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最終話
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消えた電灯の笠を見ながら、俺は暗闇に目が慣れてきていることを感じていた。
「ふみちゃんは、俺のことを知っていたのかい?」
「うん、よく近所の男の子たちとボール遊びをしているのを見てた」
大家の息子の真一と貴(たかし)兄弟のことだろう。
いつもせがまれて日曜などにキャッチボールの相手をしてやっていたのだ。
彼らは、子供にしては珍しく硬式野球のボールとグラブまで持っていたのだった。
なんでも、省線の野球部に所属している親類から、使いふるしをもらったのだと言っていた。
※省線とは国鉄(現JR)の前身で、旧鉄道省管轄の鉄道である。
「ふみちゃんは、ぜんたい、いくつなんだい?」
「うーんと、十七か・・・な」
「かなって、誕生日を知らないのかい?」
「おとっつぁんは、八月の四日だって言うんだけど、何年の八月なんだかわかんねんだ」
俺は、吹き出した。
「おかしい?」
「いや、すまん。笑ったりして」
「耕造さん、もう、いいんじゃねぇ?」
そう言うと、やわやわと、男根をもんでくる。
蒲団がめくられ、やはり、愛らしい口に頬張られた。
ぬちょ・・・
みるみる硬さを増して、富美江の口から半分以上出てしまう。
「あふ・・おっきそう」
「どうする?上になるかい」
俺は、下から突いてやりたい衝動にかられてそう言った。
「うふ。おとっつぁんもそれがすきだべ」
そう言いながら、闇の中で跨またいできた。
手で自分の位置に合わせるようにして、擦れたかと思うと、狭窄(きょうさく)な溝を押し広げるように俺の肉の柱が貫いた。
「いいっ。きつっ」
「痛くないか?」
「ううん。だいじょぶ」
舌っ足らずな言い方がそそられる。
富美江の胎内は、だんだん、きしみが取れ、ゆるやかに、なめらかになってきた。
「ああん。きもちいい」
甘やかな声にもそれは表れていた。
先ほど出しているので、長持ちはしそうである。
これは、十分、この少女を楽しめという悦楽の神の仕業かもしれなかった。
富美江が腰を回すようにしてきた。
「あっ、ここいい。なんか、すごいよ」
「いいのか?そうすると」
「うん、びりびり来るの」
「そうか。もっと突いてやるよ」
俺は腰を突き上げてやった。
「おうっ。だめ。いっちゃう。いっちゃうよぉ」
若い汗の匂いを振り撒きながら、富美江は荒れ狂った。
後ろに手をついて、腰だけを動かして、自分の好みの場所に当たるようにしているようだった。
「いやっ。いやぁ。どうして?だめぇ」
かなり、取り乱している。
近隣に聞こえるんじゃないかと心配だった。
隣は、耳の遠い老人だったが。
富美江の乳首しか目立たない双乳の肉を集めて揉みしだいた。
薄い胸には、乳と呼べるものは存在しなかった。
男色を行っているような錯覚を覚えるが、少女の声でその錯覚はかき消された。
甘い汗のつぶを口に含み、毛のまばらに生えた腋の下を舐めた。
汗臭さが却って劣情をかきたてる。
「やめてぇ。そこだめぇ」
「いいんだろ?いけよ。いっていいんだぜ」
「あん。いじわる」
俺は、体位を入れ替えて、上から富美江を抱いた。
まるで少年のような体つきだった。
陰部が痛々しいほど、むき出しで、とても大人のそれとは思えなかった。
そこに、我が身がえぐる。
これは虐待ではないか・・・
「いいの。そこ、いいの」
でも、本人はこの状態である。
幼さを残す「娼婦」は俺を翻弄した。
射精までもう間近だった。
「はっ、はぁ。はっ、はぁ」
「くうーっ」
のけぞる、富美江の腰をがっしりと掴んで射精に備えた。
「いくぞ。いくぞぉ」
「きて、きてぇ」
どぶっ・・・
行く手を阻まれた、彼女の奥の奥に、俺は思いっきりぶちまけた。
「あああ・・・ん」
「あはぁ、いったぁ」
どさりと、少女の上に俺はかぶさってしまった。
富美江はやさしく俺の後頭部をなでて、幼子をあやすようにしていた。
その気遣いがうれしかった。
「中に出しちまったよ」
「いいよ。いいよ」
「孕はらむかもしれない」
「だいじょうぶよ。たぶん」
何の根拠もないのに、その一言で、何故か俺は安堵していた。
体を離すと、結合していた部分から、泡だった己おのれの液体がこぼれ出た。
今一度、後悔の念が湧いてきた。
疲れ果て、とろりとした眠気に襲われた。
富美江が俺の右手にしがみついている。
「耕造さん。好き」
その言葉が耳に残っていた。
朝起きたら、蒲団の中には誰もいなかった。
富美江は、勝手に帰ったらしい。
それから、たびたび、富美江は親父さんのいない夜に俺の部屋にやってくるようになった。
そうして、約束事のように体をむさぼりあった。
