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1.募集要項
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吹き荒ぶ風に一人身を震わせた。
マフラーの下でつくため息が、ほんの少しだけ顔を温める。しかしそれも焼け石に水である。
「あー……寒い」
宮地 悠介は心の声をそのまま呟く。
こんな冬の海、周りに誰もいないからこそ独り言も少々大きくなるものだ。
―――彼は、いわゆる都落ちであった。
東京の大学を卒業後、大きくは無いものの小さ過ぎもしない会社に入社。
そこが知る人ぞ知るブラック企業でパワハラセクハラの温床という、この御時世むしろ珍しい部類の会社だと知ったのはその時である。
田舎でぬくぬくと育った青年、4年間の都会生活も学生と社会人とでは雲泥の差だ。
瞬く間に彼の精神は疲弊し、気がつけば会社を辞めて地元に帰ってきていた。
「うぅ……」
鼻水まで出てきたらしい。頬がヒリヒリしてきたようで。首を竦めてマフラーに埋めてしまうが、あまり効果は期待できそうにない。
(そろそろ働かないとなぁ)
帰ってきてから2ヶ月。
最初は温かく迎えてくれた両親も近くに住む親戚達も、だんだん表情が曇っていき今では何か言いたげな視線を交わすまでになってきていた。
(そりゃそうか。今の僕はニートだもんな)
24にもなる息子が働きもせず家でブラブラしてたら、両親だって不安にもなるだろうと己の不甲斐なさに頭を垂れる。
(でもなぁ)
ここは人口3万もいかない田舎町。人手不足とは言われていても、それは接客業等の話である。
(僕みたいな豆腐メンタルな根性無しのチキン野郎に出来るだろうか……)
これら全て彼が前職で言われた言葉である。
これくらいの罵倒は『おはよう』の挨拶よりも日常茶飯事だったのだ。
「あぁもう……死にたい」
「何故だ」
「そりゃあだって……って、ウワァァァッ!」
悠介は悲鳴を上げる。
当たり前だ。いつの間に居たのか、やたらと大きな体躯の男が彼のすぐ隣に座っていたのだから。
「えっ、あ、あ、あのっ……ええ!?」
テンパった悠介の顔を、男は覗き込んだ。
(な、な、なに!? この人)
彼が困惑したのは男の容姿の特殊さもあった。
……ありたいていに言うと、恐ろしい程の美丈夫である。
彫りの深い顔立ちはまるでハリウッドスターのようで、筋骨隆々の大柄な身体は彫刻を想像させた。
太い眉と、長い睫毛が濃い顔を引き立てている。
(胸焼けしそうだな……)
ぼんやりとそんな事を考えながら、悠介は徐々に近くなる男との距離を仰け反る事で避けようとしていた。
「あ、あのっ」
「なんだ」
(喋った!)
男の少し分厚めな唇から発せられたのは、想像通り低い声だ。
「どちら様、で……?」
「……」
男が黙った。
無表情に見えるその顔から、どんな感情も読み取れない。
悠介は怒らせたのかと一瞬肝を冷やしたが、良く考えれば向こうの方が無礼だろうと少し鼻白んだ。
「あの」
「……俺は。この先にある鍵屋平太夫ってとこの者だ」
「は、はぁ」
(カギヘイさんか)
鍵屋平太夫。海産物の加工販売をしている老舗だ。
小鯛や甘鯛、サヨリ、鮭を使った昆布締めや笹漬け(酢漬け)等の店。
海の近いこの地方ならではの商品の取り揃えで、ささやかながら来る観光客のみならず都会の有名料亭へも卸しているという。
さらに地元民からも、多少高価ながらもお使い物や贈物として重宝されているのである。
「おい。お前」
「は、はいっ……」
ドスの効いた声で、悠介の肩がビクリと震えた。
男は『すまん』と一言謝ってからこう続ける。
「ウチで働け。とりあえず短期バイトで良けりゃあな」
「……え?」
そして男の大きな手に握りこまれるように差し出されたのは、少しヨレヨレになった『短期アルバイト募集』のやたら渋い明朝体が微妙なバランスで踊る、白黒のチラシだった―――。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□
