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万『性』節の夜に2
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「――ここね。俺の部屋」
連れてこられたのはマンションの一室。それなりに広くて小綺麗で、なんだか内装もこの男のイメージじゃなかった。
だけど。
「ま、正しく言うと俺のセフレちゃん第二号の部屋なんだけどね」
やっぱりそうか。
回らない頭でため息をつく。どうやらこいつ、女達のヒモやってるらしい。まさに見た目通りのクソ野郎ってやつだ。
「んじゃ、さっそく」
「うわっ!?」
そのまま寝室と思しき部屋に引っ張り込まれ、広いベッドに突き飛ばされる。
「脱がせてあげようかなァ」
「やめろっ、この変態!」
必死で逃げ道探そうと視線を走らせるが、ご丁寧に寝室に鍵までついていてそれを閉められた。
しかもだいぶマシになってきたとはいえ、まだまだ酩酊感に走ったりは難しそう。
それどころかなんだか。
「ずっと思ってたんだけど」
男が僕を囲い込むようにベッドに乗り上げた。ぎしり、と鳴る小さな音に心臓まで鷲掴みにされた気分。
「君、肌すべっすべで綺麗だし良い匂いするよねぇ? なに、ハーフってこんなに可愛いの。ねえ、もう一回キスしよ?」
「う、うるさい。触んなって言ってんだ……んぅぅぅ♡」
またキス、された。
こいつのはなんかおかしくなる。頭ぼーっとして、えっちな気分に♡♡
「うん、キスしただけでこんなに蕩けちゃうとか。君、俺の事惚れちゃったでしょ」
「は、はぁ?」
何言ってんだ、このド変態。でも確かにさっきから下半身がもうのっぴきならない事になってるし、酒に酔うってこんなにムラムラするもんなのか。
「君、名前は?」
「っ……お、教えるかよ、バカ」
人間ごときに僕の名を。
でも一瞬だけ男が悲しそうに視線を落としたあと。
「じゃあ、身体に聞くね」
と口元だけで笑った。
※※※
「んああああっ♡♡♡ 、言うっ、言うからぁぁぁ♡♡」
どこから出してきたか手首に手錠かけられ、抵抗出来なくされての尋問にあっさり陥落。
もちろん服なんてあっという間に脱がされて部屋のすみっこだ。
「うわ、可愛い。お尻、めちゃくちゃ敏感なんだね」
「もっ……やめ、そこっ、とんとんしちゃ♡ だめになりゅうぅぅ♡♡♡」
最初は違和感というか異物感? しか無かったのに、変なスイッチでもあるのか。僕の尻には。
「でもこんなにお尻突き出して誘惑するなんて、とんだエロ猫ちゃんだよ」
「ちがっ、ちがう♡♡ あぅっ♡ んん♡♡ ま、前も、さわって……ぇ♡♡」
イきたくてイきたくておかしくなりそう。
まるで獣みたいにヤツに尻を向けて、ヘコヘコと腰動かしちゃう無様な格好。鏡でもあったら、恥ずかしくて死んじゃいそう。
そこまでして頼んでるのに。
「んー? もうちょっとがんばってみよか」
「そんな♡♡ んぎぃっ♡♡ ゆ、指、ふえ、ちゃ……♡♡」
尻の穴なんかに指入れられて、しかもそれがちょっとずつ増やされて。なのに痛いどころかキュンキュンうずくってどういうこと!?
僕の身体、バカになっちゃったのか!?!?
