのプロスペル侯爵の所の騎士が夫婦だったのか?本当に・・・?
私の反応が遅れたことで、信じていないと思ったのかマナも頷いている。
「あの・・・夫です」
そう紹介された。
プロスペル侯爵の所の騎士も頷きながら
「妻です」
ともう一度マナを紹介されたのだが、未だに信じられない。
偽装夫婦の場合もお互いをそう紹介するだろうが、マナを抱いている騎士は誰も側に寄るなとばかりに気迫で威嚇しているのでマナへの独占欲を隠していない。
「あらあら、相変わらず仲が良いわね」
ペトラさんが二人を見てニコニコ微笑んでいるが、誰が見ても男が威嚇している様子はわかるだろう。
ペトラさんの笑顔がその場を和ませたのか、周囲に集まっていた領民の中にいた騎士の知り合いも寄って来た。
「おぉ!ティーロさんの嫁ってのはその子の事だったんだ!可愛い嫁をもらってりゃ森に泊まる討伐には参加出来ないなぁ」
「そりゃぁ夜は家に戻らないとな」
そうだった、この騎士の名前を思い出した。
最近個人で森に入っているやけに強い者がいると噂になっていたが、確かにあのティーロであれば一人で森に入っても魔獣を仕留めることが可能だろう。
プロスペル侯爵の所は辞めて今は狩猟で生計を立てているのか?
知り合いに冷やかされていたティーロはその下品な冷やかしにも真面目な顔をして頷いている。
「あぁ、見ての通り妻が可愛くて仕方がないので俺は討伐には参加出来ない」
そう言いながらティーロはマナの額に口づけをした。
口づけをしながら一瞬こちらを見たような気がする。
マナに近づくなという威嚇だろう。
ティーロの腕の中のマナは真っ赤になってこれ以上人前で口づけをされたくないのか両手で顔を隠していた。
マナは一つ一つの動作が可愛いな。
聖女じゃないと言いながら一番聖女として必要な回復魔法も難なくこなせるのだ。
マナはいったい何者なのだろう・・・
◇◇◇
公衆の面前でキスをされてしまった。
心の中で声にならない悲鳴を上げてしまったが、ティーロさんたら人が多い場所でそこまで夫婦っぽいことをしなくてもいいのに。
このお姫様だっこだけで十分親密さがわかるじゃないですか!!
アルフォ様が驚いた顔をしていたけれど、それはやっぱりティーロさんの甘々な行動に驚いたからでしょうね。
これ以上キスをされると意識が遠くなってしまうといけないので顔を隠した。
ティーロさんからのキスは嬉しいけれど恥ずかしい。
人妻のオーラが出ていないって事が気になっていたけれど、ティーロさんの知り合い達は私とティーロさんが夫婦だってすぐにわかってもらえたからやっぱりお姫様だっこの威力かしら。
もう眩暈もないし気分も悪くないし大丈夫だろう、恥ずかしいのでティーロさんの腕から降ろしてもらおうとティーロさんに声をかけたけれど、心配だからって腕から降ろしてくれない。
そうこうしていたらまたティーロさんに頬にキスされてしまった。
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ほら遠くでカーリンさんが苦虫を食い潰したような顔をしているのが良い証拠です。
「やっぱり降ろしてください」
そう言いながら身を捩ると私のお腹の上に置いていた本を入れていた袋がズレて道に落ちてしまった。
ザサッって音がして勢いで袋からさっき買った本が・・・
私の『新妻の心得ー仕草とテクニックー』が地面に落ちた勢いで袋から飛び出してしまいました。
意識が遠くなってしまったけれど気を失うほどのダメージでないみたいで静かに目を閉じても私の意識ははっきりしています。
さっきまで余裕な態度で私に甘々していたティーロさんの顔が真っ赤になってしまったところをみると、この本は買って正解の仕草とティニックが書かれているのかもしれない。
ティーロさんにはこれで完璧に痴女扱いされそう。
「お・・・俺が買った本が・・・飛び出してしまったな・・」
ティーロさん庇ってくれてありがとうございます。
でも一緒に飛び出した裁縫の本とか植物図鑑とか見ればどうみても私が買ったってバレてますから。
「まぁまぁ、若い人達はお熱いわねホホホ」
そう言いながらペトラさんは本のラインナップに動じることなく本を集めて袋に入れ直してくれました。
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