「いいじゃない。リハビリしてみなさい」
悠介の母、エリコは大きく頷く。
父のユウゾウはこちらに背を向けてテレビを見ているが、その後頭部が小さく揺らめくのが見えた為同意見なのだろう。
「リハビリって……」
(社会復帰の為の第一歩としては、ハード過ぎないかなぁ)
チラシには、加工場の臨時募集要綱が簡単に書かれていた。
「あら大丈夫よ。2軒どなりのミカちゃん。ほら、1歳の子供のいる……あの子なんて、この前まで水産市場で働いてたわよ」
「……それ。干物屋さんで昼なら2時間程じゃなかった?」
(しかも午後1時から3時くらいまでの)
さすが田舎である。
誰が何処に進学して結婚して子供を産んで、どこに勤めて……全てが筒抜けに情報共有されているのは当たり前なのだろう。
数年間都会にいても所詮は田舎者で、こういった噂話も違和感なく耳に残る自分に、彼はこっそり苦笑いした。
「これは8時半から12時までと、13時から17時半までか」
「休みは日曜日と水曜日の二日間……あら土曜休みじゃないのねぇ」
エリコは一瞬だけ考えた顔をしたが、直ぐに微笑んで。
「ま、大丈夫よ。ほら時給も良いし、短期だからとりあえず……ね」
「うーん……」
(時給1000円、確かにこの土地でダントツに高いなぁ)
しかしやった事のない製造業である。彼は自身の体力や能力に、すっかり自信を無くしていた。
「……僕みたいなのでも勤まるかなぁ」
ボソリと呟いた言葉にエリコが。
「大丈夫よ。ダメだったらサッサと辞めちゃえばいいのよっ。明日にでも電話してみなさい!」
と、多少の強引さを持ってチラシを彼に押し付ける。
「えー……うん」
彼は父ユウゾウの薄くなった後頭部がコクコクと動くのを見て、一種の諦めを持って小さく頷いた。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■
次の日電話をすれば、3コール目で落ち着いた女性の声がした。
『はい。鍵屋平太夫、ヤマシタです』
事務員だろうか。彼はほんの少しの緊張を持って、電話口で求人チラシを見たことを伝えた。
『あぁ、なるほど。……少しお待ち頂いてよろしいですか?』
その言葉に彼が了承の言葉を言えば、すぐさま保留音楽が流れる。
(電話って未だにドキドキする)
前職では、電話番くらいしか出来ないだろうからと一日中電話の前で座らされたっけ……と彼の胸内に苦いものが込み上げる。
無能、未熟、役立たずと罵られる日々。
……決して彼が特段能力が低かった訳ではない。むしろ新卒採用の中では平均以上だったのだが、声を荒らげる事でしか指導できない上司のせいである。
それを理解する暇もなく、彼は疲弊し会社を辞めた。残ったのは著しく下がった自己肯定感と、パワハラセクハラを受けた心の傷だけだ。
『はい。鍵屋平太夫の鍵屋です』
保留音楽が止んで一呼吸後にしたのは、先程よりいくらか若い女性の声である。
「あっ、はい。宮地と申します。求人チラシを見て……」
彼の言葉に、電話の相手はハキハキしつつも感じよく求人募集内容について話し始めた。
それによると、チラシと変わらな条件である事が分かる。
『一度見学と面接に来て頂けますか?』
「あぁ。はい」
急だけど、と前置きした上で『明日の午前中はどうかしら』と口にした電話先の女性に、彼は了承の返事をした。
(まぁどうせ暇だし)
自分で独りごちて少しばかり痛む胸を押さえつつ、電話を切ったのは掛けてから10分程度後である。
(なんか案外話しやすい人だったなぁ)
スマホを手に、悠介は小さく息を吐く。
(鍵屋と言ってたから経営者一族かな)
鍵屋平太夫の『鍵屋』とは苗字で、平太夫は屋号である。
家族経営であるのは知っていたので、恐らく社長夫人か他の親族か。
(奥さんってより)
もっと若かった。声だけだけど、と考えながら彼は他にも億劫な気持ちに取り憑かれていた。
「あー……履歴書」