こころなしか、富美江のお腹が膨れてきているような気がした。
おしまい。
「ふみちゃんは、俺のことを知っていたのかい?」
「うん、よく近所の男の子たちとボール遊びをしているのを見てた」
大家の息子の真一と貴(たかし)兄弟のことだろう。
いつもせがまれて日曜などにキャッチボールの相手をしてやっていたのだ。
彼らは、子供にしては珍しく硬式野球のボールとグラブまで持っていたのだった。
なんでも、省線の野球部に所属している親類から、使いふるしをもらったのだと言っていた。
※省線とは国鉄(現JR)の前身で、旧鉄道省管轄の鉄道である。
「ふみちゃんは、ぜんたい、いくつなんだい?」
「うーんと、十七か・・・な」
「かなって、誕生日を知らないのかい?」
「おとっつぁんは、八月の四日だって言うんだけど、何年の八月なんだかわかんねんだ」
俺は、吹き出した。
「おかしい?」
「いや、すまん。笑ったりして」
「耕造さん、もう、いいんじゃねぇ?」
そう言うと、やわやわと、男根をもんでくる。
蒲団がめくられ、やはり、愛らしい口に頬張られた。
ぬちょ・・・
みるみる硬さを増して、富美江の口から半分以上出てしまう。
「あふ・・おっきそう」
「どうする?上になるかい」
俺は、下から突いてやりたい衝動にかられてそう言った。
「うふ。おとっつぁんもそれがすきだべ」
そう言いながら、闇の中で跨またいできた。
手で自分の位置に合わせるようにして、擦れたかと思うと、狭窄(きょうさく)な溝を押し広げるように俺の肉の柱が貫いた。
「いいっ。きつっ」
「痛くないか?」
「ううん。だいじょぶ」
舌っ足らずな言い方がそそられる。
富美江の胎内は、だんだん、きしみが取れ、ゆるやかに、なめらかになってきた。
「ああん。きもちいい」
甘やかな声にもそれは表れていた。
先ほど出しているので、長持ちはしそうである。
これは、十分、この少女を楽しめという悦楽の神の仕業かもしれなかった。
富美江が腰を回すようにしてきた。
「あっ、ここいい。なんか、すごいよ」
「いいのか?そうすると」
「うん、びりびり来るの」
「そうか。もっと突いてやるよ」
俺は腰を突き上げてやった。
「おうっ。だめ。いっちゃう。いっちゃうよぉ」
若い汗の匂いを振り撒きながら、富美江は荒れ狂った。
後ろに手をついて、腰だけを動かして、自分の好みの場所に当たるようにしているようだった。
「いやっ。いやぁ。どうして?だめぇ」
かなり、取り乱している。
近隣に聞こえるんじゃないかと心配だった。
隣は、耳の遠い老人だったが。
富美江の乳首しか目立たない双乳の肉を集めて揉みしだいた。
薄い胸には、乳と呼べるものは存在しなかった。
男色を行っているような錯覚を覚えるが、少女の声でその錯覚はかき消された。
甘い汗のつぶを口に含み、毛のまばらに生えた腋の下を舐めた。
汗臭さが却って劣情をかきたてる。
「やめてぇ。そこだめぇ」
「いいんだろ?いけよ。いっていいんだぜ」
「あん。いじわる」
俺は、体位を入れ替えて、上から富美江を抱いた。
まるで少年のような体つきだった。
陰部が痛々しいほど、むき出しで、とても大人のそれとは思えなかった。
そこに、我が身がえぐる。
これは虐待ではないか・・・
「いいの。そこ、いいの」
でも、本人はこの状態である。
幼さを残す「娼婦」は俺を翻弄した。
射精までもう間近だった。
「はっ、はぁ。はっ、はぁ」
「くうーっ」
のけぞる、富美江の腰をがっしりと掴んで射精に備えた。
「いくぞ。いくぞぉ」
「きて、きてぇ」
どぶっ・・・
行く手を阻まれた、彼女の奥の奥に、俺は思いっきりぶちまけた。
「あああ・・・ん」
「あはぁ、いったぁ」
どさりと、少女の上に俺はかぶさってしまった。
富美江はやさしく俺の後頭部をなでて、幼子をあやすようにしていた。
その気遣いがうれしかった。
「中に出しちまったよ」
「いいよ。いいよ」
「孕はらむかもしれない」
「だいじょうぶよ。たぶん」
何の根拠もないのに、その一言で、何故か俺は安堵していた。
体を離すと、結合していた部分から、泡だった己おのれの液体がこぼれ出た。
今一度、後悔の念が湧いてきた。
疲れ果て、とろりとした眠気に襲われた。
富美江が俺の右手にしがみついている。
「耕造さん。好き」
その言葉が耳に残っていた。
朝起きたら、蒲団の中には誰もいなかった。
富美江は、勝手に帰ったらしい。
それから、たびたび、富美江は親父さんのいない夜に俺の部屋にやってくるようになった。
そうして、約束事のように体をむさぼりあった。
こころなしか、富美江のお腹が膨れてきているような気がした。
おしまい。
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