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夜会の弊害
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夜会の後、魔法省に直接戻ったヴェル様は家に帰って来なかった。
ソフィアが雇った男達の処分が大変だったからだ。
ソフィアは城で働いていた時に色々な物を盗み金に換えていた。
今回の騒動を起こす為に、その金で物騒な連中を雇っていたのだ。
殺人犯から、用心棒、山賊なんて奴もいたそうだ。
その中には人外もいたので、ヴェル様は後処理に追われている。
クレア様はその後どうなったかというと、、
クレア様が売りさばいたとされる物は、市場には出回っていなかった。
関わったとされる者達も次々と謎の死を遂げた為、証拠という証拠が出なかったのだ。
しかし、大々的な夜会でこのような事態を招いた上に、精霊王アレク様の口からクレア様の処分をきちんとしろと言われてしまっている。
彼女にお咎め無しという訳にもいかず、国王は頭を痛めていた。
苦肉の策として、クレア様は第1王妃の座をイルネーゼ様に譲り、第2王妃へと後退する事が決まったのだ。
何人もの死者を出したのにも関わらず、とても軽い罰なのだが、証拠が揃わなかったので仕方がなかった。
問題はイルネーゼ様がゴネた事なのだが、クレア様の産んだ子供達は娘が15
歳、息子が13歳になる。
陛下の後をどちらかが継ぐまでの辛抱だと言われ諦めたらしい。
これで夜会の騒動は終わったかと思われた。
しかし、あの夜会の時にもう1つ問題が起きていたのだ。
ソフィアが精霊王アレク様と現れたのを、ぽっちゃりとした貴族の者達の中でも一際太った女が汗を拭きながら見ていた。
「一体何が起こってるの?あの女は何!?」
その女は小さな目をマスカラで真っ暗にし、金色のバサバサの髪を結い上げ、そして太い二の腕と胸元を惜しげも無く披露する形のドレスを身にまとっていた。
女の目には、以前広場で会った黒髪に赤い瞳の艶やかな男性が映っている。
それと共に思い出すのは、雇っていた小間使いの事だ。
その者の名はアイリス。
始めの頃私はアイリスを大事にしていたように思う。
しかし、自分は歳を取り醜くなっていくのに、いつまでも美しいアイリスに腹が立ち、いつしか暴力を振るうようになってしまった。
貴族社会で窮屈に生きていた私にとって、彼女を叩くその時だけは全てを忘れる事が出来る至福の時だったのだ。
何と言っても彼女はどんなに痛めつけても、次の日には傷が綺麗に治っていた。最初に感じた罪悪感はこの為すぐに消え去った。
死ぬほど痛めつけなければ、叩き放題ではないかと気付き、私の暴力はエスカレートした。
ある日、私がアイリスに買って来いと言った帽子と違う色の帽子を買って来た事があった。
人が多くいる広場であったが、私は彼女を鞭で打とうとしたのだ。彼女の為に買った鞭を使いたくて使いたくてずっとウズウズしていたからだった。
しかし、今目の前にいる美しい男にそれを止められた。
彼の話しを聞いている間に、私はアイリスを今まで痛め付けてきた事を恥ずかしく思うようになっていた。
その彼が、アイリスを自分が貰い受けると言い出したのだ。
私は焦った。
アイリスの仕事は私のストレス解消だけではない。
朝起きた瞬間から寝るまでの間、仕事をみっちり分刻みで与えてあったのだ。
彼女が居なくなれば、代わりに3人ほど雇わなければならないだろう。
しかし彼はアイリスを買い取った時の2倍の金を出すと言ってきた。その上、その色気と優しい話し方で私の思考能力を奪っていったのだ。
気付けば彼にアイリスを渡すと約束してしまっていた。
しかし、その時私は心が軽くなった様なそんな気持ちになっていた。
そんな私の目が覚めたのは次の日の事だ。
私の1日の始まりは、美容の為に飲んでいる特製ジュースから始まる。
しかし、そのジュースが朝起きた時に出て来なかったのだ。
そのジュースの配合は、アイリスしか知らなかった。
アイリスが私の小間使いになってから数十年、私はこの時初めてアイリスが仕事を1日も休んだ事がなかったのだと気が付いた。
だからこそ気が付かなかったのだ。アイリスが家から居なくなるという本当の意味を。
アイリスの代わりに私の専属で付いた女は2人。
