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55話 邪悪なオーラ
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席を交代をして、食事中のシャルの周りがルークのバーティに代わったので、気不味そうに俺に目で助けを求めて来るので隣に座った。
「もぉ……ばかぁっ。一人にしないでよっ。気不味いよぉ……」
「俺に、そんな口を聞いて良いのか~?」
「うぅ……良いでしょ。幼馴染なんだからっ!」
「それもそうか」
「うん。良いの。良いのっ! 気にしちゃダメだよ」
「それ、俺が言う台詞だぞ」
機嫌が良い時のシャルの笑顔で見つめられた。
こういう時の笑顔は可愛いんだよなぁ……見た目は可愛いが性格と行動がって感じ何だよなぁ……。でも随分と変わったよな。前までは、ホントに見た目だけで、仕草や言動に可愛げも無かったもんなぁ……
シルとフィー達がシルがニヤニヤしながら、フィーは心配そうな表情をして、俺達を挟むように座ってきた。
「ユウさん、ユウさん。いったいどういう、ご関係なんですか??」
「……気になります」
俺の隣りに座った、いつも大人しい青色の髪の毛を後ろで束ねたフィーが、心配そうな表情で俺の顔を覗き込んで答えを待っていた。
「ただの幼馴染だって!」
「違うでしょ。元パーティだしぃ」
「あ、はいはい。そうそう……元パーティだなぁ。期間は短かったけどなぁ~」
「……余計な事は言わなくていいのにっ」
そんなに俺との元パーティを強調をしなくても良いのに。それを聞いたフィーが少し不機嫌そうな表情になった。
「そうですか。幼馴染で、元パーティですか……」
「そんなに気にすることじゃないだろ」
「羨ましい……です」
「そうかぁ~? 今は、何故かSSランクだけど、当時は冒険者ですら無かったしなぁ。冒険者になってからは……半日くらいだったしな」
「また……余計な事をぉ……黙っててよねっ。もお」
俺が過去を話すとムスッとした表情で、俺を睨んできて文句を言ってきた。
事実なんだから別に良いだろ、それに自業自得だろ。
「半日!? 何があったのですか??」
「それは……」
シャルの方を見ると俯き、隣に座る俺の方をチラチラと見ながら話しだした。
「わぁ~もう、そうよ!ユウくんにヤキモチを焼かせようと思って……他の男の子と仲良くしてたの! それで本当に勘違いされちゃって……パーティから外されちゃったの!はぁ……バカだったぁ……」
は? 俺にヤキモチを妬かせる? シャルが俺に気でもあったって事か? まさかなぁ……?
アリアの方を見ると動じずに、ミーシャと話をしながら俺達の話を聞いているようだった。
アリアは知ってたというか、気付いていたのか? だから前回、今回とも受け入れてくれたって事? 意外だけど、何気にシャルはアリアの面倒を見たり、イジメられていたら助けていたしな……
「話は、それくらいにして早く食べちゃってよ。急がなくても良いの? 他の人がルーク達を、待ってるっぽいけど?」
「あ、そうだった。寛ぎ過ぎてたな」
ルーク達が慌てて食事を終え、お礼を言うと他のパーティと共にギルドを出ていった。
「シャルは、家で待っててもらえるか? それともここで待ってるか?」
「家で待ってようかな……居づらくなっちゃったし」
「家の事は、大体分かるだろ? シャルの手料理を期待して帰るからな?」
「うふふ。任せておいて!」
「随分な自信だな~」
「当たり前でしょ。ずっと家で料理をしていたんだから♪」
あぁ……そっか、問題を起こして直ぐにパーティを止めさせられていたから……家にいる時間が長かったのか。
「それじゃ、先に帰っててくれるか?」
「分かったっ! 掃除もしておくねっ」
「ああ、助かるよ。留守を頼んだよ」
シャルを転移で帰宅させ、残りの料理を摘んでいると……邪悪なオーラを感じた。オーラの感じる方向は以前と違いオーラの質の感じも少し違う。
これは新たな魔獣っぽいなぁ……この方角は東のダンジョンの方じゃないのか? 東のダンジョンは、魔獣のボスみたいなのは居ないって言ってたよな。それより、あそこは低ランクの冒険者が大勢入ってるダンジョンだよな……不味いんじゃ?
