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第1章
47 婚約指輪 後編
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「フィオナ~ 嬉しそうにしてどうしたの?何かあった?後ろから見ても嬉しくて仕方ないって分かるわよ?」
「あ~ソフィア? へへへ~♡」
「何、何?気持ち悪いわよ?とろけそうな顔しちゃって?」
「ウフフッッ……えっとね~見て!ハイこれっ!!」
「えっ?指輪? あっ!もしかして婚約指輪!? き……綺麗~~アル君の瞳とそっくりな石ね?
良かったわね!いつ貰ったの?」
「ヌフフ……ついさっき……」
「ハイハイ幸せそうで何よりよ?ああ、それでさっき二人ともいなかったのか?」
「あれ?私達の事、探してたの?」
「そうよ? 評判のケーキ頂いたんだって。皆んなでテラスでお茶するからって、貴方達2人も探していたのよ。
まだみんなお茶しているから、行って指輪を見せてくれば?」
「うんうん!そうする~」
「あっ、アル君、フィオナ、どこ行ってたの? 何?フィオナその顔?どうかした?だらしないわよ?そのニヤケ顔」
「ヘッヘ~ アルから、婚約指輪貰ったの~ 見て見て~」
「まあほんと?良かったわね。それならその顔も仕方ないわね?
どれどれ?まぁ~何これ?サファイア?ちょっと違うわね?もの凄く綺麗な宝石ね……アル君の瞳そっくり!
なんか身も心も吸いこまれそうな位よ?神秘的な石だわ……」
「でしょでしょ?お母様。この石、創造神様が用意して下さったんだって!
この銀河の星の様な粒は、反射してるんじゃなくて、アルの込めたエーテルで光ってるのよ」
「お~これは……アルティスのネックレスの石と同じか?この世界には無い物だな?
創造神様が用意して下さったと?とんでもない宝石だぞこれは。
どれほどの価値があるのやら?想像もつかん……」
「あのねあのね!私、女神のミリア様にお会いしたの!綺麗でね、優しくてね、それでねそれでね!」
「少し落ち着けよ~?フィナ」
「嬉しいんだもんね~フィオナ。気持ちはよく分かるよ?それにしてもこの宝石、見れば見るほど綺麗ね~羨ましい!」
「フィオナ姉、ずる~い!アル兄、私には~」
「おっ!ユッフィーにも有るぞ。ネックレスにしたんだけどな、はいどうぞ」
「わ~綺麗~アル兄のネックレスとお揃っ」
「俺のよりだいぶ小さいけどな。これなら着けていても邪魔にならないだろ?
ちゃんとエーテルも込めてあるんだぞ。 それと……皆んなにもハイ、ハイ、ハイ……」
「お~アルよ、わしにもか?すまんな」
宝石を目の上にかざし、嬉しそうな顔で、透かして見ているリヴァルド。
「さすがアル君、お母さまには1番大きいやつね?」
「ユッフィーの方が大きいもん!」
大きく口を膨らませながら抗議するユッフィー。
「ア、アル君、私なんかにも良いのですか?」
少し顔を赤らめて、はにかむ笑顔のソフィア。
「ん?ソフィア?ソフィアだって俺の家族だよ?良いに決まってんじゃん」
「「イヤイヤ……流石に私共には……」」
「何言ってんの?ハーゲンハートさんも皆んな大好きな家族~」
名前を一つに纏めるんじゃないよ?アルティス……美味しそうじゃないか?
「全部エーテル込めてあるから、いつかきっと皆んなのピンチの時に助けになるよ?」
「ん?アルティス。そうなのか?どんな効果が?」
「分かんない。エーテルの意思次第だからね?でもきっと、ピンチになったら何か奇跡が起こるよ?」
「「「「「「……す……すごい……」」」」」」
「国宝なんてもんじゃない、遥かに超えてる宝じゃない……」
「こ、これは……失くしたら大変ですな……」
「エーテルの力があるからね、勝手に戻ってくるんじゃない?たぶんだけど……
それに、あげてもいない他の人が付けても、煌めかないし、何の効果もないよ。
むしろ、盗んだりして手にしたら、悪い事が起こるかもよ?」
「エーテルの意思って事か~じゃ、安心よね?」
「……あのね……あのね……私……女神のミリア様にお会いしたって言ってるんだけど……」
「まだ他にも渡したい人いるし、これより小さな物だけど、100個作ったんだよ?
これからもっともっと家族を増やすんだ~フィナとは血のつながった家族をね~ ね?フィナ!」
〝パッコ~ン!〝
フィオナに、思いっきり頭を叩かれるアルティス。
「……え~~~~」
「〝え~~~~〝じゃない!みんなの前でやめてよね」
真っ赤な顔でフィオナに抗議される。でもその顔は、怒ってはいなかった。
皆んなにニヤニヤされ、更に顔を赤くするフィオナ。
リヴァルドだけは、複雑な顔だった。
「……あのね……あのね……私……女神のミリア様にお会いしたって言ってるんだけど……」
いずれ100個では到底足りなくなる程、アルティスの周りに集まる仲間達。
この石は、アルティスの家族である証となる。
アルティスの言う家族は、増え続けるのであった。
人族も魔族も隔て無く、この星唯一の国、フェイト連合帝国。
後の時代まで伝説となる初代アルティス・フェイト帝王。
それはまだ少し先の話ニャン。
「……あのね……あのね……私……女神のミリア様にお会いしたって言ってるんだけど……」
「あ~ソフィア? へへへ~♡」
「何、何?気持ち悪いわよ?とろけそうな顔しちゃって?」
「ウフフッッ……えっとね~見て!ハイこれっ!!」
「えっ?指輪? あっ!もしかして婚約指輪!? き……綺麗~~アル君の瞳とそっくりな石ね?
