58 / 61
58話 無事にケルと帰宅
しおりを挟む
「ただいまー」
心配そうな表情で3人が駆け寄ってきた。まさかのシャルまで心配そうな表情をしていた。しかも演技ではなさそう。
「ユウくんっ! 勝手に転移で帰宅させるんだもんっ。ひどいよっ。まだ戦えたのに! ちょっと油断しちゃっただけだよぉ」
「むぅ……わたしは回避したのにぃっ」
「それで、どうなったの? ……で、それなに??」
シャルが足元を見て、不思議そうなモノを見る表情をして観察をしていた。
あ、そっか……シャルは魔物や魔獣を見るのが好きだったんだ。昔から観察してたよな……いや。俺も、観察させられてたよな。
「あーダンジョンで拾った」
「え? 飼うの? わぁ~すごい! ユウくんに懐いてるみたい!」
「まるでテイマーみたい!カッコいい」
あぁ~なんかそんな職業もあったよな。魔物、魔獣、獣とかを契約かなんかで操るんだっけ? 指示を出すんだよな……戦闘じゃ役に立たないって噂を聞いたけど? 討伐に向かう先より強い魔獣を用意しないとだろ? じゃないと勝てるわけがないし。 情報や撹乱、偵察、物資の運搬に役立つと思うけどね。テイマーねぇ……契約かぁ。
その話を聞いたアリアとミーシャが呆然と、ケルちゃんを見つめ固まっていた。
「ユウくん……それって……」
「それって……あの時の魔獣じゃんっ!」
「もう安全だよ。なんか懐いてきたし」
「そう言う……問題じゃ……いつ襲われるか分からないよ!」
ケルちゃんを見つめて、安全の為に命令をしておいた。
「お前は、パーティを命懸けで守れ。仲間を傷つけるな。俺の指示は絶対厳守だ」
「くぅ~ん♪」
ケルが可愛く返事を返してきて、足に寄り添い甘えてくる。怖い顔とギャップがあって可愛く思える。
「よし!」
「なにそれ……そんなモノで分からさせられるの?」
シャルは多少知識があるのか、不思議がっているというか、不安そうな表情をしてケルを見つめていた。
「良いんだよ。俺達は、俺達だ」
「そうなの。襲ってもこなさそうだし……良いけど……でも強そうだよねぇ~Aランクくらいかな?」
シャルが座り、ケルを近くで観察をして勝手にランク付けをしてランクを聞いてきた。
「違うかな。S、SSランクくらいの魔獣だよぉ」
「は? そんなに……? こんな小さいのに??」
驚いた表情をして、まじまじと見つめていた。アリアが小さいという言葉に反応をしてダンジョンで見た事を語りだした。
「もっと大きかったよ……この家より大きかったっ! それに素早さもスゴかった! 反応が出来なかったもん」
「えぇ? アリアちゃんが?? 反応出来ないって……相当だねぇ。ミーシャちゃんは、大丈夫だったの??」
シャルは、アリアの力を認めているらしく、本気で驚いていた。
「うん。大丈夫だったよっ! ちょっと危なかったけどねぇ……えへへっ」
「ミーシャちゃんが、危ないって……どんだけの能力をもっているんだろ……気になるぅ」
ケルの能力は……かなり高いと思う、身体能力、魔力、スキルなど未知の部分が多い。俺も気になるけど……そのうちで良いかな。
「そういえば……シャルって、テイマーに向いてるんじゃないのか? 獣や魔獣が好きなんじゃないのか?」
「うん。好きっ! でも戦闘に不向きじゃない? だから避けてたんだけど……戦闘に限界を感じちゃってるし、この際にテイマーも良いかもなって今、思ったの!」
シャルなら、根気強いし子供の時から観察をしていたし、戦闘じゃなく支援に回ってもらえれば助かるかな。一緒に冒険も出来るし。正直必要ないんだけど……異空間収納あるし、探索魔法もあるしなぁ。シャルが満足して、楽しんでくれれば良いかなぁ、やる気になってるみたいだし応援をしてあげたい。
「明日、時間があったら魔獣の捕獲に行く?」
「行く、行くっ! 連れてって」
「しばらくは冒険者の依頼を受けないから、時間はいっぱいあるし、皆で出かけようか!」
「「賛成っ♪」」
そういえば……俺、ギルドに行かないと……まだ討伐の報告をしてなかった。でも、討伐はしてないけど、更に今回の元凶を倒したんだよなぁ……報告はしなくても良いよな。
「俺、ちょっとギルドに報告に行ってくるわ」
「わたし達は行かなくても良いのかな?」
「うん。呼ばれたら迎えに来るよ。シャル……ケルにしつこくするなよ? 多分、瞬殺されるからな?」
「しない、しない! レベルが違いすぎるし……観察は良いでしょ?」
怪しすぎる……観察もしつこかったからな……監視役を置いておかないと夢中になるからなぁ。
「良いけど。アリア、ミーシャが止めたら止めろよ??死ぬよ?」
「うん。分かった……夢中になっちゃうからねっ」
「良くご存知で」
「ユウくんに、毎回注意されてたし」
「だなぁ。じゃあ、行ってくるね」
ギルドへ転移をすると、皆が帰りを待っていたので注目をされた。ギルマスも受け付けのカウンターの中で待っていたらしく駆け寄ってきた。
「ご無事で、何よりです……。それでですが、どうなりましたか? また現れる可能性は?」
