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5.人材開発制度
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昼休みは基本的には12時から。
午前中で帰るパートさんが多いから、大体この時間から休憩室で食事を取るのは、蓮司と悠介ともう1人のベテランパートのジジイこと、川治 治衛である。
「若い衆、これ食うべか」
川治が小さな目なタッパーを2人の前に出した。
「お! これらっきょじゃん。オレ好きなんだよな。悠介も食ってみろよ、ジジイのは美味ぇんだぞ」
「あ。じゃあ頂きます」
悠介は2つほど箸で摘んで、弁当箱の蓋に乗せる。そのうちひとつを口の中へ。
……酢漬けの味が彼の口いっぱいに広がる。
少し甘めに仕上げてあるからか、食べやすく歯ごたえも損なっていない。シャキシャキと音を立てて噛み締めた。
「美味しい」
「だろぉ? ジジイ、漬物すげぇ上手いからな」
「漬物だけじゃねえで。味噌も手作りしとるべ」
川治老人は、シワだからけの顔をさらにシワを深めて笑った。
この少々独特な言い回しは、ただ訛ってるだけだと思ってたいた悠介に『ジジイ、本当は東京出身者なんだ。酒に酔うと標準語話し始めるんだ』と耳打ちして驚かせたのは蓮司である。
「へぇ、凄い。やっぱり手作りすると違うんですか?」
そう訊ねるこの素直若者に、川治はニコニコと頷く。
「そうだべな。まぁ工程は簡単だども、菌がな仕事してくれるからなぁ」
「あー。ジジイのは味噌も美味いもんな。さすがジジイ!」
「コリャ、蓮司。また箸の持ち方なっとらんわい」
注意された彼の箸の持ち方は確かに奇妙だ。
握り箸を特殊にしたような、そしてそれを器用に動かして弁当を食べるのだから悠介は最初驚いた。
「ええっと、こうだっけ? ……難しいんだよなぁ」
―――成人している蓮司だが、幼少期の家庭環境はあまり良いとはいなかった。
沢山の兄弟姉妹。下の子の面倒を見るのは大体上の兄弟の役目である。
大家族故にか、どちらかと言えば貧乏だった傳里家は両親が朝早くから夜遅くまで馬車馬の如く働いていたのだ。
ゆっくりと箸の躾おろか、一緒に食事を取る余裕も無かったのだろう。
「オレなァ。別にとーちゃんと、かーちゃんになんの恨みもねぇけどさ。箸くらいは教えて欲しかったよなァ。あ、兄ちゃん姉ちゃんもすごい持ち方してたぜ」
ケラケラ笑う蓮司を、なんとも言えない気分で見る悠介。
(大変なことも沢山あっただろうに。なんでこんなに明るいんだろう)
金がなくて高校時代もバイト三昧で、卒業後就職したここの給料も妹の学費の為に貯めて居るんだと、つい最近聞いたばかりである。
「なんにせよ、箸くらいちゃんと持てないとどうすんべ。……悠介お手本見せてやれ」
「え、僕? うーん、僕もそんなに上手じゃないけどなぁ」
遠慮がちに箸を持った手を蓮司に見せた。
するとまるで初めて箸を知った外国人みたいな声を上げる。
「ウオー! なんかスゲー。なんか摘んで見ろよ。オレのと全然違うな……うん、キレイだ」
「んな大袈裟な……」
「いやいや。大袈裟じゃねーよ。もうちょい見せて……触っていいか?」
「いいけど」
蓮司は、箸を持つ悠介の手を撫でるように触り始めた。
くすぐったくて思わず吹き出した彼と、真剣な蓮司。
「ちょっと、もう良いだろ」
「いや、まだ。……あー、こここうなってんだ。器用だな」
「君のその持ち方で食べれる方が器用だよ……」
「お。褒めてくれんのな。ありがとよ!」
「……」
(褒めてはないな)
「それにしても悠介って、手キレイだよなぁ……オレの姉貴よりキレイなんじゃねーか。指も長くて細いし」