良かったわね!いつ貰ったの?」
「ヌフフ……ついさっき……」
「ハイハイ幸せそうで何よりよ?ああ、それでさっき二人ともいなかったのか?」
「あれ?私達の事、探してたの?」
「そうよ? 評判のケーキ頂いたんだって。皆んなでテラスでお茶するからって、貴方達2人も探していたのよ。
まだみんなお茶しているから、行って指輪を見せてくれば?」
「うんうん!そうする~」
「あっ、アル君、フィオナ、どこ行ってたの? 何?フィオナその顔?どうかした?だらしないわよ?そのニヤケ顔」
「ヘッヘ~ アルから、婚約指輪貰ったの~ 見て見て~」
「まあほんと?良かったわね。それならその顔も仕方ないわね?
どれどれ?まぁ~何これ?サファイア?ちょっと違うわね?もの凄く綺麗な宝石ね……アル君の瞳そっくり!
なんか身も心も吸いこまれそうな位よ?神秘的な石だわ……」
「でしょでしょ?お母様。この石、創造神様が用意して下さったんだって!
この銀河の星の様な粒は、反射してるんじゃなくて、アルの込めたエーテルで光ってるのよ」
「お~これは……アルティスのネックレスの石と同じか?この世界には無い物だな?
創造神様が用意して下さったと?とんでもない宝石だぞこれは。
どれほどの価値があるのやら?想像もつかん……」
「あのねあのね!私、女神のミリア様にお会いしたの!綺麗でね、優しくてね、それでねそれでね!」
「少し落ち着けよ~?フィナ」
「嬉しいんだもんね~フィオナ。気持ちはよく分かるよ?それにしてもこの宝石、見れば見るほど綺麗ね~羨ましい!」
「フィオナ姉、ずる~い!アル兄、私には~」
「おっ!ユッフィーにも有るぞ。ネックレスにしたんだけどな、はいどうぞ」
「わ~綺麗~アル兄のネックレスとお揃っ」
「俺のよりだいぶ小さいけどな。これなら着けていても邪魔にならないだろ?
ちゃんとエーテルも込めてあるんだぞ。 それと……皆んなにもハイ、ハイ、ハイ……」
「お~アルよ、わしにもか?すまんな」
宝石を目の上にかざし、嬉しそうな顔で、透かして見ているリヴァルド。
「さすがアル君、お母さまには1番大きいやつね?」
「ユッフィーの方が大きいもん!」
大きく口を膨らませながら抗議するユッフィー。
「ア、アル君、私なんかにも良いのですか?」
少し顔を赤らめて、はにかむ笑顔のソフィア。
「ん?ソフィア?ソフィアだって俺の家族だよ?良いに決まってんじゃん」
「「イヤイヤ……流石に私共には……」」
「何言ってんの?ハーゲンハートさんも皆んな大好きな家族~」
名前を一つに纏めるんじゃないよ?アルティス……美味しそうじゃないか?
「全部エーテル込めてあるから、いつかきっと皆んなのピンチの時に助けになるよ?」
「ん?アルティス。そうなのか?どんな効果が?」
「分かんない。エーテルの意思次第だからね?でもきっと、ピンチになったら何か奇跡が起こるよ?」
「「「「「「……す……すごい……」」」」」」
「国宝なんてもんじゃない、遥かに超えてる宝じゃない……」
「こ、これは……失くしたら大変ですな……」
「エーテルの力があるからね、勝手に戻ってくるんじゃない?たぶんだけど……
それに、あげてもいない他の人が付けても、煌めかないし、何の効果もないよ。
むしろ、盗んだりして手にしたら、悪い事が起こるかもよ?」
「エーテルの意思って事か~じゃ、安心よね?」
「……あのね……あのね……私……女神のミリア様にお会いしたって言ってるんだけど……」
「まだ他にも渡したい人いるし、これより小さな物だけど、100個作ったんだよ?
これからもっともっと家族を増やすんだ~フィナとは血のつながった家族をね~ ね?フィナ!」
〝パッコ~ン!〝
フィオナに、思いっきり頭を叩かれるアルティス。
「……え~~~~」
「〝え~~~~〝じゃない!みんなの前でやめてよね」
真っ赤な顔でフィオナに抗議される。でもその顔は、怒ってはいなかった。
皆んなにニヤニヤされ、更に顔を赤くするフィオナ。
リヴァルドだけは、複雑な顔だった。
「……あのね……あのね……私……女神のミリア様にお会いしたって言ってるんだけど……」
いずれ100個では到底足りなくなる程、アルティスの周りに集まる仲間達。
この石は、アルティスの家族である証となる。
アルティスの言う家族は、増え続けるのであった。
人族も魔族も隔て無く、この星唯一の国、フェイト連合帝国。
後の時代まで伝説となる初代アルティス・フェイト帝王。
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