心配そうな表情で3人が駆け寄ってきた。まさかのシャルまで心配そうな表情をしていた。しかも演技ではなさそう。
「ユウくんっ! 勝手に転移で帰宅させるんだもんっ。ひどいよっ。まだ戦えたのに! ちょっと油断しちゃっただけだよぉ」
「むぅ……わたしは回避したのにぃっ」
「それで、どうなったの? ……で、それなに??」
シャルが足元を見て、不思議そうなモノを見る表情をして観察をしていた。
あ、そっか……シャルは魔物や魔獣を見るのが好きだったんだ。昔から観察してたよな……いや。俺も、観察させられてたよな。
「あーダンジョンで拾った」
「え? 飼うの? わぁ~すごい! ユウくんに懐いてるみたい!」
「まるでテイマーみたい!カッコいい」
あぁ~なんかそんな職業もあったよな。魔物、魔獣、獣とかを契約かなんかで操るんだっけ? 指示を出すんだよな……戦闘じゃ役に立たないって噂を聞いたけど? 討伐に向かう先より強い魔獣を用意しないとだろ? じゃないと勝てるわけがないし。 情報や撹乱、偵察、物資の運搬に役立つと思うけどね。テイマーねぇ……契約かぁ。
その話を聞いたアリアとミーシャが呆然と、ケルちゃんを見つめ固まっていた。
「ユウくん……それって……」
「それって……あの時の魔獣じゃんっ!」
「もう安全だよ。なんか懐いてきたし」
「そう言う……問題じゃ……いつ襲われるか分からないよ!」
ケルちゃんを見つめて、安全の為に命令をしておいた。
「お前は、パーティを命懸けで守れ。仲間を傷つけるな。俺の指示は絶対厳守だ」
「くぅ~ん♪」
ケルが可愛く返事を返してきて、足に寄り添い甘えてくる。怖い顔とギャップがあって可愛く思える。
「よし!」
「なにそれ……そんなモノで分からさせられるの?」
シャルは多少知識があるのか、不思議がっているというか、不安そうな表情をしてケルを見つめていた。
「良いんだよ。俺達は、俺達だ」
「そうなの。襲ってもこなさそうだし……良いけど……でも強そうだよねぇ~Aランクくらいかな?」
シャルが座り、ケルを近くで観察をして勝手にランク付けをしてランクを聞いてきた。
「違うかな。S、SSランクくらいの魔獣だよぉ」
「は? そんなに……? こんな小さいのに??」
驚いた表情をして、まじまじと見つめていた。アリアが小さいという言葉に反応をしてダンジョンで見た事を語りだした。
「もっと大きかったよ……この家より大きかったっ! それに素早さもスゴかった! 反応が出来なかったもん」
「えぇ? アリアちゃんが?? 反応出来ないって……相当だねぇ。ミーシャちゃんは、大丈夫だったの??」
シャルは、アリアの力を認めているらしく、本気で驚いていた。
「うん。大丈夫だったよっ! ちょっと危なかったけどねぇ……えへへっ」
「ミーシャちゃんが、危ないって……どんだけの能力をもっているんだろ……気になるぅ」
ケルの能力は……かなり高いと思う、身体能力、魔力、スキルなど未知の部分が多い。俺も気になるけど……そのうちで良いかな。
「そういえば……シャルって、テイマーに向いてるんじゃないのか? 獣や魔獣が好きなんじゃないのか?」
「うん。好きっ! でも戦闘に不向きじゃない? だから避けてたんだけど……戦闘に限界を感じちゃってるし、この際にテイマーも良いかもなって今、思ったの!」
シャルなら、根気強いし子供の時から観察をしていたし、戦闘じゃなく支援に回ってもらえれば助かるかな。一緒に冒険も出来るし。正直必要ないんだけど……異空間収納あるし、探索魔法もあるしなぁ。シャルが満足して、楽しんでくれれば良いかなぁ、やる気になってるみたいだし応援をしてあげたい。
「明日、時間があったら魔獣の捕獲に行く?」
「行く、行くっ! 連れてって」
「しばらくは冒険者の依頼を受けないから、時間はいっぱいあるし、皆で出かけようか!」
「「賛成っ♪」」
そういえば……俺、ギルドに行かないと……まだ討伐の報告をしてなかった。でも、討伐はしてないけど、更に今回の元凶を倒したんだよなぁ……報告はしなくても良いよな。
「俺、ちょっとギルドに報告に行ってくるわ」
「わたし達は行かなくても良いのかな?」
「うん。呼ばれたら迎えに来るよ。シャル……ケルにしつこくするなよ? 多分、瞬殺されるからな?」
「しない、しない! レベルが違いすぎるし……観察は良いでしょ?」
怪しすぎる……観察もしつこかったからな……監視役を置いておかないと夢中になるからなぁ。
「良いけど。アリア、ミーシャが止めたら止めろよ??死ぬよ?」
「うん。分かった……夢中になっちゃうからねっ」
「良くご存知で」
「ユウくんに、毎回注意されてたし」
「だなぁ。じゃあ、行ってくるね」
ギルドへ転移をすると、皆が帰りを待っていたので注目をされた。ギルマスも受け付けのカウンターの中で待っていたらしく駆け寄ってきた。
「ご無事で、何よりです……。それでですが、どうなりましたか? また現れる可能性は?」
86
お気に入りに追加
508
あなたにおすすめの小説
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる