「俺」と皇帝=父上

らそまやかな

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食事のサプライズ

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俺ルキアにどうやって会えばいいんだ?どんな顔して会えばいいんだよ…でも、もう下に降りなきゃなんだよなぁ。
「殿下、食事の時間です。下へ降りましょう」
俺はマナに叩き起されて着替えは終わっている。けど問題はそこじゃない。
「…マナは気楽でいいな。降りようか」
「?はい」

「…おはようございます」
『おはよう』
と父上、母様、ルカが言った。ルキアはどこだ?
「ルキアはどこですか?」
「ああ、もうじき来るだろう。もう席につけ」
「はい」
くそっ。ルキアに怖がられたらどうしよう。3歳の子って人見知りするよな?でも俺は兄だしそれに結構会ってるよな。
「…イ」
でも、怒鳴っちゃったしなぁ。どうしよう。
「ルイ!ルキアが来たよ!」
ルカが怒鳴ってる。え、うそ。もう来たの?ひとまず挨拶。
「おはよう、ルキア」
どんな反応をするんだ…
「おはようございます。お兄様」
ん?今お兄様って言ったよな。3歳の頃ならお兄ちゃんのはずだ…
「ルキア、ルイのことお兄ちゃんって呼ばないの?」
「ルキアどうした?大丈夫か?」
俺とルカで聞くと
「お姉様もお兄様もどうしたんですか?僕がお兄ちゃん、お姉ちゃんって呼んでたの3歳までだよ。それにジェニーも変な事言ってたし」
ジェニーと言うのはルキアの専属メイドだ。3歳までだよってもう5歳に戻ったのか?
「ルキア、お前は何歳だ?」
父上がルキアの前で初めて口を開いた。
「5歳!」
「ルキア一昨日の事覚えてる?」
「え、一昨日の事?……ごめんなさい、思い出せない」
そうか、5歳に戻ったけど一昨日と昨日の事は覚えていないのか…
「父上、話しますか?一昨日の事」
「…そうだな、ルキアも知っておいた方がいいだろう」
「ルキア、よく聞いて。今から一昨日の事を話すから」
「?分かった」
「一昨日お前は空を飛んだんだ。その後魔力を測りに父上の書斎に行った。それで測っていたらお前の魔力が強すぎるのか、測定器に魔力を込めた瞬間にルキアの手から血が出てきた。その後からルキアは3歳になった。いや、3歳の頃に精神だけがさかのぼった、かな」
「そんな事が…でも僕はもう5歳なので安心してください!」
「良かったよ。それと、ルキア…俺、ルキアに怒鳴っちゃったんだごめんな」
と言って頭を下げた。
「いいよ!僕覚えてないし」
と思いっきり笑顔になった。
「お父様とルイ、ルイとルキアの仲直りの印に私がルイにプレゼントを買ってきたんだー!」
「まさか…この前一緒に買い物行った時?」
「正解!プレゼントはマント!ちゃんと皇太子のデザインも入れて貰ったんだよ!」
皇太子のデザインというのは星だ。星が1面に広がっていて強く広い心を持つということを表しているんだ。ルキアは5歳だからまだ作られていない。皇族は7歳になるとデザインが作られる。
「ルイ、羽織ってみてよ!ちなみに私もお揃いのを買って、私のデザイン入れて貰ったんだ~!」
ルカのデザインは、1面に広がる花だ。
おしとやかに、美しく。という事を表している。おしとやかはどうかとして、美しいはあっているな。
「ああ、ありがとうルカ」
早速羽織ってみよう。
「おぉ!凄いなこれ。着た瞬間に俺の体にフィットするようになっているのか。これなら動きやすい!」
「でしょ!感謝してよね」
「ありがとうルカ」
「ねぇねぇ、僕のは?僕のは無いの?」
「あ、ルキア…」
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