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酔いどれの後のあれこれ
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長い長い夢を見たような気分で、見慣れた部屋のベッドの上で目を覚ました。
「う……頭いたぃ」
思わずつぶやき、こめかみを押さえる。
お世辞にも上等とはいえない部屋。町に古くからある宿屋の、一室なのだから。
――ルイトが遠い田舎の村から出てきた時、住むところに困った。
なにせ物価が違う。村では10ガル程のポム(果実)が、ここでは100ガルほどして腰をぬかしたものだ。
確かにここにはなんでもある。手に入らぬものなどない、と豪語する商人もいるくらいだ。
しかしそのためには、大金を持っている必要がある。
ルイト・カントールは食うために冒険者となった。
そうしなければ途端に、物乞いか飢え死にしかないのだから。
(そういや。久しく村に帰ってないな)
ごろりと仰向けになる。
胎児のように、背中を丸めて眠っていたのだろう。身体の節々が悲鳴をあげた。
(のどかわいた)
空腹もおぼえている。
まるで数日、なにも口にしてないみたいだ。
「い゙っ!!」
腰に感じた、ひきつれた痛み。思わず手を伸ばした。
特になんともないが、なんだかだるいような妙な感覚だ。
(まったくなにをしたんだか)
ぼんやりと記憶をさぐる。
いつものように、討伐を終えてあの酒場に寄ったのは覚えている。酒より、とびきり美味しいものが食べたかったのだ。
(あ、メン……)
食べた事のない料理。店の主人であるセトが、得意満面だったのも忘れていない。
「うぅ」
(思い出したら、さらに腹減ってきたじゃないか)
勢いをつけてベッドから起き上がる。
「ん゙ぅっ!?」
ビキッ、と骨がきしむ音がした。自分の身体からした音に驚いたが、そこからは先程まであった腰や頭の痛みすら消し飛んでいることに気がつく。
「なんなんだ、一体……」
酒を飲みすぎて記憶が飛んだのだろうか。
首をひねりながら、さっきより妙に軽く感じる身体でベッドから降りた。
「へ?」
(こんな服着てたっけ)
やたら大きな布地を身にまとっていた。例えるならば、シンプルなデザインのドレス――ワンピースに近いような。
足首まで隠れたそれに、裸足。
「うわ」
こんな姿では外に出られやしない。
ため息をつき、部屋の隅に無造作に置かれた衣装箱の中から適当に衣服をとりだす。
(まるで女物だ)
こんな服をきて、外をウロウロしてたのだろうか。だとすればゾッとする。
高名な色男の評判が台無しだ。
女装趣味なんぞないし、こんなデザインの服を好む女友達も覚えがない。
「う……」
考え込んでいると、今度は大きな腹の音に急かされた。
ボヤボヤしていると、部屋にいながら飢え死にしてしまうかもしれない。
それは何としても回避しなければ。
(ま、いいか)
きっと酒の席でいい感じになった女と、いい思いをした時のちょっとした代償だろう。
もしかしたら、その女がイタズラで着せたのかもしれない。
そんなノンキな想像をうかべなから、脱ぎ捨てた服を衣装箱に押し込んだ。
「さて、メシだ」
何はともかく、腹になにか入れなければ。
なぜかいつもよりもズッシリと重くなった、金の入った皮袋と共にルイトは部屋を出た。
※※※
「アンタ、ムチャしすぎヨ」
宿屋の女主人、ロロ・ココと顔を合わせれば、開口一番そう言われた。
少しなまりのある喋り方なのは、彼女が異国出身だから。浅黒い肌に、褐色の髪。
でっぷりとした身体を揺すった無愛想な女性だった。
しかし実は不器用だが心優しいということを、彼は知っている。
宿屋を住処にし、寝に帰るルイトをこうやって何かと心配してくれているのだ。
「久しぶりに帰ってきタと思ったら。気絶シて担ぎ込まれるなんて」
「え!?」
無表情にみえるが、わずかに眉を寄せている。
どうやら美女と酒場で飲んでいて、酔いつぶれてしまったらしい。なんという失態――と頭を抱えたくなったが、ルイトは大きくため息をつくだけにとどめた。
「それは迷惑かけてしまったね。すると僕を運んでくれた女性は、どうしただろうか?」