「俺の大きいからさ、君のが壊れないように慣らしとかないと」
「こ、こわれ……っ? んひぃ♡♡ それっ、やめろってばぁ♡♡」
こんなこと知らない! 頭おかしくなりそう。いや、もうなってるのかも。
さっきから嫌だっていう気持ちと、もっとして欲しい気持ちでぐちゃぐちゃになってる。
「そういやさっき、おっぱいも弄られてたっけなァ」
「っ、んひぃ!?」
急にローションだかでぬるぬるになった指が、僕の胸をまさぐって摘んだ。
「ひっ、やだ……そんな、とこ、感じないっ、感じないからぁ♡♡」
「あはは。説得力皆無だなァ」
ちがう、感じるハズない♡♡ もう何されても身体が疼く。
「んひっ♡ あぅ♡ も、ぬいてぇ♡♡」
「はいはい、わかった」
「んぁっ♡」
中をえぐるようにしながら指を引き抜かれる。
まさか本当にやめてくれると思ってなかったから、脱力してその場に崩れた。
「はーい、抜いたから入れるよ」
「へ?」
い、入れるって。まって、まさか、まさか――。
「あ゙ぁ゙ァァァっ!? 」
痛いとか苦しいとか、そんなのじゃない。もはや衝撃にわけが分からなくなった。
「ん゙お゙っ♡ あ゙っ♡ ひ、ひぃ゙♡♡」
「すごい。ほら、君のここちゃんと俺の受け入れてくれてる……ってやっぱり少しキツいか」
に、人間ごときにこの僕がっ♡♡ くそっ、血さえ飲めれば。もちろんノンアルコールのやつを。
「っ、血を……っ、血、のませろ……ぉ」
「えー。黒猫で吸血鬼設定のコスプレだったの?」
設定じゃないしコスプレでもない。くそ、失礼なヤツめ!!
そのムカつく面をぶん殴ってやりたいけど、とにかく今はこの酔いを覚まして逃げないと。
そのためには血が欲しい。この際、美女のがいいなんて贅沢は言わない。だから。
「ほ、ほし、ぃ♡ はやくっ……お前の――」
「欲しい? もしかして中に出して欲しいってことかー。今度はサキュパス? うんうん。俺、そっちの方がいいかも」
「ちが……っ、んお゙ぉぉっ♡♡♡」
激しく揺すぶられて、耳たぶをねっとり舐められながら胸にまで弄られたらもう正気なんて保てるわけがない。
「あ゙っ♡ あっ♡ お゙ぅ゙♡ も゙っ、やらぁ♡♡ 」
「……やばい。めっちゃイイ、最高の猫耳サキュバスちゃんだ」
「んぁぁっ♡ だか、らっ♡ ゔぁんぱいあ、だってぇぇ♡♡♡」
ろくに聞いちゃくれない。
「キスしよ」
「!!」
まただ。しかもハメられてる最中になんて♡♡♡♡
「やっ、ら♡ らめ……ん゙ぅぅぅ♡♡♡」
おかしくなる♡ おかしく♡ もしかして、僕、吸血鬼からサキュバスになっちゃうかも♡♡
「んっ♡ ん゙っ♡」
キスハメやばい♡♡ 酸素取り込めないっ♡♡♡ 死゙ぬ゙っ♡ 気持ち良すぎて、このまま死゙んじゃうかも♡♡
「はーっ♡ ……はぁ……♡」
「ほんとエロい。お菓子あってもなくてもイタズラしちゃいたいくらい」
もうしてるだろうが、とか。そういえばハロウィンだっけ、とか。
そもそもなんで僕はこの男にこんな目に遭わされてんだろう、とか。
満身創痍の状態、ぼんやりする頭で考えてと。
「あ゙♡ あ……♡ あ……♡♡」
「ほらもっとがんばって」
「ぅう♡♡ も、やら♡ かんばれ、にゃ……んひぃ゙ぃぃ♡♡♡」
対抗しようとすると容赦なく突かれまくる。
ていうかソコだけでイけないから!
