27 / 45
27.異世界転移と家族の絆
しおりを挟む
「ハヅキ、浴室の掃除と洗濯お願いね。その後は食堂の手伝いよろしく」
ハーンから今日の仕事のスケジュールが告げられる。
偶然、カワウソ亭のピンチをタオと一緒に乗り越えてから、葉月はカワウソ亭に住み込みで働いている。フック神官長も打ち解けるにはいい機会だと許可をもらった。だが、ペーンやハーンにはまだ治癒魔法を受け入れてもらえるほどではないらしい。葉月の魔法操作には一目置いてはもらっている様だが、便利機能だからかもしれない。神殿のクラやシリには「いい様に使われているようにしか見えない」と疑われている。
葉月は宿屋で出た大物の洗濯物を抱えて浴室に向かう。洗濯物と風呂場を同時に乾燥をかけつつ、葉月はふとバンジュートに転移してきた時を思い出す。もうすぐこちらに来て一ケ月経とうとしている。
松尾家の皆はどうしているだろうか。恵兄ちゃんは急にいなくなって怒っているかもしれない。蘭と一緒に作っていたぬいぐるみは完成しただろうか。涙が流れてくる。会いたい。寂しい。
「葉月よ。どうした。悲しいのか?」
姫が心配げな声色で頭の中に話しかけている。この気持ちを伝えるときっと姫は罪悪感でまた自分を責めてしまうかもしれない。
「ん。ちょっとホームシックかな。大丈夫」
乾燥が終わり、更衣室のベンチの上で洗濯物を畳みながら姫と話す。
「葉月は、家族が嫌いで異世界転移を望んだのではないのか?」
「ううん。嫌いじゃない。大好き。仲良し家族だと思ってた。妹の弥生はね、すごく頭が良くて、スタイルも良くて、きれいで、非の打ちどころがない感じ。苛烈な性格だけど、可愛いところもあるんだよ。甥っ子も姪っ子も可愛くてしかたない。……でも、私はあの家に必要ないから」
「それは、葉月がそう思っているだけではないのか。ちゃんと話し合ったのか」
「聞いたことない。私なんて幼少期から弥生に守ってもらうばっかりで、ちっとも家の役に立ってないし、私に家族の資格なんてないよ……」
「……葉月の母君はずっと病気で臥せっていたのだろう。家族とは思っていなかったのか。家族の資格は無いと?」
「え? 家族じゃないなんて思ったことないよ! まあ、今ならヤングケアラーって呼ばれる状態だったかもね。それは大変だったけれど、父も母も大変だったからね。他の家庭とは違ったけど、ちゃんと家族だったよ」
「小さい葉月も頑張り屋だったのだな。たくさん我慢して、沢山頑張ったのだな。父君も母君も葉月に感謝されているだろう。でも家事をしたり、看病をしてくれたから葉月の事を家族と思っていたわけではないと思うぞ」
「……うん」
小さい時から誰かの役に立つ事だけが認められることだと思っていた。誰にも求められない自分は、価値が無いといつも感じていた。姫は、そんな葉月を思いやり常に寄り添ってくれる。
葉月は優しい姫に異世界転移を願う原因となった些細なことを告白しようと思った。
「……あのね、私の部屋が無かったの」
「葉月の部屋?」
「うん。来年ね、ウチの双子が大学卒業できそうだから、古い家をリフォームしようとしてたの。松尾家は昔は庄屋でね、敷地も広いし、蔵とか倉庫とか色々建ってるの。それでね、建築士さんに設計図をお願いしてたのね。そしたら、どの図案にも、私の部屋が無いの」
「それで。家族に必要ないと思われていると……」
葉月はゆっくりと頷いた。時間が経ってみると、大したことでもないように感じてきた。何で私、執着していたんだろう。私の部屋無いんだけどって言うだけだったし、もし本当に出ていってほしいなら、弥生なら言っていただろう。部屋なら、松尾家が所有してるアパートやマンションの空き部屋に住んでも良いし、何なら自分で家を建てても良いのに。
「すまぬ……妾が」
「もぉ、何回もしつこいなぁ。大丈夫だよ! そうだ、妹の弥生に連絡取れるかな? 姫、できる? 無事で暮らしてることだけでも伝えたいの」
「ああ、今日にでも夢枕に立ってみよう」
「うん、よろしくね! じゃあ、仕事に戻るよ」
葉月は姫にそういうと、畳み終えた洗濯物が入った大きな籠を二つ重ね立ち上がった。
「女将さーん。お風呂掃除と洗濯終わりました! 洗濯物置いたら、食堂行きまーす」
葉月は、もう会えなくなった家族を思い出し、自分のことで思い悩まないでほしいとだけ願い、寂しい思いを振り切るように元気な声で仕事に戻っていった。
※ ※ ※
「葉月はまだ見つからないの?」
葉月の唯一の女友達の蘭から聞かれた。弥生は憔悴しきっていた。隣の恵一郎は眉間に深い皺を作っている。