「女性……? 女には見えなかったヨ」
彼女の言葉に今度は目を見開くのことになる。
なんだかややこしいことになってきた、と治まったハズの頭痛が再発する。
しかし一方で、いよいよ腹の虫がわめき始めたのも確かで。
「と、とにかく。心配かけてごめん。気をつけるよ」
ルイトは女主人に礼をいうとそそくさと、宿屋を後にした。
「……ハァ」
深い深いため息も、賑やかな声や物音でかき消える。
町は相変わらず、様々な人種や職業の者たちが行き交っている。
装備をつけた同業者が、商人と武器の値段交渉をしているのを横目で見ながら歩く。
(あーあ、バカだな。ぼったくられてら)
どうやら三人のパーティの彼らは、新人冒険者達らしい。
いで立ちからして、剣士と魔法使いと聖職者だろうか。まだまだ幼い面影の少年少女たちは、手持ちの金貨が乏しいのだろう。
必死で交渉しているようだが、ナメてかかるベテラン商人の敵ではない。
「この魔剣は、伝説となった勇者が魔王を倒した時の剣でさァ。最低でも、これくらいはするからねェ!」
「で、でも……っ、向こうの武器屋では、そんな値段――」
「それじゃあ、そっちで買うべきなんじゃあないのォ?」
「え、あ、あの……」
「べっつにぃ~? ウチで買ってくれ、なんて言ってないからねェ? ウチは押し売りなんてしないよ」
「うぅっ……」
なんとなく近くに寄ってみれば、聞こえてきた会話。
魔剣、と称する剣を言葉巧みに売りつけようって魂胆らしい。
手持ちの金を見極めた上での、心理的駆け引きは見事なものだが。若い冒険者たちは、今にも泣き出しそうだ。
「なんなら、もう少し安くしてやってもいいけどねェ」
「ほ、ホントですか!?」
(おいおい。立場が逆転してるじゃないか)
ぞんざいな態度の商人に、ションボリと肩を落とす彼らはあまりにも気の毒だった。しかし、そんな若者たちに手を差し伸べる者がこの町にはいないらしい。
ルイトだって、世間知らずのガキが無理難題ふっかけられて困っているのをやすやすと助けてやるほどのお人好しではない。
だが。なんとなく通り過ぎるのだけは、ためらわれる。
だから、商人から見えぬ位置で立ち聞きしていた。
「そこのお嬢ちゃん!」
「ほえっ? わ、わたしですか!?」
男のイモムシみたいな指がさしたのは。
純白の、まるでシスターのような服に身を包んだ少女である。
ふわふわとしたアホ毛の、おっとりとした娘。
「いいアルバイト、紹介しちゃうよ~?」
(うわぁ)
完全にアウトだ。
ルイトはそっと気配を消して、男に近付く。
「おい、いい加減にしてやれ」
「アァ゙ッ? 横から口はさんでんじゃ――って、ルイトさんんんっ!?!?!?」
男の顔が真っ青になったのを確認して、彼は新人冒険者たちに話しかけた。
「おい、アンタたち。その粗大ゴミ買うのか?」
「そ、粗大ゴミ!?」
「ちょっ……勘弁してくださいよぉぉ!!」
彼らの驚きの声と商人の悲鳴。
おかまいなしに、魔剣と呼ばれたそれを手に取る。
「たしかに、多少の魔法はかかってるけどな。そこらの妖精ですら弾けないような最弱魔法だ。しかもこの刃を見てみな、欠けてるじゃないか。これじゃあ、持ってるだけで荷物になるゴミ以下だ」
「そん、な……」
「アンタたち。悪いこといわないから、さっきまでいた武器屋で買い物しな。ここには確かに良いモノがあるが、悪いモノも山ほどあるぞ。あと――」
そこで言葉を切って、ギロリと男を睨みつける。
「このタヌキおやじと渡り合うのは、今のアンタ達には無理な話だ」
「あははは~。こまったなぁ」
ごまかし笑いを浮かべる男と、ポカンとする彼ら。
ルイトは面倒くさそうに鼻を鳴らすと。
「おい、オヤジ。そこの魔法石、いくつかくれよ」
「へ、へい! 今日はサービスしますよぉ」
ヘコヘコと頭を下げる商人をウンザリしたように見ながら、少年たちに目配せをする。
『今のうちに行け』という合図だ。
「!」
彼らは涙目で何度も頭をさげると、駆け足で去って行った。
おそらくもう、ここには近づかないだろう。下手したらこの町や、冒険者という界隈自体にトラウマをもってしまったかもしれない。
(ま、そこまでは世話やけないしなァ)