前もさわって欲しくて腰を揺らすのに。
「もっとして欲しいっておねだり?」
「ちが……っ」
「あはは。じゃあ俺も本気出しちゃうぞー」
「ちがうっ♡♡ あァァァッ♡ やめ゙てぇ゙ぇぇ♡」
いっそ激しくなった動きに泣き叫ぶしか出来なかった。
連れてこられたのはマンションの一室。それなりに広くて小綺麗で、なんだか内装もこの男のイメージじゃなかった。
だけど。
「ま、正しく言うと俺のセフレちゃん第二号の部屋なんだけどね」
やっぱりそうか。
回らない頭でため息をつく。どうやらこいつ、女達のヒモやってるらしい。まさに見た目通りのクソ野郎ってやつだ。
「んじゃ、さっそく」
「うわっ!?」
そのまま寝室と思しき部屋に引っ張り込まれ、広いベッドに突き飛ばされる。
「脱がせてあげようかなァ」
「やめろっ、この変態!」
必死で逃げ道探そうと視線を走らせるが、ご丁寧に寝室に鍵までついていてそれを閉められた。
しかもだいぶマシになってきたとはいえ、まだまだ酩酊感に走ったりは難しそう。
それどころかなんだか。
「ずっと思ってたんだけど」
男が僕を囲い込むようにベッドに乗り上げた。ぎしり、と鳴る小さな音に心臓まで鷲掴みにされた気分。
「君、肌すべっすべで綺麗だし良い匂いするよねぇ? なに、ハーフってこんなに可愛いの。ねえ、もう一回キスしよ?」
「う、うるさい。触んなって言ってんだ……んぅぅぅ♡」
またキス、された。
こいつのはなんかおかしくなる。頭ぼーっとして、えっちな気分に♡♡
「うん、キスしただけでこんなに蕩けちゃうとか。君、俺の事惚れちゃったでしょ」
「は、はぁ?」
何言ってんだ、このド変態。でも確かにさっきから下半身がもうのっぴきならない事になってるし、酒に酔うってこんなにムラムラするもんなのか。
「君、名前は?」
「っ……お、教えるかよ、バカ」
人間ごときに僕の名を。
でも一瞬だけ男が悲しそうに視線を落としたあと。
「じゃあ、身体に聞くね」
と口元だけで笑った。
※※※
「んああああっ♡♡♡ 、言うっ、言うからぁぁぁ♡♡」
どこから出してきたか手首に手錠かけられ、抵抗出来なくされての尋問にあっさり陥落。
もちろん服なんてあっという間に脱がされて部屋のすみっこだ。
「うわ、可愛い。お尻、めちゃくちゃ敏感なんだね」
「もっ……やめ、そこっ、とんとんしちゃ♡ だめになりゅうぅぅ♡♡♡」
最初は違和感というか異物感? しか無かったのに、変なスイッチでもあるのか。僕の尻には。
「でもこんなにお尻突き出して誘惑するなんて、とんだエロ猫ちゃんだよ」
「ちがっ、ちがう♡♡ あぅっ♡ んん♡♡ ま、前も、さわって……ぇ♡♡」
イきたくてイきたくておかしくなりそう。
まるで獣みたいにヤツに尻を向けて、ヘコヘコと腰動かしちゃう無様な格好。鏡でもあったら、恥ずかしくて死んじゃいそう。
そこまでして頼んでるのに。
「んー? もうちょっとがんばってみよか」
「そんな♡♡ んぎぃっ♡♡ ゆ、指、ふえ、ちゃ……♡♡」
尻の穴なんかに指入れられて、しかもそれがちょっとずつ増やされて。なのに痛いどころかキュンキュンうずくってどういうこと!?
僕の身体、バカになっちゃったのか!?!?