朝は私のドレスを選ぶところから仕事が始まる。私は新しく入ったメイド達が持って来るドレスを、あーでも無い、こーでも無いと言いながらダメ出しをし、それが終わると、アクセサリー、靴と同じ様に選んでいく。
私の化粧や髪を結い上げるのも彼女達の仕事だ。
「痛いっ!!」
私の髪を引っ張った女の手を扇子で叩く。こんな事、アイリスなら何でも無いような顔で謝るのだが、叩かれた女は泣き出した。
たった1日私に付いただけで、女が1人辞めていったのだ。
私はアイリスを手放した事をすでに後悔していた。
そして同じ頃、ハミルトン家に雇われている全ての人間がアイリスの存在の大きさに気付き、そして彼女を失った事に絶望していた。
私はアイリスを探そうとしたが、平民の女を必死で探しているという事を皆に知られる事が耐えられず、探す事が出来なかった。
心にポッカリと穴が空いたような気持ちに私はなっていた。
今回、城で開かれた大規模な夜会に参加したのは気分転換も兼ねてだった。
主人は今日は仕事の為に一緒に来ていないのだが、どうせ愛人の元へ行ったのだろうと私は分かっていた。
私は私で楽しんでやるとやって来た夜会でこの事態だ。
焦る心とは裏腹に、何か面白い事でも始まるのではないかという高揚感があった。
精霊王が禍々しい光を手に集めようとした時は、腰が抜けるほど恐ろしかったが、何か叫んでいた女がナイフで胸を貫かれ死んだ様は傑作だった。
若い女が苦しむ姿はやはり何よりも興奮する。
そんな事を思って立っていると、妖艶で美しい女が私の横に立った。
「あなたは!?」
私が大きな声を出そうとすると、美しい女は人差し指を私の唇に当て、静かにと私に言った。
「あなたの探しているアイリスという娘はそこに立っているあの子ですよ。そして、一緒にいるのはヴェルヘルム・ダルトワ公爵。魔法省で働いていますわ。」
「なっ!!あの美しい娘が、、アイリス、、!!」
私は目を丸くして、美しい娘を見た。光り輝くほどに美しいその女はアイリスに似ていると言われればそうかも知れないが、、。
「なぜあなたはそんな事を知って、、」
私が振り返り妖艶な女を見ようとしたが、彼女はもうそこには居なかった。
「ヴェルヘルム・ダルトワ公爵、、。アイリスが公爵家に、、?」
私は頭が真っ白になった。
私のアイリスが美しくなり、見るからに幸せそうな顔をしている。
「許せない、、。私の元へ返って来なさい、、アイリス、、。」
私は唇を力一杯噛み締めた。血が流れるほど噛み締め私は笑った。
ソフィアが雇った男達の処分が大変だったからだ。
ソフィアは城で働いていた時に色々な物を盗み金に換えていた。
今回の騒動を起こす為に、その金で物騒な連中を雇っていたのだ。
殺人犯から、用心棒、山賊なんて奴もいたそうだ。
その中には人外もいたので、ヴェル様は後処理に追われている。
クレア様はその後どうなったかというと、、
クレア様が売りさばいたとされる物は、市場には出回っていなかった。
関わったとされる者達も次々と謎の死を遂げた為、証拠という証拠が出なかったのだ。
しかし、大々的な夜会でこのような事態を招いた上に、精霊王アレク様の口からクレア様の処分をきちんとしろと言われてしまっている。
彼女にお咎め無しという訳にもいかず、国王は頭を痛めていた。
苦肉の策として、クレア様は第1王妃の座をイルネーゼ様に譲り、第2王妃へと後退する事が決まったのだ。
何人もの死者を出したのにも関わらず、とても軽い罰なのだが、証拠が揃わなかったので仕方がなかった。
問題はイルネーゼ様がゴネた事なのだが、クレア様の産んだ子供達は娘が15
歳、息子が13歳になる。
陛下の後をどちらかが継ぐまでの辛抱だと言われ諦めたらしい。
これで夜会の騒動は終わったかと思われた。
しかし、あの夜会の時にもう1つ問題が起きていたのだ。
ソフィアが精霊王アレク様と現れたのを、ぽっちゃりとした貴族の者達の中でも一際太った女が汗を拭きながら見ていた。
「一体何が起こってるの?あの女は何!?」
その女は小さな目をマスカラで真っ暗にし、金色のバサバサの髪を結い上げ、そして太い二の腕と胸元を惜しげも無く披露する形のドレスを身にまとっていた。
女の目には、以前広場で会った黒髪に赤い瞳の艶やかな男性が映っている。
それと共に思い出すのは、雇っていた小間使いの事だ。
その者の名はアイリス。
始めの頃私はアイリスを大事にしていたように思う。
しかし、自分は歳を取り醜くなっていくのに、いつまでも美しいアイリスに腹が立ち、いつしか暴力を振るうようになってしまった。
