18 / 25
ルカの作戦
しおりを挟む
「それはね…今から私達は家出をするの。それでそのままサルド公爵の屋敷に行く」
「は⁉︎何言ってんだよ。10分経ったら戻らないと行けないんだからそんな時間ないぞ!それに…」
「待って!私の話を最後まで聞いて?何の作戦も立ててないわけ無いでしょ」
「じゃあその作戦はどんな作戦?」
「簡単よ、この部屋で火事を起こせばいいの」
は?ルカついに頭おかしくなったのか?
「火事なんか起こせるわけないだろ」
「なんで?ルイの魔法なら余裕でしょ」
「っ!そういう問題じゃない!この部屋の外にはメイドや騎士がいるんだぞ?例え火事を起こして家出出来たとしても皇宮は大騒ぎ、騎士やメイドだって危ない目にあう。それに俺達が家出したっていうのはすぐに噂になる!」
「分かったよ、火事を起こすのはやめとく。なら私達の部屋に家出する、って書いた紙を置いて走って宮殿を出る?」
「でもそれだとすぐに騎士たちに追いつかれて連れ戻されるぞ」
「そんなに文句言うならルイも考えてよ!大体サルド公爵招待したいって言ったのはルイだよ⁉︎」
別に俺はそんなつもりじゃないのに…!
「ルカだって公爵を招待するのは賛成だっただろ!それに俺だって考えてる、俺は皇太子だから皇宮の事も考えないといけないんだ!ルカこそ皇女なんだからそれくらい考えたらどうなんだ?」
「へぇ?皇女なのに皇宮の事を考えない私が悪いんだ?なら私はもう何もしないから勝手にしなよ!とにかく私は家出してサルド公爵の所に行くから」
「あぁそうかよ!俺も自分の方法で公爵の屋敷に行く、後になって泣きついてきても知らないからな!」
「誰が泣きつくものですか!じゃあね皇太子様!」
何だよルカのやつ…俺は皇宮の事も考えてるけどルカの事だってちゃんと考えてるのに!俺はもうルカの事なんて知らない。
「父上」
「来たか、ルカはどこに言ったんだ?」
「知りませんよあんな奴。それより話はまたでいいですか?ちょっと俺自分の部屋に戻りたいので」
「あ、ああそれはいいが…お前またルカと喧嘩したのか?」
「どうでしょうね…もうあんな奴気にしなくていいですよ。…俺の事も」
最後にぼそっと呟いて自分の部屋に戻った。
「殿下!お帰りなさいませ。どうでしたか?」
「あぁ、ごめんマナ。ちょっと1人にしてくれるか?」
「は、はい。殿下、何があったのかは知りませんけどあまり思いつめないでくださいね」
「……うん」
マナごめん……俺は急いで【家出をする】と書き置きを残して窓を開け、飛行の魔法で皇宮を出た。これからどうしよう……とりあえずサルド公爵の屋敷に行くか。
「やめて!私は皇女よ、こんな事をしたらお父様が黙ってないわ!」
「はっ!こんな所に護衛もつけずに歩いてる皇女様がいる訳ねぇだろぉ?大人しく観念するんだな」
あれは…ルカ?
「きゃぁぁ!」
「ルカ!」
「かはっ、ううっ。何だ…」
「俺の妹に何か用か?皇女に手出したらどうなるか分かってないみたいだな」
「は⁉︎何言ってんだよ。10分経ったら戻らないと行けないんだからそんな時間ないぞ!それに…」
「待って!私の話を最後まで聞いて?何の作戦も立ててないわけ無いでしょ」
「じゃあその作戦はどんな作戦?」
「簡単よ、この部屋で火事を起こせばいいの」
は?ルカついに頭おかしくなったのか?
「火事なんか起こせるわけないだろ」
「なんで?ルイの魔法なら余裕でしょ」
「っ!そういう問題じゃない!この部屋の外にはメイドや騎士がいるんだぞ?例え火事を起こして家出出来たとしても皇宮は大騒ぎ、騎士やメイドだって危ない目にあう。それに俺達が家出したっていうのはすぐに噂になる!」
「分かったよ、火事を起こすのはやめとく。なら私達の部屋に家出する、って書いた紙を置いて走って宮殿を出る?」
「でもそれだとすぐに騎士たちに追いつかれて連れ戻されるぞ」
「そんなに文句言うならルイも考えてよ!大体サルド公爵招待したいって言ったのはルイだよ⁉︎」
別に俺はそんなつもりじゃないのに…!