新卒の時と違ってエントリーシートやらなんやらは要らないが、あの生真面目な四角い枠に自己紹介を埋めていく感覚。
それが悠介にはたまらなく憂鬱だった。
マフラーの下でつくため息が、ほんの少しだけ顔を温める。しかしそれも焼け石に水である。
「あー……寒い」
宮地 悠介は心の声をそのまま呟く。
こんな冬の海、周りに誰もいないからこそ独り言も少々大きくなるものだ。
―――彼は、いわゆる都落ちであった。
東京の大学を卒業後、大きくは無いものの小さ過ぎもしない会社に入社。
そこが知る人ぞ知るブラック企業でパワハラセクハラの温床という、この御時世むしろ珍しい部類の会社だと知ったのはその時である。
田舎でぬくぬくと育った青年、4年間の都会生活も学生と社会人とでは雲泥の差だ。
瞬く間に彼の精神は疲弊し、気がつけば会社を辞めて地元に帰ってきていた。
「うぅ……」
鼻水まで出てきたらしい。頬がヒリヒリしてきたようで。首を竦めてマフラーに埋めてしまうが、あまり効果は期待できそうにない。
(そろそろ働かないとなぁ)
帰ってきてから2ヶ月。
最初は温かく迎えてくれた両親も近くに住む親戚達も、だんだん表情が曇っていき今では何か言いたげな視線を交わすまでになってきていた。
(そりゃそうか。今の僕はニートだもんな)
24にもなる息子が働きもせず家でブラブラしてたら、両親だって不安にもなるだろうと己の不甲斐なさに頭を垂れる。
(でもなぁ)
ここは人口3万もいかない田舎町。人手不足とは言われていても、それは接客業等の話である。
(僕みたいな豆腐メンタルな根性無しのチキン野郎に出来るだろうか……)
これら全て彼が前職で言われた言葉である。
これくらいの罵倒は『おはよう』の挨拶よりも日常茶飯事だったのだ。
「あぁもう……死にたい」
「何故だ」
「そりゃあだって……って、ウワァァァッ!」
悠介は悲鳴を上げる。
当たり前だ。いつの間に居たのか、やたらと大きな体躯の男が彼のすぐ隣に座っていたのだから。
「えっ、あ、あ、あのっ……ええ!?」
テンパった悠介の顔を、男は覗き込んだ。
(な、な、なに!? この人)
彼が困惑したのは男の容姿の特殊さもあった。
……ありたいていに言うと、恐ろしい程の美丈夫である。
彫りの深い顔立ちはまるでハリウッドスターのようで、筋骨隆々の大柄な身体は彫刻を想像させた。
太い眉と、長い睫毛が濃い顔を引き立てている。
(胸焼けしそうだな……)
ぼんやりとそんな事を考えながら、悠介は徐々に近くなる男との距離を仰け反る事で避けようとしていた。
「あ、あのっ」
「なんだ」
(喋った!)
男の少し分厚めな唇から発せられたのは、想像通り低い声だ。
「どちら様、で……?」
「……」
男が黙った。
無表情に見えるその顔から、どんな感情も読み取れない。
悠介は怒らせたのかと一瞬肝を冷やしたが、良く考えれば向こうの方が無礼だろうと少し鼻白んだ。
「あの」
「……俺は。この先にある鍵屋平太夫ってとこの者だ」
「は、はぁ」
(カギヘイさんか)
鍵屋平太夫。海産物の加工販売をしている老舗だ。
小鯛や甘鯛、サヨリ、鮭を使った昆布締めや笹漬け(酢漬け)等の店。
海の近いこの地方ならではの商品の取り揃えで、ささやかながら来る観光客のみならず都会の有名料亭へも卸しているという。
さらに地元民からも、多少高価ながらもお使い物や贈物として重宝されているのである。
「おい。お前」
「は、はいっ……」
ドスの効いた声で、悠介の肩がビクリと震えた。
男は『すまん』と一言謝ってからこう続ける。
「ウチで働け。とりあえず短期バイトで良けりゃあな」
「……え?」
そして男の大きな手に握りこまれるように差し出されたのは、少しヨレヨレになった『短期アルバイト募集』のやたら渋い明朝体が微妙なバランスで踊る、白黒のチラシだった―――。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□
「いいじゃない。リハビリしてみなさい」
悠介の母、エリコは大きく頷く。