「うん。まだ。何の手掛かりも無いの……」
葉月が失踪して約一ヶ月が経とうとしていた。大人の失踪はあまり事件として取り扱ってもらえない様だ。探偵にも依頼してみたが、葉月が夕方忽然と自宅から消えた事実しかわからなかった。
「案外さひょこりと帰ってくるんじゃない? それか神隠しにあったとか!」
恵一郎が視線だけで蘭を制している。蘭は構わず言う。
「あのさ知ってると思うけど、葉月見える人だったでしょ? 竜神様とかオーブとか。だからさ、神様に連れて行かれたんじゃないのかなーって思ったりして。お母さん、鏡神社の直系の巫女さんだったじゃん。髪の毛も、魔力が宿るとか言うでしょ。だから儀式して、神様呼び出しちゃいましたー的な感じだったのかも」
「えー。私も巫女の手伝いしてたけど、禊とか色々手順が必要なんだよ。簡単じゃないし。もし神事をするんだったら、ちゃんとした服着てると思う。少なくとも毛玉だらけのスウェットとか着たらダメだから。それに、祭壇とか作らないといけないし違うと思うけど……」
恵一郎が、突然顔を上げた。
「いや、待て。前、鏡神社の記録読んだ時、乙女の髪の毛を供物としたと書いてあったような」
「恵兄ちゃん! 本当にそんなことがあったの?」
「文献を読むのは趣味だから、ちゃんとした記録はしてないんだ。もう一度確認してみるから」
「さすが! 県の遺跡発掘の学芸員。頼むよ!」
今まで、何の手掛かりも無い葉月の行方に、物語の様な不確かな手がかりであっても縋りたいと思ってしまう三人であった。
ハーンから今日の仕事のスケジュールが告げられる。
偶然、カワウソ亭のピンチをタオと一緒に乗り越えてから、葉月はカワウソ亭に住み込みで働いている。フック神官長も打ち解けるにはいい機会だと許可をもらった。だが、ペーンやハーンにはまだ治癒魔法を受け入れてもらえるほどではないらしい。葉月の魔法操作には一目置いてはもらっている様だが、便利機能だからかもしれない。神殿のクラやシリには「いい様に使われているようにしか見えない」と疑われている。
葉月は宿屋で出た大物の洗濯物を抱えて浴室に向かう。洗濯物と風呂場を同時に乾燥をかけつつ、葉月はふとバンジュートに転移してきた時を思い出す。もうすぐこちらに来て一ケ月経とうとしている。
松尾家の皆はどうしているだろうか。恵兄ちゃんは急にいなくなって怒っているかもしれない。蘭と一緒に作っていたぬいぐるみは完成しただろうか。涙が流れてくる。会いたい。寂しい。
「葉月よ。どうした。悲しいのか?」
姫が心配げな声色で頭の中に話しかけている。この気持ちを伝えるときっと姫は罪悪感でまた自分を責めてしまうかもしれない。
「ん。ちょっとホームシックかな。大丈夫」
乾燥が終わり、更衣室のベンチの上で洗濯物を畳みながら姫と話す。
「葉月は、家族が嫌いで異世界転移を望んだのではないのか?」
「ううん。嫌いじゃない。大好き。仲良し家族だと思ってた。妹の弥生はね、すごく頭が良くて、スタイルも良くて、きれいで、非の打ちどころがない感じ。苛烈な性格だけど、可愛いところもあるんだよ。甥っ子も姪っ子も可愛くてしかたない。……でも、私はあの家に必要ないから」
「それは、葉月がそう思っているだけではないのか。ちゃんと話し合ったのか」
「聞いたことない。私なんて幼少期から弥生に守ってもらうばっかりで、ちっとも家の役に立ってないし、私に家族の資格なんてないよ……」
「……葉月の母君はずっと病気で臥せっていたのだろう。家族とは思っていなかったのか。家族の資格は無いと?」
「え? 家族じゃないなんて思ったことないよ! まあ、今ならヤングケアラーって呼ばれる状態だったかもね。それは大変だったけれど、父も母も大変だったからね。他の家庭とは違ったけど、ちゃんと家族だったよ」
「小さい葉月も頑張り屋だったのだな。たくさん我慢して、沢山頑張ったのだな。父君も母君も葉月に感謝されているだろう。でも家事をしたり、看病をしてくれたから葉月の事を家族と思っていたわけではないと思うぞ」
「……うん」
小さい時から誰かの役に立つ事だけが認められることだと思っていた。誰にも求められない自分は、価値が無いといつも感じていた。姫は、そんな葉月を思いやり常に寄り添ってくれる。
葉月は優しい姫に異世界転移を願う原因となった些細なことを告白しようと思った。
「……あのね、私の部屋が無かったの」
「葉月の部屋?」