貴族社会で窮屈に生きていた私にとって、彼女を叩くその時だけは全てを忘れる事が出来る至福の時だったのだ。
何と言っても彼女はどんなに痛めつけても、次の日には傷が綺麗に治っていた。最初に感じた罪悪感はこの為すぐに消え去った。
死ぬほど痛めつけなければ、叩き放題ではないかと気付き、私の暴力はエスカレートした。
ある日、私がアイリスに買って来いと言った帽子と違う色の帽子を買って来た事があった。
人が多くいる広場であったが、私は彼女を鞭で打とうとしたのだ。彼女の為に買った鞭を使いたくて使いたくてずっとウズウズしていたからだった。
しかし、今目の前にいる美しい男にそれを止められた。
彼の話しを聞いている間に、私はアイリスを今まで痛め付けてきた事を恥ずかしく思うようになっていた。
その彼が、アイリスを自分が貰い受けると言い出したのだ。
私は焦った。
アイリスの仕事は私のストレス解消だけではない。
朝起きた瞬間から寝るまでの間、仕事をみっちり分刻みで与えてあったのだ。
彼女が居なくなれば、代わりに3人ほど雇わなければならないだろう。
しかし彼はアイリスを買い取った時の2倍の金を出すと言ってきた。その上、その色気と優しい話し方で私の思考能力を奪っていったのだ。
気付けば彼にアイリスを渡すと約束してしまっていた。
しかし、その時私は心が軽くなった様なそんな気持ちになっていた。
そんな私の目が覚めたのは次の日の事だ。
私の1日の始まりは、美容の為に飲んでいる特製ジュースから始まる。
しかし、そのジュースが朝起きた時に出て来なかったのだ。
そのジュースの配合は、アイリスしか知らなかった。
アイリスが私の小間使いになってから数十年、私はこの時初めてアイリスが仕事を1日も休んだ事がなかったのだと気が付いた。
だからこそ気が付かなかったのだ。アイリスが家から居なくなるという本当の意味を。
アイリスの代わりに私の専属で付いた女は2人。
朝は私のドレスを選ぶところから仕事が始まる。私は新しく入ったメイド達が持って来るドレスを、あーでも無い、こーでも無いと言いながらダメ出しをし、それが終わると、アクセサリー、靴と同じ様に選んでいく。
私の化粧や髪を結い上げるのも彼女達の仕事だ。
「痛いっ!!」
私の髪を引っ張った女の手を扇子で叩く。こんな事、アイリスなら何でも無いような顔で謝るのだが、叩かれた女は泣き出した。
たった1日私に付いただけで、女が1人辞めていったのだ。
私はアイリスを手放した事をすでに後悔していた。
そして同じ頃、ハミルトン家に雇われている全ての人間がアイリスの存在の大きさに気付き、そして彼女を失った事に絶望していた。
私はアイリスを探そうとしたが、平民の女を必死で探しているという事を皆に知られる事が耐えられず、探す事が出来なかった。
心にポッカリと穴が空いたような気持ちに私はなっていた。
今回、城で開かれた大規模な夜会に参加したのは気分転換も兼ねてだった。
主人は今日は仕事の為に一緒に来ていないのだが、どうせ愛人の元へ行ったのだろうと私は分かっていた。
私は私で楽しんでやるとやって来た夜会でこの事態だ。
焦る心とは裏腹に、何か面白い事でも始まるのではないかという高揚感があった。
精霊王が禍々しい光を手に集めようとした時は、腰が抜けるほど恐ろしかったが、何か叫んでいた女がナイフで胸を貫かれ死んだ様は傑作だった。
若い女が苦しむ姿はやはり何よりも興奮する。
そんな事を思って立っていると、妖艶で美しい女が私の横に立った。
「あなたは!?」
私が大きな声を出そうとすると、美しい女は人差し指を私の唇に当て、静かにと私に言った。
「あなたの探しているアイリスという娘はそこに立っているあの子ですよ。そして、一緒にいるのはヴェルヘルム・ダルトワ公爵。魔法省で働いていますわ。」
「なっ!!あの美しい娘が、、アイリス、、!!」
私は目を丸くして、美しい娘を見た。光り輝くほどに美しいその女はアイリスに似ていると言われればそうかも知れないが、、。
「なぜあなたはそんな事を知って、、」
私が振り返り妖艶な女を見ようとしたが、彼女はもうそこには居なかった。
「ヴェルヘルム・ダルトワ公爵、、。アイリスが公爵家に、、?」
私は頭が真っ白になった。
私のアイリスが美しくなり、見るからに幸せそうな顔をしている。
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