「俺の大きいからさ、君のが壊れないように慣らしとかないと」
「こ、こわれ……っ? んひぃ♡♡ それっ、やめろってばぁ♡♡」
こんなこと知らない! 頭おかしくなりそう。いや、もうなってるのかも。
さっきから嫌だっていう気持ちと、もっとして欲しい気持ちでぐちゃぐちゃになってる。
「そういやさっき、おっぱいも弄られてたっけなァ」
「っ、んひぃ!?」
急にローションだかでぬるぬるになった指が、僕の胸をまさぐって摘んだ。
「ひっ、やだ……そんな、とこ、感じないっ、感じないからぁ♡♡」
「あはは。説得力皆無だなァ」
ちがう、感じるハズない♡♡ もう何されても身体が疼く。
「んひっ♡ あぅ♡ も、ぬいてぇ♡♡」
「はいはい、わかった」
「んぁっ♡」
中をえぐるようにしながら指を引き抜かれる。
まさか本当にやめてくれると思ってなかったから、脱力してその場に崩れた。
「はーい、抜いたから入れるよ」
「へ?」
い、入れるって。まって、まさか、まさか――。
「あ゙ぁ゙ァァァっ!? 」
痛いとか苦しいとか、そんなのじゃない。もはや衝撃にわけが分からなくなった。
「ん゙お゙っ♡ あ゙っ♡ ひ、ひぃ゙♡♡」
「すごい。ほら、君のここちゃんと俺の受け入れてくれてる……ってやっぱり少しキツいか」
に、人間ごときにこの僕がっ♡♡ くそっ、血さえ飲めれば。もちろんノンアルコールのやつを。
「っ、血を……っ、血、のませろ……ぉ」
「えー。黒猫で吸血鬼設定のコスプレだったの?」
設定じゃないしコスプレでもない。くそ、失礼なヤツめ!!
そのムカつく面をぶん殴ってやりたいけど、とにかく今はこの酔いを覚まして逃げないと。
そのためには血が欲しい。この際、美女のがいいなんて贅沢は言わない。だから。
「ほ、ほし、ぃ♡ はやくっ……お前の――」
「欲しい? もしかして中に出して欲しいってことかー。今度はサキュパス? うんうん。俺、そっちの方がいいかも」
「ちが……っ、んお゙ぉぉっ♡♡♡」
激しく揺すぶられて、耳たぶをねっとり舐められながら胸にまで弄られたらもう正気なんて保てるわけがない。
「あ゙っ♡ あっ♡ お゙ぅ゙♡ も゙っ、やらぁ♡♡ 」
「……やばい。めっちゃイイ、最高の猫耳サキュバスちゃんだ」
「んぁぁっ♡ だか、らっ♡ ゔぁんぱいあ、だってぇぇ♡♡♡」
ろくに聞いちゃくれない。
「キスしよ」
「!!」
まただ。しかもハメられてる最中になんて♡♡♡♡
「やっ、ら♡ らめ……ん゙ぅぅぅ♡♡♡」
おかしくなる♡ おかしく♡ もしかして、僕、吸血鬼からサキュバスになっちゃうかも♡♡
「んっ♡ ん゙っ♡」
キスハメやばい♡♡ 酸素取り込めないっ♡♡♡ 死゙ぬ゙っ♡ 気持ち良すぎて、このまま死゙んじゃうかも♡♡
「はーっ♡ ……はぁ……♡」
「ほんとエロい。お菓子あってもなくてもイタズラしちゃいたいくらい」
もうしてるだろうが、とか。そういえばハロウィンだっけ、とか。
そもそもなんで僕はこの男にこんな目に遭わされてんだろう、とか。
満身創痍の状態、ぼんやりする頭で考えてと。
「あ゙♡ あ……♡ あ……♡♡」
「ほらもっとがんばって」
「ぅう♡♡ も、やら♡ かんばれ、にゃ……んひぃ゙ぃぃ♡♡♡」
対抗しようとすると容赦なく突かれまくる。
ていうかソコだけでイけないから!
前もさわって欲しくて腰を揺らすのに。
「もっとして欲しいっておねだり?」
「ちが……っ」
「あはは。じゃあ俺も本気出しちゃうぞー」
「ちがうっ♡♡ あァァァッ♡ やめ゙てぇ゙ぇぇ♡」
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