「うん。来年ね、ウチの双子が大学卒業できそうだから、古い家をリフォームしようとしてたの。松尾家は昔は庄屋でね、敷地も広いし、蔵とか倉庫とか色々建ってるの。それでね、建築士さんに設計図をお願いしてたのね。そしたら、どの図案にも、私の部屋が無いの」
「それで。家族に必要ないと思われていると……」
葉月はゆっくりと頷いた。時間が経ってみると、大したことでもないように感じてきた。何で私、執着していたんだろう。私の部屋無いんだけどって言うだけだったし、もし本当に出ていってほしいなら、弥生なら言っていただろう。部屋なら、松尾家が所有してるアパートやマンションの空き部屋に住んでも良いし、何なら自分で家を建てても良いのに。
「すまぬ……妾が」
「もぉ、何回もしつこいなぁ。大丈夫だよ! そうだ、妹の弥生に連絡取れるかな? 姫、できる? 無事で暮らしてることだけでも伝えたいの」
「ああ、今日にでも夢枕に立ってみよう」
「うん、よろしくね! じゃあ、仕事に戻るよ」
葉月は姫にそういうと、畳み終えた洗濯物が入った大きな籠を二つ重ね立ち上がった。
「女将さーん。お風呂掃除と洗濯終わりました! 洗濯物置いたら、食堂行きまーす」
葉月は、もう会えなくなった家族を思い出し、自分のことで思い悩まないでほしいとだけ願い、寂しい思いを振り切るように元気な声で仕事に戻っていった。
※ ※ ※
「葉月はまだ見つからないの?」
葉月の唯一の女友達の蘭から聞かれた。弥生は憔悴しきっていた。隣の恵一郎は眉間に深い皺を作っている。
「うん。まだ。何の手掛かりも無いの……」
葉月が失踪して約一ヶ月が経とうとしていた。大人の失踪はあまり事件として取り扱ってもらえない様だ。探偵にも依頼してみたが、葉月が夕方忽然と自宅から消えた事実しかわからなかった。
「案外さひょこりと帰ってくるんじゃない? それか神隠しにあったとか!」
恵一郎が視線だけで蘭を制している。蘭は構わず言う。
「あのさ知ってると思うけど、葉月見える人だったでしょ? 竜神様とかオーブとか。だからさ、神様に連れて行かれたんじゃないのかなーって思ったりして。お母さん、鏡神社の直系の巫女さんだったじゃん。髪の毛も、魔力が宿るとか言うでしょ。だから儀式して、神様呼び出しちゃいましたー的な感じだったのかも」
「えー。私も巫女の手伝いしてたけど、禊とか色々手順が必要なんだよ。簡単じゃないし。もし神事をするんだったら、ちゃんとした服着てると思う。少なくとも毛玉だらけのスウェットとか着たらダメだから。それに、祭壇とか作らないといけないし違うと思うけど……」
恵一郎が、突然顔を上げた。
「いや、待て。前、鏡神社の記録読んだ時、乙女の髪の毛を供物としたと書いてあったような」
「恵兄ちゃん! 本当にそんなことがあったの?」
「文献を読むのは趣味だから、ちゃんとした記録はしてないんだ。もう一度確認してみるから」
「さすが! 県の遺跡発掘の学芸員。頼むよ!」
今まで、何の手掛かりも無い葉月の行方に、物語の様な不確かな手がかりであっても縋りたいと思ってしまう三人であった。
3
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
私のスローライフはどこに消えた?? 神様に異世界に勝手に連れて来られてたけど途中攫われてからがめんどくさっ!
魔悠璃
ファンタジー
タイトル変更しました。
なんか旅のお供が増え・・・。
一人でゆっくりと若返った身体で楽しく暮らそうとしていたのに・・・。
どんどん違う方向へ行っている主人公ユキヤ。
R県R市のR大学病院の個室
ベットの年配の女性はたくさんの管に繋がれて酸素吸入もされている。
ピッピッとなるのは機械音とすすり泣く声
私:[苦しい・・・息が出来ない・・・]
息子A「おふくろ頑張れ・・・」
息子B「おばあちゃん・・・」
息子B嫁「おばあちゃん・・お義母さんっ・・・」
孫3人「いやだぁ~」「おばぁ☆☆☆彡っぐ・・・」「おばあちゃ~ん泣」
ピーーーーー
医師「午後14時23分ご臨終です。」
私:[これでやっと楽になれる・・・。]
私:桐原悠稀椰64歳の生涯が終わってゆっくりと永遠の眠りにつけるはず?だったのに・・・!!
なぜか異世界の女神様に召喚されたのに、
なぜか攫われて・・・
色々な面倒に巻き込まれたり、巻き込んだり
事の発端は・・・お前だ!駄女神めぇ~!!!!
R15は保険です。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる