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21話 ゴブリンの討伐とネコ耳の少女。

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 依頼の現場の近くで探索魔法で気配を探り、ある程度状況を把握できたので、近くの村には寄らずに山の中へ入っていった。

  
「こっちの方に、集団が集まってるみたい」

エル「ねえ、ねえぇ~。作戦は?」

ブロッサム「銃ってヤツで撃てば良いんじゃないかしら?
 結構、威力ありましたし。……わたしでも、倒せそうですわ」

アリア「緊張するのです。魔物は、こわいのです」

「作戦か~。もう少し、近くに行ってみて考えようか」

 
 ゴブリンの集団が集まる場所の近くへ移動をしてきた。ゴブリン達が丘の上の見晴らしが良い場所に陣取り、襲った牛を食べている最中だった。

 よく見ると、ゴブリンが30体ほど集まっていて、首にロープを掛けられている少女もいた。
 
 これだと射撃は難しいね……女の子に当たったら大変だし。

 
「女の子が捕まっているから、撃ったらダメだね。女の子に当たっちゃったら危ないし」
 
ブロッサム「では、どうしますの? 銃というヤツが使えなければ……わたしは、何も出来ませんが?」
 
エル「魔法も使えないね~?」

「ボクが、何とかするよ。ちょっと待ってて」

 
 ゴブリンのみをイメージし、そのゴブリンをビルの10階、約50メートル上空の少女に当たらない場所に転移させた。
 
 少女に掛けられていたロープを持っていたゴブリンは、ゴブリンとロープだけが転移されて少女は無事だった。少女と食べかけの牛が残され、騒がしかった丘の上は静まり返った……
 
 転移先の上空が騒がしくなり、上空から大量のゴブリンが降り注ぎ、少し離れた丘にゴブリンの山ができた。

 息のあるゴブリンもいたが、動ける状態ではないようで立ち上がるゴブリンはいなかった。

 ブロッサムが少女に駆け寄り保護し、俺は討伐の証明である魔石の回収をした。

 いちいちゴブリンをナイフで切り開いて……なんてやってられないし、臭い!汚いし……キモい。
 
  イメージで魔石をアイテムボックスに転移させると、息のあったゴブリンも死んで動かなくなった。

 あ! 初めから魔石を転移させれば良かったんじゃない!? うん。次からそうしようっと。

 保護した少女の元へ駆け寄り……少女を見ると……え? えぇ!! 初のケモ耳少女!! しかもネコ耳だッ!

 言葉も通じるし、仲良くなれるかな?是非、仲良くなりたい……。可愛いし……

 話を聞いていたブロッサムによると、この近くの村で暮らしていて、昨日の夜に襲撃されて拐われたようだ。

 家族はゴブリンに殺されたらしい。

 村に引き取ってくれるような生活に余裕のある人はいないようで、引き取ってくれても売られる危険があるという。

 …………

  って事で、新しい仲間が増えました!!

  ……またか!

 でも! 今回はネコ耳少女で、可愛いから良いか。

 
 名前 フィオ

 性別 女の子

 年齢 6歳

 毛色は、シルバーでセミロング

 目の色は青

 人間寄りの獣人で、頭にネコ耳が付いているだけだけど。それが可愛い……

 尻尾がないか確認したいけど……いきなりスカートを捲る訳にもいかないよな。

 悲しい事に、盗賊も良く村を襲い、少女達を拐って行くみたいだ。


 ギルドに行く前に皆で転移で家に戻り、ゴブリンの臭いが酷いのでお風呂タイムです。

 ハッキリ言って、臭い! とても臭い。お風呂に入っただけじゃ臭いが取れる気がしない。なので……お風呂の前に魔法で、皆を洗浄をして臭いと汚れを消した。
 魔法でキレイになったが、お風呂に入ってきれいになったという気分、それと疲れを癒やすって効果もあるしね。
 それに……新しいメンバーのフィオと裸の付き合いも必要だよね。仲良くなれると良いなぁ……という思惑もあったりする。

 フィオは、ネコの血も混ざっているっぽいので、水を嫌がるかと思ったが大丈夫そうだった。

 気になっていた尻尾は、無くてキレイで形の良い可愛いおしりだけだった。

 お風呂に入ると、女の子達がフィオの取り合いが始まり恐かったらしく俺の後ろに隠れた。あれ? 俺に懐いてきた??

 
 「フィオ、こっちにおいで~。洗ってあげるから」

 
 無言で頷き、俺の目の前に立って首を傾げていた。恥ずかしさは無さそうで成長前のぺったんこの胸に、ふっくらとしたアソコが見えていた。

 
「この椅子に座ってくれるかな」

 
 言われた通りに椅子に、ちょこん座り俯きお湯が掛けられるのを分かっている感じだった。

 
「髪のを、毛洗うね~」

 
 フィオの髪の毛を洗うと、嬉しそうにしているが猫耳に馴れていないので洗いにくかった。体もキレイに洗い大人しくしていて言うことも聞いて良い子で可愛い。
  
 他の子の髪の毛を洗っている間も、俺の後ろに隠れて待っていた。
 
 
エル「次のお風呂の時にフィオを洗うの、わたしね」

アリア「わたしなのです!」

ブロッサム「初めに助けたのは、わたしなので、わたしが洗います」

エル「ブロッサムは、いつも早い者勝ちってズルイよ」

ブロッサム「アリアさんとエルさんは、ノアさんを洗って差し上げてください」

フィオ「こわい……」

「これからギルドに行くけど、誰が来る? フィオは、留守番ね」

ブロッサム「ご一緒しますわ」

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