父のユウゾウはこちらに背を向けてテレビを見ているが、その後頭部が小さく揺らめくのが見えた為同意見なのだろう。
「リハビリって……」
(社会復帰の為の第一歩としては、ハード過ぎないかなぁ)
チラシには、加工場の臨時募集要綱が簡単に書かれていた。
「あら大丈夫よ。2軒どなりのミカちゃん。ほら、1歳の子供のいる……あの子なんて、この前まで水産市場で働いてたわよ」
「……それ。干物屋さんで昼なら2時間程じゃなかった?」
(しかも午後1時から3時くらいまでの)
さすが田舎である。
誰が何処に進学して結婚して子供を産んで、どこに勤めて……全てが筒抜けに情報共有されているのは当たり前なのだろう。
数年間都会にいても所詮は田舎者で、こういった噂話も違和感なく耳に残る自分に、彼はこっそり苦笑いした。
「これは8時半から12時までと、13時から17時半までか」
「休みは日曜日と水曜日の二日間……あら土曜休みじゃないのねぇ」
エリコは一瞬だけ考えた顔をしたが、直ぐに微笑んで。
「ま、大丈夫よ。ほら時給も良いし、短期だからとりあえず……ね」
「うーん……」
(時給1000円、確かにこの土地でダントツに高いなぁ)
しかしやった事のない製造業である。彼は自身の体力や能力に、すっかり自信を無くしていた。
「……僕みたいなのでも勤まるかなぁ」
ボソリと呟いた言葉にエリコが。
「大丈夫よ。ダメだったらサッサと辞めちゃえばいいのよっ。明日にでも電話してみなさい!」
と、多少の強引さを持ってチラシを彼に押し付ける。
「えー……うん」
彼は父ユウゾウの薄くなった後頭部がコクコクと動くのを見て、一種の諦めを持って小さく頷いた。
■□▪▫■□▫▪■□▪▫■
次の日電話をすれば、3コール目で落ち着いた女性の声がした。
『はい。鍵屋平太夫、ヤマシタです』
事務員だろうか。彼はほんの少しの緊張を持って、電話口で求人チラシを見たことを伝えた。
『あぁ、なるほど。……少しお待ち頂いてよろしいですか?』
その言葉に彼が了承の言葉を言えば、すぐさま保留音楽が流れる。
(電話って未だにドキドキする)
前職では、電話番くらいしか出来ないだろうからと一日中電話の前で座らされたっけ……と彼の胸内に苦いものが込み上げる。
無能、未熟、役立たずと罵られる日々。
……決して彼が特段能力が低かった訳ではない。むしろ新卒採用の中では平均以上だったのだが、声を荒らげる事でしか指導できない上司のせいである。
それを理解する暇もなく、彼は疲弊し会社を辞めた。残ったのは著しく下がった自己肯定感と、パワハラセクハラを受けた心の傷だけだ。
『はい。鍵屋平太夫の鍵屋です』
保留音楽が止んで一呼吸後にしたのは、先程よりいくらか若い女性の声である。
「あっ、はい。宮地と申します。求人チラシを見て……」
彼の言葉に、電話の相手はハキハキしつつも感じよく求人募集内容について話し始めた。
それによると、チラシと変わらな条件である事が分かる。
『一度見学と面接に来て頂けますか?』
「あぁ。はい」
急だけど、と前置きした上で『明日の午前中はどうかしら』と口にした電話先の女性に、彼は了承の返事をした。
(まぁどうせ暇だし)
自分で独りごちて少しばかり痛む胸を押さえつつ、電話を切ったのは掛けてから10分程度後である。
(なんか案外話しやすい人だったなぁ)
スマホを手に、悠介は小さく息を吐く。
(鍵屋と言ってたから経営者一族かな)
鍵屋平太夫の『鍵屋』とは苗字で、平太夫は屋号である。
家族経営であるのは知っていたので、恐らく社長夫人か他の親族か。
(奥さんってより)
もっと若かった。声だけだけど、と考えながら彼は他にも億劫な気持ちに取り憑かれていた。
「あー……履歴書」
新卒の時と違ってエントリーシートやらなんやらは要らないが、あの生真面目な四角い枠に自己紹介を埋めていく感覚。
それが悠介にはたまらなく憂鬱だった。
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