「もうっ、触り過ぎ。……あとなんか手つきがイヤラシイんだけど?」
「違ぇよ! 純粋に羨ましいっつーか。ほら、オレの手ゴツイからよォ」
そう言って自らの手を触らせてくる蓮司に、嫌な顔をしながらも何故だか小さな子供を相手にするようで表情が綻んでくる悠介である。
(彼には悪いけど、弟がいるってこんな感じかなぁ)
蓮司が聞けば『兄貴だよ!』と声大きくツッコミそうだ。
そんな2人をまさに好々爺といった様子で見守る川治。
「……あんた達なにしてんの」
―――呆れたような、ギョッとした声と共に彼らが振り向く。
「あ。姐さん、見てみてよ。コイツめっちゃ手キレイなんだけど!」
「蓮司。あんた倫太郎に殺されるわよ」
「えぇっ、なんで!?」
部屋の入口にはお昼休憩に来た凛が、肩を竦めていた。
何も分かってない蓮司は驚き騒いでいたが。
「……蓮司。君そんなに同僚に対するセクハラで、過去に迷惑かけたのかい?」
とドン引き顔の悠介も、実は全然分かっていなかった。
「悠介も相当鈍いわ……」
「?」
「なァなァ、なんでだよォ」
キョトン顔の悠介になんでなんでと聞き続ける蓮司。凛はこめかみを抑えて苦笑いするしか無かった。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫
「午後からまた冷凍倉庫一緒に行って欲しいのよ」
パンを齧りながら凛が言う。
「あ。はい」
悠介が頷くと。あっ、と短く声を上げて彼女は食べかけのパンを置いたまま立ち上がりロッカーへ。
「これ。良かったら着てね」
「はい……って、え?」
渡されたそれはダウンジャケット。冷凍品の多くある倉庫はとても寒い。確かにダウンジャケット位あると凍えずに作業が出来るだろう。
しかし……。
「あ、あの?」
「似合うわよ、きっと」
色は黒、これは王道で何らおかしい所は無い。
だがフードの辺りに見慣れないモノが着いているのだ。
「あっ、猫耳じゃん!」
「可愛いでしょ? 悠介に似合うと思って買ってきちゃった」
「悠介、着てみろよ!」
2人に言われ、彼は戸惑いながら袖を通す。
(これ絶対女性モノだよね。確かに可愛いけど、男の僕が似合うわけ……)
「やっぱり似合うわ。ほら蓮司っ!」
「おー、オシャレだな。暖かそうだしよォ」
部屋にある姿見を見る。すると彼女のセンスが良かったのか、彼自身が思っていたほどおかしくない。それどころか、華奢で色白な悠介にはよく似合っていた。
「うふふ……フードかぶると猫耳、良いわねぇ」
ニマニマと笑う凛は純粋に自分のセンスに満足しているらしい。
蓮司は蓮司で、『オシャレだオシャレだ』と羨ましがった。
「ピンクと迷ったんだけどねぇ」
(黒でよかったぁぁ)
凛の言葉に悠介は胸を撫で下ろす。
「これ、あげるから」
「え!?」
また事も無げに言われて、慌てて辞退しようとした彼に凛が。
「悠介の為に選んだんだもの。……貰ってくれるわよ、ね?」
と微笑みかける。
「え、あ……あの……」
(断る方が無作法なのかな)
と彼らは潔く諦めて頷いた。
「なんか何から何までありがとうございます……」
「良いのよ。選ぶの楽しかったわ」
「凛さん……」
(やっぱりこの人も優しいなぁ)
申し訳なくなるくらい、と付け足す。
「悠介ばっかりズルいぜ、オレも買ってくれよー!」
「蓮司だって去年買ってあげたでしょうが」
「……あ。そうだっけ」
「ったく鳥頭なんだから」
まるで兄のモノを欲しがる弟のようである。
「でも悠介とおそろいの猫耳が良いなぁ」
「こらこら。なんでも欲しがんないの!」
「なんでもっつーか、悠介とお揃いが良いんだよ!」
「あのねぇ……」
頬を膨らませた蓮司に、再び凛が呆れたようにため息をつく。
「そんな事したら、倫太郎にボコボコにされるわよ……あんたが」
「えぇーッ、なんでーッ!?」
休憩室に蓮司の素っ頓狂な声が響いた。
午前中で帰るパートさんが多いから、大体この時間から休憩室で食事を取るのは、蓮司と悠介ともう1人のベテランパートのジジイこと、川治 治衛である。
「若い衆、これ食うべか」
川治が小さな目なタッパーを2人の前に出した。
「お! これらっきょじゃん。オレ好きなんだよな。悠介も食ってみろよ、ジジイのは美味ぇんだぞ」
「あ。じゃあ頂きます」
悠介は2つほど箸で摘んで、弁当箱の蓋に乗せる。そのうちひとつを口の中へ。
……酢漬けの味が彼の口いっぱいに広がる。
少し甘めに仕上げてあるからか、食べやすく歯ごたえも損なっていない。シャキシャキと音を立てて噛み締めた。
「美味しい」
「だろぉ? ジジイ、漬物すげぇ上手いからな」
「漬物だけじゃねえで。味噌も手作りしとるべ」
川治老人は、シワだからけの顔をさらにシワを深めて笑った。
この少々独特な言い回しは、ただ訛ってるだけだと思ってたいた悠介に『ジジイ、本当は東京出身者なんだ。酒に酔うと標準語話し始めるんだ』と耳打ちして驚かせたのは蓮司である。
「へぇ、凄い。やっぱり手作りすると違うんですか?」
そう訊ねるこの素直若者に、川治はニコニコと頷く。
「そうだべな。まぁ工程は簡単だども、菌がな仕事してくれるからなぁ」
「あー。ジジイのは味噌も美味いもんな。さすがジジイ!」
「コリャ、蓮司。また箸の持ち方なっとらんわい」
注意された彼の箸の持ち方は確かに奇妙だ。
握り箸を特殊にしたような、そしてそれを器用に動かして弁当を食べるのだから悠介は最初驚いた。
「ええっと、こうだっけ? ……難しいんだよなぁ」
―――成人している蓮司だが、幼少期の家庭環境はあまり良いとはいなかった。
沢山の兄弟姉妹。下の子の面倒を見るのは大体上の兄弟の役目である。
大家族故にか、どちらかと言えば貧乏だった傳里家は両親が朝早くから夜遅くまで馬車馬の如く働いていたのだ。
ゆっくりと箸の躾おろか、一緒に食事を取る余裕も無かったのだろう。
「オレなァ。別にとーちゃんと、かーちゃんになんの恨みもねぇけどさ。箸くらいは教えて欲しかったよなァ。あ、兄ちゃん姉ちゃんもすごい持ち方してたぜ」
ケラケラ笑う蓮司を、なんとも言えない気分で見る悠介。
(大変なことも沢山あっただろうに。なんでこんなに明るいんだろう)
金がなくて高校時代もバイト三昧で、卒業後就職したここの給料も妹の学費の為に貯めて居るんだと、つい最近聞いたばかりである。
「なんにせよ、箸くらいちゃんと持てないとどうすんべ。……悠介お手本見せてやれ」
「え、僕? うーん、僕もそんなに上手じゃないけどなぁ」
遠慮がちに箸を持った手を蓮司に見せた。
するとまるで初めて箸を知った外国人みたいな声を上げる。
「ウオー! なんかスゲー。なんか摘んで見ろよ。オレのと全然違うな……うん、キレイだ」
「んな大袈裟な……」
「いやいや。大袈裟じゃねーよ。もうちょい見せて……触っていいか?」
「いいけど」
蓮司は、箸を持つ悠介の手を撫でるように触り始めた。
くすぐったくて思わず吹き出した彼と、真剣な蓮司。
「ちょっと、もう良いだろ」
「いや、まだ。……あー、こここうなってんだ。器用だな」
「君のその持ち方で食べれる方が器用だよ……」
「お。褒めてくれんのな。ありがとよ!」
「……」
(褒めてはないな)
「それにしても悠介って、手キレイだよなぁ……オレの姉貴よりキレイなんじゃねーか。指も長くて細いし」
「もうっ、触り過ぎ。……あとなんか手つきがイヤラシイんだけど?」
「違ぇよ! 純粋に羨ましいっつーか。ほら、オレの手ゴツイからよォ」
