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学園編
校外学習
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「ライズ!!おはよっ!!」
眠そうな顔をしながら集合場所にライズがボンヤリと立っていた。
今日は待ちに待った校外学習。
要するにライズと3日間一緒にべっちゃりと過ごせる日だ。
「あぁ、リリーおはよう。」
眠そうなライズはいつもより穏やかな顔で笑った。
「ハァー、何て可愛らしいの。」
いつものように心の声が漏れ出し、悶えて身体をくねくねさせる私に視線が集まってしまう。
「リリー!!」
その途端ライズの柔らかい雰囲気は霧散した。
下手に色気を振りまくとライズが怒るのだ。
「はっはい!!」
くねくねを止めて敬礼のポーズを取ると、ライズは満足したようにまた笑顔になった。
「なんやってるのあんた達?」
「エミリア、おはよう。」
昨日は城で泊まり込みだったらしく、寮には帰って来なかったエミリアが外からやって来た。
その後ろからグラムも来ているのだが、グラムの横に見た事ない人が立っている。
「???あの人は?」
私が首を傾げながら聞くと、エミリアが声をひそめながら私の耳元で囁いた。
「あれはレイ。本当は2歳年下なんだけど、今日から私達のクラスに入る事になったのよ。」
「2歳年下??飛び級って事??」
「んー、まぁそんなとこね。」
「ふーん。」
小柄な身体に、鳥の巣の様にモシャモシャした茶色の髪、分厚い丸メガネで特徴だらけなのに特徴の無い雰囲気。
男なのか女なのかも分からない。
その謎めいた感じを見れば、只者じゃないことがうかがえる。
(彼?彼女?もきっとメンバーなんだわ。)
確信があった。
ここにいる中で自分だけが討伐メンバーじゃ無い事を悔しく思いながら、それでも国を守ってくれる彼らに自分の気持ちなど関係ない。
敬わなければいけない存在なのだ。
「グラム、レイさん?おはよう。」
そんな事を考えながら2人に声をかけると、グラムは私の声に顔を輝かせながら歩いて来た。
その様子にレイはなぜだか酷く驚いている様子だった。
その上エミリアが苦虫を噛み潰したような顔をしているので訳が分からない。
「リリーおはよう。今日も美しいですね。」
「あ、ありがとう?」
ニコニコするグラム。
驚愕の顔でそれを見つめるレイ。
鬼の形相でそれを睨むライズ。
この場から去りたそうにモゾモゾするエミリア。
「皆、ど、どうしたの?」
そんな皆に私は多分1番言ってはいけない言葉をかけたのだろう。
皆にそう聞いたら、エミリアに死ぬほど睨まれた。
「皆集まれー!!!」
その時いつの間にか来ていたタイル先生が叫んだ。
私とエミリアは心底ホッとした顔で列に並んだのだった。
「ライズ、すごいねぇ。」
「ん?あぁ。」
皆を運ぶ魔車の数に私は驚いた。
数年前までは馬車が主流だったのだが、偉い賢者様が開発したとかで今ではこの魔車が当たり前のように道路を走っている。
足の無い蜘蛛のような形をした魔車は、運転者が乗る部分が完全に分かれている。
前は一緒だったらしいが、事故が増えたとかで見通し良くするために運転部分だけ分離させる形となった。
「一緒に座れるかなぁ?」
「さぁ、どうだろうね?男女に分かれるんじゃない?」
ライズの気のない返事に多少ガッカリしつつも、私はタイル先生の言葉を待った。
移動だけで半日かかるのだから、ライズと魔車が一緒じゃないと3日間べっちゃりとは言いがたい。
タイル先生が一号車から順に名前を読み上げ始めた。
「ウェンディー、マリー、コット…。」
3号車まで読み上げてようやく私の名前が出た。
「ライズも呼んで。お願い先生。ライズ、ライズ、ライズ、ライズ、ブツブツブツブツ。」
小声で祈る私。ライズは心底どっちでも良いといった顔をしているが、そんのかまっていられない。
「マデリーン、ライズ、3号車は以上だ。」
「キャーーーーー!!!!」
歓喜で絶叫し飛び跳ねる私にタイル先生は呆れた顔をしていた。
「リリアン、遊びじゃないぞ。そういう奴が最初に怪我をするのだから、気を付けるように。」
「…はい。先生。ごめんなさい。」
怒られシュンとする私を見て、ライズが声を殺して笑っていた。
「…何よライズ。意地悪。嬉しかったのだから喜んでも良いでしょう?」
「ククッ、あぁ、ごめんごめん。悪かったよ。実は一緒な車なのは知ってたんだ。」
「へっ?」
「ていうか、この前のホームルームで一通り名前読み上げたの本気で忘れてたんだ。ククッ。」
「えっ??そんなの、覚えて…。」
あの時だろうか、窓から入る風でライズの髪がサラサラと揺れるのを見入り過ぎてライズ先生に怒られた記憶がある。
もしかしたらあの時に読み上げていたのかもしれない。
「だったら言ってくれても良いのに。」
ドキドキそわそわとしていたあの時に教えて欲しかった。
「だって可愛かったし。」
「へっ?」
可愛い?聞き間違いだろうか?