ルイトはすり寄ってくる男をそれとなく押し返しながら、改めて襲ってきた空腹にため息をついた。
「う……頭いたぃ」
思わずつぶやき、こめかみを押さえる。
お世辞にも上等とはいえない部屋。町に古くからある宿屋の、一室なのだから。
――ルイトが遠い田舎の村から出てきた時、住むところに困った。
なにせ物価が違う。村では10ガル程のポム(果実)が、ここでは100ガルほどして腰をぬかしたものだ。
確かにここにはなんでもある。手に入らぬものなどない、と豪語する商人もいるくらいだ。
しかしそのためには、大金を持っている必要がある。
ルイト・カントールは食うために冒険者となった。
そうしなければ途端に、物乞いか飢え死にしかないのだから。
(そういや。久しく村に帰ってないな)
ごろりと仰向けになる。
胎児のように、背中を丸めて眠っていたのだろう。身体の節々が悲鳴をあげた。
(のどかわいた)
空腹もおぼえている。
まるで数日、なにも口にしてないみたいだ。
「い゙っ!!」
腰に感じた、ひきつれた痛み。思わず手を伸ばした。
特になんともないが、なんだかだるいような妙な感覚だ。
(まったくなにをしたんだか)
ぼんやりと記憶をさぐる。
いつものように、討伐を終えてあの酒場に寄ったのは覚えている。酒より、とびきり美味しいものが食べたかったのだ。
(あ、メン……)
食べた事のない料理。店の主人であるセトが、得意満面だったのも忘れていない。
「うぅ」
(思い出したら、さらに腹減ってきたじゃないか)
勢いをつけてベッドから起き上がる。
「ん゙ぅっ!?」
ビキッ、と骨がきしむ音がした。自分の身体からした音に驚いたが、そこからは先程まであった腰や頭の痛みすら消し飛んでいることに気がつく。
「なんなんだ、一体……」
酒を飲みすぎて記憶が飛んだのだろうか。
首をひねりながら、さっきより妙に軽く感じる身体でベッドから降りた。
「へ?」
(こんな服着てたっけ)
やたら大きな布地を身にまとっていた。例えるならば、シンプルなデザインのドレス――ワンピースに近いような。
足首まで隠れたそれに、裸足。
「うわ」
こんな姿では外に出られやしない。
ため息をつき、部屋の隅に無造作に置かれた衣装箱の中から適当に衣服をとりだす。
(まるで女物だ)
こんな服をきて、外をウロウロしてたのだろうか。だとすればゾッとする。
高名な色男の評判が台無しだ。
女装趣味なんぞないし、こんなデザインの服を好む女友達も覚えがない。
「う……」
考え込んでいると、今度は大きな腹の音に急かされた。
ボヤボヤしていると、部屋にいながら飢え死にしてしまうかもしれない。
それは何としても回避しなければ。
(ま、いいか)
きっと酒の席でいい感じになった女と、いい思いをした時のちょっとした代償だろう。
もしかしたら、その女がイタズラで着せたのかもしれない。
そんなノンキな想像をうかべなから、脱ぎ捨てた服を衣装箱に押し込んだ。
「さて、メシだ」
何はともかく、腹になにか入れなければ。
なぜかいつもよりもズッシリと重くなった、金の入った皮袋と共にルイトは部屋を出た。
※※※
「アンタ、ムチャしすぎヨ」
宿屋の女主人、ロロ・ココと顔を合わせれば、開口一番そう言われた。
少しなまりのある喋り方なのは、彼女が異国出身だから。浅黒い肌に、褐色の髪。
でっぷりとした身体を揺すった無愛想な女性だった。
しかし実は不器用だが心優しいということを、彼は知っている。
宿屋を住処にし、寝に帰るルイトをこうやって何かと心配してくれているのだ。
「久しぶりに帰ってきタと思ったら。気絶シて担ぎ込まれるなんて」
「え!?」
無表情にみえるが、わずかに眉を寄せている。
どうやら美女と酒場で飲んでいて、酔いつぶれてしまったらしい。なんという失態――と頭を抱えたくなったが、ルイトは大きくため息をつくだけにとどめた。
「それは迷惑かけてしまったね。すると僕を運んでくれた女性は、どうしただろうか?」
「女性……? 女には見えなかったヨ」
彼女の言葉に今度は目を見開くのことになる。
なんだかややこしいことになってきた、と治まったハズの頭痛が再発する。
しかし一方で、いよいよ腹の虫がわめき始めたのも確かで。