「ルカだって公爵を招待するのは賛成だっただろ!それに俺だって考えてる、俺は皇太子だから皇宮の事も考えないといけないんだ!ルカこそ皇女なんだからそれくらい考えたらどうなんだ?」
「へぇ?皇女なのに皇宮の事を考えない私が悪いんだ?なら私はもう何もしないから勝手にしなよ!とにかく私は家出してサルド公爵の所に行くから」
「あぁそうかよ!俺も自分の方法で公爵の屋敷に行く、後になって泣きついてきても知らないからな!」
「誰が泣きつくものですか!じゃあね皇太子様!」
何だよルカのやつ…俺は皇宮の事も考えてるけどルカの事だってちゃんと考えてるのに!俺はもうルカの事なんて知らない。
「父上」
「来たか、ルカはどこに言ったんだ?」
「知りませんよあんな奴。それより話はまたでいいですか?ちょっと俺自分の部屋に戻りたいので」
「あ、ああそれはいいが…お前またルカと喧嘩したのか?」
「どうでしょうね…もうあんな奴気にしなくていいですよ。…俺の事も」
最後にぼそっと呟いて自分の部屋に戻った。
「殿下!お帰りなさいませ。どうでしたか?」
「あぁ、ごめんマナ。ちょっと1人にしてくれるか?」
「は、はい。殿下、何があったのかは知りませんけどあまり思いつめないでくださいね」
「……うん」
マナごめん……俺は急いで【家出をする】と書き置きを残して窓を開け、飛行の魔法で皇宮を出た。これからどうしよう……とりあえずサルド公爵の屋敷に行くか。
「やめて!私は皇女よ、こんな事をしたらお父様が黙ってないわ!」
「はっ!こんな所に護衛もつけずに歩いてる皇女様がいる訳ねぇだろぉ?大人しく観念するんだな」
あれは…ルカ?
「きゃぁぁ!」
「ルカ!」
「かはっ、ううっ。何だ…」
「俺の妹に何か用か?皇女に手出したらどうなるか分かってないみたいだな」
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話
白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。
世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。
その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。
裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。
だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。
そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!!
感想大歓迎です!
※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ダンジョン配信 【人と関わるより1人でダンジョン探索してる方が好きなんです】ダンジョン生活10年目にして配信者になることになった男の話
天野 星屑
ファンタジー
突如地上に出現したダンジョン。中では現代兵器が使用できず、ダンジョンに踏み込んだ人々は、ダンジョンに初めて入ることで発現する魔法などのスキルと、剣や弓といった原始的な武器で、ダンジョンの環境とモンスターに立ち向かい、その奥底を目指すことになった。
その出現からはや10年。ダンジョン探索者という職業が出現し、ダンジョンは身近な異世界となり。ダンジョン内の様子を外に配信する配信者達によってダンジョンへの過度なおそれも減った現在。
ダンジョン内で生活し、10年間一度も地上に帰っていなかった男が、とある事件から配信者達と関わり、己もダンジョン内の様子を配信することを決意する。
10年間のダンジョン生活。世界の誰よりも豊富な知識と。世界の誰よりも長けた戦闘技術によってダンジョンの様子を明らかにする男は、配信を通して、やがて、世界に大きな動きを生み出していくのだった。
*本作は、ダンジョン籠もりによって強くなった男が、配信を通して地上の人たちや他の配信者達と関わっていくことと、ダンジョン内での世界の描写を主としています
*配信とは言いますが、序盤はいわゆるキャンプ配信とかブッシュクラフト、旅動画みたいな感じが多いです。のちのち他の配信者と本格的に関わっていくときに、一般的なコラボ配信などをします
*主人公と他の探索者(配信者含む)の差は、後者が1~4まで到達しているのに対して、前者は100を越えていることから推察ください。
*主人公はダンジョン引きこもりガチ勢なので、あまり地上に出たがっていません
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる