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第3章
81 何じゃゴルア〜!……なの♡
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「やっぱ、本当の力を見せないとダメか?……だよな?見せてやるからちょっと待て」
「ほう?良いぞ?やってみるがいい」
アルティスは剣を消し、素手になる。
「ん?剣はどうした?」
「これで良い。お前は素手だろ?お前には圧倒的な力の差を見せてやる」
「ふんっ。好きにすれば良い」
「ああ、それと始めに言っておく……これをすると、少々興奮状態になる。
手加減が難しい……許せ……」
「………………」
〝クッ……クッ…… オ……オオオオオオ~~~~!!〝
アルティスが全身に力を込める。周りに電気が走り髪が逆撫でられる。
アルティスの顔に光る龍のタトゥーが浮かび上がる。
「フウフウフウ……ま、待たせたな?い……いつでも良いぞ?かかってこい」
「ほう、少し見た目が変わったな?面白い。
本来は、戦いの最中に待ってなどやらんのだがな……」
「ああ、俺も、ま、待ってくれなど言わないよ。フウフウフウ……
と、途中から戦う目的が変わったからな」
「眷属になれ……か?」
「お、お前は強い。そして、けっ……決して邪悪では……ない」
「邪悪ではないのか?」
「お、お前はただ食い続けただけ。そ、それは生きるものの、ほ、ほ、本能……食欲ってやつだ。
俺だって肉は、く、食う。喰われる方にとっては良い迷惑だし、お、お前の食欲は異常だけどな?
フウフウフウ……さて始めようや。こ、今度は、半分の力とか言わずに、ぜ、全力でかかってこいよ……」
「俺からいくのか?本当に楽しませてくれるんだろうな?」
「お……俺から攻撃したら直ぐ終わる。お、お前からこい」
「大した自信だな?後悔するなよ?」
〝ド~ン!ド~ン!ド~ン!ド~ン!ドカ~ン!ドカ~ン!〝
お互い素手なのに、拳が交差する度、衝撃で爆発の様な火花が飛び交う。
姿は見えないが、あちこちで、爆発が起きている。
〝ド~ン!ド~ン!ド~ン!ド~ン!ドカ~ン!ドカ~ン!〝
〝ハアハアハア……〝
「い、今のは全力か?お、俺はまだまだ本気じゃないぞ」
〝ハアハアハア……………………〝
「け、眷属になる気になったか?」
〝ハアハアハア……………………〝
「何も喋らなくなったな?」
〝フウ~~~~〝
アルティスの顔から龍の紋様が消える。
「……仕方ない……もう一つ上の力を見せてやろう……」
「な、何だと?……」
「本気で攻撃する。死ぬんじゃないぞ?」
足を少し開き、胸のペンダントに両手を添える。
〝オ……オ……ウォォオオオオオオオオ~~!〝
ペンダントから無数の光が漏れ出す。渦になってアルティスの周りを飛び交い、
徐々にアルティスに飲み込まれる光。
アルティスが銀色に輝きだす。眩い光がアルティスを包み込み、サファイア色の瞳が際立つ。
「……………………」
一瞬で格の違いを理解するゴールド。
「キンキラ金色と、ギラギラ銀色。さてどっちが強いかな?」
その瞬間、ゴールドの頭が吹き飛んだ。アルティスの蹴りが炸裂した様だ。
頭の無くなったゴールドはヨロヨロと後ずさる。
〝ブシュブシュブシュ……〝ふらつきながらも、何とか頭を再生させるゴールド。
両手を広げるアルティス。ゴールドの両脇に銀色の魔法陣が現れる。
アルティスが、銀色の魔法陣を見せたのはこの時が初めてだ。
魔法陣が作り出す、銀色に輝く球体がゴールドを閉じ込めた。
サファイアの瞳の銀河が光を増す。球体は次第に縮まり小さくなる。
1mほどに縮まるとゴールドの姿が認識できなくなり更に小さく縮まっていく。
(ずびばぜん……おだずげぐだざい……あなだざまの……げんぞぐにじでぐだざい……)
「オッケ~♡」
又1人、何故かこの地の言語を話せる異星の者が、仲間に加わった。
「ねえ?何で同じ言語?」
「そこは忘れて下さい」
(しつこいんだよ~~)
「ん?なんか言った?」
「滅相もない」
「でも、その姿だとな~ そうだ名前つけちゃお。名前を付けて眷属にすると姿が変わるかもよ?」
「〝変わるかもよ〝って本当ですか?」
「前に名付けした時は、ほとんど変わんなかったけどね。
でも変わる事の方が多いって専門書には書いてあったよ?いっそ可愛い名前にしちゃお。
う~ん……そのまんまのゴールドってダサいよね?そだ!ゴールドじゃなくて、ピンクちゃんとか?」
その瞬間、ゴールドが、60cm程の可愛いピンク色の不思議動物に変わった。
「……なんか可愛くなっちゃつたね?でも、弱そう?」
「中身の力は変わってないみたいなの♡」
「女の子だったの?」
「ううん。性別はなかったの♡」
「……そ、そう……で、何で語尾に♡付けるの?名前が可愛く変わったから?」
「さあ?分からないの♡ピンクって可愛い?」
「ピンクじゃなくて、お前の名前は〝ピンクちゃん〝だよ?」
「何それ?変なの♡じゃあ、ちゃん付けしたら〝ピンクちゃんちゃん〝?」
「ププ~ッ!やっぱただの〝ピンク〝でいいや」
「ハイなの♡」
「アルティス様。片付いた様でございますね?して、その可愛い物体は?」
「元キメラ擬きだよ。さっきまでは金色に輝くガーゴイルみたいな姿になってたけど、
眷属にして、名前を付けたらこんな可愛いのになっちゃった」
「さようで……名をつけるとそんな事もあるのですね?」
「しかしこんなの役に立つんですかね?カイン殿はどう思います?」
「何じゃゴルア~!なんか文句あるんかい?ゴルア~!」
「「「……………………」」」
「使えるかも?」
「でしょ~なの♡」
「「「……………………」」」
(次から名前つける時は気をつけよ。なの♡)
「ほう?良いぞ?やってみるがいい」
アルティスは剣を消し、素手になる。
「ん?剣はどうした?」
「これで良い。お前は素手だろ?お前には圧倒的な力の差を見せてやる」
「ふんっ。好きにすれば良い」
「ああ、それと始めに言っておく……これをすると、少々興奮状態になる。
手加減が難しい……許せ……」
「………………」
〝クッ……クッ…… オ……オオオオオオ~~~~!!〝
アルティスが全身に力を込める。周りに電気が走り髪が逆撫でられる。
アルティスの顔に光る龍のタトゥーが浮かび上がる。
「フウフウフウ……ま、待たせたな?い……いつでも良いぞ?かかってこい」
「ほう、少し見た目が変わったな?面白い。
本来は、戦いの最中に待ってなどやらんのだがな……」
「ああ、俺も、ま、待ってくれなど言わないよ。フウフウフウ……
と、途中から戦う目的が変わったからな」
「眷属になれ……か?」
「お、お前は強い。そして、けっ……決して邪悪では……ない」
「邪悪ではないのか?」
「お、お前はただ食い続けただけ。そ、それは生きるものの、ほ、ほ、本能……食欲ってやつだ。
俺だって肉は、く、食う。喰われる方にとっては良い迷惑だし、お、お前の食欲は異常だけどな?