「と、とにかく。心配かけてごめん。気をつけるよ」
ルイトは女主人に礼をいうとそそくさと、宿屋を後にした。
「……ハァ」
深い深いため息も、賑やかな声や物音でかき消える。
町は相変わらず、様々な人種や職業の者たちが行き交っている。
装備をつけた同業者が、商人と武器の値段交渉をしているのを横目で見ながら歩く。
(あーあ、バカだな。ぼったくられてら)
どうやら三人のパーティの彼らは、新人冒険者達らしい。
いで立ちからして、剣士と魔法使いと聖職者だろうか。まだまだ幼い面影の少年少女たちは、手持ちの金貨が乏しいのだろう。
必死で交渉しているようだが、ナメてかかるベテラン商人の敵ではない。
「この魔剣は、伝説となった勇者が魔王を倒した時の剣でさァ。最低でも、これくらいはするからねェ!」
「で、でも……っ、向こうの武器屋では、そんな値段――」
「それじゃあ、そっちで買うべきなんじゃあないのォ?」
「え、あ、あの……」
「べっつにぃ~? ウチで買ってくれ、なんて言ってないからねェ? ウチは押し売りなんてしないよ」
「うぅっ……」
なんとなく近くに寄ってみれば、聞こえてきた会話。
魔剣、と称する剣を言葉巧みに売りつけようって魂胆らしい。
手持ちの金を見極めた上での、心理的駆け引きは見事なものだが。若い冒険者たちは、今にも泣き出しそうだ。
「なんなら、もう少し安くしてやってもいいけどねェ」
「ほ、ホントですか!?」
(おいおい。立場が逆転してるじゃないか)
ぞんざいな態度の商人に、ションボリと肩を落とす彼らはあまりにも気の毒だった。しかし、そんな若者たちに手を差し伸べる者がこの町にはいないらしい。
ルイトだって、世間知らずのガキが無理難題ふっかけられて困っているのをやすやすと助けてやるほどのお人好しではない。
だが。なんとなく通り過ぎるのだけは、ためらわれる。
だから、商人から見えぬ位置で立ち聞きしていた。
「そこのお嬢ちゃん!」
「ほえっ? わ、わたしですか!?」
男のイモムシみたいな指がさしたのは。
純白の、まるでシスターのような服に身を包んだ少女である。
ふわふわとしたアホ毛の、おっとりとした娘。
「いいアルバイト、紹介しちゃうよ~?」
(うわぁ)
完全にアウトだ。
ルイトはそっと気配を消して、男に近付く。
「おい、いい加減にしてやれ」
「アァ゙ッ? 横から口はさんでんじゃ――って、ルイトさんんんっ!?!?!?」
男の顔が真っ青になったのを確認して、彼は新人冒険者たちに話しかけた。
「おい、アンタたち。その粗大ゴミ買うのか?」
「そ、粗大ゴミ!?」
「ちょっ……勘弁してくださいよぉぉ!!」
彼らの驚きの声と商人の悲鳴。
おかまいなしに、魔剣と呼ばれたそれを手に取る。
「たしかに、多少の魔法はかかってるけどな。そこらの妖精ですら弾けないような最弱魔法だ。しかもこの刃を見てみな、欠けてるじゃないか。これじゃあ、持ってるだけで荷物になるゴミ以下だ」
「そん、な……」
「アンタたち。悪いこといわないから、さっきまでいた武器屋で買い物しな。ここには確かに良いモノがあるが、悪いモノも山ほどあるぞ。あと――」
そこで言葉を切って、ギロリと男を睨みつける。
「このタヌキおやじと渡り合うのは、今のアンタ達には無理な話だ」
「あははは~。こまったなぁ」
ごまかし笑いを浮かべる男と、ポカンとする彼ら。
ルイトは面倒くさそうに鼻を鳴らすと。
「おい、オヤジ。そこの魔法石、いくつかくれよ」
「へ、へい! 今日はサービスしますよぉ」
ヘコヘコと頭を下げる商人をウンザリしたように見ながら、少年たちに目配せをする。
『今のうちに行け』という合図だ。
「!」
彼らは涙目で何度も頭をさげると、駆け足で去って行った。
おそらくもう、ここには近づかないだろう。下手したらこの町や、冒険者という界隈自体にトラウマをもってしまったかもしれない。
(ま、そこまでは世話やけないしなァ)
ルイトはすり寄ってくる男をそれとなく押し返しながら、改めて襲ってきた空腹にため息をついた。
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