地形も最悪で、4つあるダンジョンの中で一番広くて入り組んでいるらしく、逆にそれが他のパーティとすれ違うことが少ないのが良いらしい。
ギルマスが受付の中で座っているのが見えたので、近寄り声を掛けた。
「ギルマス、現れましたよ。どうやら……新しく東のダンジョンみたいです」
「……東か! それは不味い。あそこは無関係だと思って……封鎖をしていないぞ。今日も数組の冒険者が向かったと報告を受けている」
「これから向かい、出来るだけ冒険者を助けようと思いますが、期待はしないでくださいね」
「それは勿論だ、冒険者の行動は全て自己責任だからな……だが、出来るだけ頼みます」
「それじゃ、早速いきますか」
転移で東のダンジョン付近に、転移をするとより鮮明に反応を感じ取れる。8組のパーティがダンジョン内で反応があるのを確認したが……既に半数は命を落としている。
助けに向かうのも面倒だし……直接、ギルドに送り返すか。
イメージをして……ギルドへ送り返した。次は……っと、怪しいオーラの出どころに転移で向かった。
「もぉ……ばかぁっ。一人にしないでよっ。気不味いよぉ……」
「俺に、そんな口を聞いて良いのか~?」
「うぅ……良いでしょ。幼馴染なんだからっ!」
「それもそうか」
「うん。良いの。良いのっ! 気にしちゃダメだよ」
「それ、俺が言う台詞だぞ」
機嫌が良い時のシャルの笑顔で見つめられた。
こういう時の笑顔は可愛いんだよなぁ……見た目は可愛いが性格と行動がって感じ何だよなぁ……。でも随分と変わったよな。前までは、ホントに見た目だけで、仕草や言動に可愛げも無かったもんなぁ……
シルとフィー達がシルがニヤニヤしながら、フィーは心配そうな表情をして、俺達を挟むように座ってきた。
「ユウさん、ユウさん。いったいどういう、ご関係なんですか??」
「……気になります」
俺の隣りに座った、いつも大人しい青色の髪の毛を後ろで束ねたフィーが、心配そうな表情で俺の顔を覗き込んで答えを待っていた。
「ただの幼馴染だって!」
「違うでしょ。元パーティだしぃ」
「あ、はいはい。そうそう……元パーティだなぁ。期間は短かったけどなぁ~」
「……余計な事は言わなくていいのにっ」
そんなに俺との元パーティを強調をしなくても良いのに。それを聞いたフィーが少し不機嫌そうな表情になった。
「そうですか。幼馴染で、元パーティですか……」
「そんなに気にすることじゃないだろ」
「羨ましい……です」
「そうかぁ~? 今は、何故かSSランクだけど、当時は冒険者ですら無かったしなぁ。冒険者になってからは……半日くらいだったしな」
「また……余計な事をぉ……黙っててよねっ。もお」
俺が過去を話すとムスッとした表情で、俺を睨んできて文句を言ってきた。
事実なんだから別に良いだろ、それに自業自得だろ。
「半日!? 何があったのですか??」
「それは……」
シャルの方を見ると俯き、隣に座る俺の方をチラチラと見ながら話しだした。
「わぁ~もう、そうよ!ユウくんにヤキモチを焼かせようと思って……他の男の子と仲良くしてたの! それで本当に勘違いされちゃって……パーティから外されちゃったの!はぁ……バカだったぁ……」
は? 俺にヤキモチを妬かせる? シャルが俺に気でもあったって事か? まさかなぁ……?
アリアの方を見ると動じずに、ミーシャと話をしながら俺達の話を聞いているようだった。
アリアは知ってたというか、気付いていたのか? だから前回、今回とも受け入れてくれたって事? 意外だけど、何気にシャルはアリアの面倒を見たり、イジメられていたら助けていたしな……
「話は、それくらいにして早く食べちゃってよ。急がなくても良いの? 他の人がルーク達を、待ってるっぽいけど?」
「あ、そうだった。寛ぎ過ぎてたな」
ルーク達が慌てて食事を終え、お礼を言うと他のパーティと共にギルドを出ていった。
「シャルは、家で待っててもらえるか? それともここで待ってるか?」
「家で待ってようかな……居づらくなっちゃったし」
「家の事は、大体分かるだろ? シャルの手料理を期待して帰るからな?」
「うふふ。任せておいて!」
「随分な自信だな~」
「当たり前でしょ。ずっと家で料理をしていたんだから♪」
あぁ……そっか、問題を起こして直ぐにパーティを止めさせられていたから……家にいる時間が長かったのか。
「それじゃ、先に帰っててくれるか?」
「分かったっ! 掃除もしておくねっ」
「ああ、助かるよ。留守を頼んだよ」
シャルを転移で帰宅させ、残りの料理を摘んでいると……邪悪なオーラを感じた。オーラの感じる方向は以前と違いオーラの質の感じも少し違う。
これは新たな魔獣っぽいなぁ……この方角は東のダンジョンの方じゃないのか? 東のダンジョンは、魔獣のボスみたいなのは居ないって言ってたよな。それより、あそこは低ランクの冒険者が大勢入ってるダンジョンだよな……不味いんじゃ?
地形も最悪で、4つあるダンジョンの中で一番広くて入り組んでいるらしく、逆にそれが他のパーティとすれ違うことが少ないのが良いらしい。
ギルマスが受付の中で座っているのが見えたので、近寄り声を掛けた。
「ギルマス、現れましたよ。どうやら……新しく東のダンジョンみたいです」
「……東か! それは不味い。あそこは無関係だと思って……封鎖をしていないぞ。今日も数組の冒険者が向かったと報告を受けている」
「これから向かい、出来るだけ冒険者を助けようと思いますが、期待はしないでくださいね」
「それは勿論だ、冒険者の行動は全て自己責任だからな……だが、出来るだけ頼みます」
「それじゃ、早速いきますか」
転移で東のダンジョン付近に、転移をするとより鮮明に反応を感じ取れる。8組のパーティがダンジョン内で反応があるのを確認したが……既に半数は命を落としている。
助けに向かうのも面倒だし……直接、ギルドに送り返すか。
イメージをして……ギルドへ送り返した。次は……っと、怪しいオーラの出どころに転移で向かった。
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