そう言って自らの手を触らせてくる蓮司に、嫌な顔をしながらも何故だか小さな子供を相手にするようで表情が綻んでくる悠介である。
(彼には悪いけど、弟がいるってこんな感じかなぁ)
蓮司が聞けば『兄貴だよ!』と声大きくツッコミそうだ。
そんな2人をまさに好々爺といった様子で見守る川治。
「……あんた達なにしてんの」
―――呆れたような、ギョッとした声と共に彼らが振り向く。
「あ。姐さん、見てみてよ。コイツめっちゃ手キレイなんだけど!」
「蓮司。あんた倫太郎に殺されるわよ」
「えぇっ、なんで!?」
部屋の入口にはお昼休憩に来た凛が、肩を竦めていた。
何も分かってない蓮司は驚き騒いでいたが。
「……蓮司。君そんなに同僚に対するセクハラで、過去に迷惑かけたのかい?」
とドン引き顔の悠介も、実は全然分かっていなかった。
「悠介も相当鈍いわ……」
「?」
「なァなァ、なんでだよォ」
キョトン顔の悠介になんでなんでと聞き続ける蓮司。凛はこめかみを抑えて苦笑いするしか無かった。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫
「午後からまた冷凍倉庫一緒に行って欲しいのよ」
パンを齧りながら凛が言う。
「あ。はい」
悠介が頷くと。あっ、と短く声を上げて彼女は食べかけのパンを置いたまま立ち上がりロッカーへ。
「これ。良かったら着てね」
「はい……って、え?」
渡されたそれはダウンジャケット。冷凍品の多くある倉庫はとても寒い。確かにダウンジャケット位あると凍えずに作業が出来るだろう。
しかし……。
「あ、あの?」
「似合うわよ、きっと」
色は黒、これは王道で何らおかしい所は無い。
だがフードの辺りに見慣れないモノが着いているのだ。
「あっ、猫耳じゃん!」
「可愛いでしょ? 悠介に似合うと思って買ってきちゃった」
「悠介、着てみろよ!」
2人に言われ、彼は戸惑いながら袖を通す。
(これ絶対女性モノだよね。確かに可愛いけど、男の僕が似合うわけ……)
「やっぱり似合うわ。ほら蓮司っ!」
「おー、オシャレだな。暖かそうだしよォ」
部屋にある姿見を見る。すると彼女のセンスが良かったのか、彼自身が思っていたほどおかしくない。それどころか、華奢で色白な悠介にはよく似合っていた。
「うふふ……フードかぶると猫耳、良いわねぇ」
ニマニマと笑う凛は純粋に自分のセンスに満足しているらしい。
蓮司は蓮司で、『オシャレだオシャレだ』と羨ましがった。
「ピンクと迷ったんだけどねぇ」
(黒でよかったぁぁ)
凛の言葉に悠介は胸を撫で下ろす。
「これ、あげるから」
「え!?」
また事も無げに言われて、慌てて辞退しようとした彼に凛が。
「悠介の為に選んだんだもの。……貰ってくれるわよ、ね?」
と微笑みかける。
「え、あ……あの……」
(断る方が無作法なのかな)
と彼らは潔く諦めて頷いた。
「なんか何から何までありがとうございます……」
「良いのよ。選ぶの楽しかったわ」
「凛さん……」
(やっぱりこの人も優しいなぁ)
申し訳なくなるくらい、と付け足す。
「悠介ばっかりズルいぜ、オレも買ってくれよー!」
「蓮司だって去年買ってあげたでしょうが」
「……あ。そうだっけ」
「ったく鳥頭なんだから」
まるで兄のモノを欲しがる弟のようである。
「でも悠介とおそろいの猫耳が良いなぁ」
「こらこら。なんでも欲しがんないの!」
「なんでもっつーか、悠介とお揃いが良いんだよ!」
「あのねぇ……」
頬を膨らませた蓮司に、再び凛が呆れたようにため息をつく。
「そんな事したら、倫太郎にボコボコにされるわよ……あんたが」
「えぇーッ、なんでーッ!?」
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