若干16歳にも関わらず、未亡人のようだ。娼婦みたいだ。うちの旦那をたぶらかす悪女だ。
学園長の娘という事でただでさえ目立つ立場にいた私は皆から色んな嘲笑を受けた。
ライズと出会った5歳の頃から、ライズ一筋で他の男など眼中にもなかったのに。いつたぶらかしたのか教えて欲しいものだ。
そんな私はにとって可愛いは特別な言葉だった。
「可愛い?私が?」
「うん。リリーは可愛いよ。」
ブレスレットを付けた方の手をそっと握られ、私は声を出す事も出来なかった。
移動の車内でずっとグズグズと泣いていた私を、ライズは優しく見守ってくれたのだった。
眠そうな顔をしながら集合場所にライズがボンヤリと立っていた。
今日は待ちに待った校外学習。
要するにライズと3日間一緒にべっちゃりと過ごせる日だ。
「あぁ、リリーおはよう。」
眠そうなライズはいつもより穏やかな顔で笑った。
「ハァー、何て可愛らしいの。」
いつものように心の声が漏れ出し、悶えて身体をくねくねさせる私に視線が集まってしまう。
「リリー!!」
その途端ライズの柔らかい雰囲気は霧散した。
下手に色気を振りまくとライズが怒るのだ。
「はっはい!!」
くねくねを止めて敬礼のポーズを取ると、ライズは満足したようにまた笑顔になった。
「なんやってるのあんた達?」
「エミリア、おはよう。」
昨日は城で泊まり込みだったらしく、寮には帰って来なかったエミリアが外からやって来た。
その後ろからグラムも来ているのだが、グラムの横に見た事ない人が立っている。
「???あの人は?」
私が首を傾げながら聞くと、エミリアが声をひそめながら私の耳元で囁いた。
「あれはレイ。本当は2歳年下なんだけど、今日から私達のクラスに入る事になったのよ。」
「2歳年下??飛び級って事??」
「んー、まぁそんなとこね。」
「ふーん。」
小柄な身体に、鳥の巣の様にモシャモシャした茶色の髪、分厚い丸メガネで特徴だらけなのに特徴の無い雰囲気。
男なのか女なのかも分からない。
その謎めいた感じを見れば、只者じゃないことがうかがえる。
(彼?彼女?もきっとメンバーなんだわ。)
確信があった。
ここにいる中で自分だけが討伐メンバーじゃ無い事を悔しく思いながら、それでも国を守ってくれる彼らに自分の気持ちなど関係ない。
敬わなければいけない存在なのだ。
「グラム、レイさん?おはよう。」
そんな事を考えながら2人に声をかけると、グラムは私の声に顔を輝かせながら歩いて来た。
その様子にレイはなぜだか酷く驚いている様子だった。
その上エミリアが苦虫を噛み潰したような顔をしているので訳が分からない。
「リリーおはよう。今日も美しいですね。」
「あ、ありがとう?」
ニコニコするグラム。
驚愕の顔でそれを見つめるレイ。
鬼の形相でそれを睨むライズ。
この場から去りたそうにモゾモゾするエミリア。
「皆、ど、どうしたの?」
そんな皆に私は多分1番言ってはいけない言葉をかけたのだろう。
皆にそう聞いたら、エミリアに死ぬほど睨まれた。
「皆集まれー!!!」
その時いつの間にか来ていたタイル先生が叫んだ。
私とエミリアは心底ホッとした顔で列に並んだのだった。
「ライズ、すごいねぇ。」
「ん?あぁ。」
皆を運ぶ魔車の数に私は驚いた。
数年前までは馬車が主流だったのだが、偉い賢者様が開発したとかで今ではこの魔車が当たり前のように道路を走っている。
足の無い蜘蛛のような形をした魔車は、運転者が乗る部分が完全に分かれている。
前は一緒だったらしいが、事故が増えたとかで見通し良くするために運転部分だけ分離させる形となった。
「一緒に座れるかなぁ?」
「さぁ、どうだろうね?男女に分かれるんじゃない?」
ライズの気のない返事に多少ガッカリしつつも、私はタイル先生の言葉を待った。
移動だけで半日かかるのだから、ライズと魔車が一緒じゃないと3日間べっちゃりとは言いがたい。
タイル先生が一号車から順に名前を読み上げ始めた。
「ウェンディー、マリー、コット…。」
3号車まで読み上げてようやく私の名前が出た。
「ライズも呼んで。お願い先生。ライズ、ライズ、ライズ、ライズ、ブツブツブツブツ。」
小声で祈る私。ライズは心底どっちでも良いといった顔をしているが、そんのかまっていられない。
「マデリーン、ライズ、3号車は以上だ。」
「キャーーーーー!!!!」
歓喜で絶叫し飛び跳ねる私にタイル先生は呆れた顔をしていた。
「リリアン、遊びじゃないぞ。そういう奴が最初に怪我をするのだから、気を付けるように。」
「…はい。先生。ごめんなさい。」
怒られシュンとする私を見て、ライズが声を殺して笑っていた。
「…何よライズ。意地悪。嬉しかったのだから喜んでも良いでしょう?」
「ククッ、あぁ、ごめんごめん。悪かったよ。実は一緒な車なのは知ってたんだ。」
「へっ?」
「ていうか、この前のホームルームで一通り名前読み上げたの本気で忘れてたんだ。ククッ。」
「えっ??そんなの、覚えて…。」
あの時だろうか、窓から入る風でライズの髪がサラサラと揺れるのを見入り過ぎてライズ先生に怒られた記憶がある。
もしかしたらあの時に読み上げていたのかもしれない。
「だったら言ってくれても良いのに。」
ドキドキそわそわとしていたあの時に教えて欲しかった。
「だって可愛かったし。」
「へっ?」
可愛い?聞き間違いだろうか?
若干16歳にも関わらず、未亡人のようだ。娼婦みたいだ。うちの旦那をたぶらかす悪女だ。
学園長の娘という事でただでさえ目立つ立場にいた私は皆から色んな嘲笑を受けた。
ライズと出会った5歳の頃から、ライズ一筋で他の男など眼中にもなかったのに。いつたぶらかしたのか教えて欲しいものだ。
そんな私はにとって可愛いは特別な言葉だった。
「可愛い?私が?」
「うん。リリーは可愛いよ。」
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