フウフウフウ……さて始めようや。こ、今度は、半分の力とか言わずに、ぜ、全力でかかってこいよ……」
「俺からいくのか?本当に楽しませてくれるんだろうな?」
「お……俺から攻撃したら直ぐ終わる。お、お前からこい」
「大した自信だな?後悔するなよ?」
〝ド~ン!ド~ン!ド~ン!ド~ン!ドカ~ン!ドカ~ン!〝
お互い素手なのに、拳が交差する度、衝撃で爆発の様な火花が飛び交う。
姿は見えないが、あちこちで、爆発が起きている。
〝ド~ン!ド~ン!ド~ン!ド~ン!ドカ~ン!ドカ~ン!〝
〝ハアハアハア……〝
「い、今のは全力か?お、俺はまだまだ本気じゃないぞ」
〝ハアハアハア……………………〝
「け、眷属になる気になったか?」
〝ハアハアハア……………………〝
「何も喋らなくなったな?」
〝フウ~~~~〝
アルティスの顔から龍の紋様が消える。
「……仕方ない……もう一つ上の力を見せてやろう……」
「な、何だと?……」
「本気で攻撃する。死ぬんじゃないぞ?」
足を少し開き、胸のペンダントに両手を添える。
〝オ……オ……ウォォオオオオオオオオ~~!〝
ペンダントから無数の光が漏れ出す。渦になってアルティスの周りを飛び交い、
徐々にアルティスに飲み込まれる光。
アルティスが銀色に輝きだす。眩い光がアルティスを包み込み、サファイア色の瞳が際立つ。
「……………………」
一瞬で格の違いを理解するゴールド。
「キンキラ金色と、ギラギラ銀色。さてどっちが強いかな?」
その瞬間、ゴールドの頭が吹き飛んだ。アルティスの蹴りが炸裂した様だ。
頭の無くなったゴールドはヨロヨロと後ずさる。
〝ブシュブシュブシュ……〝ふらつきながらも、何とか頭を再生させるゴールド。
両手を広げるアルティス。ゴールドの両脇に銀色の魔法陣が現れる。
アルティスが、銀色の魔法陣を見せたのはこの時が初めてだ。
魔法陣が作り出す、銀色に輝く球体がゴールドを閉じ込めた。
サファイアの瞳の銀河が光を増す。球体は次第に縮まり小さくなる。
1mほどに縮まるとゴールドの姿が認識できなくなり更に小さく縮まっていく。
(ずびばぜん……おだずげぐだざい……あなだざまの……げんぞぐにじでぐだざい……)
「オッケ~♡」
又1人、何故かこの地の言語を話せる異星の者が、仲間に加わった。
「ねえ?何で同じ言語?」
「そこは忘れて下さい」
(しつこいんだよ~~)
「ん?なんか言った?」
「滅相もない」
「でも、その姿だとな~ そうだ名前つけちゃお。名前を付けて眷属にすると姿が変わるかもよ?」
「〝変わるかもよ〝って本当ですか?」
「前に名付けした時は、ほとんど変わんなかったけどね。
でも変わる事の方が多いって専門書には書いてあったよ?いっそ可愛い名前にしちゃお。
う~ん……そのまんまのゴールドってダサいよね?そだ!ゴールドじゃなくて、ピンクちゃんとか?」
その瞬間、ゴールドが、60cm程の可愛いピンク色の不思議動物に変わった。
「……なんか可愛くなっちゃつたね?でも、弱そう?」
「中身の力は変わってないみたいなの♡」
「女の子だったの?」
「ううん。性別はなかったの♡」
「……そ、そう……で、何で語尾に♡付けるの?名前が可愛く変わったから?」
「さあ?分からないの♡ピンクって可愛い?」
「ピンクじゃなくて、お前の名前は〝ピンクちゃん〝だよ?」
「何それ?変なの♡じゃあ、ちゃん付けしたら〝ピンクちゃんちゃん〝?」
「ププ~ッ!やっぱただの〝ピンク〝でいいや」
「ハイなの♡」
「アルティス様。片付いた様でございますね?して、その可愛い物体は?」
「元キメラ擬きだよ。さっきまでは金色に輝くガーゴイルみたいな姿になってたけど、
眷属にして、名前を付けたらこんな可愛いのになっちゃった」
「さようで……名をつけるとそんな事もあるのですね?」
「しかしこんなの役に立つんですかね?カイン殿はどう思います?」
「何じゃゴルア~!なんか文句あるんかい?ゴルア~!」
「「「……………………」」」
「使えるかも?」
「でしょ~なの♡」
「「「……………………」」」
(次から名前つける時は気をつけよ。なの♡)
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